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Jul 20, 2007

ハレとケとクルマ需要

ここは酷いトリハロメタンですね (障害報告@Webry) より。

>車はハレの場なんだよな、自分としては

同意。
ミニバンブームが、自家用車を「ハレ」から「ケ」に変えてしまった、といったら言い過ぎでしょうか。

もちろん、それ以前から近所への買物や子供の送り迎え等々、日常生活に深く根ざした需要はたくさんあったわけですけれど、ちょっと遠出するとか、家族揃って旅行に行くとかいう場面まで、日常生活をそのまま持ち込んでしまったのがミニバンブームだったのかなと。
これはメーカーとユーザー、どちらか一方だけじゃなくて両方の相互作用によってもたらされたものですし、このことが良かったのか悪かったのかという点については、いろいろ議論があると思います。

ただ、クルマで移動することを楽しむというよりも、移動の現場に日常生活を持ち込んだことが結果として「ハレ」から「ケ」への移行をもたらし、クルマを運転すること自体に対するワクワク感を喪失させてしまったのかなあ、なんてことを考えてみたわけです。そのことが、おカネをかけてでもクルマを維持しようとするモチベーションを下げる一因になったのかと。

もっとも、それだけの理由でクルマが売れなくなった訳じゃないとは思いますけれど。


えーと、これってひょっとして、JR 東日本が通勤型と近郊型の垣根を取り払ってしまったのと似てる ? (なんだそれ)

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Comments

 只単にプレスリリースを垂れ流すだけの、お粗末なジャーナリズムにも、責任の一端が有るのではと引き合いに出そうとしたら、何時の間にか書き直して仕舞うとは卑怯なり………。

http://www.webcg.net/WEBCG/impressions/i0000017038.html?pg=2

Posted by: Thori-Tung | Jul 20, 2007 at 01:16 PM

自動車ジャーナリズム業界だって、どうかと思う話はいろいろありますからねぇ。過去のビッグネームにこだわりすぎるとか、露骨に外車びいき、というか欧州車びいきなところとか。

そもそも、自動車評論家が褒めるクルマが売れないという時点で、何かボタンを掛け違ってると気付かないと。
トヨタの強みは「自動車評論家が喜ばないクルマを出すことができる」であり、日産やホンダはその逆なのかもしれません。

Posted by: 井上 | Jul 20, 2007 at 01:27 PM

>JR東日本が通勤型と近郊型の垣根を取り払ってしまった
必要に迫られてじゃないでしょうか。バブル絶頂期にはこんな本が出ていましたしね。
http://d.hatena.ne.jp/asin/4062047241
従来は近郊型が担えばよかった距離にまで通勤圏が広がってしまい、通勤型でないと対処できなくなったという事なんでしょう。しかも、競合路線がろくに存在しませんから、効率輸送が至上命題になって、気が付けばE231系に集約されていた、と。
70km圏まで通勤圏内だなんていうクレイジーな路線は、新幹線を除けばJR東日本・小田急の2社以外には存在しないかと。小田急の場合、居住地のブランドイメージに縋る雌豚ども(及びそれを貪らんとするデベロッパー)が伊勢原や秦野まで侵略した結果なので、JR東日本と事情は違うのですが。

Posted by: 五月原清隆 | Jul 21, 2007 at 12:56 AM

結局、そういう話なんですよねえ。あと、通勤型と近郊型を共通化してコストダウン、ということも当然ながら考えたと思いますが。

>ブランドイメージ
「小田急沿線」でイメージを吊り上げても、「伊勢原」「秦野」ときた時点で帳消しになる悪寒。
ちなみに、祖師ヶ谷大蔵の方が近いのに「成城学園前から○分」と広告に書いて地元住民の爆笑を買ったマンション、なんてのもあります :-)

Posted by: 井上 | Jul 21, 2007 at 08:16 AM

>ハレとケ
私は、クルマそのものが「ハレ」とは思えませんので。
定価のロンドン行きファーストクラスは未だ叶わないが、A寝台個室とか特等船室の方が晴れがましい。
ショーファーなら良いかもしれないけど、それならプレジデントの方がベンツより良いかなぁ。
http://www.yomiuri.co.jp/atcars/news/20050901ve03.htm
でも、ここにもミニバンの歯牙が…香淳皇后の車いす対応車両とか。

Posted by: sionoiri | Jul 21, 2007 at 01:44 PM

クルマそのものというか、クルマを利用してどこかに出掛けるというシチュエーションが、っていう意味で。自走茶の間と化したミニバンだと、その非日常的なお出かけまでが、日常と同じになっちゃうんじゃないかなあと思ったわけです。

特等船室などとおっしゃらず、思い切って、こんな「ハレ」はいかがでしょうか。
http://www.carnival.com/CMS/Staterooms/stateroomdetail_CQ_SU.aspx

Posted by: 井上 | Jul 21, 2007 at 03:37 PM

この手の車好きな人の論理ってわかりません。
車なんて所詮道具であり、ワクワク感なんて求めていない人が多いだけ
じゃないんですか。
些細なところに意味を求めすぎなのではないのでしょうか。

車をハレの場と思う人を否定はしませんが、運転する際の緊張感と非日常性でいえば、車の運手はバイクに比べれば室内からテレビで景色を見ているような気がします。橋を渡るだけで変わる温度、風の吹く向き、路面の状況、全身をセンサーにして走ったお気に入りの道を、車で走ったときに感じた味気なさは、ワンボックスだろうがクーペだろうが同じです。
少なくとも私にとって、外からみた「ハレ」の車は単なる営業車となんら変わるものではありません。車を道具として選びたい人が、道具として選んでいるだけではないのですか。
だいたい、「道具」の数倍の価格で「ハレ」の車に乗ろうなんてムシがよすぎです。

Posted by: ron | Aug 02, 2007 at 12:34 AM

このエントリの趣旨からすると、二輪 vs 四輪という構図に持っていくのは、ちょっと違うかも知れないなーと思います。同じ二輪同士、あるいは四輪同士でも、車種や乗り手によって、登場するシチュエーションの違いがあるんじゃないかなあ、と。

多分、自宅の近所しか行動半径にしていない 50cc のスクーターに乗っている人なんかと、遠距離のツーリングに出る機会が多い、それこそライディングそのものを楽しんでいるライダーの差みたいなものでしょう。二輪でも、出前や郵便配達のバイクを「ハレ」とはいわないでしょう ?

Posted by: 井上 | Aug 02, 2007 at 12:45 AM

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