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September 2005

Sep 24, 2005

ヘビに遭遇したときに取る行動

以前に mixi で書いた、私家版スネーク・コード。

・デルタフォースの隊員
毒牙を持っているヘビだけ選んで撃ち殺す

・ソ聯軍の兵士
とりあえずウォッカを飲んで勢いをつけてから、「ウラー」と叫びつつヘビに向かって突撃する

・イラクの武装勢力
ヘビに爆弾を取り付けて自爆テロをやらせる

・朝日新聞の記者
「平和的に解決しよう」と呼びかけたら噛み付かれて、「右の足に噛み付かれたら左足も差し出すべきだ」と勘違い記事を書く

・日本のプロ市民
「平和的に解決しよう」と呼びかけたら噛み付かれて、「ヘビに噛み付かれたのは政府の無策のせいだ」と日本政府を訴える

・韓国の大統領
「ヘビを発明したのは我が国だ、オマエは偽物だ」といってヘビの起源を主張する

・中国の国家主席
「昔、我が国の人民がヘビのせいで 3,000 万人死んだ」と因縁をつけて謝罪と賠償を要求する

・ホリエモン
高く売れそうなヘビだけ選んで買収を試みる

・サハフ元情報相
ついつい昔の癖が出てしまい、「ヘビ ? ヘビなんてここから 100 マイルの範囲内には 1 匹もいませんよ」と記者会見する

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Sep 21, 2005

お化けが出そう ?

IT 業界というと「激務」というイメージがあります。実際、私の場合にも、会社に泊まり込んで朝まで仕事した経験は数知れずあります。笹塚にいたときに、終電ぎりぎりまで粘って、東北沢駅を 1 時何分だかに出る終電で帰ったことも少なからず。

オフィスが調布に引っ越したのは 1995 年の春ですが、この調布のオフィス、西側に神社だかお寺だかがあります。そして、マイクロソフトの敷地と隣接してお墓があります。そのお墓に面した裏口側に、駐車場&駐輪場があります。
調布に移転してから、自転車で通勤してくる人が少なからず現れたのですが、私もその中の一人。ところが、夜遅くになってから裏の駐車場&駐輪場に出ると、真っ暗に近い状態で、赤外線センサーが欲しい感じでした。しかも隣はお墓です。何か出そうでコワイです。

もっとも、オフィスの中で徹夜していても、たまに警備員の人が巡回に回ってくるぐらい。笹塚と違って周囲は住宅地、さほど賑やかではないので、やっぱり何か出そうです。夜中に自動販売機のカップラーメンなんかすすってると、「おれ、こんな時間に何やってるんだろう」と思ったりもしました。

やっぱり、夜になったらちゃんと家に帰って寝ろということですね。

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Sep 19, 2005

なぜ私はホワイトバンドを批判するのか

すでに本館の方で何度もホワイトバンドの問題点について指摘しているので、私が主張している詳しい内容については、リンク先の記事を見ていただくとして。(追記 : 関連記事が増えたので、文面を直してリンク先を以下にまとめました)

この運動、おかしいですよ。
真っ先にいわれる、「実は募金じゃない」という話。確かに、巧妙に錯誤を誘っている部分はあるにせよ、いくらなんでも詐欺罪で立件するのは難しいでしょう。それに、"被害額" が少額過ぎるので、わざわざ告発、あるいは告訴する人もいないでしょうし。ただ、本質的な問題は別のところにあります。

まず、「貧困問題は募金では解決できない」といっておきながら、「債務免除」という名の国家的募金を求めているところ。債務免除しても、債務を生む構造が変わらなければ元の木阿弥だというのに。一応、フェアトレードがどうとかいう主張もしてますけど、具体的にどうすれば実現できるのか、そこのロードマップが何も提示されていない。
(追記 : しかも、債務免除ということは国民の税金、つまりすべての納税者に負担が降りかかってくるということ。この件について「一人当たり年間 1,300 円」という数字が提示されていますけど、これは生まれたての赤ん坊から高齢の年金生活者まで、担税力のない人まで含んだダマカシの数字。"納税者" にかかる実質的負担は、これよりずっと多くなります)

次に、「政府に圧力をかける」という手法の是非。自分たちの代表を国会に送り込みたい、というならまだしも、みんなにイカリングをつけさせて、その "数の力" で無言の圧力をかけようだなんて、なんだか陰険っぽくて嫌です。挙句、国連ワールド・サミットのことを勝手に「ホワイトバンド・サミット」と呼びかえてみたり、そこでの小泉総理の演説に関して我田引水な記事を書いてみたり。

そして、アフリカの貧困問題とは切り離せない、安全保障面の問題を無視していること。もっとも、この手の活動に携わっている NGO/NPO だと、往々にして「アメリカが悪い」で済ませてしまい、たとえばスーダンのダルフール紛争に首を突っ込んでいる中国のことなんかは無視してしまいそうなので、どっちに転んでも本質的解決にはなりそうにありませんが。

東京タワーのライトアップにしても、イベントの様子を見る限り、単に「東京タワーをライトアップする」という行為に対する熱気を共有しているだけ。それが何のために行われるもので、どういう結果につながるのかを真剣に考えている参加者が多いようには見えなかったですよ。それともあれですか、DJ の人が流す音楽に合わせて踊れば、それで貧困解決になるとでも ?
「とにかく人を集めて盛り上げよう」というイベント屋の発想で仕掛けるから、こういうズレまくったことになるんです。あそこに集まった公称 3,500 人のうち、どれだけの人が真剣に貧困問題の解決方法について考えるようになりましたかねえ ? まことに疑問です。

こういう、一発型打ち上げ花火的な仕掛けは、一時的な盛り上がりこそ生むかもしれませんけれど、貧困問題の解決に必要な、地味で継続的な努力を阻害すると確信します。百害あって一利なしですよ。

(2005/9/26 に加筆)
書き忘れてましたけど、これだけはいっとかないと。
日本のイカリングとアメリカの ONE キャンペーンはまったく別の内容なのに、その ONE キャンペーンの方を支援してるビルのことを、イカリングに正当性を持たせるために軽々しく引き合いに出さないでもらえます ? 本人の了解を取って名前出してるんですか ? > 関係者

(2005/11/14 に加筆)
上の一件、11/8 のサイト改訂で問題の記述が消えました。どういう事情によるのかは知りませんけれど。

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Sep 16, 2005

Spiral Development

最近、防衛産業界でよく聞く言葉です。

戦闘機でも戦車でも艦艇でも、システムが複雑化・高度化してしまって、開発にかかる手間とカネ、そしてそれらに付随するリスクが馬鹿にならないものになってきました。かつてなら、最初に要求仕様を固めてしまい、それを実現して「はい終了」となっていたんですが、それを変えるのが Spiral Development ということになります。
つまり、まず初期段階のシステムを作って配備する。それを実際に運用してみて問題点をいぶりだす。そうこうしている間に開発が進んだりテクノロジーが進歩したりして、もっと高性能・高機能のものができるので、次の段階ではそれを組み込む。既納入分についても新しいシステムをバックフィットする。

特に、ソフトウェア・ベースで物事が動くようになってくると、ハードウェアは変えずにソフトウェアを新しくするだけで、新しい機能の追加や既存機能のブラッシュアップが可能になる。こうして、開発とフィードバックが互いにループして、常に発展し続けるシステムができるわけです。

多分、ウェポン・システムの世界だけでなく、PC 業界でも同じことがいえるんじゃないかと。一度に完成品を出すのではなく、毎年のように発展していくという。

あ、バグやセキュリティホールがあっても構わないという意味じゃないですよ。根絶するのは無理としても、なくす努力は必要ですから、そこんとこ誤解なさらないで。んじゃ。

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Sep 15, 2005

在イラク英陸軍の撤退 ?

JDW (2005/8/24) に、"UK aims for New Afghan mission" という記事が載ってます。要旨は、アフガニスタンで NATO (というか ISAF) が担任範囲を同国南部まで拡大するのにともない、イギリス軍はアフガニスタンへのコミットメントを強化、旅団規模の部隊を 6 ヶ月単位でローテーションするというもの。最初に展開する第 16 航空強襲旅団の展開時期は、2006 年の 5-6 月頃となってます。

どうしてこれがイラクに関わってくるかというと、イギリス軍ではアフガニスタンでの部隊増強に必要な戦力を捻出するため、イラク派遣部隊の規模を縮小するため。ただし、原文では "will reduce the size of the UK contingent in Iraq" となっており、全面撤退とは書いてません。
また、オーストラリア軍の動向に関する記事は、この号も含めて JDW には出てきていません。

この話に関する日本国内での報道が実にあやふやで、「イラクのイギリス軍が全面撤退」なのか「サマワから撤退」なのか、そこのところが極めて不明瞭です。MoD が公式に何か発表するまでは、憶測や願望であれこれいわず、静観するのが賢明じゃないでしょうか。

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Sep 14, 2005

リペリング体験@陸上自衛隊

数年前、防衛庁広報誌「セキュリタリアン」の取材で、陸上自衛隊の朝霞駐屯地にお邪魔したことがあります。午前中は演習場を走り回り、午後はリペリングをやりました。

ご存じない方のために説明すると、リペリングとはホバリング中のヘリから人を下ろすために使う方法です。自分の身体にロープを巻いて「座席」を作り、それとヘリから地上に垂らすロープをカラビナという金具でつないで、ヘリから地上に向かって滑り降ります。

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(これは本物のリペリング。http://www.eae.jgsdf.go.jp/12b/06topic/souritsukinen1.htm より転載)

ちなみに、カラビナを使わず、ロープを掴んで滑り降りるファストロープという方法もあります。こっちの方が速く降りられますが難易度も高いので、スピードを重視する特殊作戦部隊が主に使っています。映画「ブラックホーク・ダウン」の始めの方で、ヘリから降りようとしたレンジャー部隊の兵士が地上に落下する事故が起きますけど、このときやっていたのがファストロープ。手で掴んでいるだけなので、手を離したら墜ちます。

ただし、取材ごときで本物のヘリを使うわけには行かないので、演習場の片隅にある高さ 12m ぐらいの鉄塔を使います。
なんでも、この訓練用鉄塔の高さは「人間がもっとも怖さを感じる高さ」なんだそうです。しかも、ただ飛び降りればよいというものではなくて、ロープが反動で振られてしまうことがないように、上手に飛び出さないといけません。そうしないと、自分が鉄塔にクラッシュしてしまって危険です。

で。このリペリング体験のときに、東部方面総監部の報道班長・S さんが、こういって煽る (?) わけです。

「釈由美子もやりました。アヤパンもやりました」

さすがに、ここまで言われたら「できません」とはいえませんです。
ちゃんとやりましたとも。確か、一度ならず二度もやったような…

しばらくして、空自にいる知り合いを交えて宴会をやったとき、真っ先に掲載誌を出されて、さんざからかわれたというおまけつき。でもまあ、民間人でリペリング経験者って少ないはずなので、貴重な経験ができたと思ってます。

自分は鉄塔の上。近くでは施設科の人が訓練中。その一方で、駐屯地の敷地の外ではフツーの日常生活。なんだか奇妙な経験でした。はい。

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Sep 13, 2005

取調室@笹塚オフィス

刑事ドラマなんかから連想する「取調室」というのは、まことに陰気な雰囲気を持っていて、早く逃げ出したくなりそうです。幸い、お世話になったことはありませんが。

マイクロソフトのオフィスが笹塚に引っ越したとき、とあるフロアに設置されたミーティングルームが「取調室」という別名を奉られました。って、命名したのは私ですが。

どうして「取調室」かというと、この部屋には窓がひとつもなくて、グレーのパネルで作った壁に囲まれた陰気な部屋。そこに机と椅子が何脚か置いてあるだけという状況だったのです。まことに殺風景な部屋で、「取調室」という別名がツボにはまってしまいました。こんなところでミーティングをやったら、出るはずのアイデアも出てきそうにありません (おい)

他のミーティングルームはオフィスの隅、窓に面したところに設置されていたのですが、この「取調室」だけはオフィスの中のちょっとした隙間に仕切り壁を設置して設けられていたので、「窓なし」になっちゃったんですね。せめて、何か明るい雰囲気を出すように工夫すればよかったんでしょうが、机も椅子も有り合わせのポンコツで済ませてしまったので、ますます陰気な雰囲気になってしまいました。

そういえば、新宿の K ビルにオフィスがあったときには、ガラス入りのパーティションで仕切られていたせいで「金魚鉢」と呼ばれていたミーティングルームがあったような…

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Sep 12, 2005

Freedom Walk

「911」のメモリアル・イベントというか何というか、そんな趣旨で。スタート地点は国防総省。

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参加者の中に、こんな人が。

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真ん中辺にいる黒シャツの人は、ホリエモン… じゃなくて、Gordon England 国防副長官 (前の海軍長官)。イベントに参加した水兵に握手を求めるの図。アメリカの政府高官って、こういうときに割とホイホイと人の波に入っていくことが多いような気がしますね。

(Photo by DoD)

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Sep 11, 2005

一長一短

選択肢 1 : 軽量コンパクトだけれど、馬力不足で早く陳腐化しそう
選択肢 2 : 性能は申し分ないし、造りもしっかりしている。でも、パームレストの発熱が気になる
選択肢 3 : 性能は申し分ないけれど、造りが少々ヤワ。その代わり、発熱は気にならない

悩ましい選択です。
これだけ見て、どれがどの機種か分かったらすごいですよね。(3) が夏モデルで、その他は出たばかりの秋モデルですが。

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Sep 09, 2005

ホワイトタイヤ

ホワイトバンドに「イカリング」という別名が奉られた挙句、本当にパン粉をつけて揚げちゃった人までいるわけですが。それで思い出した話。

ドン・マローニという人が書いた「外人はつらいよ」という本の中で、鮨屋に行って寿司を食べる話があります。その中で、マローニ氏の奥さんが烏賊のことを「あのホワイトタイヤみたいなの」といっていた、と書いてありました。なんだか「烏賊」と「ホワイト」と「リング」と「タイヤ」が入り乱れて、訳が分からなくなりそうです。私の頭もこんがらかってきました。

ちなみに私は、烏賊よりも鮪、それもトロじゃなくて赤身が好きです。

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Sep 08, 2005

ポイントの貯め方・使い方

IT 系もの書きなんていう仕事をしていると「ヨドバシカメラ系」の買い物には事欠かないわけですが、私は基本的に、

・経費になるものは現金買いしてポイントを貯める
・経費になりそうにないものでポイントを使う

という使い分けをしています。後者の例としては、親のところにコードレス FAX をすえつけたとか、自宅用の全自動洗濯機を買ったとか、そんな感じでしょうか。いろいろなお店で買い物をするとポイントが散ってしまうので、ヨドバシカメラとツクモに集約するようにしています (ヨドバシでは手に入らないようなものもありますからね)。

最近だと、買い物に際して手持ちのポイントを使う場合と使わない場合でシミュレートして、経費に計上する額の違い (ポイントを使うと、その分だけ減る) による所得税の減少効果まで見込んで、ポイントを使う方が得か、使わないで貯める方が得かを計算する、なんてことまでやります。もちろん、そこでは Excel が大活躍。

多かったときで、ヨドバシのポイントが 8-9 万ポイントぐらい貯まっていたことがあります。これは洗濯機を買うときに活用したんですが、さすがにこれを上回ったことはありません。周りの人に話すと 8 万ポイントでもビックリされるんですが、上には上があるもので、70 万って… それは凄い買い物ですよ、古川さん !

