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Aug 17, 2010

イスラエル向け F-35

Israel Approves Buy of 20 JSFs (DefenseNews.com)
Israel to buy world's most advanced warplane (SpaceWar)

イスラエル政府が、F-35×20 機を 27 億 5,000 万ドルで調達する件を承認した、というニュース。

注目したいのは、イスラエル向けの独自仕様を諦めたこと。つまり、以前からイスラエルが主張していた「自国製電子戦機器などの搭載」は引っ込めて、吊るしの状態で調達することになった次第。もっとも、それと引き替えに (?) イスラエルに組み立て・兵站支援の拠点を設けるという話も。

もともと、イスラエル製電子戦機器の搭載には、イスラエルのメーカーに仕事を回すという側面もあるわけですが、組み立て・兵站の業務をイスラエルで行うことで、電子機器の件を補填する意味合いがあるのかも知れません。でも、IAI はそれでいいとしても、Elbit Systems や Elisra にとっては、あまり補填になってないような…

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Comments

質問ですが、航空自衛隊がF-35を採用した場合、国内に組み立て・兵站支援の拠点を設ける事になるのでしょうか?

Posted by: メリッサ | Aug 17, 2010 at 01:18 PM

機体まるごとのライセンス生産が不可能と考えられる以上、そうしたいところです。その可能性を推し量る意味で、今回のイスラエルの件は、ひとつのベンチマークになるんじゃないでしょうか。

Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 17, 2010 at 01:39 PM

日本でもこのくらいが落としどころですかね。

 F-XはともかくF-XXだと他に選択肢はなさそうですから。
 最初からJSF計画に参画していれば、多少の生産分担が割り振られていたでしょうけど……死んだ子の歳を数えても意味はないですね。

Posted by: ゆきかぜまる | Aug 17, 2010 at 09:11 PM

過ぎたことをグチャグチャいっていても時計の針は巻き戻せないし、現時点でどうするのが最善なのかを考えないと。

ただ、それより先に、日本の航空機産業をこれからどうするのか、という大戦略がはっきりしないと、話を進めにくいのも事実であります。

Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 17, 2010 at 10:13 PM

アジアでのノックダウン拠点はいまの政治状況だと韓国に持っていかれそうな気もしますね。

Posted by: ブン | Aug 17, 2010 at 11:04 PM

なんか自前で戦闘機って減ってますよね。
F-X^0.7→F-2追加生産
F-X^1.4→枯れたF-35かタイフーン
という構図が見えてきたわけですが、
F-XX→F-3、というのは(ry

Posted by: 憑かれた大学隠棲 | Aug 18, 2010 at 02:25 AM

結局、戦闘機というウェポン システムがどんどん複雑化・高度化してきて、一国の手に余る状況になってきた、ということなのですね。資金的な意味でも、技術的な意味でも、開発・製造に必要なリソースという意味でも。

だから、国際共同開発は不可避だし、その中で先読みして上手に立ち回ったり駆け引きしたりする能力がないと、どんどん割を食うことになると思います。
「韓国に持っていかれそう」と周囲の動向を心配するだけじゃなくて「いかにして自国の利得を確保するか」を優先して考えないと。

Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 18, 2010 at 07:45 AM

ありがとうございます。
重ねての質問で申し訳無いのですが、仮に陸上型と艦上型に絞って開発し(STOVL機は別に開発)
エンジンを双発にしていれば、F-35の速度性能は改善されていたのでしょうか?

Posted by: メリッサ | Aug 18, 2010 at 11:15 AM

それは設計内容にもよるので、一概にはいえないんじゃないかと。速度性能といっても、最高速度を重視するか、加速力を重視するか、どの辺の速度域を重視するか、と関わるファクターが多いですし。

ただ、別々の機体を開発していたら、それはそれでコストが嵩む理由を作る結果になったと思いますよ。少なくとも現状、値の張るアンコの部分は共通化できているわけですし。
多分、共通化のメリットは開発・生産段階以上に、運用・維持のフェーズで効いてくるはずです。

