« いったい誰がそんなに… | Main | 馬鹿一発 »

May 08, 2007

武器輸出三原則解禁について

いまだに、mixi 日記なんかで「武器輸出三原則を解禁すると、人殺しの道具を世界に輸出することになって云々」と書いている人がチョイチョイいるわけですが、そういう人はとりあえず、「当節、兵器輸出がいかに大変なビジネスか」「そもそも、これまでに日本が輸出したものがまったく人殺しに無縁だったのか」について、とことん調べてみる必要があると思うわけです。

そもそも、こちらが売る気になったところで、たいがいのものは買い手がつかないと思いますよ。悪いけど。それに、100%、ないしはそれ以上のオフセットを提示してまで売る気がある会社が、果たして現れるのかどうか。
つまり、武器輸出三原則の解禁には、自国向け装備の調達に絡んだ国際共同開発に参画できるようにする、という以上の意味はないといっていいでしょう。


以前からあちこちで書いていることですけれど、武器輸出三原則がなくたって、日本製のピックアップトラックに機関銃を積んで「テクニカル」に仕立ててる事例は掃いて捨てるほどあるし、イラクあたりで毎日のように発生している自動車爆弾事件だって、中には日本車を使ってる事例があっても不思議じゃないと思いますよ ? これだって、立派な「人殺しの道具」なのと違いますか ?

ああ、そういえばタフブックなんてのもありましたねえ (笑)

|

« いったい誰がそんなに… | Main | 馬鹿一発 »

Comments

最近、ウルトラマンメビウス関係の仕事をやりましたが、防衛チームCREW GUYS の情報アイテムGUYS タフブックのプロップには、実際にパナソニックのタフブックが使用されたそうです。
しかも現在、このタフブックの稼動品は撮影スタッフが使用中だそうで。
というわけで、怪獣退治にも、宇宙人の侵略からの防衛にも、タフブックは使用されておるのだな。

Posted by: さはらあきら | May 09, 2007 at 03:28 AM

では、次は「架空戦記でタフブック」を… (まてこら)

秋葉のヨドに行くと現物が置いてありますが、年に何台売れるんでしょう。

Posted by: 井上 | May 09, 2007 at 09:21 AM

>そもそも、こちらが売る気になったところで、たいがいのものは買い手がつかないと思いますよ。悪いけど。

 うーん、そうですねえ、まったくつかないと言うことはないと思います、向こうさんの引き合いがどの程度出るか、と言う辺りになってしまいますので、そればかりは断言できないと思う。
 ただ、正直なところ売り込んで顧客を囲い込むタイミングを既に逸しているとは言えるかも知れません、本来なら顧客として囲い込むべきレベルの国家が近代化を進めて兵器の国産化を進めている現在とあってはねえ。

>それに、100%、ないしはそれ以上のオフセットを提示してまで売る気がある会社が、果たして現れるのかどうか。

 どちらかと言えば問題はこっちにあるんじゃないかと見ています、例えば輸送機や戦闘艦じゃない船舶程度ならともかく、今そう言うアイテムを売ろうという会社がどの程度出るか、それも生産会社単独では話にならないわけで、商社から政府その他、諸々込みでの商談が可能な体制をどうやって構築するか、と言う辺りにまだ答えは出てないでしょうな。

>つまり、武器輸出三原則の解禁には、自国向け装備の調達に絡んだ国際共同開発に参画できるようにする、という以上の意味はないといっていいでしょう。

 と言うわけで、異論はちょっとだけあるけど、方向性としては概ねそんなモンですよね、と言う辺りで。

Posted by: ooi | May 09, 2007 at 01:15 PM

>それも生産会社単独では話にならないわけで、商社から政府その他、
>諸々込みでの商談が可能な体制
ノックダウンの工場をオフセットで作らせても工作機器とか配電給電とか生産課長とか工場長を供給する必要はまぁありますね。そういうところを支え‥(ry
#カーン氏のネットワークじゃないけど

核のオフセットといえば、カザフスタンで燃料集合体まで作らせてくださいと持ちかけて、韓国の権益を奪取したんだったっけ。

Posted by: sionoiri | May 09, 2007 at 04:33 PM

売る体制もそうだし、さらに輸出管理のメカニズムや、それを支える法体系の面についても構築しないといけないわけで、あまりにも「商談以前」の問題が多いのは事実なのですね。兵器というやつは、「売る方法」だけじゃなくて「売らない方法」も考えておかないといけない商品だから。

国産品で海外から引き合いがありそうなものっていうと、何があるでしょうね。ASM-1/2 あたりどうかと思ったけれど、兵装分離試験とフラッター試験と FCS のインテグレーションをゼロからやらないといけないから、これはちょっと無理ぽ。

Posted by: 井上 | May 09, 2007 at 06:02 PM

 売る以前のノウハウと言っても、例えば支援艦艇についてはそう難しい話でもないわけで、少なくとも40年から50年前には海外に向けて船舶だの銃火器だのを販売していた実績がありますし、YS-11やらヘリやらの販売実績もある訳でして。

