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Dec 08, 2011

敵手に落ちるとヤバイもの

イランが RQ-170 Sentinel をエア撃墜 (物証も証拠写真もリリースしていないので、とりあえずそういうことにしておく :-p ) した話が流れたときに、「ステルス機の残骸がイランの手に落ちてヤバイ」とコメントした人は少なくないみたいです。

けれど、それと併せて「MQ-1 や MQ-9 なら OK、RQ-170 だとヤバイ」という趣旨のコメントをしている人を見かけたのには、個人的に違和感が。

というのは、MQ-1 にしろ MQ-9 にしろ、ITAR (International Traffic in Arms Regulations) で輸出制限品目になっている AN/AAS-52 MTS (Multi-Spectral Targeting System) を装備しているから。これを積んでいるがために、MQ-1 や MQ-9 を輸出できる国は限られてます。だから、センサーを別のものに変更した輸出専用モデル Predator XP をメーカーが提案しているわけでして。

もしも AN/AAS-52 が敵手に落ちたら、センサー能力や目標指示能力がばれるわけで、見ようによってはそっちの方がヤバイんじゃないですかねえ…

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Comments

果たしてイランが何を撃ち落としたのか、Wktkです。

実は謎の飛行物体で、かなりやばいコトになってるとか。(。・ω・。)

Posted by: えんじょいぜろわん | Dec 08, 2011 at 05:24 PM

 何処の配信もRQ-170 Sentinel となっているけれど、本当にそれだったのか。

 原形を留めて回収したみたいなニュースもあるけれど、だったらイランは写真の一枚くらい公表しそうな。ただ、イランがわりと抑制した態度を取り続けていることは、まだ何処かに関係改善の希望を持っているということなのでしょうね。

Posted by: えいじ | Dec 08, 2011 at 08:11 PM

私、「イラン国営ファルス通信って、FARS じゃなくて FALSE 通信じゃないの」と悪口をいっているぐらいなので、とにかく明白な物証を出すまでは信用する気にならないんですよね。あの国の国営メディアは過去にも、次々に「新兵器」を繰り出してはそれっきりという前科がありますし。

国内向けの引き締めが欠かせない状況なので、イラン政府や国営メディアのフカシは、半分以上は国内向けだろうと睨んでいます。

Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 08, 2011 at 08:52 PM

↓イランへロシアと中国が調査させろと言ってきたようです。
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111208-OYT1T01056.htm

「エア撃墜でした」と白状するのか、「埋めました」で誤魔化すのか見物ですね(苦笑)。
それとも「馬鹿には見えないステルス偵察機です。」とでも言うのか?(爆)

Posted by: 観音旭光の両刀使い | Dec 08, 2011 at 11:23 PM

ようやく残骸と称するものの映像が出回ったそうですけれど、飛んでいる機体が撃墜された後の残骸にしてはキレイ過ぎやしませんか、と突っ込んでみたくなるような仕上がり。

中国に調べさせるんじゃなくて、中国に山寨させる、の間違いだったりして :-p

Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 09, 2011 at 09:02 AM

 あ、怪しいなぁ(^_^;)。

 センサー類があるはずの胴体下面は見せないし、事実上正面からだけなんですよね。後ろからも見せない。両側のこぶはアップリンク用と思えばそれなりの構造だけど、舵はヘボイし。インテイクのシャッターは、それはいつの時代の代物よ、という気もするし。

Posted by: えいじ | Dec 09, 2011 at 12:16 PM

謎の「電子戦闘部隊」が「着陸」させた、そーですね。映像を見ても自分には判断がつかないんであれですが、着陸コードを送り込めるくらいなら、今頃イラン人プログラマが世界中で大活躍のような気もします。

個人的に気になってるのは、ISAFも認めている行方不明機なんですが。

Posted by: TBSH | Dec 09, 2011 at 02:09 PM

Stuxnet ワームの意趣返しで「サイバー攻撃」っていってみたかったのと違うか。と意地悪を書いてしまう私。

せめて「国産 SAM で撃墜した ! (キリッ)」ぐらいにしておけば、まだしも信用されただろうに、いうに事欠いて「サイバー攻撃で…」と来たのでは、ますますネタ扱いされそうな悪寒がいたしますね。

そんな火葬戦記やってる暇があったら、原子炉制御用のコンピュータにちゃんとパッチ当てとけよと思います。

Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 09, 2011 at 02:21 PM

あ。訂正。

× : 原子炉
○ : 遠心分離器

Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 09, 2011 at 02:22 PM

サイバー攻撃するには、地上で偽のフライトプランを仕込まない限り、「周波数を含めた通信プロトコル」「コンピューターのコマンド」「通信時の暗号」「着陸支援設備」をそろえる必要があるでしょう。(最後のやつは、地上で仕込んでも必要ですが)
HUMINTで全部暴いたならともかく、そう簡単にハッキングできるとも思えませんが。

Posted by: いーの | Dec 09, 2011 at 07:34 PM

いわゆる「RQ-170 の残骸」が捏造で、「撃墜したにしては壊れていないのがおかしい」と突っ込まれたときの方便として「サイバー攻撃で…」とやった。

と考えると、スッと筋が通ってしまうのが、にんともかんとも。なのであります。ラジコン飛行機か何かと勘違いしているのかも知れませんけれど :-p

Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 09, 2011 at 07:48 PM

なんか、トラブルでコントロールが切れて、イラン領内に自動着陸したとか言う話が聞こえてきましたが、それならありえるかなと思いました。

Posted by: | Dec 10, 2011 at 11:19 PM

ええ、そっちの方が信憑性が高いと思いました。無論、件の残骸が本物であると仮定した場合の話ですけれど。
ただ、コントロールが切れたときの想定では「最寄りの飛行場に自動着陸」ではなく、「母基地に戻るよう試みる」プログラムをするもんではないか、とも思うんですよねえ…

Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 11, 2011 at 11:20 AM

ロジックとしては、おっしゃるとおり、母基地に帰らせるのが普通だと思います。
ただ、これも後のほうからそれらしいのをでっち上げたのかもしれませんし。
ネットでは、張りぼて説と本物説があって、どうやら本物説のほうが声が大きいようです。
イランの昔の所業を忘れた人が多いのは、悲しいですね。

Posted by: いーの | Dec 11, 2011 at 05:13 PM

とりあえず、イランが今までにどれだけの「新兵器」や「大成果」を麗々しく発表して、そして、それらのネタを使い捨ててきたか。それをキッチリ検証してみれば、彼の国の官製プロパガンダの信頼度は自ずから明らかだと思うんですよね。今回の件の真贋論争は別として。

Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 11, 2011 at 07:43 PM

う~ん、今回は当たりだったようですね。
プログラムの優先順位付けで、母基地へ戻れず、最寄りの飛行場に着陸したらイラン領だったのか、噂で流れたロシアのハッキング部隊にしてやられたのか・・・。

↓無人偵察機返して…米大統領、本物と認める
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20111213-OYT1T00364.htm

Posted by: 観音旭光の両刀使い | Dec 13, 2011 at 12:33 PM

これが、わざと芝居を打ったのなら大笑いですけれど、そんなことはないでしょうし。

ただ、イランはイランで「リバースエンジニアリングして RQ-170 を越える機体をつくっちゃる。ロシアや中国の助力なんかいらねえ」とフカしている議員がいるそうですから、これはこれで生暖かく見物するのが吉かと。
しばらく前に、無人標的機の下に爆弾のようなものをぶら下げた「無人爆撃機」を麗々しく発表して、以後続報なし、という前科がありますし。

Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 13, 2011 at 03:10 PM

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