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September 2006

Sep 30, 2006

BGM はとても大事

宇宙戦艦ヤマトに乗せた台湾海軍 PV」(D.B.E 遊撃隊)

mixi 日記で以前に書いたネタなんですが、とにかく無条件に燃えます。こういうの大好き。
BGM に合わせて、波動エンジンの代わりにガスタービンエンジンを映した上で、さらに推進軸をブン回す映像まで入れるあたり、実に芸が細かくて素敵です。(しかし、LM2500 って頑丈なエンクロージャーに入っているはずだから、ガスタービンエンジンの本体が直接見えることはないような… この場面だけ別のエンジンかな ?)
最初の方で出てくる舫銃を撃つ場面とか、Mk.26 にミサイルを装填する場面もなかなか貴重ですね。

「ヤマト」だけじゃなくて、「サンダーバード」や「トップガン」にも共通する話ですが、ストーリー、あるいは登場する人物・メカだけでなく、音楽の魅力がかなり大きい比重を占めていたように思えます。逆に、他の要素が魅力的でも、音楽がスットコドッコイなせいで全体の魅力がぶち壊し、なんてこともありそうですね。

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Sep 29, 2006

町並みいろいろ

町並みの風景というのは面白いもので、それまで存在していた建物が解体されて消滅すると、「はて、ここって何があったんだっけ ?」となってしまい、思い出すのに難渋するものです。いちいち、強く意識して個々の建物の存在を記憶していないせいでしょうか。

逆に、なんだか違和感を感じてから、「あ、あの建物が消えてる」なんてこともあります。個人的によく覚えているのが、九段下の交差点で違和感を感じて、しばらく思案したら日債銀ビルが消えていたのに気付いたときのこと。
日債銀というと思い出すのが、マイクロソフトが昔「QuickPress」というユーザー向けの広報誌みたいなのを出していたときに、Multiplan のユーザーレポートで日債銀を取り上げていたこと。今では、Multiplan も日債銀も歴史になってしまいましたけれど。

大学に入ったときに東京に出てきて (いや、最初は神奈川県民だったけど)、生まれ育った街を離れてから 20 年以上経過していますが、ふと、昔住んでいた家の近所や、自分が通っていた学校なんかを再訪してみようかなあ、なんて考えてしまいました。ガソリンが高いのが難点ですが、ここのところ遠出もしてないし、ま、いっか。

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Sep 26, 2006

軍事英語入門 V (進水と命名と洗礼)

昨日のエントリのコメ欄で出た話題にからめて。

米海軍のニュースリリースを見ると、新しい艦が進水式、あるいは命名式をやる場合に用いられる言葉は "christen" です。Microsoft Bookshelf で見ると、最初に出てくる "christen" の意味は「洗礼を施す」で、その後に「船に命名する」が出てきます。英語圏では、艦の進水が洗礼に相当する行為だと位置付けられているようです。

厳密にいうと、船台で建造してから海に滑りこませる (または放り込む) ときにやるのが進水式で、ドック建造の場合には水を満たして引き出すだけなので命名式といいます。戦艦大和はドック建造でしたが、同型艦の武蔵は船台で建造して進水させました。最近では、クレーンで吊って海に下ろす艦もありますが、これはどっちでしょうね (?_?)

ちなみに、起工は laid down または start construction、いわゆる進水は launch、艤装は fit out、引き渡し (納入) は delivery、就役は commission、退役は decommission といいます。

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Sep 25, 2006

LCS 進水

Lockheed Martin チームの LCS (Littoral Combat Ship) 1 番艦、USS Freedom (LCS-1) が、9/23 に進水しました。

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昔、潜水艦なんかでもよくやっていた方法ですが、滑走台から首尾線方向に滑らせるのではなくて、横向きに海に放り込むという豪快な進水です。

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(Photo by US Navy)

# テクノラティで「LCS」をキーワードに指定して検索したら、
# この件に関するエントリが全然出てこなかった…

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カルト化・危険

世の中が、自分達の理想とする方向とは逆の方向に向かっていると感じたとき。
あるいは、自分達の主張が受け入れられずに阻害疎外されていると感じたとき。

そこで

「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」と手当たり次第に文句をつけて、笑いものにされてしまったり、
それに対する反感からカルト宗教化して、ますます空気が読めない独善的・閉鎖的な集団に変質してしまったり、
あるいはさらに先鋭化して暴力的な手段で主張を押し通そうとしたり、

