書籍・雑誌

Feb 27, 2017

最近読んだ本・兵士に聞け [最終章]

この、杉山隆男氏の「兵士~」のシリーズはずっと読み続けているのですが、自衛隊という「組織」よりも、その自衛隊を構成する「自衛隊員」の姿が見えるところが気に入っています。

実のところ、前作の「兵士は起つ」は切れ味というか、話のまとまりがいまひとつという印象でした。それと比べると、今回は本来のキレが戻ってきた感じ。ただ、この最新刊の中に出てくる話で「以前と比べると取材がやりにくくなった」というのは、商売上、気になるところ。

それでも、沖縄・那覇基地の 204SQ と海自の第 5 航空群、陸自の御嶽山災害派遣と、旬な話題・エリアを切り口にして、いろいろ見せてくれます。海自の航空部隊に TACCO 同士の夫婦がいるというので、何故かちょっとビックリ。

ただねえ。ひとつだけ書いておきたい。どうして「沖縄」や「御嶽」がカタカナ書きなのかと。日本の地名について日本人に向けて書いているのだから、漢字でいいじゃないですか。そこが、なんかズドーンと引っかかりを覚えた部分。

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Nov 24, 2016

最近読んだ本 : Mi-24/35 ハインド

イカロスさんの「世界の名機シリーズ」最新刊。ロシア機となると、書き手として出る幕はないので、読むだけ。

このシリーズ、以前に MiG-29 やミラージュ 2000 を出したこともあったし、意外なところから攻めてくるのがなかなかアグレッシブで良いです。

たまたまネリスでハインドの地上展示機を見てきたばかりなんですが。写真を見ると「でかそうだなあ」と思うのに、実機はというと、大きいことは大きいんだけど、「思ったほどでもない」という印象でした。銃手席なんか、「えっ」ていうぐらい狭苦しそうでした。

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吹き出したのはテイルブームの下に後付けされたチャフ/フレア ディスペンサーですが、必要に駆られて、やむにやまれずやったんだろうなぁ。

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Sep 16, 2016

トレイシー (日本兵捕虜秘密尋問所) の現場

先日、「トレイシー 日本兵捕虜秘密尋問所」(いつの間にか文庫が出てたのね) を読み返していたときに、ふと気になってカリフォルニアの地図と航空写真を調べてみたら、件の尋問施設があった場所を見つけました。

本の中に出てくる現場の地図とも照合してみたので、ここで間違いないと思います。もっと街からも道路からも離れているかと思ったら、意外と近かった…

P.S.
bing の地図で気に入らないのは、スクロールや拡大/縮小のときに「慣性」がついていて、パッと止まらないこと。おかげで、移動や拡大/縮小が行きすぎる事案が多発するのだけど、中の人はこれが cool だと思ってるのかなぁ ?

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Aug 11, 2016

最近読んだ本 : 古川享のパソコン秘史

だいぶ前に「後で買う」と指令を出しておきながら、忘れていた本をようやく購入。届いた途端に一気に読み切ってしまいました。

だって、知っている人や知っている製品が次々に出てきて、懐かしいやら、面白いやら。「そうそう、昔はこうだったよね~」って。

PC 業界に限ったことではないでしょうが、まだ海のものとも山のものともつかない発展途上の分野って、リソースが足りなかったり、できることに限りがあったりするわけです。でも、その分だけ「新しいこと・モノができたときのワクワク」とか「訳の分からないドキドキや期待感」みたいなのは強かったんじゃないかなあと。

もちろん、今の PC の方が馬力があって高機能で便利なんですけど、コモディティ化していくとどうしても、「訳の分からないドキドキや期待感」はなくなってきます。仕方ないですね。

その「訳の分からないドキドキや期待感」の時代を振り返るのに好適な一冊。

それはそれとして。当時の大メーカーのえらい人が「好きなようにやらせてみよう」と決断したことが、後でどれだけ効いてきたか。果たして今の日本で同じことができるのか。

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Jun 26, 2016

暗号戦

買ったその日のうちに読みにかかったのですが、これまで知らなかったネタがいくつか含まれていて、思いがけない収穫となりました。

本との出合は見敵必買 (いや、敵じゃないな)、見つけたらその場で買わないと後で後悔します。108JPY なんだから駄目元で買っちまえ、と思ったのですが、ダメじゃありませんでした。

しかし、なにしろモノがサンケイの赤本。うちでは実家から強奪してきたものが何冊かありますが、普通は古本で拾いものが出るのを期待するしかありません。だから、「みんな買いましょう」とはいいづらいのです (´・ω・`)