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Sep 06, 2005

切符はおにぎりですかそうですか

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東京駅・八重洲口にて。「みどりの窓口」というから近付いてみたら、看板の真下はおにぎり屋さん。本物の「みどりの窓口」は、この左手にあります。

多分、以前は「みどりの窓口」だった場所を削って直営のおにぎり屋さんを突っ込んだんだと思うのですが、紛らわしいことをしてくれるもんですね。

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冬に生まれた人が羨ましい…

普段、新幹線で湯沢・白馬・北東北あたりに出かけているときには、まるで関係ない話ですが。

飛行機で北海道に遠征しよう、なんて考えると、さすがに交通費が気になってきます。連れが何人かいれば、安いパックツアーを利用できますが、一人で行くとなると選択肢は極端に狭まり、札幌・小樽・旭川ステイのプランしかないのが実情。つまり、いちいちバスでスキー場に通わないといけません。かといって、足と宿を別々に揃えると、えらく高くつきます。

せめて、飛行機代ぐらいは安くならないかと思ったのですが、自営業のしんどいところで、土壇場にならないと予定が決まりません。だから、早割料金で安くあげるのは困難です。
誕生日の±7 日以内に対応する「バースデー割引」にしても、早く予約を取らないといけないのは同じ。おまけに、7 月生まれの私にとっては、どう逆立ちしてもスキーの足としては利用できません。日本が南半球だったら、よかったんですけど。

ああ、1 月生まれの妹が羨ましい。

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コース外滑走はいけません

たいていのスキー場では「コース外滑走を禁止します」という看板や断り書きが、あちこちに出ているものです。苗場・田代・かぐら・みつまたみたいに、「コース外滑走で遭難したときの救助費用は本人負担」という看板まで出しているケースもありますね。
それでも、コース外滑走をやっている人は後を絶たないのが実情。あまつさえ、このサイト の人みたいに、「コース外滑走した」と堂々と書いてる人までいます。安比のゴンドラ下がコース外なのは一目瞭然だし、ちゃんとロープで入れないようにしているはずなのに。「自己責任で」と書けば許されるってもんでもないでしょう (怒)

正直、禁止されてるのにコース外滑走するような輩は、木にぶつかってしまえと思うこともありますよ。そうすれば少しは目が覚めるだろうと。

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(上の写真は、本文中でリンクしているサイトとは関係ありません)

ARAI みたいに、公認でオフピステを滑っていいという珍しいスキー場もありますけど、それでも、危険箇所はちゃんと、ロープでセパレートしてあります。実際、上から見るとなんともないようでも、下から見ると巨大なクラックが入っていたりするわけで、そこに突っ込んだら大怪我間違いなし。だから、ARAI でロープが張ってあるのは、本当にクリティカルな場所なんだという自覚が要ります。なのに、そのロープを乗り越えて禁止区域に入り、遭難したり怪我したりするアホウが毎年のようにいるんだから、絶句してしまいますよ、ほんと。

当サイトの読者の皆さんは、くれぐれも「入るな」といわれている場所には入らないようにしてくださいね。禁止区域を滑ってノートラックのパウダー (まだ誰も滑ってない新雪、という意味ね) を楽しんだって、自慢にも何もならないんですから。

リンク :
雪山と向き合って - ARAI の安全と自然を考える

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ブーツ購入記 (おまけ)

私もそうしましたが、ブーツを買いに行くときには、夕方がいいです。というのは、人間の足はずっと同じ大きさじゃなくて、朝より夕方の方が膨らんでいるから。朝のうちに、その時点のサイズに合わせて買ってしまうと、後で痛い思いをする可能性があります。

私がやったように、シーズンが完全に終わってから買いに行くと、安く手に入る可能性がある反面、合うサイズのものが売り切れになっているリスクもあります。身体は細すぎてサイズの合うものがない私ですが、足の方は人並みのサイズ (25.0-25.5cm) なので、これが問題になることはありませんでした。でも、あまり数が出そうにない、マイナーなサイズの人は要注意。

初めて買うなら、最近増えてきているソフトブーツというやつを検討してみてもよいと思います。これは、シェルの上部だけ材質を変えて、柔らかめになっているもの。ソフトブーツはバックルが少ないことが多いので、その分だけ取り扱いが楽、しかも軽くなります。特に、非力な女性の方にはいいですね。
技術指向の人だと、もっとしっかりした構造じゃないと板の操作が甘くなってしまって駄目、というかもしれませんが、それは上達してから考えればいい話です。最初はラクチンに楽しめる方が大事です。

そういえば、板だけでなくブーツにもレディスモデルがあります。何が違うんだろうと思ったら、ふくらはぎの形の違いに対応して高さを加減したり、重心位置の違いに対応できるようにしたり、といった相違点があるらしいです。人間工学的にみると、直立したときの重心位置は女性の方が後ろ寄りなんだそうです。お尻が大きいせいかと思っていますが (おい)、真相は分かりません。

ところで。
そこらの店で売ってるブーツは、大半がフロントバックルといって、足の甲からスネの部分にかけて 3-4 個のバックルで固定するタイプです。

ae726aafb40cca689ca3845b7471f17a1 ところが、スキー場でレンタルすると、今でも意外なほど、リアエントリー (シェルが後ろにパカッと開くやつ) が出てくるみたいですね。それも、色が白無地の、一目でレンタル品だなと分かるようなやつ。確かに、リアエントリーの方が履くのは楽だし、軽いです。でも、あの構造だと、足首を動かすのは難しそうです。どうせ売ってないから関係ないとはいえ、買うならリアエントリーはお勧めしません。誰に訊いても、そういうと思いますよ。

そのバックルを固定する位置も、日によって違います。日によって体調が違うし、時間帯によって足の大きさも微妙に違うからです。印をつけて固定するような真似をしないで、そのときの状態に合わせて調整してあげてください。
個人的な経験をいうと、朝のうちはスネの部分を緩めにしておきます。そして、しばらく滑って馴染んできたところで、1 段ずつ締め上げることにしています。なぜか、時間が経つと緩く感じられることが多いので…

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ブーツ購入記@2004年6月 (後編)

きついターンをしたときなんかに、ブーツの中で足がぶれるということで、もっと足に合うやつを買おうと思って、神田の某店に行きました。

それで最初に出てきたのが、SALOMON の Course XR。

げっ。

私は何を買うときでもカタログ・ウォッチャーと化して事前調査をトコトンやる人なので、これが何者かぐらいは分かります。おもいっきり上級者用じゃないですかぁ。
履いてみました。確かにタイトでガッチリしてるけど、ちょっと固すぎです。足首が全然動きません。なかなか手強い感じです。

次に出てきたのが、同じ SALOMON の Ellipse 9.0。意外にも、タイトさでは Course XR といい勝負です。でも、こっちの方が少し、シェルが柔らかい感じがします。

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左足を Ellipse 9.0 に突っ込んだまま、右足だけ HEAD の EDGE 7.0 にしてみました。明らかにシェルが柔らかいです。それはともかく、サイズが緩すぎて、これでは買い換える意味がありません。却下 !

続いて登場したのが、SALOMON の Course GT。Course XR の下位モデルですね。
意外にも Ellipse 9.0 より若干緩くて、足を持ち上げると少しずり落ちる感じがしました。イマイチです。また、シェルも柔らかめで、Course XR は当然ながら、Ellipse 9.0 よりも柔らかく感じました。(帰宅後にカタログで確認してみたら、固さを示す値が Elipse 9.0 より柔らかかったです。納得)

とりあえず EDGE 7.0 は候補から落とすとして、Course XR、Course GT、Ellipse 9.0 の中から選択することになりそうです。ただし、もっとも有力ではないのが Course GT。固さでもサイズでも、なんか頼りない感じがするので。

となると、Course XR か Ellipse 9.0。
履き比べはずっと右足でやっていて、左足は Ellipse 9.0 に突っ込んだままだったのですが、小指のところがちょっと当たっていて、軽く痛む以外には、問題ないようです。なんかイイ感じです。それに、Course XR なんか履いてたら、場違いな感じもします。

お店の人に聞いたら、ちょっと当たるぐらいであれば、インナーの熱成形やシェルの修正、さもなくばインソール (中敷) を作れば対処できる程度のレベルでしょう、という話。インナーやシェルの修正は無料でやりますよ、とのこと。シェルやインナーの修正を有料にしてるところもあるらしいですが、「うちの店で買ったものならタダ」というところも多いようです。

最後のひと押しになったのが、お店の人の「Ellipse は、来シーズンもそんなに変わらないですよ」という発言。それなら現行モデルを安く買う方がいい、というわけで決定です。どっちみち消耗品なんだし。
もうシーズンが終わっているので、値段も相応にお安くなり、\32,300- なり。


この Ellipse 9.0 で 2004-2005 シーズンを過ごしました。出動日数 41 日ですから、同じ日数だけ使ったことになります。

どういうわけか、シーズンに突入してみたら、足が当たって痛い思いをすることはありませんでした。それどころか、なんか緩い感じがする今日この頃。自分が上手くなってきたからそう感じるのか、単にインナーがヘタっているだけなのか… 熱整形対応のインナーなので、熱整形し直すと回復できますよ、とお店の人は話してましたけど。

やはり、最初のうちはシェルの固さに馴染めず、後傾気味になっていました。それを解決して、まともな位置に乗れるようになってからは、威力絶大という感じです。
今だったら、Course XR が出てきても躊躇しませんけど、1 年前だとねぇ…

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ブーツ購入記@2004年6月 (前編)

一見したところでは、みんな同じに見えるスキーブーツですが、やはり上級者用と初級者用では、いろいろ違うんだそうです (無論、値段も違いますけど、そういう話じゃなくて)。具体的な相違点としては、「固さ」「幅」「インナーの違い」があります。

まず「固さ」ですが、初級者用は柔らかく、上級者用ほど固くなります。固い方がパワー伝達は確実になりますが、下手なうちにあまり固いブーツを履くと、自由な操作を妨げて、却って上達を妨げるのも事実です。

「幅」は、初級者用は幅が広めで、上級者用はタイトになります。もっとも、これは人種ごとの違いも考慮する必要があって、一般的に日本向けは欧米向けよりも幅広・甲高とのこと。

最後に、インナーの違い。
実は、スキーブーツというやつは「インナーブーツ」と「シェル」の二重構造になっています。高いやつだと、そのインナーの材質が違っていて、熱整形 (熱を加えながら形を整える)、あるいはフォーミング (足の形に合わせてカスタムメイド) といった方法を使って、一人一人の足に正確に合わせることができます。それが、安いやつだとサイズ合わせが大雑把になります。はっきりいえば、緩めに作ってあります。

基本的には、痛い目に遭わないことが重要です。足に合わなくて当たる部分があり、滑る度に痛い思いをしていたら、スキーが楽しくありません。だから、初心者・初級者用のブーツは、ゆったりしたサイズでできていますし、それでも間違いはありません。ところが、ある程度上手くなってくると、緩いのも問題になります。ターン中に足がぶれると、板をちゃんと操れなくなってしまいますから。

ちなみに、スキーブーツにも「寿命」があります。それを左右するのが、シェルの劣化とヘタり。「加水分解」といって、シェルを構成しているプラスチックの分子構造がいかれてきて、ある日突然バラバラに、なんてことが起こります。そこまでいかないまでも、長く使っていれば、だんだんとヘタってきて、ヤワになってくるもののようです。

シーズンあたりの出動日数が一桁、というフツーのスキーヤーならまだしも、私みたいに狂ったような勢いで出動していると、劣化が早いかもしれません。どっちにしても、使わなくても劣化するものなので、4-5 シーズンぐらいで代替するのが無難とされているようです。


といったところで、話は 2003-2004 年シーズンに遡ります。

「パラレルターンを覚えたて」から始まった 2003-2004 シーズン、終盤の 3 月には板を買い換えたりもして、少しずつ上達してきてるかも… と思うようになってきたのですが。んが。

滑走スピードが上がり、たまにはショートターン (のようなもの) もするようになってくると、嫌なことに気づいてしまったのですね。どういうことかというと、きついターンをしたときなんかに、ブーツの中で足がぶれるんです。
板をきちんとコントロールできないと、ズレもキレもあったものではありません。なのに、ターンして強い力がかかると、ブーツの中で足がぶれる。それは困ります。コントロール不可能になってしまいます。

そこで、シーズンが終わってしばらく経ち、おそらくは旧モデルの在庫処分中だろうと思った 6 月某日に、神田に繰り出しました。シーズンが終わり、翌シーズンに向けたニューモデルが出てくる少し前の時期で、在庫処分で安く買えるんじゃないか、という狙いがありまして。
で、3 月に板を買ったのと同じ某店で、「いま使っている奴は、痛くないのはいいけど少し緩くて、きついターンをすると足がぶれるんですぅ」と話しました。

(続く)

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チューンアップって、何するの ?

クルマの世界で「チューンアップ」というと、エンジンやサスペンションに手を入れて速く走れるようにする、「走り屋御用達」のイベントです。つまり、フツーのドライバーには縁のないものといってよいでしょう。

スキーの世界にもチューンアップという言葉がありますが、クルマと同じつもりで考えると、いささかカン違いになります。もちろん、人によって要求される作業の内容はいろいろ違うのですが、「何もしないでいい」ということだけはありません。具体的にどんなことをするかというと、

・エッジ研ぎと角度の調整
・滑走面のフラット出し
・ホットワックス

といったあたりがメインです。

まずエッジですが、シーズンを通じて酷使した板はたいてい、エッジがガタガタになっています。これは、小石やブッシュを踏んだり、あるいは下手なうちだと板同士を重ねて踏んでしまったり、といった事情によります。
エッジの状態が悪いと、滑りの質にも影響してくるので、エッジは常にいい状態を保ってあげたいところです。

あと、「角度の調整」ですが、これは滑走面側 (ベースエッジ) と側面 (サイドエッジ) について、0.5 度から 1 度ぐらいずつ削り落として、エッジがひっかからないようにする、というものです。
削る角度次第でエッジの食いつきが違ってきますが、初心者・初級者のうちはエッジの食いつきが良すぎても具合が悪いので、あまり強い角度はつけません。

滑走面のフラット出し。これは簡単ですね。滑走面が凸凹してると板の滑りが悪くなりますし、ワックスをかけるのもうまくいきません。そこで、サンディングといって、サンドペーパーの親玉みたいな機械を使って滑走面を削って、平らにします。これで、滑走面についた浅い傷ぐらいは消えてしまいます。もし、サンディングしても消えない傷があれば、リペア作業で埋めてもらいます。
たまに「大外れ」な板があって、フラット出しをやろうとしたら滑走面の凸凹がひどすぎて、エッジが無くなりかける場合もあるようです。そんな板に当たったら悲惨です。

ホットワックスは、以前にも書いた話です。ただし、チューンしたときにかけるホットワックスは、基本的には保管時の表面保護用。シーズンが近付いて「さあ滑るぞ」となったら、いったんワックスをひっぺがして、自分で好みのワックスを塗り直します。

オプションで「ストラクチャー」というのがあり、滑走面に細かい凸凹のパターンをつける場合があります。これは排水性を向上させて、滑りを良くするするのが狙いだそうですが、上級者やエキスパート、あるいはレーサーの人でもないと、却って面倒の元かもしれません。
というのは、ストラクチャーを施した板にホットワックスをかける場合、いちいちストラクチャーの凸凹からワックスを掻き出す必要があるから。自分の場合、まだ脚前はヘタレだし、ストラクチャーからワックスを掻き出すなんて面倒だということで、ストラクチャーは入れてもらってません。だから、滑走面は平らです。(メーカーによっては、出荷の時点ですでにストラクチャーを入れてる場合があるんですよね… もっとも、それは上級者向けの板に限った話ですけれど)

ちなみに、チューンアップに出す時期ですけど、基本は「シーズンが終わったら出す」です。でも、「スキーばか」の度が増して、10 月頃からカキ氷の上で滑るようになると、その時点で板が傷んでしまいます (経験談)。
私はシーズン中に板を買い足したので、シーズンの初めと終わりは古い板で滑り、ハイシーズンに新しい板、という分担にしました。で、古い板はシーズン初めの時期をクリアしたところでチューンに出すわけです。

P.S.
私が使っている主力戦闘機、サロモンの DEMO 9 Pilot 3V は、買った時点で滑走面が真っ平らという「大当たり」な板でした。2 月半ばに買って家に持ち帰った後、滑走面の状態をチェックしたら問題なかったので、そのままホットワックスだけかけて、3 月下旬まで使ってました。シーズン途中に買った板なので、チューンアップに使う時間が惜しかったから。
でも、最近のカービングスキーは幅が広いので、たいてい、滑走面がフラットになっていないようです。メーカーの倉庫における保管状態が悪い、なんてケースもあるようですし。そんなときには「プレチューン」といって、フラット出しとエッジ研ぎ、それとホットワックスをやります。通常のチューンアップと違うのは、リペア工程がないこと。新品でリペアが必要だったら、怒っちゃいますけどね。

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エッジの錆には御用心 !

