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Aug 27, 2009

白丸ダム

白丸ダム (ダム便覧) / 東京都交通局 発電施設一覧

JR 東日本が自前の水力発電所を持っているのは有名ですけれど、東京都交通局にもあったとは、ダムの話に首を突っ込むまで知りませんでした。うーん、もうちょっと早く知っていれば、自著のネタにしたところだったのですが、不覚をとりました。

といっても、JR のように自前で直接利用しているわけではなくて、東京電力に売電しているようですが。3 ヶ所の発電所を合わせて 36,500kW とささやかなものですから、これだけで地下鉄の電車を走らせるのは無理っぽいです。都電ぐらいならどうにかなるかな ?

ともあれ、自前で発電設備を持つには、相応の需要と資本と使えそうな川が必要。昔みたいに鉄道会社と電力会社がつるむ事例が多かった時代ならいざ知らず、今ではなかなか、自前の水力発電所を作るわけにはいかないでしょう。東京都交通局の発電事業も、水道局の水源確保にくっついて実現したようなところがあるようですし。

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Comments

いつかはJR北海道も自前のダムfor新幹線ですね、判ります。(w  …㍉。

っかし、3.6万kwといえば、壮絶な電気料もとい電気量なんですが(30Aなら3万軒分ですし)、200kwくらいのモーターを大量につり下げている電車だと、確かに微々たる物ですよね、ホント。

Posted by: ぼろねこ2k | Aug 27, 2009 at 12:50 PM

美的感覚が貧しくて本質を見抜く力が無い、ダムマニアな私が来ましたよ。
(元ネタにリンクするのは癪なので、はてブでの反応→ http://b.hatena.ne.jp/entry/blogs.yahoo.co.jp/ysheim/29336344.html )

都交通局が発電電力を直接利用しないのは、奥多摩から都心までの送電設備まで自前で所有・維持するのを避けたかったのかなぁ、と。
その点、新潟から首都圏まで自前の送電線を維持管理する必要のある JR 東日本は大変だろうなぁ。
もちろん、宮中ダムでの不正取水は非難されてしかるべきですが。

>新幹線
栃木県の電源開発沼原発電所 (沼原ダムと深山ダムによる純揚水発電所) の電気を JR 東日本が東北新幹線用に買っている、という話を聞いたことがあります。
地域電力会社以外からの電力供給という意味で、ちょっと珍しいかも。

Posted by: なりたまさひろ | Aug 27, 2009 at 01:59 PM

>微々たる物
そうなんですよ。私も「念のために」と思ってちょっと概算してみたんですけれど、編成あたりの出力を合算すると、けっこう大きい数字が出てしまうのです。

現実問題、自前でも買ってきても同じように電気は手に入るわけで、自前で持つことのメリットは何だろう、というところが判断基準になるのでしょう。
そのことから送電設備の話に持って行くと、昔の私鉄と電力会社がつるんでいた時代って、線路と発電所が全然近くなかったケースの方が多かったはず。調べてみたら面白いテーマかも。

>はてブ
それ、来週の Opinion のネタにしようかと思ってた件だったりします。

Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 27, 2009 at 03:41 PM

 場を読まずにお仕事モードになってしまう人、召還されますた。

> 微々たる物
 36,500kWeと言えば、水力では相当規模の部類に入りますね。
 ちなみに現在の技術では100万kWe級の揚水発電所ですら、麓のお店などからの遠隔操作で、基本的には○○です(この点はあまり口外しないでください)。
 そのため、このような従来型の水力発電所を県企業局などの地方自治体が所有している場合、運転・維持だけでも馬鹿にならない金額となり、よほど出力が大きくない限り電力会社とのコスト比較でも合理化の分負けてしまうため、どんどん電力会社に払い下げられているのが現状。
 ましてや送電線の建設・メンテナンス
(ざっと数百億円(原子力級では1千億円突破も)単位のものが少なくありません。鉄塔一つ建てて維持するだけでも凄まじい手間とコストがかかるのです。)
を考えれば、今も昔も東京都交通局のように一旦電力会社に卸すか、送電委託を行うのが遙かにメリットがあります。

 JR東日本の場合、国鉄時代の大きな産業遺産があればこその世界であり、今回の問題はそれをひっくり返しかねない大事件、とこちらでは受け止められています。
 正直なところ、こちらでは魚沼産コシヒカリに代表される様に水戦争が勃発していますので、いつとばっちりが来るかと戦々恐々でもあります。そして最悪なことに、県自体も股裂きになって仲裁者になり得ないところ、燃え上がった火事の消し方に思案しているところです。

