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Mar 05, 2007

nexter って知っテル ?

朝日新書『反戦軍事学』を読む~戦車のお値段編~」(週刊オブイェクト) のコメント欄を眺めていて思い出した話。

フランスに「nexter」という防衛関連企業があります。名前だけ見ると通信機器メーカーみたいですが、実はこれ、元の GIAT Industries。昨年秋に、組織の再編と一部事業の売却によるリストラをやったときに、社名を変えました。

なにせ景気の悪い会社で、1990 年頃には従業員が 12,000 名もいたというのに、今ではその 1/5 かそこらしかいません。看板商品だった Leclerc 戦車は、自国と UAE 以外以外はすべて売り込みに失敗、しかも UAE 向けは安売りセールをやったので、儲かったとは思えません。それなのに追加受注を獲得できず、もちろん会社は赤字続き。数年前、久しぶりに黒字になったら「GIAT が黒字を計上した」と、JDW 誌でニュースになってしまったぐらいです。
一応、フランス陸軍向けに新型装甲車 VBCI (Véhicule Blindé de Combat d'Infanterie) や自走砲 CAESAR (Camion Equipe dún Syste'me dÁrtillerie) の受注はあるものの、前者はまだ開発中、後者はそんなに数が出ず、というわけで散々です。つぶれちゃ困るので、フランス軍もいろいろとメンテの仕事なんかを出して支援しているのですが。

同じ「親方三色旗企業」では、艦艇建造所の DCN がひとあしお先に、Thales と艦艇関連部門の事業統合に乗り出しています。ひょっとすると、AFV 分野でも業界再編があるかもしれません。イギリスで、AFV メーカーがみんな合併して BAE Systems だけになってしまったように。

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Comments

週刊オブイェクトで林信吾氏がネタになってますね。
しばらく前に別のブログで野原氏がネタになってましたが、
こういう左寄りの人は、
どうして自分の首を絞めるような
自虐性があるのでしょうかね?

Posted by: 通行人 | Mar 06, 2007 at 12:05 AM

本人は必ずしも、「自分で自分の首を絞めている」と思ってないところが問題なんじゃないでしょうか…

Posted by: 井上 | Mar 06, 2007 at 12:22 AM

いや、自分で首を絞めて酸欠になった状態が一番キモチイイのかもしれませんよ。w

ていうか、GIATも落ちぶれましたね・・・(;。;)

いくら赤字でも支那への売り込みだけは勘弁して欲しいですわ。

Posted by: にゃんこ | Mar 06, 2007 at 02:50 PM

 左右を問わないお話ですが、あの手の人は自虐性より、自覚症状の認識というか、もっと解りやすく言えば自己評価の能力に欠けるところがありますね、そう言う状況を指して「痛い」と言うべきなのでしょうな。

Posted by: ooi | Mar 06, 2007 at 03:19 PM

それって、ある種の麻薬みたいなものでしょうか。って、私は麻薬をやったことがないので想像ですけれど。

GIAT にとって辛かったのは、やはり Leclerc の輸出商談が片っ端からダメになったことでしょうね。Rafale もなかなか買い手がつきませんし、本当に中国に売りつけに行きそうで頭が痛いです。

Posted by: 井上 | Mar 06, 2007 at 03:57 PM

ウリナラ国のXK-2がルクレールを参考にしたと言われていますね。製品を売るより知的所有権を売る方へ転向したんではないでしょうか(w

前作のK-1が無印M-1ベースで今回がルクレールですけど、現在のウリナラ国の立場を象徴した感があります。色んな場所で語られていますが、ようつべのビデオを見た印象は尖がったところが無いなという感じでしたね。90式の急制動を掛けながらの射撃とか、T-80のラリーカー並みのジャンプといったような尖がったところが感じられない。波状路走行も何だそれという感じですし、ALSの装填速度も遅い。アスファルト路面を走りながら行進間射撃されても。。。

砲身がやけに細く見えるのはL55ということもありますが、軽量化じゃないですかね。その場合の砲身寿命は、射撃精度は。KDX-1&2を見たときにも感じましたけど、まだまだこなれてない感があります。(艦橋上にCIWS置いてどーする)

Posted by: keenedge | Mar 07, 2007 at 11:27 AM

私も最初に Defense-Aerospace.com で写真を見たとき、Leclerc に似てるなあと思いました。もっとも、海軍の艦艇なんかでも韓国にはヨーロッパ製品がいろいろ食い込んでいますから、ありがちな話だったかもしれません。

>知的所有権を売る方へ転向
そして最後に中国からパクリ製品が (ぉ

Posted by: 井上 | Mar 07, 2007 at 07:52 PM

XK-2に関しては、Catiaベースの開発システム。ただし、そのままでは使い物にならないベースシステム(実行形式)を結構な値段で彼の国に売りつけたという話があります。もともとCatiaっちうんは、ダッソーさんの看板製品でベラボウ、、と言っても良いくらいにはライセンス料が高いんですが、それをランドに最適化。いや、正確にはXK-2の開発に最適化して更に高値を付けて売りつけた模様です。

ただし、ベースシステムというだけあって、基本モジュールはメーカーお仕着せの単純な物性及びジョイントモデルしか用意しておらず、結局はユーザーサブルーチン開発・作成並びにユーザーサブルーチン作成のための物性等取得試験等の開発・実施を行う必要があり(というか、普通ソルバー以外誰も信用してません)、それを怠ると定性的な解しか得ることができません。

得られても設計感度程度(実験計画法による)であり、能力の絶対値は実物を作るまで分からないという状態に得てしてなりがちです。どこかに絶対値を取る、つまりはシミュレーションと完全互換の形態の実験方法の開発をも同時に行う必要が当然出てきます。

要するに、過去からの連続した。しかも、統計理論に基づく縮小試験及び実写試験を幾らやったか。そのデータを元に設計にアプライ可能な評価指標に加工できたかどうか、といった10年程度では蓄積できない開発システムの運用ノウハウが無ければどうしようもないという感じですね。

Posted by: 謎の人 | Mar 12, 2007 at 08:52 PM

出ましたね、フランスの隠れた最強商品。でも、CATIA だけあっても、最終的に設計をとりまとめるのは人間の仕事だから、ノウハウの集積や継承って重要ですよねぇ。

CATIA と関係ないですけれど、カナダが Halifax 級フリゲートを建造したとき、建造ノウハウが継承できていなくて大変苦労したそうですが。

Posted by: 井上 | Mar 13, 2007 at 12:52 AM

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