スキーというのは矛盾に満ちたものだなあ、と思うことがあります。というのは、マテリアルの手入れに関する話。

板でもブーツでも、どこかしら「金属部分」というのはあるわけですが、ステンレスみたいな一部の例外を除いて、金属と水分がセットになると、「錆」が発生します。
ところが、スキーというのは雪の上でやるものです。その雪が融ければ水になり、結果として水分テンコ盛り。そうなると、金属部分が簡単に錆びます。ましてや、春先から後の季節になると、融雪防止のために硫安を撒くので、それがさらに錆びやすさを増幅します。

同じことは、シーズンの初めにもいえます。たとえば、「日本一早くオープンする」ということを売り物にしている、御殿場のスノータウン・イエティ (あれ、住所は裾野市だったかな ?)。いくら標高 1,300m の高所にあるとはいえ、10 月下旬では、まだまだ暖かいのが実情。そこに強引にカキ氷を撒いてコースを作っているので、せっかく撒いた氷が融けないように、鬼のように硫安を撒いてコースを維持しています。すると何が起きるか。

帰宅後、板のエッジを見てみると、ほんの数時間前に撤収したばかりなのに、もう錆だらけになっているわけです。すると、小一時間かけて、やすりや砂消しゴムなんかで錆落としをする羽目になります。
また、シーズン中でも、クルマのルーフキャリアに板をむき出しで積んで走ると、道路に撒かれている融雪材のせいで板が傷み、エッジが錆びます。だから、本当は板を車内に積む方がよいのですが、それが無理なら、ビニール袋に入れてからルーフキャリアに積みたいですね。

そんなわけで、錆びてしまってから慌てても大変ですから、できるだけ、錆を予防する必要があります。具体的にどうするかというと、滑り終わったら、板についている雪を落として、きちんと乾かしてからしまう、ということに尽きます。

手作業で雪を落とすのは大変ですが、最近ではセンターハウスのあたりにエアガンを設置してくれているケースが多くなっています。そこまでいかなくても、雪落としのブラシを置いてくれている場合が多いようです。
特にバインディングの周辺やブーツのバックルは構造が入り組んでいて、隙間に入り込んだ雪を落とすのが面倒です。でも、ここで手抜きをすると、後でもっとひどい目に遭うので、面倒くさがらずに雪落としをしましょう。

シーズンの初めや終わりの、硫安を鬼のように撒く時期には、雪を払い落とすだけでは駄目で、水洗いしてあげる方がベターです。さすがにイエティはちゃんと心得ていて、センターハウスの片隅に、エアガンと並んで水洗い用の水道を用意してくれています。無論、水洗いした後は、ちゃんと乾かしてからしまいましょう。しかる後に帰路につくわけです。こうすることで、帰宅後の仕事が大幅に減ります。

ただし、板を洗ったり拭いたりするときには、エッジで怪我しないように注意してください。私は一度、イエティに行った帰りにクルマを走らせていたら、手を怪我して出血しているのに気付いたことがあります。かなり大きく切っていたので、なかなか血が止まらなくて往生しました。といっても、輸血が必要なほど血が出まくったわけではないですが。
ちなみに、エッジに塗る錆止め、というものも売っています。帰路につく前に、これを塗ってから板をしまうのも一案ですね。

あと、意外と気付かないところでは、ブーツの隙間から内部に雪が入り込んでいることがあります。ですから、帰宅後はインナーブーツを引っこ抜いて、中身までちゃんと乾かしてあげるとよいです。

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ちなみに上の写真は、某所のスキー場でコース脇に積んであった硫安の山。環境保護団体の人に噛みつかれることもあるから、普通は見えないところに置いておく場合が多いんですけどね。

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クイックな切り替えと落下のエッセンス (ショートターン 4)

ショートターン (小回り) というぐらいですから、ターンはコンパクトに、素早くどんどん繰り返していかないと格好が付きません。いや、格好のためにやるとは限らないのですが。

ロングターン (大回り) を初めたての頃なら、ターンとターンの間に斜滑降を入れて、きちんとニュートラルの状態を作る必要があります。でも、ショートターンがショートターンたり得るには、ニュートラルの状態を悠長に入れている時間はないので、ターンから抜け出したらすぐに次のターンに入ることになるかと思います。正確には、ニュートラルの状態は存在するわけですが、一瞬で通り過ぎちゃうわけですね。

それを実現するには、身体は常に立てた状態でフォールラインに向け続ける必要があります。つまり、動かすのは下半身だけ。板の向きとエッジの立て加減を、膝や股関節を使ってコントロールします。このとき注意する必要があるのは、板を回しすぎて、横に向けてしまわないこと。それをやると、次のターンの谷回りに入れるのに難儀をします。

また、テールを押し出してエッジングする際に、多少、上下動の力を借りると楽です。特に、私みたいに体重がない人はそうです。
ただし、上下動をやりすぎないように注意する必要があります。動きの量が多いと、速くターン連続させる動きに追従しづらいからです。また、ターンから抜け出すときに、真上ではなくフォールライン側に伸び上がって、積極的に落ちていく必要があります。そうしないと、上体が置いて行かれて後傾になります。

あと、ロングターンをやるときよりも両脚をくっつけて、クローズスタンス気味にする方がいいかもしれません。その方が見栄えがいいし、足がばらけてバランスを崩す事態を避けやすくなるようです。

いきなり、速いピッチでショートターンするのは難しいかも知れません。そんなときは、まず中回りぐらいでゆっくり滑ってみて、動きを確認してみるとイイと思います。それで感じが掴めたら、だんだんとピッチを早めてみます。何でもそうですけど、まずゆっくりした動きで動作を確認するのは大事です。

慣れてきたら、ターン弧をいろいろ変えてみるのもよいです。斜度のきついところでは、テールをしっかり押し出して深回りにするとスピードのコントロールがしやすくなります。逆に、斜度がないときや雪がグサグサのときには板が走らないので、押し出しを控えめに、浅回りにします。

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テールコントロールと反発力 (ショートターン 3)

ショートターンもロングターンと同じで、「ズレを入れてスピードを制御するショートターン」と「切っていくことでスピードを殺さないショートターン」があります。前者は中・急斜面用、後者は緩斜面用です。(逆だったら怖いですね)

前回の記事で書いた 3 つの練習法のうち、最後の「直滑降から急停止」は前者のための練習法。テールコントロールを使って、素早くエッジングを行えるようにするのが狙いです。白状すると、私は「ズレるショートターン」を後から覚えたというおかしな人で、テールコントロールでズレを入れてスピードを落とすコツを覚えるため、この練習をさんざんやったのです。

ただし、「直滑降から急停止」では横を向いて止まってしまいます。そこで、向きを 45 度ばかり変えて「斜滑降 → テールコントロールでグイと向きを変える → そのまま抜け出す」という動きに変えてみます。あまりエッジを立てすぎると板がずれませんから、注意してください。

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上の図と一緒に載せてある写真では、スキーの後ろ半分が雪を舞い上がらせていますが、テールコントロールで強くエッジングすると、こうなります。このときのポイントは、脚をしっかり曲げて、股関節を自由に使えるようにしておくことです。そうしないと、テールを押し出してずらす操作や、板を回していく操作、エッジの立て具合を調整する操作が思うようにできません。
もしも難しいようであれば、上下動の力を借りて、身体を沈めながらテールを押し出すと楽だと思います。無論、「基本は外脚荷重」です。

強いエッジングを行うと、板から反発力が返ってきます。その反発力を使って板を走らせながら、ターンを抜け出していきます。上の図では右ターンだけですが、左ターンも左右が反転するだけで、要領は同じです。

あとは、左右のターンをクイックにつないでいけばいいのですが、最初からそれをやるのも骨が折れます。それに、強いエッジングの反発力を処理できないと "発射" してバランスを崩してしまいます。最初はゆっくりとエッジングして感触をつかみ、だんだんクイックに向きを変えていく。そして反発力を利用してスッと抜け出せるようにする。
それができるようになったら、次は素早く切り替えていく話になるのですが、それは次回に。

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ショートターンとロングターンの違い (ショートターン 2)

「滑り方」という観点からすると、ショートターンには 2 つの特徴があります。

◎リズムが速い
ロングターンだと、ターンを始めてゆっくり回し、抜け出した後はまたゆっくりと次のターンに入っていきますが、ショートターンはもっと忙しいです。ターンそのものが速いだけでなく、ターンを抜け出した時点でもう、次を始めていないといけない。この「忙しさ」がひとつの特徴になります。

◎身体は真下に向けて一直線
ロングターン、身体の位置はターン弧に合わせて左右に移動しますし、特にカービング要素が入ったロングターンだと、身体の向きもターン内側を向く時間が長くなります。ですが、ショートターンでは身体は常にフォールライン方向で、かつ動きも一直線 (に近い)。だから、ターン弧は脚が左右に繰り出される動きによって作られます。

(参考 : 2005 年技術選の動画。誰のでもいいので、大回りと小回りを比較してみると違いが分かります)

それまでロングターンばかりやっていたのが、いきなりショートターンを始めようとしても大変ですから、こんな感じで練習してみてはどうでしょう。

・直滑降からテールを押し出して急停止、を繰り返してみる。左ターンで急停止したら、次は右ターンで急停止、という具合に交互に。できるだけ動きを素早く

・まずはロングターンから始めて、ターン弧を小さめにしていく。意識的に板を回す操作をしていかないと難しいです

・ターンのつなぎ目で間をおかずにパッと切り替える。このとき、身体は常にフォールラインに向け続ける (難しいのは、乗る脚が切り替えのところで入れ替わるのを、素早くやるところですかね。たとえば左ターンから右ターンに切り替えるのであれば、外脚になる右足に乗っていたものを、次のターンで外脚になる左足に乗せ替えないといけないわけです)

ちなみに、マテリアルの話になってしまうんですが、ショートターンをやりやすい板と、やりにくい板があります。動きが早くなりますから、短めで、あまり重くない板の方が楽ですね。逆に、長くて固くて重い板だと大変です。不可能とはいいませんが、疲れます。

そういう意味で感動的だったのが、SALOMON の StreetRacer 8。安比で試乗してみたんですが、軽快で扱いやすくて、もう笑っちゃうぐらいクルンクルン回って面白かったです。いままで乗ったどの板よりも、速いピッチでショートターンできたんじゃないかと。
ただ、スピードを上げてロングターンすると軽さが裏目に出て、安定性がなくて怖かったです。そういう意味では、いま使っている DEMO 9 Pilot 3V は安定性と回頭性のバランスがいいですね。

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なぜショートターンするの ? (ショートターン 1)

ショートターン。別名「小回り」ともいいます。ちょっと古手の人だと「ウェーデルン」なんて言葉も使います。もっとも、ウェーデルンはショートターンの中のひとつ、という分類ができるので、当節「ショートターン」というと、かつてのウェーデルンより意味が広いと思います。

コース幅をいっぱいに使い、ゆったりと大きな弧を描くのがロングターン、いわゆる大回りですが、それに対してショートターンは速いリズムで左右のターンをどんどん切り替える点と、ターン弧そのものが小さい点が特徴になります。

ちなみに、ロングターンとショートターンの中間として、ミドルターン (中回り) なんて言葉もあります。でも、定量的な境界が明快に規定されているわけではなくて、大回り >> 中回り >> 小回り という相対比較みたいな感じです。「中回りの定義って何ですか」と訊かれた某デモは「大回りと小回りの中間」といってますし。(さらに「圧雪車の幅 1~1.5 台分」と続くのですが)

なんでわざわざ、忙しくて疲れるショートターンをするかというと、理由はいろいろあります。

・コース幅が狭い
・コースが混んでいる
・急斜面でスピードコントロールしやすい
・格好良さそうに見える/上手そうに見える (本当かよ)
・検定の種目にあるから (おい)

特に、コブ斜面を攻略するにはショートターンが必須科目になるので、「上級者」と呼ばれたい人はショートターンを避けて通れません。(というと話が逆ですね。みんながショートターンしまくるから、板が通ったところが溝になってコブが育つのです)
もっとも、最近では SAJ バッジテストの 3 級から「パラレルターン小回り」なんて種目がありますけど。

実用的な面からいうと、スピードコントロールでショートターンを使うというのは重要です。いわゆるテールコントロールで、テールを押し出してずらしながらショートターンすることでスピードを殺せれば、相当な急斜面でも安全に降りられます。これは重要です。

そんなわけで、自分もまだヘタレなのでアレなんですが、これからしばらく、ショートターンについて書いてみたいと思います。

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頭より先に板を走らすな (切り替えと落下)

大日本帝國海軍の「海軍士官心得」に、「頭よりも先に艦を走らすな」という言葉があったそうです。タイトルは、それのパロディです。

パラレルターンを覚えたてで、ずらしながらゆっくりとロングターンをやっているうちは問題になりにくいのですが、カービング要素が入ってきてスピードが上がったり、ショートターンを覚えたりするようになると、ターンとターンをつなぐ「切り替え」のところで、頭よりも先に板が走ってしまい (というか、上体が板の走りについて行けずに)、後傾になってリカバリー不可能、ということが起こります。

対策は… どんどん落ちていくこと。受験生の方が御覧になっていたら、ごめんなさいね。

写真は、Hakuba 47 のルート 4 という緩斜面で、ショートターンしているところです。2 画面目で、ちょっと脚がばらけているのは御愛敬ということで (苦笑)。

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あえてこの写真を晒したのは、切り替えのところで意識して、上半身をどんどん斜面の下に落としていく、という動きが出ているからです。ロングターンはゆっくりと切り替えればいいのですが、ショートターンは動きが早いので、それに合わせてちゃんと落ちていかないと、上体が置いて行かれて収拾がつかなくなります (経験談)。

具体的にどうするかというと、ターンを抜け出して反対方向のターンに切り替わるところで、上半身をスーッと斜面の真下に向かって移動させます (2-3 画面目の矢印)。意識としては、身体が常に板の真上に位置するように、という感じでしょうか。
つまり、ターンを抜け出すところでは身体が板より斜面上寄りに位置していますが、次のターンに入るところでは、身体が板より斜面下寄りに位置するように動いていきます。すると、斜面を基準にした場合には、ちょうど板の真上ということになります (5 画面目の赤い線)。

あー、そういえばショートターンのことも書かないとなあ。でも、ヘタレなショートターンしかできないことが多いのに、エラそーに書けないんだよなあ…

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スピードを落とす方法と、スピードを引き出す方法 (カービング入門 3)

以前に取り上げた、スキッディング系のパラレルターンでは、上半身は常に立てた状態でフォールラインに向け続けるのが基本です。その場合、股関節の下と上で、身体の軸が別々の向きに通ります。進行方向に合わせて体の向きを変える滑り方もありますが、意識的にずらしながらすべる際には、身体をフォールラインに向け続けるほうが楽です。

でも、カービングターンでは全身を内側に倒しこみ、身体が板の進行方向に向かう (「正対する」ともいう) ので、身体の軸 (体軸) は、一直線に通った状態になります。

身体の向きについては細かい話がいろいろとあるのですが、基本パターンとしては、以下のように考えておけば、そんなにハズしていないと思います。

・スキッディングのパラレルターン : 外向傾姿勢。上半身は常にフォールラインを向く。骨盤はターン外側に傾ける
・カービングのパラレルターン : 上半身も一緒にターン弧の内側に倒す。身体は原則として板の進行方向に向かう。骨盤はターン内側に傾ける

ただし、これは最初から最後までスキッディング、あるいはカービングで通す場合の話です。

レールターン、あるいはそこから発展してカービングでターンした場合、板のズレがないので、スピードがあまり落ちません。緩斜面ではありがたいのですが、急斜面で最初から最後までカービングで突っ走った日には、スピードオーバーになる可能性が大です。

かといって、最初から最後までずらしたらカービングになりません。そこで、速度調整の方法としては、

・ターン前半の谷回りでずらす (スキッド & カーブ)
・ターン後半の山回りでずらす (カーブ & スキッド)

の 2 パターンが考えられます。

スキッド & カーブの場合、まず、ターン始動時にカカトを押し出しながら板をずらして向きを決めます。その後で角付けを強めてズレを止めて、板を走らせながら抜け出すことになります。どちらかというと、ショートターン向きだろうと思います。

