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Apr 03, 2006

イランの真意

最近、やれ「レーダーを回避する弾道ミサイルを開発した」だの「防禦不能な超高速水中ミサイルを試射した」だのとイランが吹かしています。事の真偽はともかくとして、核開発がらみで国際的に孤立感を深めていることと、堰を切ったようにこの手の話をバンバン飛ばしていることは、決して無関係ではないでしょう。

早い話が、この手の発表を濫発するのは「核開発してるからといって、(かつてのバビロン作戦みたいに) 軍事力で強制排除しようとすると、ロクなことにならないぞ」というメッセージを送る狙いがある、というのが通例です。
ただし、その効果が期待できるのは、相手が真剣に受け止めざるを得ないような内容の場合。あまりにもフカシが過ぎると、却って虚勢とみられて逆効果、てなことになるかも知れません。そこのところの匙加減は、結構難しいのです。

現に、弾道ミサイルについていえば、イスラエルの弾道ミサイル専門家が「国産なんて真っ赤な嘘で、ロシア製の SS-26 (Iskander-E) じゃないの ?」と疑義を呈している始末。こんなことをいわれるようでは、示威効果は半減です。

イランの立場として「画期的な超兵器があるぞ」と誇示したい心境になるのは分かりますけど、本気にしてもらえないようなネタばかり飛ばしていると、ただの「狼少年」になっちゃいますよ。

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Comments

ウクライナから買わせて貰ったという250発の核爆弾も見せて欲しい物です。いや、別に炸裂させなくても、展示でお願いします。

Posted by: sionoiri | Apr 04, 2006 at 05:20 AM

素朴な疑問なんですけど。
核弾頭って、入手したものを「ポチっとな」するだけで簡単に起爆できるとは思えないんですよね。本当に密輸で手に入れたとして、その辺のところをどう解決するのか、興味があります。

Posted by: 井上 | Apr 04, 2006 at 12:09 PM

水中ミサイルについては(本当であれば)、背後にロシアが開発した高速水中ミサイルの技術が何等かの形で渡ったという見方もあります。

最近、イランは空飛ぶ軍艦を演習に投入したと発表。「空飛ぶ船」という言い方は流石に笑えますが、真剣に考えると海面効果翼船という可能性もなきにあらず。しかし、流石に連続でネタが来るとやはりハッタリにしか聞こえてこないんですよね。

Posted by: 通行人 | Apr 05, 2006 at 12:05 AM

「空飛ぶ絨毯」なら信用してもらえたかも知れないのに… (こら)

イランにはロシア・コネクションがありますから、何らかの形でシュクバルの技術、あるいはそれ自体が流れたとみて間違いないでしょう。
それにしても、「こういう話を流したら、どう受け止められるか」を客観的に判断することができないんでしょうか、イラン人は。

Posted by: 井上 | Apr 05, 2006 at 09:43 AM

イランの「空飛ぶ船」の画像を見つけました。可能性としてはWIGが有力ですね。上の突起物はエンジンとプロペラでしょうか?不確かな軍事情報-ミリタリーブログにもコメントとしてリンクをはり付けておきます。興味のある方は下に画像のリンクを貼り付けておくので良ければ御覧下さい。

FOXニュース
http://www.foxnews.com/story/0,2933,190462,00.html

画像
http://us.news3.yimg.com/us.i2.yimg.com/p/rids/20060404/i/r2539139501.jpg
http://us.news3.yimg.com/us.i2.yimg.com/p/rids/20060404/i/r2574615000.jpg
http://us.news3.yimg.com/us.i2.yimg.com/p/rids/20060404/i/r1915218812.jpg

Posted by: 通行人 | Apr 05, 2006 at 03:39 PM

なるほど、WIG っぽいですね。しかし、このサイズ。キャノピーのサイズが人間のサイズに近い感じがするのですが…
こんな小さいので実用兵器になるんでしょうか (汗)

それに、WIG は構造上、胴体や主翼の下面に何も搭載できませんから、大型化して輸送機にするならまだしも、攻撃兵器としては使いづらいのではないかという気がいたします。

Posted by: 井上 | Apr 05, 2006 at 06:21 PM

DefenseNews の記事。
http://www.defensenews.com/story.php?F=1664650&C=mideast

イランの主張では、これは武装していて「各種目標を攻撃可能」ということらしいです。
水面上 10m を飛翔するといいますから、WIG にしては高度が高いかも知れません。外形は WIG っぽいんですけど…

イランはいつから、北朝鮮ばりの「ネタ国家」を目指そうと決めたんでしょうか。

Posted by: 井上 | Apr 05, 2006 at 06:39 PM

>それに、WIG は構造上、
>胴体や主翼の下面に何も搭載できませんから、
>イランの主張では、
>これは武装していて「各種目標を攻撃可能」ということらしいです。

