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Feb 22, 2017

2017 年 2 月のお仕事・その 4

順番が逆になってしまいましたが、お次は「航空ファン」。前に予告編を上げてたやつです。

三角形ならこれしかありえません!
A-12アヴェンジャー2

Posted by: えいじ | Feb 16, 2017 at 08:56 PM

というわけで、えいじさん大当たり~ 「空飛ぶドリトス」「ドリトス 500 応答せず」こと A-12 アヴェンジャー II の記事を書きました。

といっても、「フォートワースでモックアップを見てきました」だけではナンなので、機体そのものの解説をメインにして、モックアップの話は最後の方で少々。そもそも A-12 という機体、キャンセルが決まったのが 26 年も前の話だから、若い方はあまりよく御存知ないかも知れないし。

人によって受け止め方はさまざまでしょうけれど、これが空母の飛行甲板に並んでいる画も見てみたかったです。ただ、ボツになったのも宜なるかなというところはあって、中止を決めたのは正しい判断だったといわざるを得ません。はい。

ちなみに、Amazon で検索すると、こんな本が出てきます。

しかしこれ、A-12 の話は冒頭の方にちょっと出てくるだけなので、正直いって「カネ返せ」もんでした。若干は未知の話が載っていたので、まるっきり無駄にはなりませんでしたけれど、普通は今回の「航空ファン」の記事があれば事足ります。はい。

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Comments

紙幅の関係かもしれませんが……A-12のレーダーは、主脚の前の主翼前縁に埋め込まれています。
FLIR、レーザー照射装置、前方/側方用EMSは、その内側の左右両舷に均等もしくは分散して配置される計画だったので、精密誘導兵器の運用能力がなかったと断じるのは早計ではないでしょうか。

面白いのは、低周波用ESMアンテナが(折りたたまれる)外翼部に埋め込まれている事で、EA-6BのようなSEAD任務を意識していたのではないでしょうか。

オンデマンド洋書には、Wikipediaを印刷しただけとかの詐欺本が結構ありますよ、私も何度か引っかかりました。

Posted by: いーの | Feb 22, 2017 at 10:58 AM

あー、確かに前任の A-6E も TRAM で LGB の誘導はできましたしね… J シリーズを運用するには大手術が要りそうですが。

>詐欺本
まさにそれ。現物を手にとって見ることができればいいんですが、そこが通販は辛いですね。もっとも、現物を手にとって見てみても、よくよく読んでみたら「ハズレ」だった、なんてこともありますけれど。

Posted by: 井上孝司 | Feb 22, 2017 at 01:48 PM

>Jシリーズ
GPSレシーバーは積んでるので、JDAMは即運用可能になるかなと。

あとですね、排気口は、元ネタの機器配置図を見ると、アフターバーナーのフレームホルダみたいなものがエンジンのすぐ後ろにあって、さらに上下(一度下に行って、それから上)にうねらせてから後方へ排気しているように描いてあるので、少なくとも真後ろからは(フレームホルダもどきがなくても)タービンが見えないようになっているようです。

この元ネタ図面は、以前に井上さんにも縮小版をお送りしていますが、米海軍とかが公表した想像図と比較すると、微妙に矛盾しているので、図面作図以後にFLIRとレーダーの配置が入れ替わったりしている可能性がありますね~。先の書き込みは、それを含んでおいてください(レーダーを左右で2セットって、それだけで値段が上がりそうな設計です)。

しかし、仮にA-12が開発にかかっていたとして、F-22やF-35のように、運用環境の変化に対応できたのでしょうか。
逆に、二人乗りを生かして、戦場統制機としての活路を見出していた?(AWACSの後継機が無事開発されていれば、用無しでしょうけど)

Posted by: いーの | Feb 22, 2017 at 03:09 PM

受信機に加えて、兵器倉に MIL-STD-1760 の配線をひかないと。あと、ターゲティング機材に座標算定機能が欲しいですね。いまどきのターゲティング ポッドなら実現できていることですが。

レーダーを左右に分けて装備した機体というと B-2A もそうですが、これがまた値の張る機体で…

A-12 の場合、AAM を積むつもりがあったにしても、基本的に「攻撃機」としてしか使えないので、多用途性が求められるようになった状況には適応しづらかったと思うのですね。

Posted by: 井上孝司 | Feb 22, 2017 at 05:59 PM

> A-12 という機体、キャンセルが決まったのが 26 年も前の話だから、

 ウッソー! 10年、あいや15年くらい前の話じゃないの?orz。

Posted by: えいじ | Feb 22, 2017 at 08:10 PM

湾岸戦争がおっ始まる直前、1991 年 1 月の出来事でしたから~

Posted by: 井上孝司 | Feb 22, 2017 at 08:55 PM

確か、えいじさんが小説に出したら(第2次太平洋戦争)、タッチの差で先にキャンセルが発表されていて、話題になっていましたよね。
こればっかりは、どうしようもない話ですけど。