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May 14, 2016

最近読んだ本 : 軍事大国ロシア

小泉さんの新刊。だいぶ難産だったようですが、ボリュームからいっても内容からいっても、無理からぬところだったかも。

単に頭数とか装備の話を羅刹して終わり、のカタログ本だと、まるで面白くないところです。

ところが、この本のいいところは、ロシア軍におけるものの見方・考え方の話に、結構なスペースを割いているところ。ドクトリンも装備体系も運用構想も、根底となるものの見方・考え方があってのことですから、この話は大事です。

買うにも読むにも、ちと踏ん切りとパワーが要りそうではありますが、それだけの内容はあると保障します。はい。

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Mar 13, 2016

最近読んだ本 : 仏独伊 幻の空母建造計画

確かこれは、「丸」で連載していた記事をまとめて刊行したものだったはず。ひとまとまりになっている方が、全体の流れがスッと頭に入りそう。

アメリカやイギリスの空母について書かれた本ならしこたまあります。でも、フランス・ドイツ・イタリアとなると、資料集めだけで大変だっただろなあと思うし、実際、巻末の参考文献一覧を見るだけでも、それは伺えます。

今だったら「空母のかたち」はそれなりに fix しているから、先人の後を追えば済みます。でも、第一次世界大戦の後だと、まだ試行錯誤が繰り返されていた時代なので、いろいろ「妙なフネ」ができてしまうのは致し方ないところ。

しかも、ドイツはベルサイユ条約の縛りがあったし、フランスやイタリアはカネがなかったし。

その試行錯誤や「妙なフネ」の部分まで含めて楽しめる一冊。

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Mar 12, 2016

最近読んだ本 : 振子気動車に懸けた男達

舞台は JR 四国、主役は 2000 系。後の方で 8000 系や 8600 系の話も出てきますけど、主役は 2000 系。

基本的な話は承知していましたが、個人的にいちばん印象的だったのが推進軸の話。2 台エンジンで反トルクを打ち消して云々の話は広く知られてますが、推進軸にも工夫があったんだなあと。

そして、その推進軸の話を読んだときに「どこかで聞いたようなメカだな」と思ったら、FGT 第三次試験車の輪軸でも似たようなメカを使ってました。

人間ドラマというよりも技術系の話が目立っていて、そこが個人的にはツボ。

その一方で、試作した TSE にサロンコーナーなんかを設置した理由も取り上げられていて、「トップを説得するって大変だなあ」と。

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Jan 07, 2016

最近読んだ本 : ハンター・キラー

正式なタイトルは「ハンター・キラー アメリカ空軍・遠隔操縦航空機パイロットの証言」。著者は有人機のパイロットから MQ-1 のオペレーターに転じて、部隊指揮官まで務めた人物。

当然ながら (もちろん当局に差し支えのない範囲で)、MQ-1 を運用する飛行隊の現場に関する興味深い話がいろいろ出てきます。天候が悪いときのフライトや離着陸の苦労は「いわれてみれば納得」の一例。

機体を飛ばす話だけではなくて、飛行隊の指揮、中でも部隊の士気を高めて団結させていくための努力に関する記述が、なかなか興味深かったところです。

分かりやすく脚光を浴びる種類の部門ではないだけに、不断の努力がないと、たちまち士気が落ちてガタガタになっちゃうものなのだなぁと。 それでダシに使われた「隣の海兵隊」はいい迷惑ですけどw

というわけで内容は良いのですが、ところどころで妙な訳語が散見されたのが惜しまれるところ。

特に首をひねったのが「デルタ・フォースの操縦士」。「オペレーター」ってルビが振ってあるから原語の 検討 見当 はつくわけですが、デルタに固有の飛行機はないのだから、操縦士がいるはずがないだろうに。と思わなかったのかなぁと。

これは、エリック・ヘイニの「デルタ・フォース極秘任務」にあるように「戦闘員」と訳すのが正解。

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Dec 22, 2015

最近読んだ本 : 防衛装備庁

御存知、森本敏・元防衛相の本。

読んでみると、「そんな当たり前のことを、何をいまごろになって」と思うところもあれば「そうそう、そうだよね」「おお、そういうことだったのか」と思うところもあり。かと思えば、「そうかぁ ?」と思うところもなきにしもあらず。

個人的によく知らなかった話、ノーマークだった話を知る役に立った部分もあるんですが。んが。

もともとの本の成り立ちが「関係者を集めて開いた座談会の再構成」なので、それぞれがそれぞれの立場で言いたいことを言って終わってしまっているというか、全体的に一貫した流れが通っているように感じられないというか。そんな印象を受けた次第。

企画はいいんだけど、実現手法がもうちょっと、どうにかならなかったのかなあと。

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