それに対してカーブ & スキッドの場合、ターン後半でズレを入れて、出すぎたスピードを調整することになります。この場合、ターン始動時はカービングですからトップコントロール、つまり板のトップ寄りに荷重してエッジを食い込ませます。そして、フォールラインを向いたあたりで荷重ポジションをカカト寄りに移動させます。すると、あら不思議、テール側がズリズリッとズレてくれます。
私はまだヘタレなので、カービング大回りでぶっ飛ばしていたらスピードが上がっておっかなくなり、ターン後半でずらしてスピードを落としてしまうことがよくあります。そんなときに、この手を使います。

ちなみに、山回りに入ってから角付けしたままで荷重ポジションを後ろに移動させると、板の走りを引き出すことができます。ターン後半で加速するテクニックですね。春の悪雪みたいに板の走りが悪いときには、このテクニックが役に立ちます。
つまり、同じように荷重ポジションを後ろに移動するのでも、タイミングによって挙動が違ってくるので、この辺の使い分けは要注意です。

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サイドカーブを使ってターンしてみる (カービングターン 1)

よくいわれていることですが、カービングスキーの場合、板を傾けて角付けしてやるだけでターンできます。それはなぜかというと、カービングスキーはサイドカーブが付いていて中央部がくびれてますから、エッジを立てると、細くなっている中央部が前端と後端をを支点にして、簡単にたわんでしまうんですね。その結果、板全体がカーブして、それに沿ってターンできるというわけです。

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今まで、この話をしてこなかったのは、これを最初に覚えるとスピード制御ができなくて危険だから。まず、ちゃんとずらしながら板をコントロールできるようにならないと、斜度が増したときに止められなくなって危険です。
カービングがきれいに決まると、横ずれのない、細いシュプールが 2 本できます。でも、横ずれがないということは、ズレによって運動エネルギーを吸収していない分だけ、スピードが上がっているわけです。それなのにスピードを調整する方法を知らないと、ただの暴走スキーヤーになってしまいます。

エッジを立ててカービングターンをやる場合、身体全体をターンの内側に傾ける必要があります。具体的にどうするかというと、ターンに入るところで、内脚の膝と足首を曲げて、畳み込みます。内脚を畳み込めば、当然ながら身体は内側に倒れます。これ、ゆっくり滑っていると難しくて、ある程度の勢いが要りますね。

このとき、左右の板に均等に角付けしてやらないと、左右の板が違う曲がり方をして、股裂きになったり、トップが重なったりします。また、カカト荷重になっていると、うまくいきません。板のトップを強く押さえる意識を持つぐらいでちょうどいいです (いわゆるトップコントロール)。

まず、緩斜面で斜滑降して、スピードが乗ったところでターン内側の脚を軽く畳んでみましょう (外脚を一緒に曲げちゃわないように注意)。内脚を畳み込むことで、全身が均等にターン内側に倒れて、板がスーッと曲がってくれば成功です。
ただし、直進しているうちにいきなり倒し込むと完全に内脚に乗ってしまい、バランスを崩します。順番としては、こんな感じ。

  1. 内脚を軽く畳んで、エッジを立てる
  2. 板に雪面から圧力がかかってきて曲がり始めたところで、グッと倒し込む
  3. 板がたわんで本格的にターンを始めるので、その力を脚でしっかり受け止める

ターンから抜け出したところで、角付けを止めて板をフラットな状態にすると、斜滑降に戻ります。このとき、身体を完全に伸び上がった状態にしてしまうとバランスを崩しやすいので、あまり伸び上がらないように注意してください。膝も、伸びきってしまうと次で苦労します。
次に反対側の脚を畳みこめば、今度はそっち側に向かってターンを始めます。後は左右が入れ替わるだけで、やることは同じです。

使っている板のサイドカーブにもよりますが、そんなにサイドカーブがきつい板でなければ、この操作で緩やかなターンを左右に繰り返すことができます。それで細いシュプールがついていれば、第一段階は突破です。これで、いわゆるレールターンの状態になります。

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ターン弧を変えてみる (カービング入門 2)

角付けして、サイドカーブを使ってターンする、いわゆるレールターンの要領がつかめたら、ターンとターンの切替で斜滑降を挟まずに、身体を反対側のターン内側に倒すことで、角付けを一気に反対側に切り替えてみます。
たとえば、右ターンでは身体が右に傾いて、右脚を畳み込んだ状態になっているので、そこで左脚を畳み込みながら身体を左側 (斜面の下側) の斜め前方に向かって倒すように移動させると、反対方向へのターンに入ることができます。そのとき、ターン外側の脚 (右ターンなら左脚、左ターンなら右脚) は、膝を伸ばしていきます。

要約すると、ターンするときの基本的な流れは、こうなります。

1. 斜滑降でスタート。ある程度、スピードをつけること
2. 外脚を一緒に曲げないように注意しながら内脚を畳み込む。この動作で身体が内側に倒れる
3. 板がたわんで、ターンが始まる
4. フォールラインを過ぎたら、身体をフォールラインの方に向けつつ板の真上に戻して、ニュートラルな直進状態に
5. そのまま動きを止めずに、今度は反対側の脚を畳み込んで逆方向のターンに入る

ですから、真上から見たときに、身体の中心は板が描くターン弧の内側を通っているわけです。

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☆余談☆
慣れないうちは、スキッディング系のターンと同様に、身体を伸ばしながらターンを抜け出して、次に反対側の脚を畳み込みながら身体を沈めてターンに入る、というのもアリです。でも、スピードが上がってくると、上下動が滑走スピードに追いつかなくなって、身体が遅れてしまいがちになります。ですから、後々のことを考えると、身体を上げずに切り替える方法をマスターする必要があります。
☆☆

スピードが上がってくると実感できますが、カービングターンでは強い遠心力が発生するため、それをしっかり受け止めてやる必要があります。
それには、膝を曲げるよりも、伸ばし気味にしている方が有利です。膝を曲げた姿勢で強い遠心力 (の反力) を受け止めようとすると、最悪の場合、膝を痛めます。スキッディング系のターンなら、板がずれることで遠心力を吸収してくれますが、カービングではストレートに力がかかってくる点に注意してください。

とりあえず、サイドカーブに沿ってターンできれば第一段階は OK ですが、それだけでは困ります。というのは、サイドカーブなりにターンしているだけでは、ターン弧の制御ができていないからです。

カービングの場合、ターン弧を制御するには、「角付けの量」と「角付けのタイミング」が重要になります。角付けの量はターン弧の大きさに、角付けのタイミングはターンの深さに、それぞれ影響します。
つまり、浅いターン弧で曲がりたければ、角付けを控えめにして、フォールラインを過ぎたところで早めにエッジを外して切り替えに移ります。また、角付けの量が同じでも、ターン後半の山回りを長く引っ張ってから切り替えると、深いターン弧になります。

自分がそうなんですが、カービングで大回りすると、ついついターン後半の山回りを引っ張り過ぎて、次のターンに入るのが遅れるんですね。それを防ぐには、山回りに入ったら、間を置かずに次のターンに向けた動きを始めるぐらいでいいと思います。慣れてくると、山回りを引っ張ってからパッと反対方向に切り替えることもできますが。

あと、慣れてきたら「内脚の付け根を軸にして骨盤を回す」とかいう話も出てくるんですが、とりあえず「そういう概念もある」ということで。当の私がまだ、意識しながら身体にいちいち命令しないとできません。

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スキーに運動神経は大事 ?

そもそも「運動神経」なるものが何を意味するのか、よく分からない訳ですが。それでもひとつだけ、断言できることがあります。

「学校で体育の成績が悪かったからといって、スキーができないということはない」

なにしろ、小・中・高と一貫して体育の成績が良かったためしのない、この私がですよ。いくら 2 シーズンで 50 日以上も出動したとはいえ、「実質 2 年目としてはあり得ない」ほどの上達を遂げて、整地なら自由自在に (?) 滑ってるんですから。

個人的経験に照らして考えると、上達した秘訣は

・師匠の教え方が良かった
・積極的にいろいろな雪質・いろいろな斜面にチャレンジした
・常にうまそうな人の滑りを観察していた
・とことん理詰めで考えた

といったあたりじゃないかと思っています。
で、自分が経験したことをフィードバックして、この blog を書いているわけです。他の人にも、同じようにして早く上手くなってもらいたい、と思って。

もっとも、スキーは体力を使わない、というのは間違いで、使う筋肉はそれなりにあります。特に、私はロングターンよりショートターンが好きなので、脚がパンパンになることはよくあります。とはいっても、基本的には地球の引力を動力源にするわけですから、走ったりモノを投げたりするのに比べれば、体力的ハンデは出にくいでしょう。

だから、「自分は運動音痴だから」といって諦める必要なんて、全然ないんですよ。実は。
昔に比べればマテリアルが良くなって、上達のための敷居は確実に低くなってるし、しかもスキー人口減少のおかげで (おい)、空いててリフト待ちの行列も少ない。かつての、ブームになったときよりもはるかに恵まれた、いい時代なんです。

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春の雪は難しい

すごーく上手い人は別ですが、初・中級レベルの人にとっては、まず安全に楽しむことが第一だと思うので、その考え方で「春スキー対策」について書きましょう。雪は悪くても景色を楽しめたりするので、春スキーも悪いことばかりじゃありませんし。(え ? そのレベルの人は春スキーの時期になってまで滑らないって ? いや、まあ、それはそうかもしれませんけど…)

これからの季節、雪質は期待しない方が賢明です。たまに寒波が来て、真冬並みの雪に恵まれることもありますけど、僥倖をアテにするのはいかがなものかと。むしろ、春のグチャグチャ雪を、いかに上手にいなして滑るかを考えたいものです。それが可能になれば、上達にもつながります。

雪がグチャグチャ・ベトベトでバーンが凸凹ということは、板の走りが悪くて、かつ、滑っているときに姿勢を乱す外的要因が多くて安定しない、ということです。だから、板を身体から離さずに、常に身体の真下に板を置くようにすると、安定性が高まります。
つまり、外向傾姿勢を維持して動きをコンパクトにすると、グチャグチャ・ベトベト・凸凹のバーンに対して身体の安定を維持するのが容易になります。身体は常にフォールラインに向けて、板はあまり身体から離さずに。

難しいのは、凸凹が柔らかくて簡単に蹴散らせる場合と、凸凹が固くて跳ね飛ばされる場合があること。特に、昼の間に荒らされたバーンが夜間に冷え込んで固まってしまうと、後者のケースが多くなります。なので、凸の部分に乗り上げるのを避けて、凹の部分をたどりながらターンする方が、最初のうちは安全かなと思います。

あと、春になると雪が減ってきて、ところどころ、石やブッシュ (アメリカの大統領じゃないよ) が「コンニチハ」していることがあるので、避けて通る必要があります。板のエッジや滑走面に傷でもつけた日には、気が滅入りますから。それには、「白いところ」をたどって滑る必要があります。石やブッシュが出ているところでは、色が違います。だから、常に思い通りの場所でターンできるようにならないと厳しいかも。

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できることなら、ホットワックスのすすめ

話ぐらいは聞いたことがある方も多いかもしれませんが、板の滑走面には「ワックス」を塗ります。その方が、板がよく滑ります。理由については諸説入り乱れていますが、とにかく滑りが良くなります。

「滑らない方がスピードが落ちていい」というのは、初心者が陥りがちな考えですが、違うんですねー。私が今まで書いてきているように、パラレルターンで「ズレ」を使ってスピードを調整する場合、板がちゃんと滑ってくれないと、ずらしたいのにずれてくれなくて、却って扱いにくくなってしまいます。

ワックスには、いろいろな種類があります。手軽なのはスポンジで塗り塗りするやつで、スプレーになっている製品がポピュラーですね (ガスを使わない製品もあり)。これを買ってきて、とりあえずプシュプシュと塗りつけて終わり、というのはよくあるパターンで、私もかつてはそうでした。
ところが、塗りつけるだけだと持続性がないんです。本当は、スプレーワックスは塗った後でコルクを使って摩擦して、その摩擦熱で浸透させるものらしいんですが、それってホットワックスより面倒そうだし、持続性がないのは同じことです。

それなら、固体のワックスをアイロンで溶かしながら塗りこんでいく、いわゆるホットワックスの方が持続性に優れていてよいです。ただ、「面倒そうだなー」と思って手が出ない、というのはよくある話ですね。

一般的なホットワックスの手順は、

・まず、アイロンにワックスを押し付けて板の上に垂らす
・それを、ペーパーを挟んでアイロンで薄く伸ばす
・冷えたら、スクレーパーで余計なワックスを削る
・最後にブラッシングして仕上げ

というものですが、最初の工程が難物です。しかも、うまく行かなくてアイロンを動かさずに止めてしまうと、滑走面が焼けてパーになります。
おまけに、この方法だとワックスが鬼のように減って、スクレープした後には削りカスが鬼のように出ます。つまり、大半のワックスが無駄になって捨てられてしまいます。

そこで CM タイムです。
私が板のお守りを頼んでいる、練馬の「bottom-line」というお店があります。ここでは、世間一般にいわれている方法より簡単にホットワックスをかける方法を伝授してくれます。水曜日が定休日ですが、それ以外ならやってます。店長の T さんは気さくな方ですから、気軽に訪ねてみてください。

ホットワックスの副次的効果として、滑走面のクリーニングにもなる、というのがあります。特に「bottom-line」方式だと、ワックスを塗るために使うシートが滑走面の汚れを吸い上げてくれるので、一石二鳥です。つまり、滑り終わったら速攻でホットワックスをかける。で、次の出動前にスクレープしてブラッシング、というサイクルを繰り返すわけです。

ちなみに。スキー用のワックスは、雪温に応じていろいろな種類があります。でも、レースでもやるなら別ですが、ハイシーズンにだけ滑るレジャースキーヤーなら、ワックスに凝る必要はありません。あらゆる雪温に対応する「ユニバーサル」タイプを用意すれば OK。それを「bottom-line」方式でホットワックスするだけでも違います。
あとは、シーズンが終わったらチューンナップに出して、滑走面とエッジをきれいに整えてもらう。それで、板の扱いやすさは全然違ってくるはずです。
実際、私はシーズン始めのイエティで、きっちりワックスをかけた板を持ち込んで、緩斜面でトロトロ滑っているスノボの人をヒュンヒュンぶち抜いてました。板がよく走るおかげです。

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いろいろなコンディションで滑ってみよう

「斜面」と一言でいっても、いろいろな種類があります。同じスキー場の同じコースでも、日によってコンディションは全然違います。そのため、簡単なバーンと難しいバーンがでてきます。

それなりにパラレルターンができるようになって、斜面に慣れてきたら、(コブやアイスバーンは論外としても) できるだけ、いろいろな雪質や斜面を体験してみるのも、いわゆるひとつの経験です。

斜度が急になるほど難しいのは当然です。斜度がきつい分だけスピードが出やすいので、スピードコントロールの技術が必要になるし、対応するための余裕時間も減りますから。ただ、斜度だけで難易度が決まらず、雪質や雪面の状態も影響するのが難しいところです。

そこで、簡単と思われる方から難しいと思われる方に向かって、独断と偏見で順位付けして並べてみました。

↑簡単
・圧雪したての新雪 (自由自在)
・普通の圧雪斜面 (まあ自由自在)
・積もりたてで誰も滑っていない新雪 (ときどき足をすくわれる)
・荒らされた後の新雪 (足元が安定しない・コブになりやすい)
・春や雨天のボテボテ雪 (板が走らない・コブになりやすい)
・フラットなアイスバーン (エッジがかからない)
・凸凹ができたアイスバーン (↑+足をとられる)
・柔らかいコブ (…)
・カチンコチンのコブ (……)
・さらに、溝が深くえぐれたコブ (問題外)
↓難しい

当たり前ですが、フラットな方が易しく、凸凹が増えると難しくなります。
まず、凸凹があると、それによって跳ね飛ばされて姿勢が乱れます。それに、好きな場所でターンできなくなるのも問題です。凸の部分でターンするとひっくり返るので凹の部分を狙うわけですが、「あっ、あそこで曲がらなくっちゃ。きゃー」とかいってパニックになったりします。