ということにならないかと。
そうなると今度は、思想的に対立する陣営の側もそれに付き合ってしまい、こちらもカルト化、暴力化ということになりがち。

そんなことが心配になってきた今日この頃。

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Sep 24, 2006

とんだトバッチリ

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三菱みなとみらい技術館にて。
自分たちが与り知らないところで、突然「冥王星を外します」といわれたおかげで、こんなところで想定外のトバッチリが。ミュージアムのスタッフにしてみれば、それまでは正しかった展示物がいきなり「間違い」にされてしまったようなもので、けっこうメーワクな話ですよねぇ。

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Sep 20, 2006

Mike Sierra Echo

小田急の、地下鉄千代田線乗り入れ用新型ロマンスカー「MSE」が発表になりました (PDF)。

いや、てっきり Microsoft Express の略かと (殴)
はたまた Metro Super Express かと (こら)

実は、MSE = Multi Super Express だそうで。プレスリリースを見て、ひねりがなさ過ぎたので脱力してしまいました。60000 形というインフレナンバーは、ひょっとして日本初 ? 50000 なら、小田急 VSE と南海ラピートがありますが。

どうせなら、EXE を地下鉄乗り入れに回して地上線に VSE 増強を… といいたいところですが、朝晩の通勤輸送需要を考えると EXE の方が都合がいいわけで、EXE の地下鉄転用はちょっと無理があります。第一、EXE の車体幅では千代田線の限界を超えてしまうので、加速性能とか ATC とかいう以前に、物理的に無理です。

しかし、地下鉄乗り入れ用という純・通勤用特急車が「○SE」を名乗るとなると、いよいよ EXE の立つ瀬がありませんねぇ。もともと通勤特急としての需要を想定しつつ、さらに観光用も意識して喫茶コーナーを用意、線路容量を圧迫しないように分割併合可能に、といろいろ欲張った EXE ですが、肝心の観光客にそっぽを向かれたのは誤算だったかも。そもそも、あの非貫通型の前面スタイルに "華" がなさすぎるのがイカンのですよ。


最後にボケ一発。30000 形は分割可能なんだから、6 連を EXE、4 連を COM にすればよかったのに (爆死)

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Sep 18, 2006

AMD に関する戯言

ここは酷い DDT ですね」(障害報告@webry) に載っていた、AMD の市場シェアに関する話を読んで思ったこと。

ちょっと AMD に厳しいことを書くと、誰かが先行して市場をとっている市場に食い込む際に「○○社の独占」とか「○○社の不公正な商慣行」をいいたてて場外乱闘に持ち込んで、それだけで逆転に成功した事例って皆無に近いんじゃないかと。

もちろん、商品が優れているというだけでもダメだし、技術的に優れているということと商品として優れているということは、必ずしも一致しない。それが分かっていないと、「技術的には優れているのに云々」と泣き言をいう人が出てくるんですが。そして、商品力と売り込み戦略は車の両輪。どちらが欠けてもうまく行かないんですね。

あと、後発組がよくやるのが価格の安さを押し出す戦略。でも、最初にこれをやっちゃうと、往々にして「どんなに性能が良くても、絶対的な価格が先発組より安くないと許してもらえない状態」が発生して、経営的にはあまりよろしくないわけです。それに、最初に「安い互換品」というイメージが染みついてしまうと、後から高価格・高付加価値路線に転換するのは大変です。

ひとつの戦略として、Apple みたいに「AMD を使うのは cool なことだ」とイメージ戦略を前面に押し出す手もあるわけですが、秋葉原で舌戦や口撃に力を入れている様子を見る限り、どうも望み薄。AMD って、とことん技術者主導の会社なんですかねぇ。

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Sep 17, 2006

Windows Vista RC1

数日前から本格運用を始めました。

β2 のときには「おいおい、こんなんで大丈夫なのか YO!」と心配になりましたが、RC1 はまともです。パフォーマンスは良くなったし、手持ちのアプリケーションを試した範囲では互換性に問題はないし、β2 のときに悩まされた NTLM 認証の問題も出てないし。10 月から本格的に配布を始めるみたいですが、そこそこのスペックのマシンがあれば試してみてもいいんじゃないかと。

