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Aug 04, 2008

NULL か ? いや存在する !

前回のエントリの続き。

今回の横須賀詣でで最大のヒットは、米海軍側で登場したジャンクフードと屋台の貼紙「破片」でしたが… (いやまあ、「木っ端」と書かれるよりマシだったけど)

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(ホットドッグと比較されたし。ケチャップの瓶がでかい !)

個人的には、SSDS (Ship Self Defense System) を構成する要素のひとつ、Nulka デコイ発射器を間近で見られたのが最大の収穫でしょうか。メーカーは BAE Systems Australia。

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Nulka、別名 AED (Active Expendable Decoy) は対艦ミサイル対策用のデコイで、発射したデコイは空中にとどまって電波を放射する仕組み。アメリカとオーストラリアが共同開発したもので、ロケット部分をオーストラリアが、電波発信装置をアメリカが担当した由。

面白いのは、コンピュータ制御のオートパイロットと推力偏向システムにより、デコイがホバリングする機能を備えているらしいこと。チャフだと風に飛ばされて訳が分からなくなる可能性がありますけれど、Nulka はそういうリスクを避けているってことでしょうか。

米海軍の場合、発射器には Mk.53 DLS (Decoy Launching System) を使いますが、これは Mk.137 mod.2 発射筒と、Decoy Launch Processor を組み合わせた構成。これを片舷に少なくとも 2 基以上は装備しているようです。

上の写真を見ると、Mk.53 の横にチャフ発射器も残しているみたいですね。さすがに念が入ってます。

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Comments

オピニオンを読んで思ったこと(とは違うかもしれませんが)
経済が好調、あるいは維持できている国は自国の企業を適度に優遇しているという印象があります。
ボーイング社の空中給油機も一緒にある程度導入した方がいい気がします。
いえ、2機種同時採用は多種買いの銭失いになりかねないのは分かっているのですが、もし何か不具合があった場合は
F-15の機首破損事故の時の様に全面飛行停止になるかもしれないと思うのですが...
こういう考えは私の杞憂かもしれませんけど。
 
もう一つお伺いしたいのですが、井上様はボーイング社やEADS社の様な巨大宇宙航空機メーカーが存在し続ける事を仕方ない、あるいは歓迎すべき事だとお考えでしょうか?
http://www.aero.or.jp/web-koku-to-bunka/nishikawadraft.html
>エアバスの存在がなければ、航空市場はアメリカに独占され、今ごろ
>世界のエアラインは4割は高い航空機を買わされていたはず。乗客もそれだけ高い運賃を払
>わされていたに違いないという見方もある。
この記述に言葉にしにくい違和感を覚えたので、井上様をご意見をお聞きしたいと思いました。

Posted by: 名取 | Aug 05, 2008 at 01:45 AM

前にも別エントリのコメ欄で出た話ですけれど、KC-X については 2 機種を揃えるのが無難な落としどころではないか、という考えはあります。今だって KC-135 と KC-10 を併用しているわけですし。(←すごく日本的な発想)

たとえば、爆撃機みたいな大型機とはキャパが大きい KC-30 を組ませて、戦闘機なら KC-767 を組ませて、みたいな使い分けはアリでしょう。ただ、アメリカのカルチャーはどちらかというと「勝者の総取り」ですから、果たしてそうなりますかどうか。

>エアバスの存在がなければ
「アメリカに独占され」はそうだと思いますが、複数のアメリカ企業が競争するだけ、だったかもしれませんね。

ともあれ、エアバスが「アメリカに対抗するヨーロッパの星」という政治的企業の性質を帯びているのは、確かだろうと思います。


防衛産業界でも M&A による寡占化・一部企業の規模拡大といった状況が続いていますし、自動車業界もしかり。

グローバルに商売していて、かつ多大な開発投資を求められる商売では、新規参入や中小企業による対抗が (企業体力的に) 難しくなって脱落者が続発、それを大手が傘下に収めて拡大路線、という構図が共通して存在するのかも知れません。経済や経営の知識がある人なら、もうちょっと気の利いたことを書けそうですけれど…

Posted by: 井上 | Aug 05, 2008 at 08:31 AM

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