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May 08, 2013

最近読んだ本 : Project Terminated

冷戦期に「開発中止になったヒコーキ」のストーリーと、周辺の話題をまとめた本。でも、中止になった経緯があまり出てこなくて、唐突に「ある日、中止になった」で済ませてる感がなきにしもあらず。

「世界の駄っ作機」みたいな遊び心満載のノリではなくて、至って堅い構成。出てくるメンツは以下の通り。

  • YB-49
  • CF-105 Arrow
  • F-108
  • X-20 Dyna-Soar
  • F-12B
  • TSR.2
  • XB-70
  • B-1A/B-1B
  • XFV-12A
  • F-20

個人的には、F-108 と XFV-12A がツボ。でも、B-1B や F-20 の話も面白かったです。あと、各所にちりばめられているイラストレーションが大ウケ。

そしてのこの本における特徴 (?) のひとつは、Robert McNamara 元国防長官に対する批判的な記述がやたらと目立つこと。まあ、この人がボツにしたプログラムはたくさんあるし、そのすべてが合理的な理由に基づくとは言い切れないから、仕方ない部分もありますけれど。

この本の著者は「発進後に呼び戻せる核抑止力としての戦略爆撃機」にこだわっているみたい。あと、どの機体でも最後に「中止の決定を dis る」のがお約束になってるような。

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Comments

試作機好きの宿命みたいなもんですからねえw>中止をdisる

実際問題として、CF-105からF-12に至る長距離迎撃機自体が、ソ連の戦略核爆撃機戦力を過大評価していたが故の開発要求でしたからねえ。
後でそれなりに役に立ったかもしれませんが、妥当なものもありますよ。
X-20も、機体自重がどんどん増えて、アトラスがブースター付になったりしていましたから、最後にはサターンVが打ち上げ機になってたりしてw。

ケネディ政権までは、野放図に国防予算が増え続けていた状態でしたから、ベトナムの負担もあって、アメリカの財政は破たん寸前。マクナマラの中止決定は、妥当なものが多いでしょう。

惜しむのとdisるのは別ですよ、と訓練された試作機マニアは思うのですw。

いずれ買えればいいんですけどね>この本

Posted by: いーの | May 09, 2013 at 09:40 AM

B-1B は「ほらみろ、復活させて正解だったじゃないか」という書きっぷりでしたけれど、今の B-1B の活躍ぶりって「呼び戻せる核攻撃手段」としてのそれじゃないですしねえ…

冷戦期に、相手側に関する情報が限られている中で恐怖心が膨れあがり、対抗手段の開発に狂奔した顛末のコレクション。そう考えると、なかなか味わい深い本です。それが、なにがしかの透明性や信頼醸成を図ることの重要性につながりそうです。

Posted by: 井上@Kojii.net | May 09, 2013 at 06:18 PM

もしくは、情報が限られている事をいいことに、吹きまくって税金をじゃぶじゃぶと垂れ流していた顛末、とか?

Posted by: いーの | May 10, 2013 at 03:09 PM

その可能性も否定しきれないところが、なんとも。
ただ、冷戦期、特にボマー ギャップとかミサイル ギャップとかいわれていた時代の恐怖感って、今の価値観で論じてはいけないような気もします。もちろん、U-2 のおかげで真相を知っていた一部の人の存在、という突っ込みはあるわけですけれど。

Posted by: 井上@Kojii.net | May 10, 2013 at 07:54 PM

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