ただし、RAM は 1GB 以上積んであげてください。うちではいろいろダイエットさせて、RAM 消費量 400MB 強というところです。これだけ見るとものすごい数字ですが、よくよく考えると Windows Desktop Search やらなんやら追加した Windows XP も、大して変わらんのです。Vista は最初から検索機能が動いてるから、ここまで痩せさせれば等価ですね。
(ただし、この検索機能のボックスが [スタート] メニューに加わったせいなどで、マウスがないと使えない [スタート] メニューになってしまったのは、ちょっと気に入らないところ)

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Sep 15, 2006

不和の原因

国際天文学会 (IAU) が、小惑星番号 136199 というか 2003 UB313 に、エリス Eris という名前をつけることにしたんだとか。
そのうち「もっとも美しい星へ」と書かれた黄金の隕石が飛んできて、太陽系が大喧嘩の嵐に巻き込まれて 10 年戦争になっちゃったりするんでしょうか (爆)

ちなみに、拙宅のコンピュータ名はギリシア神話ネタですが、Eris は「縁起でもない」という理由で使っておりません。虹の伝令女神 Iris ならおりますが。

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Sep 14, 2006

キャリモテと右傾化と朝日新聞のガイドライン

ネタ元 :
【ファッション】ワンポイントマークが復活しているが、若者の右傾化が心配だ (mumur ブルログ)

白河桃子氏によると、これからは "キャリモテ" の時代だという。これは、仕事をバリバリこなす 1960 年代生まれのキャリア女性が、1970 年代生まれの年下で、しかも同世代の中では 4% ぐらいしかいないとされる年収 600 万円以上の独身男性をつかまえて、セレブーな結婚生活を謳歌したいと目論むことだという。なにしろ、話題のフレンチレストランで旬のトリュフを味わうほどに進化しているだけに、かつては両立しないとされていた「キャリア」と「モテ」の両方とも、手に入れたいということなのだそうだ。

それにしても、キャリアといえば aircraft carrier、つまり航空母艦を想起させる。かつて旧海軍が、空母艦載機を使って中国の人民に空爆を加えただけでなく、太平洋戦争の引き金となった真珠湾攻撃を決行したことは、忘れてはならないだろう。最近では、全通飛行甲板を持つ艦が登場する度に「日本も空母を持つべきだ」と主張する国士様もよく見かける。そういえば、自らの国家や民族に固執する右翼系の若者が世界的に増えているという事実も、多少気になるところだが。


注 : 真に受けないでください

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Sep 12, 2006

CFRP は大変だ

CFRP でドカヘルを作る@童夢」(デイリーポータル Z)

うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ


CFRP でブツを作るときには、プリプレグ素材を型に貼り込んでいって、そいつをオートクレーブに放り込んで一丁上がり。というプロセスは学生の頃から承知していたわけですが、それを実際に映像で見られるのは案外と貴重かも。

ちっちゃなヘルメットひとつ作るのでもこの騒ぎですから、レーシングカーだのステルス戦闘機だののパーツを CFRP で作る。それも、高い組み立て精度や強度を維持しながら作るのが、とんでもなく大変で神経を使う作業であろうというのは、容易に想像がつくわけです。だから、主翼をまるごと一体成型するノウハウを持っている三菱重工は凄い。

でも、兵器として考えると、戦闘で壊れたものを直すことも考えないといけません。となると、一体成型主翼が損傷すると主翼まるごと総取っ替えになりそうだから、そういう意味では不利な部分があるのかなー、と思ったりもします。さて、実際のところはどうなんでしょうか。

ともあれ件の記事。カーボンファイバーの繊維模様をみるとワクワクする人は、必見ですっ。


P.S.
そういえば、私が昨シーズンから使い始めたシナノ製の伸縮式ストック (左の写真に映ってるやつ) も、カーボンファイバーでしたっけ。軽くて細くて、イイんですよ。これ。

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Sep 11, 2006

うめ吉ぷくぷく

どうもここのところ、カッカしたエントリが多かったので、今日は癒し系で。

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お尻ぷくぷく。「むにゅー」。

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反対側から。手前に置いてある本のことは突っ込まないよーに (笑)

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同じ種類・サイズなのに、ずいぶんと顔つきが違うもの。

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Sep 10, 2006

ちょっと待てなんだこれは ! (その 2)

Smart 晩婚講座 結婚難時代の処方箋 -- 白河桃子(しらかわ とうこ)
第 17 回 晩婚必須アイテムその 3 (小さい男)