前にも書きましたけど、A-12の兵器倉が大きすぎ!
機器配置図を見ると、HARMとHARPOON(SLAMか)がそのまま入ってるんですよね。
SLAMはHARPOON艦載型の折り畳み翼が既にあったし、HARMだって主翼を半分に畳む位難しくなかったでしょうに、それを採用すれば、ぐっと要求寸法小さくなりましたよ。
ウェポンベイを縮小しても、GBU-28とか巡航ミサイル以外、入れられない兵器ってなかったでしょうし、その辺りの要求の絞り込みや部門間の連携といった、官側マネジメントの不足も一因ですよね(井上さんもいきなりフルスケール開発へ走った、海軍の判断ミスについて指摘していますが)

計画開始が83年でATB(B-2)やATFの定かならぬ状態で後追い、F-117の運用経験のない海軍が、ステルスへの懐疑と空軍へのあてつけを込めて、企画したんでしょうか。さらに、まともなステルス経験のない2社に任せたというのも、重なりましたし(ATBとATFで、ロッキードもノースロップも余力がなかったとは思いますが)。
ノースロップはATF、グラマンはA-6F(結果的にこれもキャンセルですが)があるからと、仕事の途切れそうな会社に出したって匂いもぷんぷんとします。

Posted by: いーの | Feb 23, 2017 at 09:49 AM

A-12 は全翼機で、どのみち胴体というか主翼というか、とにかく相応の厚みになると思われるので、高さがあるのは、まあ、いいと思うんですよね。ただ、長さと幅はモロに機体のサイズに響きますからねえ…

A-6F に予算を食われた後で、より費用がかかるのは明白な上にリスキーな A-12 の開発を本格化させたあたりから、マネージメントのミステークがあったのは否めません。最初から A-12 にすべてのリソースを突っ込んで、かつ、無理のない要求仕様・無理のない設計にしていれば。

と思ったものの、「つぶしのきかない亜音速攻撃機」ができちゃうのは同じかぁ (´・ω・`)

Posted by: 井上孝司 | Feb 23, 2017 at 03:01 PM

>ウェポンベイの深さ
浅くなれば、桁の高さがその引き換えに増えるので、構造重量の削減に寄与しますよ。

>つぶしのきかない亜音速攻撃機
そういえば、サーブがAMXみたいな奴を計画して(サーブ38)、これを迎撃任務にも投入しようとしたときに、超音速ダッシュができないとミサイルの射程が稼げないって話がありましたよね。結局、亜音速止まりでは、空対空には使えないという話で。

あればあったで、F-35が機内に2000ポンド積めなんて言われなくて、別の意味で助かったかも。
まあ、米海軍の攻撃専用機装備は「伝統」の一言で片づけられる話ですから、18でそこが崩れた時点で、先はなかったのかも。

Posted by: いーの | Feb 23, 2017 at 05:44 PM

>構造重量の削減

あ、それは確かに。あの手の全翼機って、機内兵器倉の中を主桁がぶち抜くわけにはいかないから、機内兵器倉の前後に主桁を通すしかないのかなぁ。

Posted by: 井上孝司 | Feb 23, 2017 at 09:31 PM

翼平面形とか、兵器倉のある場所の絶対的な翼厚によってケースバイケースとなりますが、基本はおっしゃる通りではないかと思います。

A-12の場合、デルタ翼らしく桁を縦横に入れているのですが、兵器倉の後ろ隔壁を兼ねる桁を主桁として一番強いものにして、そこに各機器の重量を受け持たせるような構想に見えます。
兵器倉前側は、桁が翼幅途中で切れてしまうので、大きな荷重を受け持たせるようにはなっていないのではないかと。
主脚の収納部が、案外スペースを取っていて、これも地味に構造設計に負担をかけています(自衛用ミサイルのウェポンベイがなければ、タイヤをF-14のようにひねる事で高さを減らして、楽になるんですが)。

兵器内のペイロード重量を、主要な構造に渡すために、兵器倉の上にまったく桁なしというわけにはいきません。A-12でもペイロードの重心付近に補助的な桁を通しています(脚もこの桁に取り付けられている)。兵器倉の深さが減ると、桁の高さを高くして効率的に中央側へと荷重を流せるようになりますね。

Posted by: いーの | Feb 24, 2017 at 09:48 AM

モックの主翼折り畳み部を見ると、後ろ側に 2 対、前側に 1 対のブラケットがあるので、確かに後ろ側の桁がメインっぽいですね。謎なのは、前側に 1 対あるブラケットのさらに前に付いている縦軸方向の金具と、その前方・前縁部の内側にある円形の物体。

