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Aug 29, 2007

MRAP・Cougar が本領発揮

Imagine this was a "Snatch" (EU Referendum)

リンク先には、各種ある MRAP (Mine Resistant Ambush Protected) のうち、Force Protection 社の Cougar が、イラクで IED 攻撃に遭って吹っ飛ばされた写真が載っています。といっても、 乗員は全員が軽傷を負っただけで済み、みんな無事だったそうです。

リンク先はイギリスの政治系 blog ですが、いわんとすることは「もしも、 同じことがイギリス軍のランドローバーで起こったらどうなったことか。我が国も米海兵隊と同様に、MRAP の導入を促進するべきだ」 とのこと。この写真を見ると、そういいたくなる気持ちも分かります。

それにしても。乗っていた海兵隊員が無事だったのはなによりですけれど、これだけ派手に壊されると、車輌の方はスクラップか部品取り、 ですかねぇ。それとも、根性で直して使うのかしらん。

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Comments

正直本領発揮と言えない気が。

ざっくり見る限りでは1)ほぼミッション真下で起爆、2)自然破片による底部貫徹及び爆風吹き込み、3)エンジンの飛散及びエンジンルームの(爆発的な)破壊、4)エンジンが離脱したこと及びエンジン離散時燃料タンクの逆止弁が動いたためエンジンルームへの燃料噴出が押さえられたため最小限の火災で済んだ。という感じですから。結論としては、クルーが即死しなかったし、エンジンルームが運良く綺麗に吹き飛んだおかげで火災に巻き込まれなかった、数台以上の車でキャラバンを組んでいたためRPG等によるタコ殴り状態が避けられただけの事にしか思えないです。

戦車は形状・性質的に足の速い象と言われるのに比して装輪はインパラ、シマウマと言われるのは(発揮されるのが整地でしかないにしても)、機動力あっての事。足の止まった草食獣は嬲り殺しにあうのは必定です。

では嬲り殺しにあわないためにはどうするのかというと、MRAPには無い火力をサポートする複数の車援護両が常時同行することでようやく行動の自由が担保されるという感じですか。

せめてライオン並みの牙をもつのであれば、また別の見方が生まれると思いますが、かいま見えるMRAPという装備の性質から判断する限り、能動的な治安維持を行う気が余りないような、そんな感じ。もう撤退するんだから出来る限り無傷でとか、支配範囲を一気に失うのだけは避けたいとか、そんな感じが見えてきますね。

でもって、あの車体ですが写真を見る限り何らかの鋳込み溶接をしている感じですし、エンジン部とキャビン部とのダブルボックス構造の様なので、プラズマ切断機で切断できたとしても、接合できるかなあ。。少なくとも再生するにも移動するにも金掛かるなって感じがあります。

Posted by: あっさむ。 | Aug 30, 2007 at 11:31 PM

確かに、後部よりも前部の方が派手に壊れてるんですよね。

エンジンルームの断面を見ると、ここも底面の断面形状が船底型っぽくなってますけれど、その構造はそのままで、エンジンだけ 100 ヤードもすっ飛んでるのが、ちょっと不思議です。

>もう撤退するんだから出来る限り無傷で
そんな兆候がチラチラ出てきているのは確かです。MNF-I のプレスリリースからまとめた AFPS のイラク関連記事なんか、以前とは明らかに調子が違ってきてます。

Posted by: 井上 | Aug 30, 2007 at 11:45 PM

これがキャビン直撃であったならば、こんな状況どころじゃ無かったんじゃないかと思いますね。意図的・寓意的かどうかは今のところ分かりませんが、少なくとも軍用車両にありがちな巨大なミッションケースを納めるボックスがこのような被害を極小化するに役立ったことは確かです。そのおかげでエンジンルームが吹き飛んでしまい、火災原因たるエンジンの熱による燃料火災の発生が最小限に済みましたから。あれは見事としか言いようがありません。

一部評論家が盲信する舟形車台であっても貫かれ、変形したら意味なぞないという事だと思います。ある意味ブローオフパネル(西側戦車の弾薬庫の上にあるアレ)みたいに綺麗に吹っ飛んだからこその被害の極小化なのですが、それによって身動きできなくなってるけど、どうするよ?という感じがそれとなく。ホント、あり得ない位にエスコート車両が多くて良かったです。

Posted by: あっさむ。 | Sep 02, 2007 at 12:14 AM

確かに、V-shape hull って「フラットよりまし」という類の話ですからねぇ。

単体で高性能を追求するだけじゃなくて、周辺も含めたシステムを整えないと駄目なのは、戦闘機に限らず AFV でも同じ、ということでしょうか。万一の時に被害をできるだけ抑えられる車輌、それが動けなくなっても護りきれる護衛体制、上空からの支援、通信やナビゲーション、助っ人に駆けつけられる QRF の配備、etc, etc。

Posted by: 井上 | Sep 02, 2007 at 12:19 AM

まあ、机上の空論的にはどんな攻撃を受けても損傷・機能不全無く淡々ベースで何事もなかったかのように動き続けられる装備、やられたとしてもそれを無視して淡々ベースで何時もどおりに仕事をし続けられる組織という、相手を完全に{無視できる|無視した}状態こそが最善であり最強ではあるんですけどね。そもそもゲーミングテーブルに乗らない最強説。そうするとゲーム(この場合はゼロ和含めた相互作用ゲーム)そのものがひっくり返されますから♪

とはいえ、現実にはそんな事があるわけ無いわけで。少なくとも地の利・人の利に劣っている場合は特に。となると、MRAPの運用は二つしかない訳です。一つは手厚いバックアップ(救難体制含め)が受けられる地域での単独もしくは少ない車両数での運用(まるで、ティーガー戦車の運用を見てるよう)、もう一つは防御・攻撃・輸送といった部分で自己完結性・バックアップ体制の整った大規模キャラバンを組んだ状態での支配地域外縁もしくは支配地域に進出するといった2手。前者は受動的な運用ですし、後者は積極的運用と言えるでしょうか。あくまでも一般傾向としてですが。

そして、どのような種類の運用を主に行っているかで米軍の本音が見えてくるはずです。強いて言えば、MRAPの実際が予定より酷かった場合は、常に大規模なキャラバンを組まざるを得ないかな?っていうところですか。

Posted by: あっさむ。 | Sep 02, 2007 at 01:16 PM

ううむ、勉強になります。

まだ投入規模が小さいせいか、公開を控えているせいか、具体的な用法に関する話はあまり聞こえてきていませんが、これから本格投入が進むと、状況は変わってくるかも知れません。もっとも、その前にアメリカがイラクからトンズラーするかも知れませんが…

Posted by: 井上 | Sep 02, 2007 at 08:34 PM

それは否定できないかも・・・。
米国・米軍もサイゴン陥落の際の出来事を未だ忘れていないっていうか、
教科書にまで書かれているくらいにトラウマになってますから:)

Posted by: あっさむ。 | Sep 03, 2007 at 09:39 PM

きっと、すでに DoD では「出口戦略」に取りかかり始めてますよ。

これでイラクがグダグダになった場合、イランとシリアが直結されてしまう可能性が懸念されるところですが、イランとシリアが以前より不仲になったらしいと噂されたり、イランが微妙に最悪事態を避けるシグナルを送っている感じもあったりするので、目が離せません。

Posted by: 井上 | Sep 03, 2007 at 11:53 PM

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