実際に友達で「大きな女」と「小さな男」のカップルがいるのですが、彼女曰く「これからは小さな男がぜったいにおすすめ」だそうです。
ますコンパクトで場所をとらない。これは狭い日本の住宅事情では重要なこと。私の一族はみな大きいので、標準以上に大きな男性は洋服代が意外にかかるというのも、弟なので実感しているところ。小さな男は経済的でもあるのです。
さらに「酔っ払って帰ってきても、ベッドまで引きずっていける」ということです。これはポイントが高い。ひょっとして将来彼を介護するようなケースでは「クレーンがないと持ち上がらない人」よりも「小型軽量」の男性の方が絶対にいい。これには深くうなずいてしまいました。

>コンパクトで場所をとらない
>コンパクトで場所をとらない
>コンパクトで場所をとらない

生身の人間のことをモバイルノート PC みたいにいうんじゃありません。失礼な。

>クレーンがないと持ち上がらない人
>クレーンがないと持ち上がらない人
>クレーンがないと持ち上がらない人

相撲取りなら GBU-12 誘導爆弾並みに重たい人もいますけど、それは例外中の例外。亭主を持ち上げるのにクレーンを使っているカップルがどこにいるんでしょうね。

つくづく、白河 "トリュフ" 桃子氏は、オトコに対して失敬な物言いが多いですね。オトコを馬鹿にすることで原稿料をもらえるなんて、いいゴミ文、もとい、御身分です。

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トリュフと牛丼

まだまだこのネタは続きます (いい加減にせーよ)

例の電波コラムを見て「しょーがねーなー」と思ったことがひとつあります。それは、おカネの使い方ということ。

いかにも「私は金持ちでござい」という立ち居振る舞いで目立ちまくって、金満ぶりをひけらかすような人って、実は成金が多いんじゃないかと思うわけです。本当に豊かな家系で何代も暮らしていて、おカネの価値もよく分かっているような人は、もっと目立たず地味に暮らしていることが少なくないんじゃないかなー、と。

そういえば、最近でこそワシントン湖の脇に豪邸を建てている Bill Gates も、「世界一の大富豪」といわれるようになってからしばらくの間は、好物がマクドナルドのハンバーガーとチェリーコーク (だっけ ? ダイエット・コークだったっけ ?) という時期があったわけです。よくよく考えると、面白い話です。
1992 年に幕張でやった Windows World Expo で基調講演しにきたときなんか、事務局が特上の弁当を用意しておいたのに、BillG は「ハンバーガーを食べたい」といいだして、古川さんの秘書の T さんがマクドナルドまで出掛けていった、なんて話もあります。

ちょっと小金ができると「流行のフレンチレストランでトリュフを食べる」とか、「ブランドものを買い漁る」とかいった行為を通じてハイソになった気分を味わうのは、GNP の拡大には多少は貢献するかもしれませんけれど、あまり賢いおカネの使い方とはいえない。のかもしれませんね。
本当にハイソで、しかるべき識見があって、おカネの価値が分かっている人は、トリュフを食べててもハンバーガーを食べてても変わらないんですよ。多分。

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Sep 05, 2006

白河木兆子氏と第五世代戦闘機のガイドライン

「いい戦闘機になればなるほど、たくさんのユーザー国家が寄ってくるなんて大間違い」という一言にうなずいた私も気がついていた。「そうだ。ジェット戦闘機の進化に国家はついてこられなかったのだ」ということに。第五世代戦闘機は技術的な進化に邁進しすぎたとかいろいろ言われてはいるが、一番の原因は「ユーザー国家に期待しすぎた」のだと私は思う。

第五世代戦闘機が望んでいるのは「質より量」の国家なんかじゃない。敵機をバリバリ撃ち落とす第五世代戦闘機から見て、さらに「予算でも人員の能力でもそれ以外の点でも、機体のポテンシャルよりも上の国家」が好みなのだ。
この好みは、彼女たちの祖先に当たるレシプロ戦闘機の時代から刷り込まれたことなので、どんなに戦闘機が高性能化・ハイテク化してコストが跳ね上がっても、刷り込みからなかなか逃れられない。この世代の戦闘機たちは、「私たちが頑張って高性能の戦闘機になれば、国家ももっと頑張って予算を確保してくれるはず」と期待していた。戦闘機と一緒に国家も成長していくものと信じて疑わなかったのだ。