そういえば、異なる用途を兼用しているというだけで F-35 と F-111 を一緒くたにする、乱暴な議論が多いのは困りものだと思う次第。

Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 18, 2010 at 11:30 AM

コストがネックになるとは思っていましたが、F-35の速度性能には不満でして(出来ればスーパークルーズが欲しいです)
ありがとうございました。

Posted by: メリッサ | Aug 18, 2010 at 12:24 PM

そういう類の声はよく聞くんですけれど、そもそもステルス機の場合、空中戦のやり方についての考え方から、大きく変えないといけないんじゃないかと思うんですよ。以前に別エントリのコメ欄で書いた記憶がありますが。

スーパークルーズにしても、「進出速度が~」的な文脈で語る人がよくいますけれど、あれのそもそもの発端は、敵防空網の突破にあったはず。

それに、スーパークルーズで進出しないとヤバイぐらい接近される時点で、もう何か「間違えてる」と思わないと。むしろ、早い段階で警戒・探知・識別・追跡して、早手回しに要撃できる体制を作ることを考えた方がいいのでは、と思うことがあります。

「F-22 じゃないと駄目だ論」が出回った時点から違和感を感じていたことなんですが、果たしてステルス機を従来の戦闘機と同じ枠組みに組み込んでいいのかどうか。そこから話を始めてみてもいいんじゃないかなあと思うのです。「F-22 が格闘戦に入ったのは、何かを間違えたときだけ」という言葉の意味を理解する意味でも。

Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 18, 2010 at 01:51 PM

F22に関してはステルスよりも、超絶な邀撃機としての性能故に空自が欲しがった、でも売ってくれないからステルスなF35に切り替えた、としか個人的には見えなくて、より一層空自は何をF-Xでさせたいんだ?と思う次第です。

早期警戒機、警戒管制機、強力なレーダー網がある日本はステルス戦、対ステルス戦とも高度に構築出来そうなんですけどね。

あと、F-111を引き合いに、アレとは違うんだよ、は単なる枕言葉でしょう。w
C-X,P-Xでもおんなじ事言っていましたから。

Posted by: ぼろねこ2k | Aug 19, 2010 at 01:01 PM

速い方が良いだろうと単純に思っていましたが
F-35の設計は現実に即しているのかもしれませんね
重ねてありがとうございました。

Posted by: メリッサ | Aug 19, 2010 at 01:27 PM

どんなプラットフォームでもウェポン システムでも長所と短所は必ずあるので、長所をどう活かして、短所を突かれないようにするか、それにはどういう戦い方をすればいいか、という話を最初に考えなきゃいかんと思うのです。

# もちろん、どうにもならないほど隔絶した性能差が
# あれば、また話は違いますが

ステルス機はレーダー探知が難しい。では、そのメリットをどう活かすか、どういう形で運用するのがステルスを活かすことになるのか。今と同じやり方・考え方でいいのか。
たとえば、どんなステルス機でも Mk.I アイボールに対しては無力だから、WVR の格闘戦は避けて BVR でカタをつける、というのもひとつの考え。

ただし、ステルス性を実現するために犠牲になる部分も出てくるので、それをどうフォローするかも考えないといけないでしょう。

そんなこんなで、単に最強のブツを欲しがるだけで話が解決するかというと、そんな単純な話ではないはずなのです。まさか空幕の人が、そんな考えではないでしょうけれど。

Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 19, 2010 at 01:38 PM

空幕が欲しがっているF-35が実はB型なんじゃ?って話が何日か前に出ていて、今更ぶっ飛んでいます。

世界の傑作機、US-1にも海自が一時救助機をV-22にするから飛行艇イラネ、とかかました事が書いていましたが、今回も空幕がF-35、内局がF-2を推しているらしいですし、大丈夫か?と思いますね。

F-4の代替なのか新しい事をやりたいのか、仮に新しい事をやりたいとして、どう構築していくのか、かなり不安が。

Posted by: ぼろねこ2k | Aug 19, 2010 at 06:20 PM

その辺の話、ソースと具体的な内容が分からないと何ともいえないので、現時点では肯定も否定も差し控えたいと思いますが。

ただ、確固たる理念があって F-35B にするなら、それはそれでありじゃないか、とは思います。あの機体ならではのメリットがデメリットを上回る、と判断したのであれば。

Posted by: 井上@Kojii.net | Aug 19, 2010 at 08:36 PM

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