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May 03, 2009

丸沼ダム

丸沼ダム (Wikipedia)

今度は本当に、丸沼高原で滑ってきました。天候は薄曇り、バーンはボテボテ。
それはともかく、丸沼高原に行ったついでに、丸沼ダムに立ち寄ってきました。

私は特に「ダム趣味」というわけではないですけれど、ここはバットレスダムとかいう貴重な種類だというので興味が出てきて、それで立ち寄ってみました。場所は丸沼高原のすぐ先だし、R120 からすぐ近くだというので、それなら寄り道してみてもいいだろうと。

丸沼高原から R120 を金精峠方面に少し走ると、左側にダムの堤体がチラリと見えます。その先に小さな看板が出ていて、そこで左に折れるとちょっとした駐車スペースがあります。クルマで入れるのはそこまでで、その先を徒歩で下ると、すぐにダムの脇に出ます。

P1010226

P1010230

入れるのは堤体の手前までなので、ダムの真上から見下ろすことはできませんが、特徴的な構造は把握できました。なるほどコンクリートの量は節約できるでしょうけれど、建設するにはやたらと手間がかかりそうです。工事中の様子を撮影した写真も掲示してあります。

一緒にいた友人の言によると「表面に残っている型枠の境界線が細かいので、小さな型枠を組んで、少しずつコンクリートを打ち込んだのではないか」とのこと。なんだか、モノはないけど人手は豊富な、戦前の日本を象徴しているような感じでした。

それにしてもこれ、いきなり写真を見せられると、なんだか不気味な感じがします。

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Comments

型枠の境界線が細かいのは合板ではなく普通の杉板で型枠を制作しているからです。板をパネル状に製作しているのでコンクリートの打ち込みは割と普通です。それより、この当時はコンクリート用のポンプがないので台車(ネコってわかりますか?)で人力で運んでいます。

Posted by: しょうたく | May 03, 2009 at 09:21 PM

ということは、合板だと大きい型枠を作れるんでしょうか。

台車の話は、同行した友人も同じことをいっていました。ということは、別のところで練ったやつを台車に乗せて、打ち込む現場まで人力で運んでいたのでしょうか。

Posted by: 井上@Kojii.net | May 03, 2009 at 10:12 PM

コンパネなんて便利なものが無いから杉板で同じような大きさに組んだものを使っていたという意味でではないかと思います。コンクリの流れやすさ(材質やバイブレータ等の周辺機器の方が型枠の大きさを決定しそうです。
(20年くらい前にニュースで流れた清水建設のとかみたいにスルスル流れればでかくでよいかも、宇部の人がうちにもそういうの有ると云ってましたが)

40年くらい前の建築物で内壁の飾り替わりにこの板目上手く写し出したものが一部の学校法人の校舎でみられました。

Posted by: bugaisha | May 04, 2009 at 08:20 AM

>打ち込む現場まで人力
http://www.psats.or.jp/column/kaga022column.html
http://www.soc-fc.co.jp/cominfo/namakonnsya.html
戦後暫くはやはり人手が頼りのようです。
さて、戦前はドラムミキサーがあったのか?桶で鍬で練っていたのか?そうなるとロットも少ないから、型枠だけ大きくしても仕方ない。
逆に言えば、コンクリ舗装の滑走路を望むべくもなかった南方の荒鷲には、土埃も仕方なかったのか?B-29はやっぱり物量の申し子。
http://blog.goo.ne.jp/shirojii_5050/e/cbb2013b56e9a7148ed55aa4ed6f65aa

Posted by: sionoiri | May 04, 2009 at 08:47 AM

コンパネと聞いて何かと思ったら、合板のことだったり、コンクリートパネルのことだったりするみたいですね。知らない世界のことを知るのは楽しいです。

>コンクリの流れやすさ
流れやすいコンクリートなら、大きな型枠を組んで一気に打ち込める、という理解でよいのでしょうか。
そういえば、鋳物なんかでも、材質の粘り強さによっては鋳型に流し込むのが難しいそうですが。

>型枠だけ大きくしても仕方ない
確かに。関連する技術の一部だけが突出しても、全体の発展につながらないということの一例かも。

といったところで唐突に、桜井眞一郎氏がコンクリートミキサー車の開発に関わったことがあったのを思い出してしまいました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%9C%E4%BA%95%E7%9C%9E%E4%B8%80%E9%83%8E

戦闘機ならともかく、B-29 を穴あき鉄板から発進させるのは無理ですからねえ。珊瑚礁を滑走路に使った話は、何かで読んだ記憶があります。

Posted by: 井上@Kojii.net | May 04, 2009 at 10:18 AM

強度を保てばコンクリートの流動性が低下して施工性が悪化してしまうし、施工性を重視するとシャブコンになっちゃうんですよね。鉄筋量が増えれば流動性の低いコンクリートでは施工不能になってしまったりもするので。
あとRCの市役所とかが急激に流行りだしたのはコンクリートミキサー車と圧送ができるようになってからですね。

要約すると重文でっていう

Posted by: 憑かれた大学隠棲 | May 04, 2009 at 11:22 AM

ええと、それはつまり鉄筋の隙間にコンクリートが入っていかないからダメ、ということですね ?