雪質は軽い方が好ましく、水分の多いボテボテの雪や、春スキーの時期の雪は、重くて抵抗が大きいので滑りにくくなります。板が滑らないと、ずらすのも難しくなり、その分だけ力を入れないといけないせいか、妙に疲れます。(でも、急斜面ではスピードが出にくい分だけラク)
また、アイスバーンではエッジを立てて食い込ませるのが難しいので、スピードを制御するという観点から見ると、難易度は高くなります。ずらしたときにも妙に滑りますから。

下半身で正しく板を操作できず、身体ごと振り回して「贋パラレルターン」をやっている人は、整備された整地の緩斜面なら平気でも、斜度が上がったり、コンディションが悪くなったりすると、たちまち馬脚をあらわします。ホントです。

そこで大事なのは、「ターンの基本は外脚荷重」という、スキッディング系パラレルターンの金言です。これができていれば、多少の凸凹があっても平気です。コブでもなければ、荷重された外脚で、多少の凸凹なら乗り越えていけます。
あと、身体は常にフォールラインに向けて、足が腰の下から大きく外れないようにすると、安定性が高まります。悪雪では身体を安定させることが大事です。

ちなみに、ボテボテ雪で板が走らないという問題。これ、早い時期から強引に、アイスクラッシュシステムの人工雪でオープンするスキー場 (例 : イエティ) にも共通する悩みです。これについては、フッ素に加えてモリブデンとかグラファイトとか、いろいろ配合したワックスを使ってホットワックスをかけると、ある程度、問題を解消できます。ホットワックスの話は、またそのうち。

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ボーゲンはパラレルより難しい

どこのスキー場でもよく見かける風景なんですが、パラレルターンができなくてプルークボーゲンで滑ってる人が、斜度のきつい中級者コースに迷い込んでくることがあります。(本人の意思じゃなくて、連れに引っ張られてきてしまったのかも ?)
で、仕方なく両脚を目一杯広げて、ものすごい「ハの字」を作りながらノソノソと滑っていくわけですが、緩斜面でやるよりも苦しそうです。

よく考えれば当たり前の話で、「ハの字」を作れば、左右の板はそれぞれ違う向きを向くわけです。ついつい、急斜面になると「ハの字」の角度が大きくなりがちなんですが、その状態で斜面に対して斜めに滑ろうとしたら、谷側の脚が落ちて行って股裂き状態になりますって。

以前にも書きましたけど、プルークボーゲンやってるときは、内脚で体重のかなりの部分を支えています。その状態で斜度がきついところに行って、「ハの字」で斜滑降を始めるとどうなるか。体重の大半は内脚、斜面を単位にして見ると山脚に乗っかっていますから、谷脚側のエッジを使ったコントロールなんてロクに効きません。
しかも、そんなときにはビビッて脚を突っ張ってしまうことがほとんどなので、上半身は当然ながら大後傾。下手をしたら、そのまま板だけ勝手に走っていってしまい、アンコントロール状態になって谷脚のエッジを効かせることができず、斜面の下に向かってドリフトアウトしてズルズルドシン。

かといって、その状態の人に、フォールラインに正対してプルークボーゲンで滑れといっても、まずできないでしょう。怖くて足がすくむのが関の山です。第一、斜度がきつくなってくると、斜面に正対して「ハの字」でスピード制御しながら、さらに角付けしてターンしろといっても無理ですよ。

ところが、スキッディングのパラレルターンができれば、左右の脚は揃って一緒に動くので、股裂き状態にはなりません。でもって、外脚にしっかり乗り込んでいれば、エッジ操作によってズレをコントロールすることで、スピードの制御ができます。だから、斜度がきつくなると、プルークボーゲンよりパラレルターンの方が楽なんです。

せめて、シュテムターンをマスターして、外脚に乗り込んで板を押し出せるようにしてから、斜度のきついところに来てほしいなあ… (ボソッ) もっとも、うちの師匠の流儀では、シュテムはやらず、いきなりパラレルに持って行くわけですけど。

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斜度克服の要諦は低いポジションにあり (ビビリ・急斜面克服 4)

斜度がきつくなってくると、誰もが直面する関門があります。
ついつい怖くなって身体が山側に倒れこんでしまい、両脚を突っ張った状態になってしまうんですね。私も経験があります。

でも、以前に書いたように、脚を突っ張って延ばしてしまうと、ますます板のコントロールができなくなってしまうんですね。そこで、斜度を克服するための金言をひとつ。

「斜度がきつくなったら、ポジションを低くする」

つまり、足首と膝をしっかり曲げて、骨盤の位置を低くするんです。上下動の力を借りてターンするときには、やりすぎだと思うぐらいにポジションを低くしてしまうぐらいでちょうどいいです。面白いもので、自分が十分に低くしたつもりでも、傍から見ると全然低いポジションになっていないものなんですよ。
(ただし、上半身は伸ばしたまま。猫背にならないように注意 !)

ポジションを低くとると、利点が 2 つあります。
ひとつは、足首と膝をちゃんと曲げることで板の操作がやりやすくなること。もうひとつは、重心が地面に近付く分だけ安定することです。ポジションを低くとると、結果として目線が地面に近付きますから、足元だけが勝手に走っていって焦る、ということも少なくなります。

で、横ズレを使ってスピードを抑えながら降りていきます。だんだんと慣れてきたら、ターン前半の谷回りで板をブン回さず、自然に回るのに任せると、ターン「弧」になってきます。

あとは、以下の 3 原則を意識することも重要です。(しつこい ?)

・身体はできるだけフォールラインに向ける
・動かすのは股関節から下だけ
・足裏全体に荷重した状態を維持する

身体が板の進行方向に向くと、板が走りやすくなります。だから、フォールラインに向ける方が安定します。ホントです。後傾してカカト荷重になると板が走りだすという話は、以前にも書きました。

ここまで書いてきたことを意識しながら、ターン弧やターンの間隔を調整することでスピードをコントロールすれば、常に安全圏のスピードで降りることができます。それで自信がついたら、少しずつスピードを上げてみます。で、だんだんと斜度のきついところにチャレンジしてみたり、スピードを上げてみたりするわけです。それでヤバイと思ったら、一歩前の段階に戻ればいいわけで。

いきなり、急斜面が滑れなくても当たり前です。段階的に斜面やスピードに慣れていけばよいのです。

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斜度が上がっても横滑りで止められる (ビビリ・急斜面克服 3)

板を操作するコツ、ターン弧を制御するコツをしっかり覚えたら、少しずつ、斜度のきついところに行ってみましょう。

最初は社会の迷惑にならないように、そして上の方から突っ込んでこられないように、コースの端に寄って、まずは真横を向いて横滑りしてみます。そこで大事なのは、どれくらいエッジを立てると滑らなくなって止まるのか、そして、どれくらいエッジを緩めると滑り出すのかを知ることです。斜度がきつい分だけ、エッジをしっかり立てる必要があります。

それができたら、緩斜面で最初にやったときと同様に、(上から誰も来ていないのを確かめてから) 斜滑降でスタート、そして軽くターンさせて停止、という動きを繰り返して、「ヤバイと思っても、いつでも横を向けて止められる」という自信をつけます。これがあれば、安心できるでしょう。
後は、緩斜面で最初にパラレルターンしたときと同じ要領で、ターンと斜滑降を交互につないでいきます。いきなり連続的にターンするのが難しかったら、最初は 2 ターン、次は 3 ターンというように、段階的に発展させればよいのです。

このとき、斜滑降の角度があまり急だと、板がどんどん走っていって焦りますから、私が名付けたところの「アミダくじ滑降」、つまり浅い角度で斜滑降してターンに持ち込み、反対側にぐるーっと回してから次の斜滑降、というサイクルを繰り返します。

ただ、斜度が急になると、谷回り、つまりフォールラインに向くまでのターン前半で板が下に向かって落ちていく度合が高まるので、その分だけスピードが出やすくなります。そこで焦らず、「板を信じて」ずらしながら乗り込んであげれば、板はちゃんと横を向いてきます。
どうしても怖ければ、谷回りのところで股関節を使って、板を「えい、やー」とブン回してしまってもいいでしょう。そのとき、エッジを立てながらカカト側を押し出すように操作すると、板が強くずれてブレーキが効きます (いわゆるテールコントロール)。

慣れないうちは、ターン後半の山回りがターンというより横滑りになってしまい、下に向かってズリズリ動いてしまったりしますけど、それでも制御不能になって暴走するのに比べれば良いです。そこでちょいと角付けを強めてあげれば、エッジが食い込んで真っ直ぐ走り出しますから。
ただ、山回りを引っ張りすぎて板が真横を向いてしまうと、次の谷回りに入れるのが難しくなります。斜め下を向いたあたりで谷回りに入れるように、ちょっと度胸を出してみてください。ずらせばスピードは落ちる、と信じて。

要は、常に板に乗っかってコントロールできていることが大事なのです。

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スピードに慣れよう (ビビリ・急斜面克服 2)

次に、スピードに乗ってもちゃんと止められる、という自信をつける必要があります。
ある程度スピードが乗ったところで、以前に書いた「直滑降から急停止」で板を横に向けて行き脚を止める。次にスタートしたら、今度は反対方向に回りこんで「直滑降から急停止」。これを繰り返すことで、スピードが上がってもちゃんと止められる、という自信を身につけます。

もし、スピードが上がったときに急停止ができなくなって、ズルズル行ってしまった場合、以下の点に注意してみてください。

・外脚 (斜面下側の脚) に乗って、エッジを効かせることができているか
 →エッジが利かないとズルズルいってしまう

・外脚の膝が伸びきった状態になっていないか
 →膝が伸びきっていると、板のコントロールが難しい

・身体が山側 (斜面の上の方) に向かって倒れこんでいないか
 →怖いけど、身体は意識的に谷側に向けること

そもそもこれは、真横に横滑りする方法のバリエーションですから、外脚にしっかり乗り込むことと、体を谷側に向けて立てることが重要です。後者がちゃんとできていないと、板をずらしてスピードを殺すのが難しくなります。もしも自信がなくなったら、停止したままで横滑りをやり直してみてください。
また、後傾してカカト荷重になっていると、横を向いたところで板が勝手に走り出します。これを意識的に練習する場合もあるんですが (某誌で柏木義之デモがやってました)、それはもっと先の段階の話。しつこいですが、今はまだ、常に足裏全体に荷重した状態を維持するように心がけましょう。

いつでも緊急停止できるというのは、とても重要なことです。横合いから人が突っ込んできたり、目の前でいきなり初心者のスノーボーダーがステンと転んだりするかもしれませんから。(どういうわけか、スノボの人って何の予兆もなしにステンと転ぶので、予想がつかなくて怖いんです。だから、スノボの人の真後ろにはつかない方がいいです)

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ターン弧やターンの間隔を変えてみよう (ビビリ・急斜面克服 1)

小学校の算数の授業なんかで「角度」について習ったときには、「30 度」というと、とても緩い傾斜に思えたものです。ところが、スキー場で「30 度」の斜面の上に立つと、とんでもない崖に見えます。いや、30 度どころか、初心者・初級者のうちは 20 度でも大壁です (経験談)。

斜度もスピードも、根本的には慣れるしかないんですが…
そもそも急斜面になると何が怖いかというと、スピードが上がるのに制御できなくなって、あらぬ方向に突っ走るのが怖いわけです。よく初心者の女の子がやってますが、「きゃー、止まれない」というやつですね。

だから、ビビリと急斜面を克服するには、

・スピードに慣れる
・いついかなるときでもスピードを自分の意思で制御できる

の 2 点を身につけることが必要です。もっとも、スピードにばかり慣れてしまって、単なる暴走野郎になっちゃっても困りますけど (それはひょっとして、自分のことか)。

まず、緩斜面で自信を持ってターンできるようになってきたら、同じ斜面のままで少しずつスピードを上げて、板を走らせてみましょう。
スキッディング系のパラレルターンでは角付けが少なく、ターン中は板がずっと横滑りしています。ですから、それによって運動エネルギーが吸収されて、ターンするにつれてスピードが落ちていきます。つまり、ターンしている間にスピードが落ちるのであれば、ターンしている時間を長くとることで、それだけスピードを落とせることになります。

そこで、斜滑降を挟んで左右のターンをきちんと切り替えられるようになったら、だんだん斜滑降の時間を減らして、素早く切り替えられるように練習してみましょう。これで「ターンによる速度制御」になります。
(もしもうまくいかなかったら、もう一度、斜滑降を挟んでやり直し)

逆に、ターンとターンの間に斜滑降している時間が長いと、それだけスピードが上がります。

一方、ターン弧の調整は、股関節を使って板の向きを操作してやることで行ないます。回り方が少ないなと思ったら、回転の内側に板を回し込んであげると、ターン弧が小さくなります (これをスピーディーにやると、ショートターンになります)。逆に、板が回るのを抑えるように操作すれば、ターン弧は大きくなります。

つまり、

・ターンを小刻みに繰り返す
・ターン弧を深くする

といった方法でスピードを落とせますし、逆に

・ターンとターンの間隔を広げて、斜滑降で直進する時間を増やす
・ターン弧を浅くする

といった方法でスピードを上げることができます。

まずは斜度の緩いところで、いろいろ試してみてください。どんどん板を走らせてスピードに慣れるのも、練習のうちです。

なお、スピードが上がってきたときに、急激にエッジを立てないように注意してください。いまどきのカービングスキーは、エッジを立てると一気に「キュン」と回り込んでくることがあるので、びっくりさせられます。特に、短い板、柔らかい板、サイドカーブがきつい板はそうです。常に少しずつ、優しく操作するようにしましょう。

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後傾を克服しよう

慣れてくると、滑りながら足の前後で荷重ポイントを移動させる、なんていうことをする余裕が出てきます。たとえば、ターン前半では前寄りに荷重してトップを押さえて食い込ませる、後半ではカカト寄りに荷重ポイントを動かして板を走らせたり、テール側をずらしたりする、といった具合です。

でも、最初の頃はターンさせるだけで頭がいっぱいになってしまうのは無理からぬところです。足元はどんどん前方に向かって滑っているわけですから、上半身が動かなければ後方に置いていかれて、いわゆる「後傾」の状態になります (冒頭の写真)。
ところが、実に厄介なことに、後傾になると荷重ポイントがカカト寄りになって、ますます板が走ってしまったりするんですね。かくして回復不可能になり、無理にターンしようとして転倒する、というのはよくある話です。

後傾対策というと、いろいろな人がいろいろなことをいいます。いわく、

・ブーツのタン (スネの前にあるベロの部分) に体重をかけろ
・ひたすら前に乗り込め
・足の親指を持ち上げるようにするといい
・etc, etc

みんな、悪意があっていっているわけではないんですね。私もいろいろ試してみたんですが、なかなかうまく行かないことも多かったです。

曲者なのが「ひたすら前に乗り込め」というやつで、こればかりを意識していると、上半身だけが前のめりになった状態になりがちです。でも、上半身がどういう姿勢を取っていようが、腰が引けてカカト荷重になっていれば、後傾であることに変わりはないんです。
(逆もまた真なりで、腰が引けているように見えても、荷重ポイントが適正なら後傾ではない、という見方もできます。初心者のうちは、そんなことにはならないですけど)

私見ですが、ポイントは「足首」じゃないかと思います。膝が曲がっていても足首が真っ直ぐな状態では、その分だけ腰が引けて、モロに後傾してしまいます。
だから、不慣れでスピードが出ていないときには、常に足首と膝を曲げて、足裏全体に荷重がかかるように、そしてお尻がバインディングの上にあり続けるように意識する、というのがいいのかな… と考えています。膝の先に見えない棒がついていて、それで板のトップを押す感じ、と言い換えてもいいかもしれません。要は、直滑降のときと同じ姿勢を維持するということです。

スピードが上がって、ターン中に板が身体の中心線から離れるようになってくると、今度は骨盤の位置と傾きに注意する必要が出てくるのですが、その話はまたそのうち。

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ターン時の動作を洗練させる (基礎パラレル 4)

前回まで書いてきた方法を使えば、緩斜面で、基本的なスキッディング系のパラレルターンはできると思います。
スキッディング系とは、板が横滑りしながらターンするもので、進行方向は、板の前後方向よりも (横滑りしている分だけ) ターン外側に向かうことになります。それに対して、直滑降や斜滑降では横滑りしていませんから、板の向きと進行方向が一致している、という違いがあります。