 しかし、そのノウハウがどこまで残っているか、と言う点を考えると「実績があった」以上の意味は無いでしょうなあ、って、航空機販売に関して言えば川重はそこそこ海外に売り捌いているからそうでもないのか知らん。

 案外会社ってのはしぶといモンですから、そう悲観したモノでもないかも知れないけど、正直、輸出は会社だけでどうなるモノでもないのは前述したとおりなので、戦後、経団連が輸出の可能性について調査をしてはいるのですが、けっこう問題が出ているようなのですよ。>この件はまた今度どこかで。
 後、割とこの手の話で(左の人とかが)忘れがちなのが企業は利益を出す組織であると言うこと、利益を出す為には支払って貰わなきゃいけない訳です、契約を締結して納品して、さて支払の段になってキャンセルでは話にならない訳で、そういう点で割と兵器はリスキーな事を彼らは忘れている事が多い。
 戦後兵器の輸出に関して、この辺りがネック(例えば政府が保証してくれる訳でもない)になって断念した部分も多いようで、その辺り、割と企業側は冷静に判断しているなあと言う印象を受けます。

>国産品で引き合いがありそうなモノ
 ASM-2以降だったらあり得ますねえ、分離試験とフラッター試験にインテグレーションと言っても元々ハープンとある程度互換性があるはずでね、特にSSM-1Bはそう言う要求の元開発されているはずですから。
 後はミサイル類でしょうか、結局ミサイルの試験と言っても、どこでも一応はしなきゃいけないモノですから、問題はどっちがそれを持つかと言うことで、結局はどうしても売りたい、ほしい等の意志の問題になるんじゃないかと。

Posted by: ooi | May 09, 2007 at 08:00 PM

でも、ハープーンと電気的に互換性があっても、空力的な互換性はあまりないでしょう。艦載型なら関係ないですけど、飛行機に積むときには影響が出ます。

オフセットも、兵器を売るメーカーが担当するならまだしも、別の取引を絡める場合もあるので、やはり国がそっち方面の担当組織を作って仕切るしかないでしょうねえ。DSCA とか、あるいは Rosoboronexport みたいなやつを。ヘンなところにヘンなモノを売っちゃうと、後でイスラエルみたいに叱られますし。

Posted by: 井上 | May 09, 2007 at 09:54 PM

 つっても、P-3CにASM-1C搭載できますからねえ、影響もたいしたことはないんじゃないかと、形状も大差がある訳じゃありませんし。>空力的な互換性

 まあ、AAM辺りがちとヤバイと思うんですが、思うほど障害じゃないように思うんです、それより結局販売体制じゃないですかねえ、航空機の販売はある程度応用が効くにしても、それなりにデリケートなモノを扱うわけですから。

Posted by: ooi | May 09, 2007 at 10:51 PM

日本で使っているのと同じ機体というと… P-3 は OK ですね。F-1 や F-2 は輸出してないからボツ。あと、対艦ミサイルのプラットフォームになりそうな機体というと、F/A-18 とか。

よし、いっそのこと P-X とワンセットでうわなに (ry

販売体制についていえば、Saab が BAE Systems と組んでグリペンを売り出しているように、競合する商品を持っていない海外大手と組むのも一案かと。
なんて考えていくと、やはり一筋縄でいく世界じゃないです。はい。

Posted by: 井上 | May 09, 2007 at 11:09 PM

SAMはいいですよ。SAMは、
「(PAC3)の展開地、隣にマンション 東京市谷に38階建て」
http://www.asahi.com/politics/update/0509/TKY200705090237.html
の記事をみるとPAC3に03式地対空誘導弾の「(TVCによる)陣地選定融通性」をインテグレートする必要があるか?、もっともTVCしているうちに着弾しちゃうか?
それに、空が真上にしか無いなら、SM3を3の丸に活け込んでおけば(ry

Posted by: sionoiri | May 10, 2007 at 08:14 AM

正直、ノリキにはなれませんね。
上層部とは話す機会無いんで、何考えてるか知りませんが
開発現場では、むしろおよび腰な意見を良く聞きます。
てか、某国、いきなり部屋に電話かけてくんな(w;
上層部すっとばして設○図、試○品よこせとかいうてくんな(w;

とかく、情報管理がなっていません。
よくいう、うぃにー対策とかそういう以前の問題です。
だいたい論外なのが、何処行っても同じなんですが、メーカーの開発室の後ろの棚には(ぱきゅーん!:銃声)

Posted by: あるくびゅーず | May 10, 2007 at 09:28 AM

>3の丸
皇居のお堀の下に SAM を隠蔽してですね、いざというときにはお堀が横に移動して、下からミサイルを… それ、なんてサンダーバード 1 号 ?

>情報管理
昨日、某所で「セキュリティ対策に人的要素への配慮は不可欠。いちばん危ないのは人間だ」ってしゃべってきたんですが、まさにそんな感じですねぇ…

Posted by: 井上 | May 10, 2007 at 09:47 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« いったい誰がそんなに… | Main | 馬鹿一発 »