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Jul 14, 2006

ブタ箱設計局

スターリン時代のソ聯では、技術者が新型の飛行機を開発しても、それが駄作に終わると「国家に対してサボタージュを働いた」といって NKVD (後の KGB) にタイーホされてしまい、ブタ箱に放り込まれるという話がたくさんありました。そこから先がソ聯のガメツイところなんですが、「タダ飯を食わせるのはもったいない」と思ったのか、ブタ箱の中でも飛行機の設計をさせていたのですね。

だから、第二次世界大戦の時代を経験しているソ聯の飛行機設計者は、その多くが「ブタ箱の中で設計図を書いた」経験を持っています。もっとも、ルビヤンカあたりで済んだのなら、まだマシな方ともいえるのですが。

そこでテポドン 2。国家の威信をかけてぶっ放した新型ミサイルが、どうやら失敗に終わったらしいということで気になるのが技術者の処遇。北朝鮮は基本的に「スターリン時代」をそのまま引きずっていますから、技術者はいまごろ "サボタージュ容疑" で強制収容所にぶち込まれているかもしれません。でも、そんなやり方ではますます開発が遅れると思うのですけど。

ちなみに舞水端里の発射施設、JDW 誌では「できてから 20 年ほど経つが、依然として施設の内容は粗末なもので、組立・メンテナンス・発射の施設も貧弱。弾道ミサイル、あるいは宇宙ロケットの計画の推進には向いていないし、ましてや戦時の作戦基地としても不向き」なんて書かれちゃってます。

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Comments

ああした極端な階級社会は産業の発達を妨げるかと。
かの国のサッカー代表はどうなのでしょうか。やはり偉大な将軍様の栄光に輝く共和国の代表チームが日本の帝国拡張主義的傀儡チームに負けてしまったとあってはサボタージュとか言う事にしないと色々困るのではないかと。コンクリのサッカーボールとか(違)

Posted by: flanker | Jul 15, 2006 at 12:38 AM

そういえば、何かのサッカーの試合にフセイン政権時代のイラクが出たときに、某スポーツ新聞で「負けて帰ったら鞭打ち刑だ !」という、冗談だか本気だか分からないような記事が載っていたと記憶しています。なまじっか、本当にやりそうなネタだけに怖いです。

かの国の場合、負けて帰ったら強制収容所、さもなくば DMZ の最前線送りとか…

Posted by: 井上 | Jul 15, 2006 at 12:58 AM

実際イラクではワールドカップに行けなくて鞭打ちだか刑務所だかになった人がかなりいるそうです。ウダイだかクサイがそっちの責任者だったそうで。遺伝だなぁ。
かの国の場合、強制収容所はともかくDMZ程度では大してペナルティにならないのではないかと一瞬思ってしまいました。

Posted by: flanker | Jul 15, 2006 at 01:23 AM

そういえば、ウザイ & クサイ兄弟というのがいましたね (違)。たしか、TOW で吹っ飛ばされたんでしたっけ。

実は、北朝鮮にとっては DMZ よりも中国との国境線の方が危険だったりして…

Posted by: 井上 | Jul 15, 2006 at 12:20 PM

>フセイン
クルド人やジプシーは「フセイン政権のほうが良かった」と言ってるそうですよ。
フセイン政権下では差別から保護されていたけど、いまや襲撃を恐れ、売春ぐらいしか稼ぐ手もない暮らしだとか。
「100年の圧政より1日の無政府のほうが恐ろしい」というたぐいの話でしょうが。

Posted by: Hi-Low-Mix | Jul 16, 2006 at 05:38 PM

一般市民のレベルでは、圧政だろうが何だろうが、まず自分が無事にフツーの暮らしができることが重要。理想と心中することはできない、という考え方が出てきても不思議ではありませんね。

Posted by: 井上 | Jul 16, 2006 at 06:54 PM

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