1980 年代から、西側諸国の戦闘機はソ聯の新型戦闘機を追い越そうと頑張って自分を磨いてきた。しかしユーザー国家の意識は変わらなかった。いきなり「見えない戦闘機」のステルス技術を持ち、「ファースト・キル」のための高性能レーダーとミサイルがついた戦闘機が目の前に現れたって、そりゃ「食いつき」も悪いというもの。
そこで起きたのが「オーバースペック現象」だ。どんどん機種だけは増えていく第五世代戦闘機。周りを見渡すと「三高ファイター」ばかり。高性能、高ステルス性、高威力(例えば空対空ミサイルが優秀、センサーの性能がいい、電子戦装置やコンピュータの性能がいい、ネットワーク化機能を備えているなど) と、3 つ以上の「高」を持っている。

RfP に対してその機体の価格や能力が高すぎると、マッチングは成立しない。例えば対ゲリラ戦用に安くて頑丈な軽攻撃機が欲しいという空軍に、一流メーカーで開発されたスーパークルーズ対応のステルス機が「私、 COIN 機になりたいんです」といって応募してもまず無理。
戦闘機市場でもこの「オーバースペック」が起きているのである。つまり、高性能でピカピカすぎる戦闘機は、「売れ」ないのである。先日、韓国国防省に勤務する某将軍は、「戦闘機は F-15K スラムイーグルぐらいがいいですよね」と言っていた。ユーザーは「自分の手持ち予算の範囲」を超えてしまう高性能戦闘機には、どうも腰が引けてしまうようだ。

「世界の戦闘機の 50% 以上が代替を必要としているんだよ」といっても、第五世代戦闘機たちが「どこ ? どこで買ってくれるの ?」というのも当たり前。お互いに、全く違うところに "棲息" しているのだ、多分。
例えば F-22A が、腕っこきのアグレッサーが腕を振るうノーザン・エッジ演習で「やっぱり実弾のスラマーを撃てる機会は逃せないぜ」などといっている時、貧乏国家たちは MiG-21 を片手に IAI 社のアップグレード・カタログを眺めているのかもしれない。両者の間には、よほどのことがないと商機は生まれない。フランスの国防相が "フランスの女力" を発揮して総当たり戦で売り込みをかけても、ラファールが売れたためしはないのだ。

冷戦崩壊前は、軍事力や経済力で東側諸国と同等または凌駕することに反対する勢力が大量にいなかったので、まだマッチングは成立していた。しかし冷戦崩壊以降、飛行機としての能力、ウェポンとしての能力もすべて兼ね備えた第五世代戦闘機たちが大量出現したが、彼女たちの望む「より頑張る国家」が増えなかった。冷戦崩壊後の戦闘機市場は、戦闘機たちがオーバースペックになり、マッチングがなかなか成立しないのである。


※ちょっと加筆して原文に近付けてみた (青字部分)

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Sep 04, 2006

ちょっと待てなんだこれは !

なにやらプチ祭り状態になっているらしい、例の日経ビジネス オンラインのデムパ記事「白河桃子の『"キャリモテ" の時代』(第 3 回)」ですが。

関連 :
Kojii,net Opinion : キャリアセレブ塾という勘違い記事 (2006/9/4)

35 の朝 COLOR」という blog で、雑誌「GQ」に載っていたという、同じ白河桃子氏のコメントを引用していたんです。それを見て、私はぶっ飛びましたよ。以下引用。


「肩書きとか条件はあまり気にならないですね。だって、お金や地位はいつ激変するか分からないけれど、その人の性格や愛情は大きくは変わらないと思うから。条件だけで選んでいたらずっと好きでいられる自信はないですしね」
(いやちょっとまてよ、内田恭子アナのコメントなのか ? どっちともとれるんだけど…)

同じ人がですよ。日経ビジネス オンラインではこんなことを書いているわけですよ。

現在の独身者たちは「高学歴」「高収入」「パラサイトで生活満足度の高い女性たち」と、「低収入の男性」がほとんどだ。2002 年の調査 (山田昌弘「若者の将来設計における子育てリスク意識の研究」」総合報告書参照) では、東京に住む独身女性の 4 割以上が年収 600 万円以上の男性を結婚相手として望んでいるのに対し、独身男性で年収600万以上の男性 (24 歳から 34 歳) はわずか 3.5% しかいなかった。