そういえば、そのようなことを言っていましたね。唯一の例外として、無理矢理ですが、旧ソ連がルン級に対艦ミサイルSS-M-226を搭載していました(WIGの性能を犠牲にすることになりますが)。ソノブイや機雷等の格納できる兵器を使うのはどうでしょうか。しかし、イランのWIG船には兵装を取り付けるだけの余裕はないように見えます。水中ミサイルにしろ、イラン側は本当の情報に偽の情報を交ぜているということも考えられます。

Posted by: 通行人 | Apr 05, 2006 at 07:58 PM

背中に背負ったエンジンとプロペラのショボさからすると、そんなにペイロードが大きいようには見えないのです。それに、あんな小さな機体に搭載できる空対地兵装なんて皆無に近いでしょうし。

となると、イランだけに意外と否定できない可能性が、機首に爆薬を仕込んであって、体当たり自爆するとか…

Posted by: 井上 | Apr 05, 2006 at 08:50 PM

 ドイツやロシアが一時期試作機を飛ばしていたワンマン型のWIGを真似たと見て良いと思います、イランの技術力はバカに出来ません、手作業でキロ級のシャフトとペラを替えたとか、F-14のAIM-54の在庫が無くなったのでホークSAMを搭載してみるとか、家内制手工業に近い形で兵器の量産にかかるとか、僕らの思いつかないサプライズが一杯です(アレ、それは褒めてるのかな?)

 おそらく考えられるのは、ATMか地対空ロケット、携SAM程度の武装で高速を利しての一撃離脱、程度何じゃないかなと思いますな、その程度のペイロードならまあ何とかならないこともないかなと。

 WIGなら、鳥取大学工学部の応用数理設計研究室が手がけていますね、URL張っておきます。
http://g5.damp.tottori-u.ac.jp/index_j.html

>以下余談
 ちなみに案外侮れないよなあと思うのは、イランイラク戦争当時のF-14が叩き出した戦果、相手が相手とはいえ三桁でおおよそ1:53という、お前は何処のマンガだと思うような戦果を上げている事(空対空の損害が何と3機ってどうよ)、AIM-54も本格的に運用されていて2ケタの戦果を上げているわ、内蔵ECMのおかげでイラクの対空レーダーはすぺぺのぺーだわと、まあ、元ネタがオスプレイ何で、いっぺん資料読んでみないとホントかどうかはわかんないんですが。>まあ、今のイランの話じゃないのでこれは余談。
 一応、オチを付けておくと、戦争後期にはTF30の消耗に悩まされ、また、対空砲火などの損失もあって、計16機程は落とされているし、稼働率もかなり落ちているみたいですけどね、最後にきちんとオチを付けてくれる辺りはネタ国家なのかも。

Posted by: ooi | Apr 06, 2006 at 06:35 PM

そのイラン空軍の撃墜記録の話、ガセネタじゃないの ? という説もあるので、個人的には保留にしています。
イラ・イラ戦争の場合、両国とも信頼のおけそうな公刊資料みたいなのはあってなきがごとし。さらにイラク側についてはフセイン政権瓦解で資料そのものがどこか逝っちゃった可能性もありますし、真相は当面、藪の中なんじゃないでしょうか。

Posted by: 井上 | Apr 06, 2006 at 07:13 PM

 まあ、オスプレイですからね(爆)
 結構フカシも入るようなのではありますが、話の種にはなります、ある程度説明がつかない訳ではないのでしょうが、まあ、本筋の話じゃないですし、信頼の置けるニュースソースって存在するのかなあという気もしますから、藪の中というのには同意します。

 さて、話を戻しますが、空飛ぶ船の方、多分個人携行兵器か、もうちょっと大きいロケットポッド程度なら載るでしょうし、民間船舶いじめには使えるでしょう、まあ、ボグハマーよりは早いわけですし、100kgていどのペイロードなら何とかあるんじゃないかしら、ステルス云々はフカシだと思いますが。

 逆に、プラットホームとしての使い勝手はどうなのかなという疑問もあります、また、高速艇程度とはいえ米海軍が本腰入れて航空機を投入すれば、ヘリ程度に駆逐されかねない存在でもありますし。
 また、ここで先程のURLを見ればわかるようにWIG自体、まともに実用化されているのは数例程度です、攻撃兵器を載せて運用可能なのはさらに限られるんじゃないでしょうか、何というか、たとえは悪いし、関係者に怒られそうですがTSLのような試作倒れの可能性もあります。

 ああ、ホントにTSL関係者に怒られそうだよな、小笠原ラインや希望だけでTSLを判断するなって(爆)>まあ、世間は悲しいモノでそう判断されてしまうのはしょうがないんですが。

