« F-35A の高迎角試験 | Main | これはあんまりだ »

Nov 21, 2012

2012 年 11 月のお仕事・その 2

「航空ファン」2013 年 1 月号から、新連載「軍用機の RDT&E と戦力化」がスタートしました。

新型機が完成してロールアウト式典を盛大にやると、その模様を伝える記事がカラーページにワッと載ります。

でも、それでもう実戦配備が可能だと思ってません ? 実は、初号機がロールアウトした後に必要となる試験・評価などの作業が長いのが、昨今の軍用機というもの。しかも、ロールアウトにこぎ着ける前の段階でも、実にいろいろな作業があります。

そういうところって意外とスポットが当たらないよなあ。そういえば、ちょうど F-35 の RDT&E が現在進行中だし、しかもそれは日本にやってくる機体でもあるし。

ということで、こんな新連載をスタートする運びとなった次第。しばらく続きます。F-35 を初めとする、新型機、あるいは現用機の発展型について RDT&E がらみのニュースが入ってきたら、そういう時事ネタも取り入れつつ進めようと思ってます。

|

« F-35A の高迎角試験 | Main | これはあんまりだ »

Comments

>でも、それでもう実戦配備が可能だと思ってません ?
そんなのいるはずないじゃん! と心の中で叫んでから、いやもしかしてと思い直した、秋の夕暮。

Posted by: いーの | Nov 21, 2012 at 05:11 PM

そこで一句。「軍用機 忘れた頃に 戦力化」。

Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 21, 2012 at 05:26 PM

そうそう、現時点の日本でも XP-1/XC-2 が評価試験中ですし。

特に XP-1 は秘密の塊でしょうが、最近 XP-1 の情報が入ってこないので、その辺で新ネタがあればと思う次第です。

Posted by: 観音旭光の両刀使い | Nov 21, 2012 at 05:39 PM

試験がらみの話が出てくるのはだいぶ先になるので、その間に情報を入れられればいいなあと思うところですね。
実は、もう終盤に近いところまで、ドラフトは書いてあるんですよ。これからは、それを煮詰めたり新ネタを入れたりしながら入稿していくわけです。

Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 21, 2012 at 07:47 PM

 F-2は初号機ロールアウトから部隊配備まで5年以上、T-2で4年、C-1で3年、T-1で2年半。やはり新しいほど時間が掛かるようで。

Posted by: KWAT | Nov 21, 2012 at 09:24 PM

最近は段階的な能力付加・能力向上を図るのが普通になってきたので、そもそも「どこまでできれば実戦化完了なのか」が不明確になってきているような… そんな話も取り上げていきたいところですね。

Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 22, 2012 at 10:13 AM

IOC(日本で言うと、部隊使用承認?)が得られるのがまず重要なマイルストーンだとは思いますけど、F-16あたりから継続的アップグレードになって、崩れてきていますからねえ(そこまで来たら、サブタイプ変えろよ!)。

タイフーンのトランシェなんてわけわかめ。

アンコどころか小豆の煮方(ソフトウェア)にまで踏み込むF-22とかF-35はさらにわけわかめ。

Posted by: いーの | Nov 23, 2012 at 08:46 AM

 P-1はあんこの問題だから、小さく産んで大きく育てる。
 C-2はもう基地間輸送機と割切る。
 F-2は、機体サイズがもう少し大きければ、後々弄る余地もあったんですけどね。
 軍用機の開発は金が掛かる割には、戦争でもない限り便益の証明は難しいから、配備している間に、アップグレードでより良い代物にするのが上手い運用だと思います。
 逆に言えば、アンコが勝負の軍用機の開発は、これからは、どれだけ最初からアップグレードする余地を見込んで設計するかも大事になってくるかと。

Posted by: えいじ | Nov 23, 2012 at 09:18 AM

単に設置スペースの問題だけではなくて、発電・冷却面の余裕確保、ハード/ソフトの両面についてインターフェイス規格の策定・標準化とオープン アーキテクチャ化、といった具合に、考えないといけないことって、やたらとあるんですよね。
ただ、どうも日本では「無駄を削ぎ落としてギリギリ・極限まで凝縮する方がいい」という風潮が強いように思えてならないのですが、なんででしょうねえ。

Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 23, 2012 at 09:43 AM

>日本の風潮
もうこれは、戦前からしみついた貧乏根性が、遺伝子レベルにまで刷り込まれてるとしか思えません。

戦後は、憲法の神学論争に伴う財務当局とのやり合いの影響でしょうけど、とにかく初期コストを下げなきゃのバイアスのせいだと思いますが。

F-2も、-129から-132で、1.2tも推力が増えるんだから、エンジン換装してLMTSの提案したコンフォーマルベイとかでやりようはあると思います。なぜそれができないのかは、よく分かりませんが。あれって、主翼の接合部が点検できないからダメとか、航空自衛隊は評価しているんでしょうか。
(F-18母体だったら、やりようはあったんでしょうか?)

MLの方でも書きましたけど、体質が変わらない限り、国産には期待できないなあというのが、最近の私の考えです。

Posted by: いーの | Nov 23, 2012 at 10:49 AM

それに加えて、「国産化した方が安いです」「国内開発する方が安いです」というためには、将来余裕なんて持たせていられない、というのもありそう。

CFT ってたいてい、配管・配線をつないでボルト止めしてあるだけでしょうから、不必要なら外せると思うんですけれど。F-16 系列に限らず、そもそも CFT を外さないと内部の点検はできないだろうし、だからこそ外せる設計になってるのでは。

Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 23, 2012 at 06:58 PM

 90式戦車をアップグレードする云々という話が出た時に聞いた話ですが、運用中の主力兵器を改造するというのは、組織的によろしくない、歓迎されないという話でした。
 それをやってしまうと、当時、それを発注した時の責任者が無能だったことを意味する。それはとりもなおさず、上司の顔を潰すということだから、誰も積極的にそれをやりたいとは思わない。

 それと対財政当局的にも、「じゃあ、あんたたちその頃は、欠陥兵器に予算を付けさせたの? こんなの認めないよ」という雰囲気が少なからずあって、だったら、そんな面倒なことになるより新型でリプレースってことで八方納めれば良いじゃないか、というのが、中の人的な判断になってしまうと。

Posted by: えいじ | Nov 23, 2012 at 08:24 PM

ある時点で最善だったものが、時間が経てば最善ではなくなるなんて、どこの業界でも起こることでしょうに…

Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 23, 2012 at 08:33 PM

>風潮
F-35が突破口になればいいんですけどねぇ。
財務への説明がしんどいのはしょうがないとして、内部組織でまずいなんて、アホとしかいいようがない。

>CFT
自衛隊の整備は人手不足か、稼働率維持のバイアスかなにかがあって、手間がかかるのを根本的に嫌うのかもしれません。
F-2のコンポーネントが入れ子細工でしんどい、支えておかないとエンジン交換のときにしりもちをつくからめんどくさいという苦情があるという話を聞いたことがあります。
F-15Eを運用している米軍とかとは、なにか違うんでしょうね。

Posted by: いーの | Nov 23, 2012 at 09:51 PM

それは何か間違えてるような… > 入れ子細工

といいつつも、空や海は既存装備のアップグレードをこまごまとやってきているので、それと比べると陸の体質というか、気質が違うっていうことになるんでしょうかねえ。

Posted by: 井上@Kojii.net | Nov 23, 2012 at 11:49 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/135810/56160963

Listed below are links to weblogs that reference 2012 年 11 月のお仕事・その 2:

« F-35A の高迎角試験 | Main | これはあんまりだ »