ただ、言葉でいわれても、最初はなかなかその通りに身体が動かないのはよくある話。注意点とか、コツなんかをまとめておきましょう。

◎ターン運動とは、遠心力とのバランス
自転車やバイクでカーブを曲がるときに、車体を内側に傾けます。その理由は、遠心力と釣り合いを取るためです。
スキーも同じです。ターンすることで遠心力が発生しますから、ターン外側の脚 (いわゆる外脚) に大きな力がかかります。左ターンなら右脚、右ターンなら左脚が、外脚になります。

スピードが上がってくると事情が変わりますが、最初は上体を常に真っ直ぐ伸ばすように心がけて、股関節から下の部分で、遠心力と釣り合いを取るための左右の傾斜をコントロールする方がよいでしょう (以下の写真を参考に)。

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なお、ターン時に上半身をどちらに向けるかについては、2 種類の方法があります。
ひとつは、冒頭の写真のように、常に斜面の下の方を向いたままにする方法。いわゆる「外向傾姿勢」というやつです。ショートターンを覚えるようになると、外向傾姿勢は必修科目です。
もうひとつは板の進行方向に向ける方法です。この場合、左ターンすれば身体も左を向き、右ターンすれば身体も右を向きます。斜滑降でターンとターンをつなぐのであれば、こっちの方がやりやすいでしょう。

◎あくまで、動作はゆっくり、スムーズに
急に沈み込んだり、逆にピョンと伸び上がったりすると、ターンがバラバラになります。上下動はあくまで、ゆっくりスムーズに。また、ターンを仕掛けるところで沈み込み、ターンから抜け出すところで伸び上がる、という原則を忘れないでください。身体を沈みこませながら外脚に乗ることで、ターンを仕掛けるわけですから。
上下動の力を借りる理由とは、身体を落とすことで角付けがやりやすくなるのと、ターン始動のきっかけ作りになる、という二点です。

特にありがちなのが、上下動がほとんどできない人と、真上に伸び上がってしまう人。上下動ができないと板の操作が難しくなるので、ターンがターンにならず、真っ直ぐ進んでしまいます。
また、真上に伸び上がってしまうと、伸び上がっている間に足元はどんどん移動しているので、上半身が置いていかれて、結果的に「空気椅子」に座っているような姿勢になって回復不可能になってしまいます。斜め前方に向かって伸び上がるくらいで、ちょうどいいです。

◎上下動は太腿の角度で操作する
これは「後傾」問題とも絡んでくるのですが、腰から上は動かさずに、膝と股関節を使って太腿の角度を調整することで、上下動を行ないます。

◎最初は必ず、ターンとターンを斜滑降でつなぐ
ターンとターンの間に斜滑降を入れるのは、いったんニュートラルな直進時の姿勢に戻して、それから次のターンに入るようにするためです。慣れないうちは、その方が確実です。(慣れれば、瞬間的に切り替えられますけど)

◎棒立ちにならない
外脚を突っ張った状態にしないで、常に適度に曲げた状態を維持します。斜面との位置関係が原因で、外脚よりも内脚の方が曲がった状態になるはずです。ターンとターンの間に斜滑降を挟むのは、この状態を元に戻して、反対方向への動きに入りやすくする、という理由があります。

◎エッジを立てすぎない
「エッジを立てる」とは、雪面に対して大きい角度を取るという意味です。エッジと雪面の角度が大きくなると、それだけ食い込みが強くなるので、板がまっすぐ走ってしまいます。最初のうちは、ズレながらゆっくりターンするぐらいでちょうどいいでしょう。

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板を信じよ (基礎パラレル 3)

正しい位置に乗って、足裏全体に体重がかかった状態でターンを始動すると、角付けして、股関節で板を回してきっかけを作ってやることで、板がスーッと回ってきます。本当です。「フォースを信じよ」ではなくて「板を信じよ」。逆にいえば、板が回ってこないのは、それなりの理由があるってことです。

もちろん、自分で積極的にターン弧を大小いろいろと変えたりしていくようになると、板の回転性能に頼るだけでは駄目で、積極的に回しこんでいく操作が必要になることもあります (例 : ショートターン)。
でも、ここで書いているのはそれ以前の問題ですから、板を横ずれさせてスピードを殺しながら、ゆっくりと向きを変えていける程度でよいでしょう。最近のカービングスキーは、正しい位置に乗って角付けしてやれば、ちゃんと回旋を始めるようにできています。だから、板を信じましょう。

ただ、この段階ではエッジを立てすぎないように注意してください。あまりエッジを立ててしまうと板が突っ走り始めるし、反対方向のターンに移るのが難しくなります。最初のうちは、少しだけ角付けして、横ずれさせながら回っていく方が安全です。それに、横ずれさせることで運動エネルギーを吸収できるので、スピード制御にもなります。

そこで、板選びにも関わる問題が出てきます。
カービングスキーは、側面が真っ直ぐではなくて、円弧状になっています。いわゆる「サイドカーブ」というやつで、モデルによって、円弧がきついものもあれば、緩やかなものもあります。初めてスキーを履くような人は、サイドカーブがあまりきつくない板の方がいいです。

というのは、サイドカーブがきついと、角付けの度合を深めていったときに、サイドカーブに合わせて板が強くたわむので、それだけ急激に回旋します。初心者のうちにそんな事態に遭遇したら、パニックになって暴走するかもしれません。それで立ち木に突っ込んだりしたら洒落になりません。

そんなわけで、サイドカーブが緩い板の方が、(一般的な傾向としては) 挙動が穏やかでよいです。もっとも、板の固さなんかも影響してくるので、サイドカーブだけですべて決まるわけではないですが。

サイドカーブの度合は、半径何メーターの円弧に相当するかという表記をします。
たとえば、私が使っている SALOMON の DEMO 9 Pilot 3V (155cm) は、R=11m、つまり半径 11m の円弧に相当するサイドカーブがついています。これは、現時点で売られているスキーの中ではきつい部類に入ります。不慣れなうちに、こんな過激な板を買っちゃいけません。

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プルークボーゲンからパラレルに持っていくのは大変 (基礎パラレル 2)

スキー業界における、一般的な教育手順としては、

1. 「ハの字」で行き脚を止める方法を覚える
2. 「ハの字」の状態で、どちらか一方の板だけエッジを立てて、それに対する抵抗で回旋させる (いわゆるブルークボーゲン)
3. 直滑降から、ターン外側の脚を開き出して、ブルークボーゲンと同じ要領で回旋開始、そこで内側の脚を引き寄せて両脚を平行にする (いわゆる山開きシュテムターン)
4. 脚を開きだす、シュテム操作の度合を減らしていってパラレルに持っていく

といった流れを取ることが多いと思います。
だから、誰かに「スキーやってる」というと訊かれる質問の典型例は<b>「で、脚を揃えて滑れるの ?」</b>というもの。実際、脚が揃うかどうかで、上手いかヘタかを区別する風潮があるわけです。しかしですよ。

やってみると分かりますが、ブルークボーゲンをやっているときには、内足で体重を支えておいて、外脚で抵抗を発生させて強引に向きを変えているわけです。
でも、パラレルターンでは荷重位置が逆で、外脚に体重がかかるわけですよ。しかも、両足の股関節を使って、自分から積極的に板の向きや角付けを操作してやる必要がある。この両者の間には、あまり関連性がないわけです。なのに、この両者を強引につないで移行させていく教程とは、いかがなものかと。

ここで書いていることは、私が指導員の知人に教わったことを下敷きにして、自分で実際に取り組んだ経験を踏まえて書いています。そんなわけで、多分、私は大回りのカービングターンでぶっ飛ばすよりも、小回りでキュンキュンやるよりも、プルークボーゲンの方がはるかにヘタです。
でも、パラレルですいすい滑れる方が楽しいし、おカネを払ってスキーをするんですから、楽しめるのが第一。わざわざ回りくどい方法を取る必要なんてないでしょう。

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ターンとターンをつないでみよう (基礎パラレル 1)

前回までに、斜滑降、あるいは直滑降から板を回して、フォールラインと直角の状態にして行き脚を止める方法について書いてきました。これがちゃんとできるようになると、以下の利点があります。

・板をずらす感覚と、板を回す感覚が分かる
・自分で板の向きを積極的に操作する土台ができる
・どんなところでも、とりあえず止まれるようになるので、制御不能になって暴走する危険性が減る

といったところで、いよいよ基礎パラレルの話に入ります。

しつこいですが、板がフォールラインと直角になるまで回すのは、止まるための操作です。そこで、この動きから発展させて、連続ターンにしてみます。

まず、直滑降からスタートして、ターンを開始します。ただし、今度は斜めに向いたところで角付けを緩めてターンを終了、直進状態に戻して斜滑降に入ります。続いて、今度は反対方向に板を回して、再び斜め方向を向くまで向きを変えます。

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流れを書くと、こんな感じになります。仮に、左ターンから入るということで書いてみましょう。(カッコ内は、上の図の番号に対応)

1. 棒立ちせずに、ちゃんと板に乗ったポジションをとってから、直滑降スタート (1)
2. 足首と膝を曲げて身体を落としながら、股関節を使って、板を両方同時に左側に傾けて角付け、さらに軽くカカト側を押し出してターン始動
3. 板がズリズリと横滑りしながら、左に向かって曲がり始める
4. 斜め 45 度ぐらいまで向いたところで角付けを緩めて、板をフラットな状態に戻して斜滑降 (2)
5. 足首と膝を曲げて身体を落としながら、股関節を使って、板を両方同時に右側に傾けて角付け、さらに軽くカカト側を押し出してターン始動 (3)
6. 板がズリズリと横滑りしながら、右に向かって曲がり始める
7. 斜め 45 度ぐらいまで向いたところで角付けを緩めて、板をフラットな状態に戻して斜滑降 (4)
8. 以下同様に、左右交互にターンを繰り返す

左右どちらの向きでも、板を回すときの要領は止まるときと同じで、軽く角付けしてやって、板がズリズリと横滑りしながら弧を描くのが理想です。もちろん、最初は斜度が緩くて、すぐに止まれる場所でやる必要があります。

ここで問題になるのが、上下動のタイミング。斜滑降では身体を伸ばして、ターンを始動するところで身体を沈める、というタイミングになりますか。これが逆になると、メチャメチャになります。つまり、流れとしては「身体を沈める → ターン始動 → ターンして次の斜滑降に入る → 角付けを緩めてターン終了 → 斜滑降しながら身体を伸ばす」という感じになります。
スピードがある程度出てくると、上下動を使う必要性は減るのですが、ゆっくり滑っているときは、上下動の力を借りる方が楽だと思います。ただし、上下動はゆっくりやる必要があります。スーッと沈めて、スーッと延ばす。また、棒立ちになるまで身体を伸ばすと、やりすぎになります。

また、ターンを止めて斜滑降に移ったときに、慌てないで、斜滑降の姿勢を確実に作ってから次のターンを始動します。ターンを抜け出して反対方向の斜滑降に入ったら、その斜滑降を確実にやってから次のターンに入る、という具合に、ひとつひとつの操作を丁寧にやります。

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ズレとキレ

斜滑降をして、まっすぐ進んでいる段階では、板を水平にした状態で斜めのところを滑っているので、エッジが食い込んで細いシュプールができているはずです。いわゆる「切れている」状態です。
一方、斜滑降からズリッとターンしたり、例の横滑りをやっているときには、板は横方向にも移動しているので、幅広いシュプールになります。いわゆる「ずれている」状態です。

この「ズレ」と「キレ」の違いを端的にいうと、板の長手方向に対して横方向に滑るか (ズレ)、縦方向に滑るか (キレ)、という違いです。もちろん、ズレれば運動エネルギーが吸収されて、スピードが落ちます。切れた滑りでは、スピードはあまり落ちません。

だから、いわゆるカービングターンでキレまくった滑りをすると、スピードは落ちにくいし、細いシュプールが 2 本できます。それがきれいなターン弧を描いていると、振り返って見たときに自己満足の世界に浸れます (それが下の写真。この中には私がつけたシュプールが入ってるけど、それがどれなのかはヒミツ)。

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実際にやってみると分かりますが、たとえ緩斜面でも、切れていて、かつきれいなターン弧を描いたシュプールをつけるのは、なかなか難しいもんです。

よく、ずれているのは下手くそ、切れているのは上手い、と単純に考えてしまいがちなんですが、そんなものでもありません。そもそも、スピードをコントロールするには「意識的にずらす」ことも必要です。たいして上手くない人が急斜面で切れた滑りをしたら、止まれなくなって怪我します。

まず、最初はターン中にずらしながら滑ってみて、感触をつかむことが必要です。それは安全のためにも必要なこと。それに、意識的にずらすことができなければ、「ズレ」と「キレ」の感触の違いも分からないから、意識的に切ることだってできません。
ぶっちゃけ、私の滑りが格段にレベルアップしたといわれるようになったのは、基本に立ち返って横滑りを徹底的に練習し直してからです。これができてないと、荒れた斜面や急斜面に行ったときに手がつけられなくなりますよ、ほんと。

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正しいポジションに乗る練習

「正しいポジション」。よく出てくる言葉です。とりあえず、あまり難しいことは考えないで、「カカト荷重にならない」ということを意識してみてください。

普通に地面の上でまっすぐ立つと、どちらかというと、カカトに体重がかかっていると思います。スキーを始めたばかりのときって、ついつい板の上に棒立ちになってしまうのですが、こうすると、同じようにカカトに荷重が寄ります。
その状態で横滑りをすると、テールだけがズルズルと滑り出して、トップが置いていかれてしまい、板が斜めになってしまって焦ります。

しかし、例の「足首と膝を適度に曲げた姿勢」で立つと、足裏全体に荷重がかかるのが分かると思います。その状態で上半身を谷側に開いて角付けを緩めると、まっすぐ横滑りできます。

この練習は、スキー場で板を履いた状態でなくても実践できます。たとえば、そこらへんで立っているときに、足首と膝を軽く曲げてみて、足裏全体に体重がかかる姿勢を確認してみましょう。
(女性の方は、ハイヒールを履いた状態でやらないこと。当たり前だけど、カカトの低い靴、あるいは靴を履いてない状態でやってください)

ただ、スキーをやっているときには斜めのところを滑りながら同じことをやらないといけません。そこで、まず平らな地面の上で確認できたら、次に斜めになったところで斜面の下を向いて、同じことをやってみます。
最近、バリアフリー対策で車椅子用のスロープを設置しているところが多くなったので、そんなスロープを借用するのもひとつの手 (車椅子の人が来たら譲りましょう)。あるいは、歩道が横断歩道に下りるところも斜めになっていることが多いので、そこで信号待ちのときにちょっとやってみるのも良いです。実はこれ、私がよくやってる方法です。

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止まったままで方向転換する方法

前回、書き忘れましたが、股関節を使って板を回していく過程では、(もちろん、エッジを雪面に食い込ませるにしても) 谷側に少しずつずれながら回っていく、ぐらいの感じでよいと思います。エッジを立て過ぎるとスピードが全然落ちませんから、ずらしつつ回していく、微妙なバランスをつかめるまでやってみてください。
これができないと、ターン中のスピードコントロールができなくなって、暴走します。エッジをしっかり立てて、カービングの大回りで飛ばすのも、それはそれで痛快ですけど、最初のうちは封印しときましょう。

だから、横滑りのときと同じで、ターン中は身体を谷側に向けます。下の方にいる人に挨拶するつもりで滑りましょう。いわゆる「谷側挨拶の法則」というやつです。つまり、下の方にいる誰かの方を見たまま滑っていく、という感じですね。
そのとき、ついつい忘れがちなんですが、膝が伸びきった状態にならないように適度に曲げて。

あと、緩くても何でも、ターンすれば物理法則にしたがって遠心力が発生します。だから、両脚に均等に荷重がかかるってことはなくて、ターン弧の外側、つまり谷側の脚に、大半の荷重がかかります。いわゆる「スキーの基本は外脚荷重」ってやつですね。上手くなってくると話が違ってくる場合もあるのですが、最初はとにかく「外脚荷重」。これです。