 とは言え、そう言う判断のつく人は悲しいかな世間では少数派のような気がしないでもありませんな(^^;

Posted by: ooi | Apr 06, 2006 at 07:39 PM

http://g5.damp.tottori-u.ac.jp/kaienmovie/kaienmovie_j.html
の最初のビデオを見て「電車みたいなジョイント音がする WIG なんて、すげー」と思ったら、単に線路の近くで撮影していただけのようで… (爆死)

軍事力を誇示するときに難しいのは、元エントリでも書いたように「相手が本気にして怖れてくれるかどうか」だと思うのです。が、こいつはフカシの度が過ぎて、ネタ扱いされて終わりじゃないの、と思うわけです。それでは本来の狙いを達成できないわけでして。
多分、AH-1W か AH-64D で相手してやれば、機関砲の一連射で簡単に駆逐できそうな気がします。

Posted by: 井上 | Apr 06, 2006 at 09:31 PM

イランから新しいネタが届きました。今度はミサイル関連です。思わずテレビショッピングモードに突入したくなるラインアップでございます。

まず、最初にご紹介するのは携帯型地対空ミサイルのMithaq 1、Mithaq 2、そして同じく地対空ミサイルのFajr 3。Fajr 3はなんと、複数の的を同時に攻撃でき、レーダーを掻い潜る性能とイラン側は自信を見せている目玉商品。これぞ、一石二鳥。

続いてご紹介するのは対艦ミサイル Kowsar。陸から、海から、お好みの場所から自由に発射可能。レーダを掻い潜るだけでなく、なんとECMにも対応!イランは、この他にも未公開のミサイルがあるとのこと。

最後にお届けする今日の一押しはこれ!イランが超極秘としきたという新兵器、イランの造語か、超地平線兵器!ヘリから、戦闘機から、貴方のお好みのプラットフォームから発射可能。ロ○ア軍もビックリ!中国○民軍もビックリ!

これぞ脅威のイランメカニズム!さぁ、欲しいと思ったら独裁者の皆様、今すぐお電話。Shop it at ショップ・イ○ン。

来週もすばらしいラインアップをお届けします。尚、米軍がイランの核施設を攻撃した場合は放送中止となりますので御了承ください。

すみません。あまりにもすばらしいネタばかりで図に乗ってしまいました。

Posted by: 通行人 | Apr 06, 2006 at 11:44 PM

( ̄▽ ̄)ノ_彡☆バンバン!

秋葉原の駅前あたりでやって欲しい !

Posted by: 井上 | Apr 07, 2006 at 10:45 AM

イランがまたやってくれました。今度はCISW等を潜り抜ける空対艦・空対地ミサイルNourを発表。いったい、幾つ新兵器を持っているのやら。ネタが尽きる気配がなく、呆れる程です。

Posted by: 通行人 | Apr 07, 2006 at 08:00 PM

訂正:CISW→CIWS

Posted by: 通行人 | Apr 07, 2006 at 08:05 PM

もはや、示威効果という言葉の意味を完全に取り違えているようですね。本物の核爆発でも起こさないことには、狼少年扱い確定のような気がいたします。

Posted by: 井上 | Apr 08, 2006 at 01:13 AM

Opinionで「要らんフカシばかりするイラン」にも色々と話しが出ましたが、先のイランによる軍事演習に投入された新型のミサイルの多くは、欧米諸国の諜報機関の間では、(完全な自作ではなく)東側ブロック(ロシアや中国)のミサイルのコピーと結論付けているのだそうです。

また、以前からイスラエル政府関係者等がイランの核施設空爆の可能性について言及していましたが、米国の諜報機関関係者の話しとして、イスラエル軍の遠征能力の欠如(ペルシャ湾に派遣できる空母がない)、効率的に作戦を実行する為の空軍の規模が小さすぎること等、イランの核施設の完全な破壊と核兵器開発を遅らせるだけの軍事的な能力がないとのことです。イラク等の上空を飛行するにもアラブの国々の上空を飛ぶことになるので政治的にも難しいだろうとのことです。それを実行できるのは一度に数千回の攻撃が出来る米軍だけとも結論付けています。

Posted by: 通行人 | Apr 10, 2006 at 11:07 PM

そうでしょうね。中国の戦闘機でさえ、エンジンはロシア頼みという状況なのに、イランがミサイルをゼロからフルスクラッチで開発するというのは無理な相談です。

イスラエルでは、イランの核施設に対する攻撃について「やるなら多国籍の作戦になるだろう」なんて発言をしている人がいるようです。といっても、アメリカ以外に乗る国があるのかどうか…

Posted by: 井上 | Apr 11, 2006 at 12:27 AM

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