> 自前で持つことのメリット
 いろいろあるかと思います。
 第一に水力の場合、初期コストが高くともランニングコストで元が取れますので、この間の原油・化石燃料の狂乱高騰下でも安定した安いコストの電力を「確実に」確保できること+減価償却費などでの節税効果を期待できること。
 第二に電力会社の事情によらず、自前で確保することにより、電力機器等の影響を最小限にとどめることが出来ること。
 第三に水力の場合、現在のCO2排出削減の動きの中では絶大なる能力を発揮し、リパワリングと呼ばれる増出力など、うまくやれば排出権取引による収入さえ見込める。
 以上が挙げられるでしょう。デメリットは先にお話ししたとおりです。

> 電源開発沼原発電所と東北新幹線
 詳しく調べることも出来ますが、あまりやり過ぎると首が飛ぶ(テロ対策により極秘事項もありますので)ため、自重と言うことで。
 そのため、以下はあくまでも一般論のお話ですが、個人的にはダムと新幹線、送電線系統が近くにあるための「与太話」と愚考します。
 大体にしてそれを行うのであれば、直接送電にしても送電託送にしても、それなりの変電設備が必要ですが、そのところは「げふんげふん(秘匿事項)」です。

 これが流れ込み水力などでしたら、まだ真実味が大きかったのですが、+αとして純揚水の場合、安定的に供給するほど「発電所」としての稼働率は高くないことを指摘すべきかと考えます。
 ただし、「発電所」としての稼働率と「電力設備」としての稼働率は、純揚水の場合全く別次元の問題であり、
「純粋な発電はしていないが電力設備(調相装置・無効電力供給・調整など)として動いている」
という、普通の方には分かりづらい点が貴重な電力設備です。純揚水というと効率の悪い電池と酷評されがちなのですが、中の人からすれば、ことほどかように重要な物と言えます。

 以上、ご参考まで。

Posted by: へぼ担当 | Aug 27, 2009 at 07:47 PM

そういえば、鉄道以外だと日本軽金属が自前のダムと水力発電所を持ってますね。アルミ業界も電力を大量に使うから、自前で持っていれば供給源の多様化やバッファになるということでしょうか。

東京都交通局の場合、どちらかというと県営ダムの水力発電所に近い感じなのかも。

Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 27, 2009 at 10:35 PM

> アルミ業界
 御意に。
 現在も所有し続けているのは同じ理由ですし、元々所有するきっかけになったのは、電力を自前で確保できなければ設立当初とても当時の電力会社からの供給(安価かつ安定)に期待できなかったことが指摘できます(海外においても全く同様で、かつ大規模)。
 ちなみにこれは海外ですが、半導体のシリコンの原材料であるケイ素の鉱山も、巨大な電気炉を運用する関係で全く同様であり、大きな発電設備を所有している例があります。

> 県営ダムの水力発電所に近い感じ
 設立経緯からすれば同じ傾向でしょうね。ただ企業局が持つか交通局が持つかという違いであり、本質的な違いはないものと考えます。

Posted by: へぼ担当 | Aug 28, 2009 at 02:45 AM

>ケイ素の鉱山
電気を食うというとアルミばかりを連想しますが、他にもいろいろあるのですね。

Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 28, 2009 at 11:05 AM

確か窒素肥料にも電気使って製造する方法有った様な気が。

Posted by: 井上さん二人分の重さの男 | Aug 28, 2009 at 11:49 PM

銅や鉄についても軽く調べてみましたが、アルミほど電気をガンガン使うわけではなさそうです。こういうのって、技術的に可能かどうかというだけでなく、コスト面でどうかという話も絡むので難しいですね。


鉄道車輌をアルミで作ると、製造には電気を食う代わりに走るときに電気を食わないんだよね… (ボソッ)

Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 29, 2009 at 09:48 AM

燃料棒を濃縮ウランで作ると、製造には電気を食う代わりに走らせるときに電気をつくるんだよね… (ボソッ)
その逆が、天然ウランで炭酸ガス炉の英国。
真ん中が、電気で重水を作るイランとカナダ?
#リサイクルされて新幹線になれば電気は使わない? 
http://www.ad-c.or.jp/campaign/support/05/