…いかんいかん。本題より前置きの方が長くなりそう。
斜滑降から軽くターンして行き脚を止めると、当然、自分はコースの外側を向いて止まります。そのまま前進するとコースアウトしてしまうので、方向転換が必要になります。慣れれば、その場でクルンと向きを変えて反対方向に滑り出したり、行き脚を止める時点でクルンと反対方向に向かって止めたりできるようになりますが、最初からそれは難しいので、別の方法を。

1. まず、上半身を谷側に向けます。
2. ストックを両方揃えて、谷側に突きます。このとき、身体からある程度離した場所に突くのですが (そうしないと板がひっかかって、身動き取れなくなる)、普段のようにストックの側面からグリップを握らず、上から握るようにするのがポイント。そうしないと、次のステップで体重を支えられないので。
3. 突いたストックで体重をちゃんと支えられると確認したら、スキーのトップ (前端側) を中心にして、片足ずつ踏み替えながら、少しずつ向きを変えていきます。ちゃんとトップを中心にしないと、板が重なったりバランスを崩したりしてしまうので御用心。

板をバタバタと踏み変えながら、向きを 180 度変えないといけないので、慣れるまでは、結構大変です。でも、今のスキーは長さが短いので、昔より楽なんです。2m もある板で同じことをするのに比べれば、140-160cm 程度の板なんて、ちょろいもんです。多分。

こうやって向きを変えなければならないシチュエーション、初心者のうちは案外と多いので、ちゃんとマスターしておくに越したことはありません。斜滑降をスタートするときにも、最初にストックを突いて身体を斜め方向に向けてしっかり支えてから、ストックを抜いて滑り出すようにすると楽です。

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足首と膝を曲げて、股関節で回す(止め方 4)

横滑りで、板がズリズリとずれたときと、エッジが雪面に食い込んで止まっているときの感覚の違いを確認できたら、いよいよ軽いターンをやってみます。

リフトの上から観察していると、板の向きを変えるときに、身体ごと「えいやー」と回していたり、腰をひねって回していたりする人をよく見かけます。でも、それは邪道、板が一緒に動いていたとしても、インチキなパラレルターンです (そこまでいうか)。回す際に使うべきは、上半身でも腰でもなくて、股関節です。

棒立ちになった状態だと、足の向きを変えようとしても変えづらいです。スキーを履いて雪の上に立っていれば、なおさらです。
じゃあ、どうやって向きを変えるかというと、足首と膝を軽く曲げます。その状態で股関節を左右にねじって回すと、向きや角付けの加減を変えやすくなります。棒立ちのときと両方やって、比較してみてください。いきなり、スキーを履いた状態でやると危険ですから、家の中とか地面の上でやってみるとよいでしょう。

まず、ごく緩い角度で斜滑降してみます。フォールラインに近づくほどスピードが出てしまうので、最初は、真横に近いぐらいの角度でいいでしょう。そのとき、注意したいポイントは以下の 2 点。

・棒立ちにならないで、ちゃんと足首と膝を曲げたポジションを取る。荷重が足裏全体にかかっていれば OK、カカト荷重になっていたら×
・板は地面に対して水平な位置に。すると、斜面の上に立っているから、実際には山側 (斜面の上の方) のエッジが雪面に食い込むはず

多少、スピードが出てきたら、股関節を使って、板を両方一度にグイッと回してあげます。回す向きは、板がフォールラインと直角になる方向まで。そのとき、上半身は谷側に向けたままで、板の向きだけ変えてあげるところがミソです。

ただし、向きを変えてフォールラインと直角に板を向けただけだと、そのまま横向きに滑っていってしまうので、向きを変えたところでちょっと角付けを緩めてあげてください。板が谷側 (斜面の下の方) にズルッとずれて、行き脚が止まります。ただし、横滑りのときと同じ要領で、身体を谷側に向けて開き出しておかないと、うまくずれてくれないかも。

これが、いわゆる「山回り」といっている操作です。回転の方向が、山側に向かって進む向きなので、こういう名前があります。真横を向いたところで、さらに板を回し続けると、行き脚があれば斜面の上に向かって進んでいきますが、運動エネルギーを失って停止した途端に後ろに向かってズルズル滑り出してパニックを起こすのは明白なので、真横を向いたところで、軽くずらして止めてあげます。

これを、右方向と左方向について、それぞれやってみます。そして、要領がつかめてきたなと思ったら、だんだんと斜滑降の角度を増していきます。最後には直滑降から横を向いて止まることになりますが、これがちゃんとできると、ちょっと上手くなったような気がします (笑)。
ただし、エッジをちゃんと使えていないと、止まろうとしても止まれません。御用心。

ちなみに、股関節を使って板を回してあげる操作は、リフトを降りた後で向きを変えるときにも実践できます。棒立ちになっていると板の向きは全然変わってくれませんが、ちゃんと股関節を使える姿勢をとっていれば、面白いように板がクルンと回ります。ホントです。

ただし、コースの端まで行き着いたら、何らかの方法で向きを変えないと反対方向に滑り出せません。それには、立ち止まったままで方向転換する必要があるのですが、その方法については次回。

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ありそうでないコンテンツ・初心者向けデビューマニュアル

スキーをこれから始めようとなると、右も左も分からないことだらけ。その中でも意外とメジャーな質問が「何を用意すればいいの ?」というもの。よくよく考えたら、私もちゃんと書いてなかったですねえ。すみません。

で。チャオ御岳の Web サイトに「デビューマニュアル」という気の効いたコンテンツがあったので、リンクしちゃいます。きっと参考になりますよ。

ちなみに、チャオは JR 東海の系列で、1990 年代の末、スキーブームの残滓もはじけ飛んだ頃になってオープンしたという、ある意味、すごいスキー場です。御嶽山の向こう側、飛騨高山に近いエリアなので、東京からチャオに行こうと考える人は、まずいないと思います。実際、チャオの Web サイトを見てみても、どうみても中京・関西圏からの集客しか考えていないようです。

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正しい位置に乗っていないと… (止め方 3)

前回、「横滑り」について書きました。真横を向いたままでもできないことはないのですが、基本となるのは、身体をフォールライン方向に開いた状態でやる方法です。
ところが、実際にやってみると、なかなかうまくいかないことがあります。私も経験があるんですが、角付けを緩めても板が均等にずれてくれないで、テール側だけズリズリと下がってしまうんですね。あわてて、板の向きを直してストップ、ということになります。

その原因は、正しい位置に乗れていないことにあります。
普通にまっすぐ立った状態だと、重心位置はやや後ろ寄り、カカトのあたりになります。つまり、足の前の方には重量がかかっていません。その状態で横滑りをやろうとすると、トップ側よりもテール側に多く荷重がかかるので、当然、テール側のほうが多くずれます。そのため、テール側だけがズリズリと落ちていってしまい、横滑りのハズが、トップを中心にして回転してしまう、ということになります。

ではどうすればいいかというと、まっすぐ棒立ちになるからいけないので、足裏全体に荷重がかかるようなポジションを取る必要があります。具体的には、脚を下の方から順番に曲げます。すなわち、「足首→膝→股関節」。これらを曲げた状態で、なおかつ、骨盤の位置がバインディングの真上に来る位置を外さないように注意します。

ついつい、姿勢を低くとろうとすると、お尻が後ろに出てしまいやすいのですが、それはますますカカト荷重を加速する、いわゆる「後傾」になってしまうのでバツです。常に足裏の感覚に注意して、足裏全体に荷重がかかるように意識しながら横滑りできるようにします。

ちゃんと横滑りできるようになったら、次は、それを左右どちら向きでもできるように練習します。また、もし余裕があれば、足裏の荷重をコントロールして、"意識的に" トップ側を落としたりテール側を落としたりできると格好いいかも。といいつつ、私もなかなか、そこまではできませんけど。

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横滑りをやってみよう(止め方 2)

「カニの横歩き」で、ある程度上まで登ったら、横滑りを試してみます。
板の方向に向かって滑るのは「縦方向の滑り」ですが、この操作は板の向きと直角 (つまり横方向) に滑るので、「横滑り」といいます。

すでに書いているように、フォールラインと直角に板を向けた状態でエッジを雪に食い込ませていれば、動きません。しかし、雪に食い込んでいるエッジの角度を緩める (食い込みを弱くする) と、斜面の下に向かってズルズルと横滑りを始めます。そこで角度を付ける (食い込みを強める) と、また行き脚が止まります。

ちなみに、エッジを立てて食い込ませる操作を「角付け」といいます。有名な言葉ですので、覚えといてくださいね。

このとき、棒立ちになっていると角度の調整がしづらいので、足首と膝を軽く曲げます (ついついやっちゃうんだけど、腰や背中を丸めないように注意 !)。そして、足裏全体に荷重がかかった状態にするよう、注意してください。カカト荷重になっていると、うまくいきません。また、両足の間隔は肩幅と同じくらい、つまり、板と板の間にいくらか隙間が開くぐらいです。ぴったりくっつける必要はありません。

角付けの加減は、谷側 (斜面の下側) の腰を上げ下げすることで行います。谷側の腰を下げるようにすると角付けがゆるみ、谷側の腰を上げるようにすると角付けが強まります。

身体の向きは、斜面の下に向かって軽くねじるぐらいがいいと思います。板はあくまでフォールラインに対して直角を維持して、上半身だけ斜面の下を向く感じで。だから、骨盤がひねられて板に前後差がつくはずですけど、それはまあ気にしないということで。

このとき大事なのは、

・どの程度、角度を緩めると動き出すかを知る
・動き出した状態で、もう一度角度をつけて、確実に止められるようにする
・動いているときと止まっているときの、足の裏から伝わってくる感覚の違いを知る

といったところでしょうか。

ちなみに、斜面に対してどっち向きで立っているかで、右足が谷側になるか、左足が谷側になるかが違ってきます。そこで、斜面の下のフラットなところまでズリズリ降りてきたら、今度は方向転換して、逆の脚を谷側にして、両方の向きで試してみます。
この横滑りをちゃんとできるようになるかどうかで、基礎パラレルがモノになるかどうかに大きく影響します。

ところが、実際に横滑りをやってみると、板のテール側だけが斜面の下に向かって落ちていってしまうことが、よくあります。それはポジションに起因するカカト荷重の問題なのですが、その話については次回。

☆余談☆
よく「足裏感覚」という言葉が出てくるように、足の裏から伝わってくる情報というのは大事です。だから、あまり分厚いソックスをはくのは考え物で、ソックスは薄手の方がいいのです。これが登山だったら厚手のソックスですけど、そこんところを勘違いなさいませぬよう。

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フォールラインと直角になれば止まる (止め方 1)

クルマの世界では「走る・曲がる・止まる」という言葉がありますが、スキーも同じです。まずは、もっとも重要な「止め方」の話につながる予備知識から。

スキーの板には、「エッジ」というものがついています。今は「ライブドア」と改称した某社とは関係ありません (ぉ 板の両側面についている、金属製のパーツですね。これが雪に食い込んで、ターンさせたり、行き脚を止めたりします。
板をフォールラインと直角に向けてエッジを雪面に食い込ませれば、重力と直角になりますから、動きません。だから、スキー場に行ってスクールレッスンをやっている様子を見ると、立ち止まっているときにはみんな、斜面に対して横向きになった状態で立っています。

とりあえず、斜面の下の方で試してみましょう。
まず、板をフォールラインと直角に向けてエッジを食い込ませた状態で、真っ直ぐ立ちます (といっても、傾斜している場所に立つので、実際には山側の脚を曲げた格好になりますが)。そして、「カニの横ばい」の要領で、片足ずつステップを切る感じで、斜面の上に向かって登ります。もし、その時点で板が前か後ろにズルズル滑り出せば、フォールラインに対して直角になっていない可能性が高いです。そのときには足首を使って板の向きを調整して、止まれる向きを探します。

☆余談☆
初心者のうちは、たくさん転倒します。私も例外じゃなくて、リフト 1 本ごとに 1 回 (ないしはそれ以上) 転倒していたこともあります。転倒すると、たいていの場合、板が外れます。(外れないと、むしろ怪我する危険性があります)

転倒したら起き上がり、板を履き直さないといけませんが、そこでフォールラインの向きが問題になります。もし、板がフォールラインと直角になっていない状態で起き上がろうとすると、板がズルズルと滑り出して、起き上がれずに再び転倒します。だから、板をフォールラインと直角にした状態にしてから履かないと、いつになっても起き上がれません。
(そのとき、ヒールピースを倒した状態に戻すのを忘れずに。ヒールピースが起きたままだと、ブーツがバインディングにはまりません。転倒して板を外した場合、動転して、ヒールピースが起きたままで板を履こうとしてパニクることが、意外とあります)

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ショートスキー不要論

簡単にパラレルターンに導くための方法として、ショートスキー (スキーボード、あるいはファンスキーともいいます) を薦める意見もありますが、そんなこたーありません。140-160cm 程度のカービング板を買っても、ちゃんとした板の操り方を身につければ、パラレル大回りも小回りもフツーにできるようになります。

ショートスキーで滑るヒマがあったら、普通のカービングスキーを使って、

・正しいポジションに乗る練習
・横滑りで角付けとズレの感覚を掴む練習
・上体や腰ではなく股関節で板を操る練習
・外足荷重の練習

といったあたりをみっちりやる方が早道じゃないか、と思うわけです。

私見ですけど、板の長さが短いと、足首でこねくり回してしまうクセがつきそうな気がするんですね。でも、それをやってしまうと、(相対的な意味で) 長い板に乗り換えたときに、動かせなくなってボーゲンに逆戻り、てなことになりそうです。それは、正しい板の操り方が身についていないから。
だったら、最初から長い板をちゃんと操れるようにする方が、早道じゃないですか。「急がば回れ」というわけです。

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忘れちゃならない「フォールライン」

「斜度表示」の項でも出てきましたが、「フォールライン」という言葉があります。日本語では「最大傾斜線」とかなんとかいっていたような。
これは、斜面を 1 枚の板に見立てて、上からパチンコ玉を転がしたときに落下していく方向、つまり「斜面の向き」といいかえることができると思います。当然、このフォールラインに沿って滑ると、もっともきつい傾斜になります。

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自分もそうでしたけど、最初は斜面の上に立っただけで足がすくむんですよね。でも、降りないと家に帰れません (爆)。では、どうやって降りるかということになるんですが、基本的な考え方は「滑る向きに工夫をして、見掛けの斜度を緩くする」ということになります。

上の図を見てください。青い矢印がフォールラインです。これに沿って滑ると「直滑降」になります。これに沿って滑るのが、もっともスピードが出ます。でも、スピードを制御する方法を知らないのに直滑降したら、止まれなくなって怪我します。スキーにはブレーキがついてないので、クルマみたいに「ペダルを踏むだけで止まってくれる」というわけにはいきません。

そこで、赤い線を見てください。斜面に対して斜めに滑ってます。だから「斜滑降」といいます。こうすると、見かけの斜度が緩くなります。でも、ずっと斜滑降していると、いつかはコースの外に飛び出してしまいます。よって、斜滑降した場合には、どこかでターンして反対を向く必要があります。また、斜滑降しているだけでもスピードがついてきます。そこで「止め方」「スピードコントロール」「ターン技術」の話が出てくるわけです。

ただ、フォールラインはコースの端から端まで、同じ向きになっているとは限りません。コースがカーブしていたり、あるいは斜面がうねっていたりすると、フォールラインはどんどん変化します。
ですから、大事なことは、自分が立っている場所においてフォールラインがどっちを向いているのかを常に認識して、情報をアップデートし続けることです。さもないと、行き脚を止めようとしても止められない、なんてことになりかねません。

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買う? 借りる?