Posted by: 井上孝司 | Feb 24, 2017 at 03:17 PM

失礼ながらたった4ページでは、航空ファン1995年1月号の故長久保秀樹氏の記事
には勝てなかったと思います。情報は新鮮さが命ということですか。
「2010年代の戦闘機に生かされたA-12の遺産」
という切り口で、もう一度書いて欲しいです。

Posted by: 無名の人 | Feb 25, 2017 at 01:55 PM

今回は、A-12 という機体のことをあまりよく知らない人を想定して、まずは機体の概要について知ってもらおうというところがメインでしたので。

長久保氏の記事が載っている号をお持ちの方であれば、わざわざ同じことを繰り返して書くには及ばないでしょうし、当該号をお持ちでない、あるいはそもそも A-12 について詳しくない方でしたら、あまり細かいところに立ち入りすぎるのはどうだろうかと考えました。

A-12 については実のところ、ポシャった後の法廷闘争の方が、技術的な話よりも興味を集めてしまったかも知れないですね。

Posted by: 井上孝司 | Feb 26, 2017 at 05:40 PM

入手した機器配置図(上でも書きましたが、いささか、資料的価値に疑問がありますが)によれば、主翼前縁側の丸いのは「複合機能FLIR」の末端側バルクヘッドです。LANTIRNやライトニングのようなポッドがそのまま入っているイメージで、内翼側の方にセンサータレットが置かれています。
他の写真からも分かりますが、自衛用ミサイルのウェポンベイの前方側が、平面の組み合わせになっていますが、ここが窓になる予定でした。平面なのは、スナイパーポッドのように屈折の影響を減らすためだと思われます。
(いくつかの点でチェックして矛盾がないので、これは信用してよさそうです)

その後ろのゴチャゴチャしているのは、よく分かりません。
ヒンジ部の内側にパイロンが取り付けられるようになっているんですが、その前側取り付けアタッチメントと場所が一致しています。もしかしたら、F-35等で行われている、パイロン投棄後の取り付け孔にかぶせる蓋関係の何かかもしれません。
(後ろ側アタッチメントにあたるものが何も見えないのですが、こっちは吊るすだけなので、目立たなかった?)

Posted by: いーの | Feb 27, 2017 at 02:05 PM

あ~そうか。中で動くターレットすなわち円筒形のモノが入っていて、その前面は平面の組み合わせになっている… ?

縦方向に穴が開いているブラケットとなると、なるほど兵装パイロンの取付部というのは符合しますね。対になる、同じような形状の部品が後部に見当たらないのが気になりますが。

Posted by: 井上孝司 | Feb 27, 2017 at 09:23 PM

FLIRの方はF-35のEOTSのカバーが主翼前縁に合わせてコンフォーマル化されていて、センサーと駆動装置類だけがポッド型モジュールになって納まっているのではないかというのが、私の仮説です。

後方側アタッチメントがない事については……。
1)スパホのようにパイロンがハの字に変わったので、写真にある主翼リブの向こう側にアタッチメントがある(スパホのように密集していないので、この可能性は低いか?)。
2)F-16やF-2のように、パイロン取付部は前側だけが幅広になっていて、パイロン中心線に合わせた後部アタッチメントはリブの向こう側にある(写真に写っているのは外側のみ説)。
3)翼折り畳みヒンジと駆動装置があるはずなのですが、それが取り付けられていた跡以外、写真には見当たりません。後部アタッチメントはそれらの真下にあったので、分解時に一緒に取り外されて、別の場所に保管されている(ちなみに、横方向に穴の開いたブラケットは、翼を伸ばした時にかみ合せて固定するためのもののようです)。


どこまで近寄ることができるかにもよりますが、別アングルの写真を撮れば検証できるのではないかと思いますが。

Posted by: いーの | Feb 28, 2017 at 11:14 AM

少し離れてみたところに転がしてあった外翼の写真を見てみたのですが、物陰になっている部分もあり、どうも明瞭ではないですねえ… (´・ω・`)

Posted by: 井上孝司 | Mar 01, 2017 at 06:32 PM

あらま、残念。
かといって、ヒンジ部分は、外翼側にも付いていないかもしれませんし。
どなたかが、また行かれた時に期待ですねえ。

……モデラー的視点だと、内翼側の折り畳み部分も上下から撮影するんですが(もちろん、時間の許す限りではあるのですが)。

Posted by: いーの | Mar 02, 2017 at 09:38 AM

記事中でも書いたのですが、A-12 のモックだけ「フェンスの向こう側」なので、アングルがすっごく限られるんですよ。空港の制限エリア側なので、正式に取材申請をかけて制限エリアに入れてもらわないと、好きなアングルから撮るというわけには行かないですねぇ。

Posted by: 井上孝司 | Mar 02, 2017 at 10:23 AM

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