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Jan 21, 2013

電子化、だけの問題じゃないと思う

エアワールド休刊をめぐるライター話

TL でいろいろ出てきた「原稿料」の話は措いておくとして (公衆の面前でその手の話はしない方が… というポリシーなので)。

単に「紙の媒体だったものを電子化して、印刷・流通の簡素化・合理化を図ろう」というだけだと、どうだろうと。電子化するなら、ニュース性があるネタの速報性を重視して週刊化、その一方で 1 回あたりのボリュームは下げる、なんていうのもひとつの行き方ではないかと思ってみたり。

月刊誌だと、腰を据えて解説・分析記事を書けるのは強み。そういうのは、何も週刊化する必要はなくて、1 ヶ月の中で「何週目に載せる」という風にすればいいわけだし。

電子書籍だとビューアやプラットフォームに依存してしまうので、Web 化するのも一案。
ただ、Web で有料化して成り立つには、よほど魅力的なコンテンツがないといけないわけで。すると「ちゃんと原稿料を出して優秀な書き手を集める」必要性が。広告は水物だから、どこまでアテにできるかわからないし (←自分とこの AdSense の、ささやかな数字だけ見ていってます)。

一般論として、「電子化すれば若い人が…」とか「電子化すれば合理化できる」という程度の了見で電子化すると、たいていコケるんじゃないかと。

だから、「赤旗の電子版をスマホ向けに配信して若年層取り込み」なんていってる共産党の目論見 (当該記事) も、コケる可能性が高いんじゃないかなあと。いくらタダで配ったって、当の共産党が若年層から見て魅力的な存在にならないことには。

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Comments

うーん。会社の信用問題にかかわる表現は普通の社会人は慎みますね。当人の為にも周りの為にも良くないですね。

一読者なのでわからないですが、うまく回るように祈るのみです。

Posted by: しまだ | Jan 21, 2013 at 12:47 PM

それで思い出したんだけど、AW&STはどこに行こうとしているんだろう。
購読者向けのWeb記事があるから、その気があるなら見に来てね(はーと)なのかな。

印刷版は年々薄くなるし、合併号も増えているので、素朴な疑問。
(大阪市立科学館の人に、「はやぶさ」帰還時の記事は? と聞かれて在庫をひっくり返したら、ものの見事に合併号の谷間だったという……あっ、これは米国航空宇宙産業の陰謀っ!?)

Posted by: いーの | Jan 21, 2013 at 02:09 PM

うまく回るためにも、電子化で何かしらの展望が開けるようになってほしいし、そうなってくれないと (以下自主規制)

JDW だと、紙バージョンでも Zinio の電子版でも中身は同じで、さらに有料サービスの Web コンテンツが別途、という構成なんですよね。誌面に載せる前にニュース記事を Web で先行リリース、というケースが多いみたいです。こういう手法もありかなと。

Posted by: 井上@Kojii.net | Jan 21, 2013 at 05:44 PM

今回の件で、慌てて最後のエアワールド誌を手に入れました。しかし、いきなり後書きで「電子書籍化します。」とだけ書かれて、どこで手に入れられるのか全然書かれていないのは不親切だし、これでは多数の読者を失いかねないような。一読者として、本当に大丈夫かいなと思ってしまいます。

なお、「Nature」「Science」のような海外の著名論文誌でも、最近はWebに抄録(abstract)(と、媒体によって有料で本文)が掲載されてから、冊子体が発行されるので、研究成果のプレス発表解禁日時はWeb掲載時間と言うのが多いですね。(なぜ知っとる)

Posted by: 観音旭光の両刀使い | Jan 21, 2013 at 06:52 PM

実は私も編集後記を見るまで知らなかったという (爆)

おっしゃる通りで、媒体・スケジュール・価格・編集方針など、今後にどういう形になるのかを早く明らかにしないと、読者の逸走につながりそうで心配です。

本当のことをいうと JDW は紙で読みたいんですよ。停電しても読めるし、文字化けもしないし (Zinio のばかー)。でも、海外発の週刊誌だけに速達性・安定性に問題があって、それで仕方なく電子版にしてるんですよねぇ。

Posted by: 井上@Kojii.net | Jan 21, 2013 at 08:12 PM

無責任なブレインストーミングなら(笑)

個人的に絶対に購入するだろう条件は、いさく先生と井上さんがかぶった時ですね。
対談はいいっすね。レポートよりはコストがかからないのではないかと。
ストリーミング放送を特典でつけるとか放送にしちゃうとか。

思い切って『月刊いさく(先生)』にしちゃうえば。ファンは買わざるをえない。

今のベースでコストがかからないで可能性のあることは全部やってみるとか、頑張ってほしいです。まあ、優先順位をつけてですが。

Posted by: しまだ | Jan 21, 2013 at 10:39 PM

よく考えてみたら、エアワールドのレポートって枚数が結構多かったような。
他誌だと、え゛っ(ry

Posted by: しまだ | Jan 21, 2013 at 10:42 PM

 ささやかな疑問としては、WEB版を立ち上げるにしても、そのサイト設計には結構な資金力と時間が掛かるわけで、以前から某かの形でそちらにも傾注していたというわけでも無さそうだから、そんな上手く運ぶのかなぁ……、と首を傾げたのですが。

