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Dec 03, 2007

オーストラリア新政権の国防政策

No Defense Policy Change for Australia (DefenseNews.com)

オーストラリアで労働党への政権交代が発生、 「オーストラリアの親米政策も終焉か」と早とちりして喜んでいる人もいるみたいですが、上のリンク先記事を読んでみたら…

  • Rudd reaffirmed Australia's commitment to the U.S.-Australia alliance
  • promised to maintain Canberra's 22 billion Australian dollar ($19.3 billion) defense budget
  • to honor predecessor John Howard’s pledge to increase that by 3 percent each year in real terms, until at least 2016.

ということで、これを字義通りに解釈するなら「対米同盟方針は堅持」 「国防支出水準の維持、2016 年までの増額予定も維持」で、唯一の違いはイラク派遣部隊撤収問題だけ、ということになりました。 F-35A や UAV の調達計画についても、来年には閣議承認が降りる見込みとのこと。

妥当なところでしょう。ここでいきなり政策が 180 度ひっくり返ったら、いろいろな分野で影響がありすぎます。
だいたい、地政学的な状況はそうそう変わらないですし、 周辺状況だってコロリとひっくり返ることは滅多にないのですから、どこの国であれ、 政権交代の度に国防方針がガラリとひっくり返ったら大変です。個別の案件で主張が違うことはあるにしても、 大元の部分がそうそう変わる訳じゃありません。

「アメリカ嫌い」が嵩じて、親米的な政権が倒れる度に 「方針転換だワーイワーイ」とはしゃぐのは、ちと浅はかじゃないかと思うわけです。はい。

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Comments

米国に対する打撃以上に、対日圧力は却って強まるであろう。捕鯨という感情的な問題。中国を包囲する可能性もあった前政権に比べ、中国に許容的。資源も中国に対して新規権益を認めても、日本への積み増しは控えるかもしれない。緑の党的な性格からはウランや原発は差し控えるだろうし、それが石炭や鉄鉱石の鉱山の規模拡大を押さえることで排出権の抑制を図る方向に進めば、買い負けるかもしれない。

Posted by: sionoiri | Dec 03, 2007 at 03:50 PM

とりあえず国防政策について書いたんですけれど、もちろん、すべて思惑通りとは行かないでしょう。それをどこまで、こちらに都合がいい方向に引っ張れるかが問題、ってことになるんでしょうねえ。

Posted by: 井上 | Dec 03, 2007 at 05:14 PM

まぁ、そりゃそうですわな。
政権交代して大変換しそうな国なんて、
先進国じゃ今の日本くらいでしょう。
民主党的な意味で。
今の民主党が政権とったら村山政権より酷いことになりそうな気がする。
なんつーか、政権交代が目的になってて、
世界征服を狙う悪の秘密結社のように征服した後の事を考えてない。

Posted by: あるくびゅーず | Dec 03, 2007 at 06:01 PM

弾道ミサイル防衛はどうするんでしょうね。実際、オーストラリアには要らないでしょうし。

Posted by: JSF | Dec 03, 2007 at 06:47 PM

>政権交代が目的
民主党の公約は何ですか ?
はい、政権交代です。
政権交代した後の政策は ?

# ガチだったら嫌だ

>ミサイル防衛
建前としては、対・北朝鮮ということになっていますが。
リンク先の記事では「イラク派遣問題以外は前政権の政策を承継」という趣旨でするし、AWD 計画を潰すともいっていませんから、このまま継続じゃないでしょうか。

Posted by: 井上 | Dec 03, 2007 at 07:19 PM

>今の民主党が政権とったら村山政権より酷いことになりそうな気がする。
>なんつーか、政権交代が目的になってて、
>世界征服を狙う悪の秘密結社のように征服した後の事を考えてない。


ちょっと私事ですが。

僕も民主党が政権とったらえらいことになりそうだと思ってるクチなんですが、一緒に住んでる僕の父曰く、

「民主党の連中の多くは自民党崩れなんだし、今の政策を変えようとしたら国が潰れてしまうんやから、民主党が政権とっても、結局は自民党と同じ政策を採らざるを得なくなる。どんなに反対したり対案を出してても口先だけ」
だ、そうです。

