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Jun 21, 2006

兵器市場のグローバル化

別エントリのコメント欄で、テポドンが日本に着弾したら

「テポドンの残骸から英語が刻印されたパーツが見つかった。実はこれはアメリカの自作自演だ」

と騒ぐ人が出るんじゃないか、と書きました。景気が悪いのも路駐の取り締まりが厳しくなったのも郵便ポストが赤いのも、みんなアメリカが悪いと思ってる某方面の人なら、本当にこれぐらいのことはいいそうです。

実は、これの下敷きになるような出来事が OIF (Operation Iraqi Freedom) で発生しています。

米軍が 2003/3/22 にイラクに向けて航空攻撃を仕掛けた際に、ADM-141 ITALD (Improved Tactical Air-Launched Decoy) なるものを使いました。これはプログラムされた通りに飛行しながら敵の対空捜索レーダーに探知されると応答、自分を本物の航空機であるかのように見せかけます。つまり、これを撃ち込むことで「米軍機の大群が押し寄せている」と思わせるダマカシをやったのですね。全長 2.34m、翼幅 1.55m、重量 280kg。

ところが。後で発見された ITALD の破片に「イスラエル製」の刻印だかなんだかが書かれていたので、さあ大変。イラク側は「イスラエルが密かに参戦している」と騒ぎ立てました。実は、ITALD はイスラエルの IMI 社 Advanced Systems Division が開発・製造している製品で、それを米軍が購入して使ったもんですから、こういうことになっちゃったんですが。

これ以外にも、米軍が他所の国から導入した製品はいろいろあります。パッとリストアップするには多すぎるぐらい。この業界もいろいろとグローバル化しておるのです。

参考 :
IMI 社の製品紹介
fas.org の記事

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Comments

「テポドンの残骸から日本製の電子部品が見つかった。また、テポドン関連施設の建設現場で多くの日本製重機が使用されたことも明らかになっている。この事実をみても分かるとおり、実はこれは日本政府の自作自演・・」または「実はこれは日朝の政府が示し合わせた陰謀・・」

という妄想陰謀説を提案してみる。

Posted by: フィッター | Jun 22, 2006 at 01:25 AM

それでさらに、Panasonic Toughbook が使われていたら… 杉さまがどういう反応をするか、見モノです。いや、別の日本メーカー製 PC でもいいんですが。

個人的には「華麗にスルー」に 100 ガバス。

Posted by: 井上 | Jun 22, 2006 at 11:07 AM

以前、ミサイル防衛関連の展示会を見学しました。ボーイング、ロッキードマーチン等のブースからパンフレット(日本語版もあり)やノベルティグッズを貰いながら会場を歩いていると、コンピュータ・サイエンス社(CSC)の防衛部門も「指揮統制の進化と大変革!」「実績ある商用ソリューションを利用して、軍事用途での『お客様』に最適なソリューションを!」とか広報活動をしてました。というわけで、

大変だ!!
これは恐ろしい「ソリューション兵器」ですね!!
早速、杉さまに教えなきゃ!!

Posted by: フィッター | Jun 27, 2006 at 07:00 PM

いやあ、私の古巣も「防衛 IT セミナー」なんてやってますから…

Posted by: 井上 | Jun 27, 2006 at 07:45 PM

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