いろいろと勉強になるエントリであります。

Posted by: 井上@Kojii.net | May 04, 2009 at 11:29 AM

性質の異なる材料を上手く組み合わせてよりよいものを作るので分かれていては(たぶん)だめですし、鉄筋が露出すると鉄筋が腐る(腐食)するわけでry)
コンクリのかぶりが薄くても中性化すすんで錆が浮き出てくるなんてのもTVレベルでききます。

> しゃぶこん
某国では
まあ日本でもねえ(手際悪くて固まりそうなコンクリに水入れ手ごまかすとかで)

上の清水建設云々はしゃぶじゃなくてもきちんと流れる新材ということだしたが、その後ききませんね(まあ業界の人間じゃないので)

Posted by: bugaisha | May 04, 2009 at 01:29 PM

そういえば現在5回は使わないと赤字らしい(型枠材)。
機材もリースじゃ元とれない厳しい状況らしいです(土建)
以前買って
減価償却終わってる物勝ち^h^hでないと赤字?

Posted by: bugaisha | May 04, 2009 at 01:34 PM

型枠材は緑豆さん系も利権?に噛んでいて「ラワン材の使い捨てを許すな!」「回収プラのリサイクルにプラ板使え!」という話もあるやに聞きます。↓猫アレルギーの方はご遠慮ください(嘘)
http://ttchopper.blog.ocn.ne.jp/leviathan/2005/02/tim_keating_.html
対抗策は「埋め殺し」キャァ━(艸゚Д゚il!)━ァァ!!!
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/knp/product/20090210/530324/
鋼板コンクリート構造
http://www.jsca.or.jp/vol2/13sp_issue/200801/doc02.html

Posted by: sionoiri | May 04, 2009 at 02:15 PM

シールドマシンの中身は再利用するそうですけれど、コンクリート打ちの型枠も再利用とは…

ただ、リサイクルしろとか使い捨て反対とかいっても、それをリーズナブルに実現できて、現場がスムーズに新方式に移行できるようでないと、普及は難しいと思うのです。
ちょうど本館で書いた話とかぶりますけれど、立派なお題目だけで経済的な負担、あるいは余分な手間を強いようとしても、いずれは破綻するんじゃないでしょうか。

Posted by: 井上@Kojii.net | May 04, 2009 at 03:13 PM

 詳しくは専門家のbernoulliさんに解説をお願いしたいのですが、我が業界のトレンドは鋼板コンクリート構造(SC構造)指向ですね。
 詳しくはこちら
bernoulliさん | 新工法?いいえ手抜k
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1135699490&owner_id=12110639
ご参照なのですが、ご想像の通り耐震強化構造物で極端に鉄筋の多い本分野では、充填率と強度至上主義で「しゃぶこん」は致命的ですので、いろいろと中の人は大変なようです。

Posted by: へぼ担当 | May 04, 2009 at 05:30 PM

きっと、表沙汰にはできないような仕様やノウハウがいろいろあるんだろうなあ、と推察してみましたが、あまり突っ込むとアレなので(汗)

Posted by: 井上@Kojii.net | May 04, 2009 at 07:35 PM

鉄筋は引っ張りに耐えればいいから、ということで面白い工法がありました。軍艦島の高層アパートでは、上層階から型枠の中にワイヤーを垂らして鉄筋の代わりにするというもの。その発想は無かった的whttp://www.yomiuri.co.jp/e-japan/nagasaki/feature/nagasaki1230900066381_02/news/20090104-OYT8T00440.htm
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20071116/513428/

高流動コンクリートなんかも面白いんですけどね。

Posted by: 憑かれた大学隠棲 | May 04, 2009 at 08:03 PM

>極端に鉄筋の多い本分野
おうち拝見(鉄筋13mm)
http://house.masabee.com/?cid=51430
と、東通原発の原子炉基盤工事(ABWR 38mm)を
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2000/nto20001019.html#Anchor8
見比べてみよう
【D 38】単位重量  8.95kg/m 公称直径  38.1mm 公称断面積 11.40cm2
良い鉄子の皆んなには、9kgレール相当だよ
http://www.ogawarail.com/newpage3.htm
自宅建築を目指す良いパパ候補の皆んなには100x50のH鋼相当、憧れの重量鉄骨だよ
http://www.tokyo-sekkei.com/tdc_kouzai/kouzai_zu_hyou/H_kou_zu_sun_hyo.htm
筋なんて嘘です。
>型枠の中にワイヤー
それじゃぁ、鋼弦コンクリート発祥は?
http://www.kanko-chiyoda.jp/tabid/753/Default.aspx
プレテンションでもなく
http://www.kawada.co.jp/technology/gihou/pdf/vol23/23_gijyutu_11.pdf
ポストテンションでもなく、ぶら下がりだけってこと?
あぁ、切れないでー
http://shippai.jst.go.jp/fkd/Detail?fn=0&id=CD0000078&

