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Nov 23, 2006

失敗と理想と現実と

イラク問題のこの頃/マブダチということ」(摂津堂テクスト)

詳しい内容についてはリンク先をみていただくとして、趣旨については禿げ上がるほど同意。
そりゃ、失敗しない方がいいに決まってますよ。でも、失敗したことない人なんていないでしょう。アメリカがイラクでやらかした失敗はいささかスケールがでかすぎるけれども、それを訳知り顔であげつらってるだけでは、何の解決にもならないわけですよ。

ましてや、「アメリカが撤退すればすべては解決する」なんて幻想を振りまくのは、もはや犯罪的。今の状態でいきなり手を引いたら、第二のアフガニスタンができて、後でもっと多くの血を流すことになるのは間違いないと思うのですけれど。(まあ、アメリカのイラク政策を批判している人の多くは「アメリカの悪口が言えればよかった。理由は何でもよかった」てことなのかもしれませんが)

理想を持つことは大いに結構。でも、それはそれとして、目の前の現実に対して、いかにして (夢想的にならずに) 現実的に取り組んでいくかが重要なんじゃないですかネ。現実が理想と異なるからといって、そこでヒステリーを起こしても事態は改善しませんって。

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Comments

>友達がやらかしちゃって、失敗して、困ってるんだから
中国がカンボジアでやらかした事、ベトナムが処理に困った事。
それを、友達としてなんとかしたのは、誰だったかな〜
国王の亡命を受け入れていた国とか云われると、カックシ来るけど、じつは否定出来なかったりする。
まぁ、親父は偉かったと…

Posted by: pongchang | Nov 23, 2006 at 03:17 PM

一刀両断・快刀乱麻を断つようなやり方では、世界政治は動かないのです。左巻きの人にはそれが分からんのです。

Posted by: 井上 | Nov 23, 2006 at 08:39 PM

TBSでやっているCBSニュースの和訳番組で解説をしてるピーター・バラカンと言うイギリス人の方がいまして、落ち着いた語り口でとても好きだったのですが、最近どのニュースでもブッシュ政権批判をされるようになって、じゃあどうすればいいのかという事は例によって触れないのが残念極まりない今日この頃です。少なくとも今引き上げたらもう一つソマリアの出来上がり…
今週も「既にイラクは内戦になっている」と言っていましたが、内戦というのは政権を志向する複数の勢力が戦闘状態にある場合を指すと考えられるので、路肩爆弾仕掛ける連中にそんな明瞭なビジョンがあるのかというとかなり否定的にならざるを得ません。まあ「神の抵抗軍」とかだって内戦の当事者となり得るのだとするとなんでもありと言えなくもありませんが…

Posted by: flanker | Nov 23, 2006 at 10:03 PM

イラクに限らず、中東・アフリカ方面で使えそうな手というと、ソマリランドみたいな「長老方式」かなと思うのですね。影響力がある長老を立てて、何事もその長老を通じてやるという。ただ、長老が地元民から信頼されているのが前提条件。これが難しかったりするわけですが。

イラクでタチが悪いのは、他国からヘンなのがいろいろ入り込んでいることに加えて、導師が先頭に立って燃料を投下してたりすることなんですが。「おまえらもう勝手にしろ」と投げたくなりますが、それをやったらトンでもないことになっちゃいますし。

なんにしても、ことに世界政治でアメリカが絡むと、みんな脳味噌が民主党化・社民党化するのはこまりものです。

Posted by: 井上 | Nov 23, 2006 at 10:19 PM

この際、イラクを核実験場にしてしまいましょう。
右だか左だか上だか下だか知りませんが、テメエら全員死ね、と。火を消すには先ず火元から。

Posted by: 五月原清隆 | Nov 24, 2006 at 01:51 AM

そういうことは、思っているだけにしないと… 公言しちゃったらおしまいですよ。私にも、脳内に留めておいて、表立って書かないネタはいろいろあるのです。

Posted by: 井上 | Nov 24, 2006 at 10:11 AM

建前論ですが面倒なものを面倒だと切り捨てず、面倒を見るために我々は社会というものを造ったのであり、社会にとって面倒な存在になる可能性は誰にでもある訳で。
まあ国際社会という奴の寛容にも限界はあるわけで、あまり勝手が過ぎるとルワンダのように見捨てられるという意識は持って欲しいものです。

個人的には政教分離をきちんとできない限り民主主義は根付かないのではと思います。我が国が例外気味なのは宗教そのものが曖昧だからな訳で。だからといってより適したシステムを、予備校のクラス別の参考書よろしく「君らはまだ民度が十分じゃないからこっちにしたまえ」と正直に言えないから困っているのではないかという気も。トルコのEU加盟問題とか見てても思いますが、まああっちの場合「ひょっとしたらタイフーンを買ってくれるかもしれないからそれまでは回答を伸ばそう。どうせ断るけど」みたいな側面が見え、事実F35に決まって二週間もたたないうちに「南キプロスを認めなければ拒否」と最後通牒が出ました。

Posted by: flanker | Nov 25, 2006 at 12:53 AM

 どうもです。趣旨への同意有難う御座います。

>「アメリカが撤退すればすべては解決する」なんて幻想を振りまくのは、もはや犯罪的。
>今の状態でいきなり手を引いたら、第二のアフガニスタンができて、後でもっと多くの血を流す
>ことになるのは間違いないと思うのですけれど。