それに対して、僕は、
「ただ自分達を追い出した連中が気に入らないから反対したり、その場しのぎの対案出してるような奴らに国を任せたら、(仮に民主党が自民党と同じ政策を採る様になるとしても)すべての国民が不幸になる。経済だって滅茶苦茶になるし、国際信用だって無くす」

と、反論したのですが、
父曰く、

「そりゃもちろん民主党が軌道修正するまでに一年か二年は国全体がえらいことになる。でもそうやって一度痛い目を見んとわからんやろ。阪神(大震災)の社会党の時みたいに。一年ぐらい国民全員が冷や飯食ったらええんや。おまえにゃ分からんだろうが、ここ(僕や父の住んでいる地域)の人間はずっと冷や飯食ってるんやぞ」

だ、そうで。
父の言い分も分かるんですが、
たった5年10年先の国民の覚醒を促すために、50年先までの国際信用まで失うのは勘弁して欲しいです。

日本は六十二年前、「敗れて目覚め」たのでは無かったのでしょうか。まだ寝ぼけているのか、
それとも、居眠り?

オーストラリアの人達には、後の世に、今回の労働党政権を「色々と失敗もあったけど、良いこともあったし、学ぶこともたくさんあった」と言える様、
悔いの無い様にして頂きたいものです。

Posted by: Echo-10 | Dec 03, 2007 at 09:15 PM

>痛い目を見んとわからんやろ
それはそうなんですけれど、そのために失うものの大きさを考えると、国政をバクチにしてはイカンと思うのです。revolution じゃなくて evolution が求められる世界なんじゃないでしょうか。

Posted by: 井上 | Dec 04, 2007 at 09:59 AM

>民主党

民主党が最大支持基盤の連合票を切り捨てor旧社会党系議員追放でもしない限り、政権取ったら何も出来なくなりそう。
何やるにしても、旧社会党系の議員が邪魔するのではないかと…
参院選の比例トップ当選が「自治労幹部」だったぐらいですし。

Posted by: 飛燕治三郎 | Dec 04, 2007 at 01:29 PM

確かに、民主党が「自民党と同じ政策をとらざるを得なくなる」のを妨げる勢力がいるとしたら、社会党の残骸でしょうねえ。

そもそも、まるでフィロソフィーの違う人達が同じ党にいるのが奇々怪々ですが、政権党に就きたいという一念だけでくっついているとしかいいようがありません。

Posted by: 井上 | Dec 04, 2007 at 03:07 PM

昔社民党の候補者で公約について聞かれたとき
選挙活動中:当選してから考えます 当確後:これから考えます
と答えたアホがおりましてなー。言う方もだが入れる有権者も相当だ。
それを踏まえると

>政権交代した後の政策は ?
政権取ったら考えます。マジでありえそうな話。

Posted by: マシン語 | Dec 04, 2007 at 04:37 PM

前に本館で書いた「反対だけならサルでもできる」を思い出してしまいました。

正直な話、「政権交代すれば問題が解決する」「政権交代すればすべてが良くなる」といった類の主張ほど、罪なものはないと思います。大概は実現不可能だし、しかも不首尾に終わった後の反動から、むしろ当初より悪いことになりがちだというのに。

Posted by: 井上 | Dec 04, 2007 at 06:35 PM

>>政権取ったら考えます。マジでありえそうな話。

 「責任ある対応は政権を取ってからでいい」と党首がガチで言っちゃう党ですからね、政権を取るまでちゃんとした公約など本当に考えないとしか思えません。

 今回小沢氏がちうごくに大名行列仕立てて行ったのも、「責任ある対応は政権を取ってからでいい」という考えからでせうね。国会の日程が窮屈になった原因を「自民党の総裁選」に求めて責め立てながら、自らが参勤交代(笑)やってたらもっと窮屈になるし、自民党を責めることもできなくなるハズなんですが、何しろ「責任ある対応」なんてしなくていいと思ってるんですから何でもありですね。

Posted by: KWAT | Dec 07, 2007 at 01:48 AM

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