Posted by: | May 04, 2009 at 08:29 PM

うひゃー、これは凄いですね。

もっとも、これの図面を書いた人は頭が痛かったでしょうけど。
さて、ダムと言えば丹沢湖がある三保ダムも凄いみたいですね。

ちょっとwikipediaで調べてみましたけど、R246から山の方に登っていくのが
何ともめんどくさそうなのが・・・・・・・・・。

Posted by: SCARFACE1 | May 04, 2009 at 10:13 PM

> コンクリート打ちの型枠も再利用

昔は使用済みのコンパネは現場でボンボン野焼きして処分できましたが、今それやると手が後ろに回るので産廃として処分する必要があり、その処分コストまで考えるとある程度のリユースは合理的という事になる様ですね。

Posted by: H@tokara | May 04, 2009 at 11:36 PM

ダムに限らず、橋梁とかトンネルとかいった土木構造物には、その場その場の個別の事情に最適化するためにさまざまな構造・材質・設計を駆使する、「一品モノ」としての魅力があるのかなあと思いました。構造やテクノロジーや材質だけじゃなくて、寸法から何から違うわけですし。

>処分コスト
確かに、いわれてみるとその通りですね。そういうドライブがかかると、再利用も促進されるというものです。単に「エコ」を連呼するだけでは…

Posted by: 井上@Kojii.net | May 05, 2009 at 12:19 AM

野焼きをプロデュースw

Posted by: 憑かれた大学隠棲 | May 05, 2009 at 12:38 AM

処分費の前に、下請け孫請け単価が切りつめられていて我慢比べだそうですので w)

埋め殺しどころか、型枠がそのまま内装になるなんて工法も一時期ニュースで画期的エコノミーな方法的にやってましたが(そういやアネハ物扱った工務店が前にそれにも手を出していたという報道もあったかな?)、そんなコンクリがきれいに流れ込んだかどうか確認できない工法なんて~っとか、湿気も抜けるのに結構かかるのにこれじゃ抜けてこないんじゃなどと素人的に ry)

Posted by: bugaisha | May 05, 2009 at 10:08 AM

なんだかそれって、経済的なんだか不経済なんだか、よく分からない話ですね。

Posted by: 井上@Kojii.net | May 05, 2009 at 02:49 PM

確実にコンクリの充填がうまくいくならばという前提なら、型枠の除去と廃棄が要らないのですから画期的かも
(某工務店はこれに惹かれて取り入れたけど、うまくいかなかったのか次があれって話だったかと)
でも、素人考えでは、雨天とか汚れを考えるとそのまま使えるわけでもないでしょうし、下地材不要程度か打ち放し工法レベルとか、プレキャストコンクリートのプレハブ程度に後処理が必要なのではとも思えますがどうなのでしょうね。

Posted by: bugaisha | May 05, 2009 at 05:44 PM

書き落とし追加

でも埋め殺しがあるので大丈夫なのかも

Posted by: bugaisha | May 05, 2009 at 07:52 PM

型枠がそのまま内装ということは、その向こう側のコンクリがどうなったか確認する術がないんじゃないかという気がして、ちょっと心配になりました。

ここはひとつ、専門家の御降臨を期待してみます。

Posted by: 井上@Kojii.net | May 05, 2009 at 10:00 PM

上の方で他の方のレスにちょっとでてくる高流動コンクリートみたいのならおそらく大丈夫だと思いますけど、これのコストを知らないので判断できません。
やはり専門家のお話を聞きたいですね。

Posted by: bugaisha | May 06, 2009 at 09:59 PM

つか某麻生のASフォームがまんま…

Posted by: ぼろねこ2k | May 07, 2009 at 01:36 PM

これですね。
http://www.shimz.co.jp/tw/tech_sheet/rn0100/rn0100.html

この件でカナダの先生が、「麻生」の 2 文字に反応して釣られているのにワロタ。

Posted by: 井上@Kojii.net | May 07, 2009 at 03:00 PM

問題になったのは海外からの術導入例だった気がします(忘れた)

Posted by: bugaisha | May 07, 2009 at 06:26 PM

いきなりですが、マルチプルアーチのバットレスダムなんてのがあるそうです。なんという珍品。
http://wwwsoc.nii.ac.jp/jdf/Dambinran/binran/Others/Konogoro_78.html

Posted by: 井上@Kojii.net | May 08, 2009 at 12:28 PM

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