Posted by: えいじ | Jan 22, 2013 at 12:33 AM

岡部さんとの対談は、やっていて面白かったですよ。それを後で文字にまとめる編集長は大変だったと思うけど… どこでやるかはともかく、定番化してもいいと思ったぐらい (マテ)

確かに、商売として立ち上げるサイトになると、個人レベルでやるのとは違った設計・運営ノウハウが要るはずで、それはそれで費用も手間もかかりますねぇ。
電子書籍を作るだけなら、DTP したものを特定のフォーマットで吐き出せば済むのかな ? といっても、それが従前の紙媒体と同じ内容・同じコンセプトでいいのか、という疑問はありますけれど。

Posted by: 井上@Kojii.net | Jan 22, 2013 at 08:10 AM

社長と編集部にやる気があるなら、電子書籍ならではの追及は漸進的に進めてもいいと思いますけどね。
どちらにしても、自分達で、何がいいかを見極めないと作れませんから。
多分、端末ごとに変わる判型の中で、図版やキャプションの整合を取るだけでまずは精一杯でしょうから。

まあ、結局は、紙媒体と同じで行っゃいそうな予感。

Posted by: いーの | Jan 22, 2013 at 09:20 AM

読者としても対談はどこの媒体でもニコニコでもyoutubeでもなんでも歓迎です。あの対談をなんで連載にしないのかなぁと素朴な疑問がありました。ライト層には楽しみな企画です。

航空機にこだわらず「月刊ドンガラよりあんこ」にしちゃって硬派オピニオン誌になるとかあってもいいんじゃないかと。

あとは、思い切ってメールマガジンになっちゃうとか(ヲイ

Posted by: しまだ | Jan 22, 2013 at 12:50 PM

クルマ雑誌だと、私の愛読紙「ニューモデルマガジンX」の編集プロダクションが、かなり前から Web サイトを設けていて、「ざ・総括」のような後でも読みたくなるコンテンツを有料会員へ(昔はJPEG、今はPDFで)頒布していると言うのは有ります。

そう言えば、軍事系雑誌で Web サイトを持っている雑誌って結構少なかったような。
「世界の艦船」誌の Web サイトは手作り感満載ですが(と言うと怒られるか(汗))

Posted by: 観音旭光の両刀使い | Jan 22, 2013 at 07:46 PM

いやあ、うちの本館だって広告・アフィリ以外でのスクリプトは皆無 (生成段階で使ってるだけ) で、タグ手打ち時代にタイムスリップしたようなところがありますよ。実際、手打ちしてるタグが結構あるんですけど (ぇ

毎月毎月、何か飛行機を選んで「ざ・総括」なる座談会を開催するヒコーキ雑誌… では、メーカーやエアラインや軍当局から出入り禁止を食いそう。

Posted by: 井上@Kojii.net | Jan 22, 2013 at 08:22 PM

手間を最小限に電子書籍を出版するなら、kindle等の既存システムを利用するのが1番楽かも。
どうせ電子化するのなら、記事ごとの配信とかもやって欲しいところですが。

Posted by: K | Jan 22, 2013 at 08:55 PM

>出入り禁止を食いそう
公共の場では、詳細は控えますが、J-Wingの青木さんの連載は「出入り禁止」回避が露骨に見えた! と思いました。

Posted by: いーの | Jan 23, 2013 at 08:50 AM

>記事ごとの配信
電子化のメリットのひとつに「速い」があるはずなんですよね。だから、まとまった形で月ごとに出すのがいいのか、速報性を重視して小さなものを頻繁に出すのかは、十分に検討してみていいと思うのでした。

特にスマホやタブレットで読むなら、細切れはおおいにアリじゃないかと。

>出入り禁止
意図的に悪役を演じるとか、ストレートにズバズバ批判記事を書くのもひとつの芸風ですが、よくよく読むと「ははあ」となるような形で書くのもひとつの行き方。私は意図的に悪役をやるのは合わないので、別の手で行きたいと思っております。はい。

Posted by: 井上@Kojii.net | Jan 23, 2013 at 03:05 PM

いやまあ、とうてい「ははあ」と思えない記事だったものですから……。

Posted by: いーの | Jan 23, 2013 at 04:35 PM

多分、書いた青木さんも編集サイドも、かなり悩んだのではないかなと思うのは、自分も「書く立場」だからでしょうか。うーむ。

Posted by: 井上@Kojii.net | Jan 24, 2013 at 07:38 PM

書き手の事情は分かるんですよ。

でも、川崎重工は下りるべき、コンプライアンスを考えれば当然、みたいに自分の考えを付け加えるなら、普段から、キヨタニさんほどではないにしても、日本の「ギョーカイ事情」を是々非々で書いていないと。
あの程度の奥歯にものの挟まった、カマトトぶった表現を使っておいて(一般マスコミに、事情を説明しにくいというのはあって、そっち向けのコメントと自縄自縛になっているのは分かるんですが)突然踏み込んだ正論をぶつけるなら、UH-Xの件はスルーしたって良かったと思います。青木さんの芸風は、あくまで海外メーカー事情「通」。連載タイトルも、確か「世界」が入っていましたし。

そもそものJA2012のアドバイザーをするぐらいで、日本の航空業界において、青木さんはメーカー側の人間というのは周知の事実なんですから。

Posted by: いーの | Jan 25, 2013 at 09:50 AM

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