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Jun 30, 2006

年金生活者の税金

自営業をやっていると、4-6 月はキャッシュフローが辛い季節です。4 月に国民年金、5 月に自動車税、6 月に住民税と国保という具合に、タバになって請求が来るからです。自営業だけじゃなくて、年金生活者も同じです。

といったところで、最近になってメディアを賑わしているのが、「高齢者の税金や国保の保険料が急増して悲鳴を上げている」というニュース。国保の保険料は所得にスライドする (ただし上限あり) から、税金が上がれば自動的に保険料も上がるわけですが、ニュースの報じ方に腑に落ちない部分があります。

それは、「請求書が来て目を疑った」という書き方。
いや、税金や保険料が上がったのが怪しからん、という主張は、まだ分かりますよ。でも、「何の予告もなく突如として上がった」というのは間違いでしょう。それ以前に制度改正があるわけですから、そのことを承知していれば、少なくとも「請求書が来て目を疑った」ということにはならないわけです。制度改正があったことを誰も知らなかったというなら、それはそのことを報じなかったメディアの怠慢です。

第一、年金生活者は確定申告してるはずです。少なくとも、うちの両親はやってます。それであれば、自分の所得がどうなっているのか、控除制度にどんな変更が加わるのか、承知していて然るべきじゃないでしょうか。住民税にしたって、算出の仕方は毎年送られてくる書類に書いてあるんですから、それを基に計算できるんです。

演出としては「請求書が来て目を疑った」と書く方が盛り上がるんでしょう。でも、これは新聞記事であって、映画や舞台じゃありません。演出は不要です。
はっきりいってしまえば、「高齢者の負担増が怪しからん」という視点と「制度改正に関する当局側の周知徹底、ならびに納税者側の情報集めに問題がある」という視点がない交ぜになった、いささか扇情的に過ぎる記事の書き方じゃないでしょうか。

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Comments

それが自分に関係あるのかどうかってことを判断できることが最低限のリテラシーだと思うのですが、それすらも誰かに教えてもらわないとならなくなったんですかね。

小さい・弱いものは何でも善であり、大きな存在は常に悪と言わんばかりの報道っぷりですよ。

Posted by: ちっち | Jul 01, 2006 at 10:16 PM

「とりあえず弱者っぽく見える方の味方をしておけば OK」という思考停止じゃなければいいんですが、どうもそんな感じがしてなりません。困ったものです。

Posted by: 井上 | Jul 01, 2006 at 11:56 PM

国民の50%強が「生活が苦しい」と感じているのって、どうなんでしょうね。
子有り世帯に至っては、60%強。
ますます、子どもは持てないって感じですね。
でも、そんなこと、特に考えない人たちによって、なんとか民族維持できているのかもね。

話は変わって、
この夏、札幌・小樽に旅行に行きます。
札幌に住みたいなぁ~と常日頃思っています。

Posted by: umm | Jul 02, 2006 at 11:54 AM

根本的には、「作るもの」じゃなくて「授かりもの」ですから > 子供

個人的には経済的な問題だけで少子化になったとは思えないのですが、スパッと割り切れるような答えが出てこなくて、モヤモヤしてます。

札幌、いいですね。でも、スキー場へのアプローチの良さだけとれば、盛岡の方が上じゃないかと思う今日この頃です。

Posted by: 井上 | Jul 02, 2006 at 07:28 PM

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