均等法前は、仕事や経済力で男と同等または凌駕する女性が大量にいなかったので、まだマッチングは成立していた。しかし均等法以降、仕事力、経済力もすべて兼ね備えた女性たちが大量出現したが、彼女たちの望む「より頑張る男性」が増えなかった。均等法世代の結婚市場は、女性たちがオーバースペックになり、マッチングがなかなか成立しないのである。


今はキャリア女性たちに「低方婚せよ」という風潮で「年下のフリーターと結婚して幸せ」といったモデルが推奨されている。しかしいくら女性誌が「年下婚」を特集しても、なかなかなびく女性はいない。それはやはり「男は自分より上がいい」という根強い刷り込みのせいなのである。

一方で「お金や地位はいつ激変するか分からないけれど、その人の性格や愛情は大きくは変わらない」と書いている人が、別のところではオトコの稼ぎについて執拗にこだわった、「キャリア女性以上にバリバリ稼げるオトコでなければダメだ」といわんばかりの記事を書いている。これが壮大な矛盾に見えるのは、私の目玉や脳味噌がおかしいんですかねぇ。

どうも誤読してるような気もしてきたんで、訂正。
上の方の問題のコメントが白河氏本人のものなら論外として。内田恭子アナのものだったとしても、実はそれとは別に、もっと失敬なコメントが出てきてるのですね。「オトコが野良犬化して若い女性を食い荒らす」と。これだって、相当に捨て置けない発言じゃないのと思うわけですが。

P.S.
なんていってたら、「痛いニュース」扱いされてるし。さもありなん。

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とうとうギャグのネタにされてしまった

デイリーポータルZ進化論 (3/3)」(ITmedia)


--次に作りたいグッズは ?
古賀 ホワイトバンドです
-- なぜ今更 !?
林 意外に原価安かったから。あと、役立たないものを作りたかったんで。「ホワイトバンドでデイリーポータルを救うんだ!」っていう感じです。

すっかり「古くさいネタ」で「役に立たないもの」と認識されてしまったホワイトバンド。いわんこっちゃない。そういえば、「貧困について考えるきっかけになったからホワイトバンドはいいんだ」と擁護していた、いわゆる「きっかけ教」の人達は、その後、どうなったんでしょうね。

ところで、会計報告によると 13 万円の制作費をかけたことになっている Yahoo! blog の「ホワイトバンド公式 blog」は、いつまで放置しとくんですかー。あと、その 100 倍の 1,300 万円かけた「東京タワーライトアップ」の実質的な効果は ?

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Sep 02, 2006

北海道の戦略的価値

障害報告@webry」さんのコメ欄で振られた話題。

毎日新聞が「北海道開拓は無駄だった」という記事を載せていて、それに対して当該記事やコメ欄で「いやそれは違うだろ」と。そのひとつとして軍事的な話が出ているのですが、ソ聯/ロシアの立場から見ると、北海道の土地そのものよりも、チョーク・ポイントに風穴を空けられる魅力が大きかったのではないかと。

現状では、日本が北海道まで押さえているので、「水深が浅くて潜水艦には辛い宗谷海峡」「平時はともかく、戦時になると領海宣言されて通行できなくなる津軽海峡」「辛うじて通れる公海部分が残るものの、日本と韓国に挟まれていて、おまけに両国の海軍基地から近い対馬海峡」という、気の進まない三択を求められる状況にあるわけです。
でも、北海道がソ聯/ロシアのものなら、宗谷海峡では好き勝手にできるし、津軽海峡だって雪隠詰めというわけにはいきません。そうすれば、艦隊が自由に太平洋とウラジオストクの間を行き来できます。SSBN をウラジオからオホーツク海に向かわせるのも簡単です。

それができなかったからこそ、高い有形無形のコストを払ってド僻地のカムチャッカ半島に SSBN の基地を維持する羽目になりましたし、さらには本土との間を結ぶ電話用海底ケーブルに盗聴器を仕掛けられる、なんていうオマケまで付いてしまいました。北海道を確保すれば、こんな問題はないのです。

トム・クランシーの「レッド・ストーム作戦発動」では、G-I-UK ギャップに風穴を空ける目的でソ聯がアイスランドを占領しました。つまりは、あれと同じ立場に北海道も置かれていたんじゃないの、という認識です。どんなもんでしょう。

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