« 勘違いシリーズ | Main | 静電アンテナはどこへ行った »

Aug 25, 2008

雨の中を走る新幹線と流れの可視化

雨がザーザー降っている中、小田原まで出かけて新幹線の写真を撮ってきました。普通なら晴れている日に行くのですが、雨なら雨で違った味わいがあるんじゃないかと思って。ただ、ちと雨脚が強すぎましたけれど。

雨が降っていると、車体の周囲の気流を可視化できるんじゃないかと思い、その辺に重点を置いて写真を撮ってみました。

接近する N700
走り去る N700
(いずれも、クリックすると拡大)

もちろん、車体の周囲に水煙を巻き上げるだろうというのは想定の範囲内でしたが、その流れが面白かったです。撮影した写真を後でしげしげと観察した結果、こんな感じかなあと思いました。

  • 前面形状の関係で、空気が上に吹き上げられる
  • 側面は空気の粘性の関係で、車体に貼り付く空気の流れができる
  • そこに、上に吹き上げられた空気が左右に拡散しながら吹き下ろしてくる
  • それが左右に拡散していくため、列車の後部ではモワーンと広がった形になる

だから、肩を丸めている 500 系と、肩が角張っているその他の車両では、吹き下ろしや「モワーン」の状況に違いが生じるようです。

あと、最後尾の車両では、前面中央部に縦の "水幕の壁" ができているようです。事実だとした場合に考えられる原因は :

  • 車体の左右に押しのけられた気流が収束して、車体直後の中央部でぶつかって発生する
  • 吹き下ろさないで屋根上を伝わってきた空気と水の流れが、車体に沿って流れ落ちる際に発生する

さて、真相は ?

|

« 勘違いシリーズ | Main | 静電アンテナはどこへ行った »

Comments

こういう空力研究する為の風洞米原に有りますよね。(・ω・)ノ
確か造るのに童夢が関わっていたかと。(童夢自身も米原に50%風洞持ってますが)

Posted by: 井上さん二人分の重さの男 | Aug 25, 2008 at 12:45 PM

よその風洞を借りていたら限界があって、自前で作った

他所から風洞を借りたいという依頼が来るようになった

フル稼働中 (←今ここ)

ってやつですね。

そういえば 500 系の翼型パンタグラフを開発するときに、ホンダ・プレリュードの屋根にパンタグラフを載せてテストコースを走ったことがありましたっけ。

Posted by: 井上 | Aug 25, 2008 at 12:55 PM

久々に私用で東京へ出たら、8/24の東京発品川行列車ホテル特急「富士・はやぶさ」に乗ってしまって、偉い目にあった私が来ましたよ。

個人的には好きな500系は飛行機と同じく空力に影響する正面面積を減らす設計としたら、「車内が小さい」「先頭車の定員が少なくなった」など色々な面でやり過ぎが出て、700系の設計になったと私は思っています。まあ、飛行機と違って新幹線にはトンネルやすれ違いがありますから、空気の流れを発散させるわけにはいかないのですが。

ちなみに、JR東日本は東北大流体研と組んでいたような。

Posted by: 観音旭光の両刀使い | Aug 25, 2008 at 06:17 PM

昔なら本物の「走るホテル」だったのですが、今の寝台特急でそういえるのは「カシオペア」と「トワイライト」ぐらいのような… (´・ω・)

私も 500 系のスタイルはたいへん気に入っているのですが、あの断面形状のせいで荷棚が狭くなり、大きな荷物が載らなくなってしまったのも事実で、難しいもんだと思いました。

ただ、屋根から側面への吹き下ろしについていえば、明らかに 500 系にはスムーズさがありましたね。

1 枚目の写真を見ると分かるのですが、4-5 両目あたりから吹き下ろしが始まっているので、なるほど高速試験車も 6 両ぐらいないと精確なデータをとれないわけです。