Posted by: sionoiri | Aug 29, 2009 at 05:31 PM

リサイクルといえば…

Panasonic がスポンサーになって電車の車内 TV でやってる「エコアイデア」の番組で「引退した B.747 をホテルとして再利用するエコアイデア」なるものをやっているのを見て、ちょっと違和感を感じたんですよねえ。

老朽化したら、モノが大きいだけに収拾がつかなくなりそうだし、むしろバラしてアルミ合金をリサイクルする方がいいんじゃないかと思ったんですけれど。

Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 29, 2009 at 06:39 PM

石灰窒素ですね、電気使って作る肥料と言えば。物質そのものが毒性あるので、昔は変性硫安という形で性質を変えていたとか。今でも売っていますが、使用日は飲酒をお控え下さいとの但し書き…ガクガクブルブル

と、3.6万÷3=1.2万だろ…と、自分の最初のカキコにツッコミ入れておきます。orz

Posted by: ぼろねこ2k | Aug 29, 2009 at 10:32 PM

>石灰窒素
そんな物田畑に撒いて良いのかいな?と思いますね。
>アルミ
ボーキサイトからよりリサイクルの方が電気使用しなくて良いからでしたよね。
鉄の場合はリサイクルは微妙なところ有りましたよね。(転炉用の屑鉄は必要だったと思いますが)
アルミ電気精錬でググったら反原子力系の無茶苦茶な論旨の所が出てくるのは何ともはや。
そう言えば高温ガス炉で製鉄て計画有ったなあと。(水素製造の方が良いかなあ?光触媒は実用化まだまだぽいし)

Posted by: 井上さん二人分の重さの男 | Aug 30, 2009 at 12:41 AM

>アルミ
30年くらい前、東北大でなんかやってたなと思ったのですが、これしかヒットしない

http://ci.nii.ac.jp/naid/110001489099/

Posted by: bugaisha | Aug 30, 2009 at 09:02 AM

そういえば大戦中のドイツでは、アルミをリサイクルしたおかげでアルミ消費量が減ったのに飛行機は増産できたとか、ドイツ軍に再利用させないために聯合軍が増槽を紙で作ったとかいう話がありましたね。

実は飛行機の場合、2024 や 7075 や Ti が入り乱れているから、それを分別するのが大変かも。これから先、CFRP が増えたらどうなるんだろう…

Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 30, 2009 at 07:22 PM

リサイクルのことはとりあえず忘れよう、でしたっけ>CFRP。
ガラス繊維のFRPも結構な再生困難物ですから、末永く、下手したら永遠に構造を生かす方法、とか考えるかも。w

石灰窒素はまぁ過激です。撒いて1週間は毒性があるので植えない、撒かないで下さい、ですし…。そら窒素化合物兼カルシウム化合物だから、pH矯正と施肥兼用できますけど… …
まあその強力な毒性のおかげで、土壌殺菌効果はてきめんなんですが。じゃなかったらクロロピクリンとか、化学兵器そのもので殺菌しますし。

Posted by: ぼろねこ2k | Aug 30, 2009 at 10:37 PM

過激といえば、CFRP 製の飛行機が火災になったときは特別の注意事項があるとかなんとか小耳に挟んだことがあるのですが、うろ覚えです。

これが本当だとすると、レーシングカーなんかどうするんだ、って話になっちゃいますし。

Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 30, 2009 at 11:17 PM

> CFRPのリサイクル

素直にサーマルリサイクルすればいいような気が。
焼却すると灰分がたっぷり残るGFRPよりは随分マシなような気もします。

Posted by: H@tokara | Aug 31, 2009 at 12:46 AM

>>石灰窒素
農薬と肥料兼ねて残留性は無いとは言え、皮膚に付いたら火傷するとか、酒呑んだら悪酔いするとか凄過ぎますね^^;農業資材は油断ならないなあ。

Posted by: 井上さん二人分の重さの男 | Sep 01, 2009 at 12:00 AM

> 農業資材は油断ならない

最近では石灰硫黄合剤も問題になりましたね。

Posted by: H@tokara | Sep 01, 2009 at 09:27 AM

よくよく考えると、そこら辺にある物質を組み合わせて爆薬を作れてしまう場合もあるんですよねえ。具体的な話は書きませんけれど。

Posted by: 井上@Kojii.net | Sep 01, 2009 at 10:47 AM

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