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Dec 09, 2012

最近読んだ本 : シークレット・ウォーズ

「ホメイニ体制以後」のイランが中東諸国でやってきた、各種の工作についてまとめた本。

基本的にはイスラエル側の視点で書かれているので、そのことは念頭に置く必要があるものの、今のイランの動向や立ち位置について理解を深めるには役に立つ一冊、といえそう。

たとえば、つい「虐げられたパレスチナ人を代表してイスラエルの暴虐に立ち向かう組織」と見なされがちな Hamas や Hizbullah ですけれど、これらの組織が「イランが直接表に出ないで影響力を拡張するための鉄砲玉、別働隊」という色彩を帯びている。なんていう一面もあるわけでして。

そういう意味では、中東・パレスチナ・北アフリカ情勢を見る際のカウンター オピニオンとして手元に置いておくといいかな、と思える一冊。

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Comments

ヒズボラはイラン・シリアと密接だと言われてますが、スンニ派のハマスはよくわからないです。

今回のシリア内戦では反アサドの立場を打ち出してるのでやっぱりスンニ派的行動原理が出ているのかと思います。反イスラエルではシーア派もスンニ派も大同団結みたいですが、ハマスとイランは微妙な感じがします。ここらへんはイスラエルの中の人ぐらいじゃないとわからないのかもしれません。

wikiなんかは、ハマスは対PLO戦略としてイスラエルの援助で設立されたとか出典要請もなくサラッと記述されてますが、まあよくわかりません。

Posted by: しまだ | Dec 12, 2012 at 12:44 PM

当初、Hamas はイランと距離を置いていたものの、最近になって接近してきたという観測があるみたいです。ただし、過激派・強硬派の PIJ (Palestinan Islamic Jihad) の方がむしろ、イランからの支援を得ている可能性はあるかも。

イラン・イラク戦争の時にはイスラエルがイランを裏で支援したこともあるぐらいで、敵の敵は味方となれば何でもアリですから、まことに複雑怪奇です。

Posted by: 井上@Kojii.net | Dec 12, 2012 at 04:49 PM

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