Posted by: 井上 | Aug 25, 2008 at 06:26 PM

確か米原の風洞てセルシオもテストしてましたね。
風洞フル稼働して有効利用される事は良い事ですが、メンテナンス期間の入れ方大変そうな気がしますねえ。
F1では24時間フル稼働なもので、メンテナンス時期過ぎているのに、開発優先で先延ばししていたら、ムービングベルト破損で数週間使用不能になって開発に大きく支障出たとか。

Posted by: 井上さん二人分の重さの男 | Aug 25, 2008 at 08:13 PM

F1 の風洞でムービングベルトが壊れたら、致命的ですねえ。最初にムービングベルト付き風洞を導入したのは、1980 年代前半のマクラーレンだったかなあ…

そういえば、調布にある JAXA (元 NAL) の風洞でも、いろいろとテストしているようです (以下自主規制)

Posted by: 井上 | Aug 25, 2008 at 10:42 PM

それにしてもロシア強気ですねぇ~。
グルジアもちょっと戦略を間違ったような気もしますが。

ユーラシア大陸の歴史的経緯に伴う各国民の心象に比べれば、日本の隣はなぜアレな3国なんだなんてのは、悩みのうちに入らない程度みたいですね。ポーランドやオーストリア人のドイツに対する感情とか、スコットランド人のイングランドに対する感情とか、ロシア周辺国の特にウクライナのロシアに対する感情とか。逆に歴史を全否定されたドイツ人の感情とか・・・、国内に民族対立(除く大阪民国)はないし、日本人は一度も日本人であることを否定されたことが無いですから、ほんと平和で幸せですよね。

Posted by: 金珍宝 | Aug 26, 2008 at 12:02 PM

平和で幸せだけれども、世の中にはそういう問題があるのだ、という意識が希薄になるネガもあるでしょうねえ…

Posted by: 井上 | Aug 26, 2008 at 12:36 PM

>久々に私用で東京へ出たら、8/24の東京発品川行列車ホテル特急「富士・はやぶさ」に乗ってしまって、偉い目にあった私が来ましたよ。
「サンライズ瀬戸」が運休になって、その「列車ホテル」を横目に自宅に引き返す羽目になった私が来ましたよ。
その後、1日遅れの旅程を経て帰宅したのですが、予定通りに出発していたら8/29の運休に巻き込まれていましたかと思うと、運が良いんだか悪いんだか、何とも複雑な気持ちです。

>500系
ノーズが長くて、断面積が小さくて、……
悪い言い方をすれば、「高速で走る列車」と言われたときに誰もがパッと思いつく車体デザインで、だからこそ、何も知らない人にも「すっごく速いよ!」ということは伝わるので格好よく見えるんでしょう。

前例の無い300km/hでの営業運転を行うにあたって様々な新機軸を盛り込んでいるので、車体に関しては、ある意味では保守的なデザインにしたという面もあるのかと思います。
車体断面を変えずに、先頭形状だけをいじって最高速度を伸ばす方がむしろ冒険的ですから。

JR東日本の新車両は結局アローラインを採用したようですが、何かアレは格好よく見えないんですよね(笑)

Posted by: 長月 | Aug 31, 2008 at 09:34 AM

8 年前、名古屋が水びたしになったときに、妹は新幹線に缶詰になり、兄はトラックに追突されたという兄妹の片割れが来ましたよ。

「速さ」を象徴するデザインを格好良くまとめた記号性が、500 系の人気につながったのは間違いないでしょう。
そういえば、アンサイクロペディアで 500 系のことを「デンキウナギ」なんて書いてますが、なかなか言い得て妙だと感心してしまいました。

アローラインは… あれを見ると、N700 が格好良く見えてきてしまいました。ううむ。700 にしろ N700 にしろ、「下ぶくれ」なところで損しているように思えます。

Posted by: 井上 | Aug 31, 2008 at 10:35 AM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« 勘違いシリーズ | Main | 静電アンテナはどこへ行った »