 まさに、おっしゃる通りなのですよね。
 
 引用元の論文でも、今になってイラクから米軍が手を引くという選択肢はありえない、
ひどいことになるだけ、という指摘がなされておりました。

 結局、じゃあ、これからどうしよう? という話なのですよね……。


>イラクに限らず、中東・アフリカ方面で使えそうな手というと、ソマリランドみたいな「長老方式」かなと
>思うのですね。影響力がある長老を立てて、何事もその長老を通じてやるという。ただ、長老が地元民から
>信頼されているのが前提条件。これが難しかったりするわけですが。

>イラクでタチが悪いのは、他国からヘンなのがいろいろ入り込んでいることに加えて、導師が先頭に立って
>燃料を投下してたりすることなんですが。「おまえらもう勝手にしろ」と投げたくなりますが、それをやったら
>トンでもないことになっちゃいますし。

 そういえば、イラクのサマワで陸自が犠牲者ゼロという奇跡を達成したのは、その辺の(金銭面を含めた)心遣いも
十分にやったから、って話がありましたね。

 どこかで読んだ話ですが、法外な値段で土地を買わされた、と批判された例の不透明な売買も、
中間搾取折込済みで、その上で地元住民にしっかりと金を配る方法だった、と。
 最初のお金をケチると、その分妨害やら悪質な搾取やらでかえってろくなことにならない、ということで。
 
 だから、実際の援助事業にしても、妨害・搾取・サボタージュ入りまくりの他地域に比べて、ちゃんと仕事をする陸自が
えらく評判が良いのも当たり前だった、と。


>なんにしても、ことに世界政治でアメリカが絡むと、みんな脳味噌が民主党化・社民党化するのは
>こまりものです。

 叩いていると気持ち良い、ってのはやっぱあるんでしょうねぇ……。
 大きいモノを批判すれば「進歩的」なのかなー、と。

Posted by: せっつ | Nov 25, 2006 at 01:06 AM

>flanker さん
確かに、日本みたいに宗教に無節操な国なら、宗教家が世論を煽るようなことはなさそうです。宗教が強い国って、ここぞというところで、筋論や国際常識を宗教が越えてしまうことが多いんじゃないでしょうか。
あと、中東やアフリカあたりだと、宗教家 = もっとも学がある人 ってことで無条件に信じてしまう人が多いところにも、原因を求められそうです。

>せっつ さん
陸自がちゃんと現地事情を分かっていてそれをやったのなら、ほんと大したものです。ラムちゃんに爪の垢を煎じて飲ませてやりたい (おい)

いわゆる進歩的な人々がアメリカを叩いて喜ぶのは、ネタに事欠かないことと、いくら叩いても仕返しされないことがあるんじゃないでしょうか。相手によっては、ヘタに叩くと暗殺されちゃったりしますから (おいおい)。

この種の「叩きの構図」については、以前にもチラッと触れたことがありましたが、また別エントリで書いてみたいと思っています。やまめさんのところに、示唆に富んだエントリがあったので触発されたもんですから。

Posted by: 井上 | Nov 25, 2006 at 01:33 AM

>宗教家 = もっとも学がある人
イスラム法の運用に実務能力があるヒトで、環インド洋の商業や北アフリカの商業を支え、商いに必要な故に帰依する。大航海時代の戦国武将のキリスト教化と同じレベル。それが、草の根にある筈。
日本の国際協力銀行だって、来てもらう筈。
http://www.murc.jp/info/detail.php?i=280

嫌いな(筈の)米ドルを1万ドルも手渡しして、被災者を救援している所をアピールしていたのが、レバノンのヒズボラ。
赤い弁護士が、労働法や商法でブイブイいわせれば、もっと労▲組織率に現れ、民□も帰依されるでしょう。
喰わせてくれる毒妻者(うみゅ?)>>ただの宗教家

Posted by: sionoiri | Nov 25, 2006 at 06:58 AM

そういえば、ヒズボラが配ったのは偽札だって話がどこかで出てましたけれど、真相やいかに。北朝鮮製の偽札だったらシャレにならんのですが。

Posted by: 井上 | Nov 25, 2006 at 12:59 PM

 確かに、アメリカ、叩いても怒りませんからねぇ……。
 
 あと、日本に限れば、やはりつまるところは(海洋派に対する意味での)「大陸派」ってことも多いんだろうなぁ、と思ったりしています。
 
 
>そういえば、ヒズボラが配ったのは偽札だって話がどこかで出てましたけれど、
>真相やいかに。北朝鮮製の偽札だったらシャレにならんのですが。

 無茶苦茶興味深いお話ですね。
 
 そういう偽札が仮に舶来品だとしたら、「輸入単価」が気になる所ですがw

Posted by: せっつ | Nov 25, 2006 at 04:51 PM

「強いもの叩きという名の弱いものイジメ」ってことで文章にしてみているんですが、これ、なかなか難しいテーマですねぇ…

Posted by: 井上 | Nov 26, 2006 at 10:04 PM

 色々と微妙な話に踏み入ったりする必要がありそうな題材ですからねぇ……。
 その辺りの難しさ、でしょうか。
 
 適当に表現するにも注意が必要、というか。
 
 何度も書き込んですみません。
 応援しております。

Posted by: せっつ | Nov 27, 2006 at 01:15 AM

なんとか形になってきたので、明日 (もう今日か) 本館に上げてみます。

Posted by: 井上 | Nov 27, 2006 at 02:15 AM

というわけでライブしました。
http://www.kojii.net/opinion/col061127.html

後で思ったんですが、「その手の人達」が共謀罪にものすごい拒絶反応を示すのは、一方的に叩いていたはずの相手に反撃の道具を与えてしまう、という恐怖心が根底にあるのかもしれませんねえ…

Posted by: 井上 | Nov 27, 2006 at 11:04 AM

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