スキーって、何かとカネのかかる遊びでもあるわけですが、とりあえず道具一式そろえるとすると、ウェア・板・ブーツあたりは必須ということになります。となると、買うか借りるかという問題が出てきます。
年に1-2回程度しか行かないのであれば、借りる方が楽です。経済的な理由だけでなく、家に置き場所を確保しなくていい、という理由があります。どれもこれも、意外なほどかさばりますし、メンテナンスにも相応の手間と費用がかかりますから。

でも、回数をこなして、本気で上達を目指したいのであれば、買っちゃった方がいいと思います。理由は簡単で、いちいちレンタルすると、そのための時間が馬鹿にならないこと。それに、自分の道具がある方が愛着がわくし、使い勝手の面でも馴染みが出てくるから、という理由もあります。特にブーツは足に合わないと悲惨ですから、自分の足にちゃんと合うものを買う方がよいです。

といっても、一度に全部そろえるのは物入りなので、優先順位というものが出てきます。
個人的見解ですけど、まずはブーツとウェア、板はその後、というところじゃないでしょうか。個人ごとに合う・合わないがはっきりしていて、かつ、長く使えるものを先にするわけです。板は、どうせレンタルなら初心者用のものが出てくることがほとんどでしょうから、それである程度練習してから、自前の板を買ってもいいんじゃないかと。どうせ、ある程度上手くなれば、いい板が欲しくなるものですし (笑)

あと、ゴーグル・帽子・アンダーウェア・グローブ・リフト券ホルダーなど、いろいろと小物類がありますけど、この手のものはレンタルできなかったりするし、直接身につけるものでもあるので、早いうちに買っちゃってもいいと思います。
ちなみに、リフト券ホルダー。よく、スキー場の売店なんかで、紐で首から下げるタイプのやつを売ってますが、あれはいけません。ノロノロ滑っているうちは分かりませんが、スピードが出てくると、舞い上がって扱いにくいことこの上ないのです。ウェアの袖に作り付けになっているやつ、あるいは、ゴムバンドを袖に通して止めるような、滑っていても動かないやつがお勧めです。

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クルマか、公共交通機関か、それが問題

スキーに行くときの足というと、真っ先に思いつくのはクルマでしょう。確かに、機動力はあるし、人数がいれば安上がり。荷物を車内に放り込んでおけるので、コインロッカー代も不要になります。それに、道路があればどこにでも行ける利点は大きなものがあります。でも。
近場ならともかく、遠出をするのには向かないと思う部分もあります。たとえば、東京から岩手県の雫石や安比、夏油あたりまで遠征すると、行くだけで半日仕事になります。しかも、自分で運転しなければならないので、疲れるし、気が抜けません。その点、新幹線で行けば、寝てても行けますし、天候リスクもクルマより少なくなります。

もちろん、費用的な問題や、(GALA 湯沢以外は) 新幹線からさらにバス、場合によっては新幹線→在来線→バス なんていう乗り継ぎが必要になるので、面倒といえば面倒。それで大荷物を持っていた日には、なかなか悲惨です。もっとも、メジャーどころならパックツアーが用意されていることが多いので、人数がいれば安く上がります。また、JR 東日本の「3 連休パス」や各種の往復割引切符を使う、あるいは回数券をバラして使うなど、いろいろと工夫の余地はあります。新幹線の回数券は 6 枚つづりなので、3 人で往復すると、ちょうど使いきれます。

むしろ、公共交通機関で移動する場合には、大荷物を持ち歩く手間の方が大変かもしれませんね。できるだけ、荷物を少なくまとめるのがミソです。あと、カバンはキャスター付きの方が絶対に楽です。最近では、バリアフリー対策のおかげでエレベーターやエスカレーターが設置されている駅が増えているので、階段をヒイヒイいいながら上り下りすることは、大きい駅なら滅多にないでしょう。

私は新幹線で行くことが多いのですが、基本パターンは、最後列の座席と壁の間の隙間に、板とバッグを押し込んでしまう方法です。このとき、板を壁に寄りかからせるように、ある程度の傾斜をつけておくのがポイント。長さによっては、板が網棚の下にピタリと収まって固定状態になるので、これなら倒れる心配がありません。網棚に板を置く人も見かけますけど、上げ下ろしが大変だし、場所を取りすぎて社会の迷惑になるので、よほど空いているとき以外はお勧めしません。

デッキに荷物置場を設けた車輌もあります。東北新幹線の「はやて」「やまびこ」、長野新幹線の 「あさま」に使われている E2 系 や、秋田新幹線「こまち」の E3 系が該当しますが、当節では「テロ対策」と称して使用が禁止されている場合もあるようです。

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不便なのが 2 階建て Max (E1 系と E4 系) です。Max には荷物置場がないので、最後列の座席と壁の間の隙間を早い者勝ちで奪い合うことになります。板ぐらいだったら、階段を上がる手前の通路で壁に立てかけておいて、ワイヤーロックで手すりに固定する方法もありますけど。(厄介なことに、上越新幹線は Max が多いんですよね…)

公共交通機関を使った場合、スキー場では更衣室やロッカールームで着替えた後、荷物をコインロッカーに入れておくことになります。\500- ぐらいのところが多いですが、もうちょっと安い場合もあります。安比のように、サイズと値段の違う、複数の種類のロッカーを置いているところもあります。
また、大荷物でロッカーに入らない場合には、(もちろん有料ですが) 預かってもらえることが多いはずです。また、スキー場近くの宿泊施設では、宿泊客の荷物はタダで預かってくれることが多いでしょう。こういう仕組みを上手く利用したいものです。

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斜度表示

スキー場のコースマップには、たいてい、「斜度表示」というものがあります。「15/26」とかいう具合に、スラッシュで区切って 2 つの数字を並べてあり、前者がコース全体の平均斜度、後者がコース中の最急斜度を意味しています。

小学生のころ、分度器で角度表示を眺めて「30 度なんて緩いなあ」と思ったものですが、スキーを始めると、この「斜度」の間隔はまったく違ったものになります。実際に行ってみると分かりますが、慣れない頃は 15-20 度くらいでも崖、30 度になると絶壁に見えます (経験談)。だから、どこのスキー場でも、初級者コースの平均斜度は 8-10 度前後のことが多いです。

「平均斜度」の場合、極端なことをいえば、標高差を距離で割った値をアークタンジェントで算定すればいいのですが、曲者なのが「最急斜度」。一瞬でも斜度のきつい場所があれば、そこが「最大」になってしまうので、滑り終えてみたら「どこにそんな斜面があったっけ ?」ということも、ときどきあります。逆に、コースマップでは「16 度」とあるのに、行ってみたら崖に見えた、なんてこともあります。積雪状況次第で斜度なんて簡単に変わってくるから、仕方ありませんね。

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ちなみにこの写真は、安比高原スキー場のザイラーロングコース上部。このコース、公称値では最大斜度 26 度となっていますが、果たして実情はどうでしょう。

実際のところ、コースの難しさは斜度だけでは測れません。幅や雪質だって重要なファクターです。だから、斜度表示だけ見て、そこに行くかどうか決めない方が無難です。パフパフの新雪を圧雪したばかりの中斜面と、春スキーの時期でベタベタの雪がボコボコになった緩斜面と、どっちが易しいかというと…
たいていの斜面は、下から見上げたときと上から見下ろしたときがもっとも急に見えて、実際に滑っているときは、それより緩く感じることが多いと思います。でも、もちろん例外もありますので御用心を。まあ、よほどの斜面でなければ、普通はエッジをフォールラインと直角に食い込ませれば止まれますから (爆)

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私はヒトリスト

時間の融通が利く自由業ということもあって、スキーに行くときには、平日に一人で出かけることが多いです。理由は、まだヘタッピで練習が目的になってしまうことから、空いている平日の方が都合がいいため。リフトなどの待ち時間が少なければ、その分だけ多く滑れるし、交通機関でも苦労しません。それに、費用面でも週末より安くあがります。

とはいえ、一人でスキーに行こうとすると、いろいろと面倒なことがあるのも事実。その最たるものが、泊まりがけで出かけようとすると、シングルで取れない場所が少なくないこと。
今は若い頃と違って「手間をかけるよりカネをかけろ」というモットーなので、スキー場に隣接していて、即座にゲレンデに出入りできる場所にネグラを確保する方法を基本にしています。ところが、この方法を使うと、値段が高めなのは許すとしても、シングルで泊まれない場合が多いのが困るところ。ときどき、割増料金を払えばシングルでも予約を受けてくれるところがあります (例 : 安比グランド) が、せめて平日ぐらい、もっとシングルを受け入れてくれてもいいのに、と思うんですけど。

JAL のツアーパンフレットなんか見ていても、シングルで利用できるのは、たとえば北海道なら札幌・小樽・旭川ステイのパターンばかり。すると、バスで近くのスキー場に通うスタイルになるので、時間的には損です。もっとも、シーズンの初めや終盤のように積雪状態が気になる時期には、行く先を臨機応変に使い分けられる利点もあるわけですが。

あと、シングルだと意外と面倒なのが交通機関。クルマで行けば関係ない話ですけど、一人でクルマに乗って行くのは極めて不経済だし、疲れた身体で運転するのは事故の元です。だから、速いという理由もあって、新幹線で往復するのが基本パターン。駅から先は、シャトルバスが出ていればベストです。タダにしろとはいわないから。大荷物を抱えて乗るので一般路線バスは避けたいし、タクシーしかないのは論外。

そう考えると、駅隣接の GALA 湯沢は別格としても、無料シャトルバスが出ているところ (例 : 神立・NASPA・湯沢高原・グランデコ・軽井沢プリンス)、あるいは有料ながら高速バスが頻発しているところ (例 : 安比高原・雫石・八幡平)、といったあたりは都合がいいのです。あと、長野駅の近くにネグラを確保すると、志賀エリアと白馬エリアの両方にバスが出ているので、両天秤かけられるのは便利。

メジャーどころなら、最寄り駅からシャトルバスが出ているところが意外とあるから、「行ってみよう」という気が起こりやすいですね。それに、地元の街に泊まれば、スキー場の近くに泊まるよりも選択肢が広く、かつ安上がりのことが多いですし。逆に、スキー場自体はいいのに "足" の面でハンデを負ってしまうケースがあるのは惜しまれるところ。

そういえば、グランデコと猪苗代駅を結ぶシャトルバスに乗ったら、どう見てもスキー客に見えないおばさんの集団が乗っていたことがありました。運転士と顔なじみだった様子から見て、あれは従業員の送迎を兼ねているんでしょうね、きっと。

一人でスキーに行くと「寂しい」とか「ゲレ食で他人の視線が気になる」とかいう人がいるようですけど、私はそういう領域は超えました。所詮は慣れの問題で、他人の視線なんていうのは、存在しないも同然です。クワッドリフトでカップルと乗り合わせたって、へっちゃらです。知らないカップルなんぞ、カボチャと同じ。

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初心者・初級者に優しいスキー場・II

似たような商売をしているライバルが増えると、何らかの「差別化戦略」が求められるのは、どこの業界でも同じです。スキー場とて例外ではありません。だから、スキー場選びには、それぞれのスキー場がどんな客層をターゲットに想定しているのか、を知ることも大事です。

たとえば、こぢんまりとまとまっていて、ロングコースがない場合。こうなると、私みたいに中斜面のロングコース大好き、という人は寄り付きません。そこで、各種アイテムを満載して、飛んだり跳ねたりするのが大好きなスノーボーダーに的を絞るというのは、ひとつのマーケティングです。
あるいは、イエティ (静岡) みたいに、人工降雪機を駆使した「日本一早いオープン」で、知名度と早期の集客を狙うのも、またひとつのマーケティングです。メディアとのタイアップで知名度を上げて、ミーハーを集めている苗場 (新潟) にも同じことがいえます。

あるいは、野辺山 (長野) みたいに、競技スキーに特化する戦略もあります。とうとう 2004-2005 シーズンからは看板も「レーシングキャンプ野辺山」になってしまい、まさに「レーサーの巣」と化してしまいました。これもひとつの戦略です。

逆に、ファミリー指向を打ち出しているところもあります。NASPA (新潟)、かたしな高原 (群馬) あたりが典型例ですが、施設やサービスを子連れのファミリー層に特化させるわけです。ちなみにこの両者、スノボ禁止という点でも共通しています。そういえば、スノボ禁止で有名なブランシュたかやま (長野・白樺湖) が、これまた最近になって、子供連れを大事にする方向に出てきているようです。

こういう、それぞれの個性を知ることも、スキー場選びのポイントになります。

余談 :
スキーの人は、転ぶ前に予兆があることが多いのに対して、スノボの人は何の予兆もなしにいきなりステーンと転ぶし、転んだ後は起き上がって滑り出すのに時間がかかるので、要注意です。
多少なりとも上手くなれば、そういうのも「よける練習だ」といえるんですが、初心者のうちは、自分が思い通りの場所でターンするだけで大騒動ですからね。それでよけきれずに衝突事故なんか起こしたら、洒落になりません。

あと、特にイエティがそうなんですが、コース上でいきなり、周囲の状況を見ずに飛んだり跳ねたりするスノボの人がいて、その後ろを滑っていると冷や汗をかきます。そういう楽しみ方があることは否定しませんけど、うまく棲み分けられる方が、お互いのためでしょうね。きっと。

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Sep 05, 2005

初心者・初級者に優しいスキー場・I

ザウスがなくなってしまった現在、スキーをするにはスキー場に行く必要があります (あたりまえやがな)。交通手段の話は、また回を改めて書くことにして、まずは初心者・初級者のための「スキー場選び」から。

実際にガイドブックなんか見てみると分かるのですが、スキー場によって、レイアウトもコース内容も違います。たまたま御近所だからといって、中・上級者コースばかりが揃った虎の穴みたいなところに行っても、初心者・初級者は楽しめません。お金を払ってスキーするんですから、楽しめることも大事です。
基本的には、幅が広い緩斜面が、ある程度の長さで続いているのがよいでしょう。長すぎてもリフトの上で凍えてしまうので、500-1,000m 程度が基準でしょうか。

どんな斜面を確保できるのかは、そのスキー場がどんな地形の場所にあるのかで決まります。地形の話は別の機会にすることにして、初級・中級・上級のコース配置には、いくつかパターンがあるので、その話から。

・パターン 1 : 急中緩型
上の方に行くほど斜度がきつくなり、ベースに近付くと緩やかになる、もっとも多いパターン。
選択肢は広い代わりに、初心者は山頂部を見上げて「自分は行けないのか、あーあ」とたそがれてしまうので、精神衛生上は、あまりよくないですね。

・パターン2 : 急緩急型
トップとベースが急斜面で、途中に緩斜面が挟まるパターン。珍しいパターンですが、探せばあります。
たとえば、グランデコ (福島・裏磐梯) は、中間部に 1,000m 超の緩斜面が確保されてます。幅も広くて、初心者・初級者はビビらずに練習できてよいです。しかも、ここに行くにはゴンドラで上がるので、初心者でもゴンドラに乗る楽しみがあります。ベースに降りるには、とてつもない急斜面とは別に、緩い迂回路がちゃんとあります。
雫石 (岩手) のプリンス側も、ベースからロープウェイで上がったところに、いい感じの緩斜面があります。
このパターンの隠れた利点は、ベースより標高の高いところで、幾分ながらも雪質のいいところを滑れること。

・パターン 3 : 緩急緩型
上部とベースに緩斜面があって、間を急斜面が分断しているパターン、台地状の山があると、このパターンになります。典型例は小樽天狗山 (北海道・小樽)。
このパターンの場合、急斜面を迂回する初級者ルートがつけられているのが普通なのですが、これが意外と厄介です。というのは、この手の迂回路はたいてい林道や林間のコースで、幅が狭く、ウネウネとカーブしてるから。

・パターン 4 : 並行型
トップに上がると、中・上級者コースは一直線、初級者コースはぐるっと迂回して、同じベースに戻ってくるパターン。NASPA (新潟・湯沢) や GALA 湯沢の中央エリア、安比高原 (岩手)、札幌国際、サホロ (どちらも北海道) が典型例。初級者ルートの幅がある程度確保されていれば、一度に長い距離を滑れるので、お勧めのパターン。中・上級者が初級者コースに流入しにくくなるのもマル。
ただ、迂回コースが尾根、あるいは林間ルートだと、コース幅が狭くなるので、心理的に辛いのが難点。
コースが本当に平行して並んでいるせいで降りる場所がバラバラになるものの、田代 (新潟) も、このパターンですかね。

・パターン5 : 独立型
独立して、初級者コースだけが別の場所に向かって伸びているパターン。典型例はキロロ (北海道) や富士見パノラマ (長野・諏訪) のファミリーゲレンデ。まわりが同レベルの人ばかりになるので、うまい人が上の方から突っ込んでくる心配をせず、気兼ねせずに滑れるのが利点。

ゲレンデマップを見るときには、斜度表示だけでなく、こんなところにも注目してみたいもんです。うまい人と一緒に行くときには、行動パターンにも影響しますから。

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