書籍・雑誌

Mar 23, 2018

最近読んだ本 : 八甲田山 消された真実

最初に書いてしまいますが、読み終えてズドーンと重い気分になりました。

例の雪中行軍・遭難事件について、陸自の第 5 普通科連隊に所属していた著者が、資料・史料を丹念にあたってまとめ上げた本です。

八甲田山の一件というと、例の「八甲田山 死の彷徨」があまりにも有名で、うちにもあります。ただ、これはあくまで史実をたたき台にした小説なので、これに書かれた内容がそのまま事実だったと思ってしまうと、大間違い。

というところの認識を正してくれたのが、今回の「八甲田山 消された真実」でありました。あっちを見てもこっちを見ても、どうにもこうにもやりきれない思いにさせられる話のオン・パレードで、山中で遭難死した軍人たちは浮かばれないなぁと。

ただ、この遭難事件も日本近代史で実際にあった出来事のひとつなので、読んでみた方がいいと思いますよ、とだけ書いておきます。少なくとも、違った視点から事件を見ることができます。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

Jan 26, 2018

最近読んだ本 : 「動く大地」の鉄道トンネル

日本の鉄道に不可欠なトンネル。その中には難工事で大変な目に遭った事例も少なからずあるわけですが、この本の主役はその中の「丹那トンネル」と「鍋立山トンネル」。鍋立山トンネルについては詳しく書かれた記事を読んだことがあったけれど、丹那トンネルについては子供の頃に読んだ本の記憶がうっすらとある程度だったので、この本の存在を知って「読んでみよう」と。

丹那トンネルの工事史というわけではないから、思ったよりもサラッと流されてるなあと思ったけれど、概要は分かります。あと、トンネルの掘り方に関する解説はいろいろあるので、そっちのイントロとしてもいいかも。

あまり騒ぎにはなりませんでしたけど、北陸新幹線の飯山トンネルは鍋立山トンネルからそれほど離れていない場所を通っているので、それなりに難工事になったそうです。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Dec 16, 2017

最近読んだ本 : JR東日本はこうして車両をつくってきた

Twitter で刊行予告の話がどこからともなく (?) 流れてきて、「これは買わねば」と思った一冊。ボリュームはさほどでもないので、さらっと読めます。

ひらたくいえば、個々の車両ごとに「中の人が背景事情を語る」というインタビュー形式の本。既知の話もあれば、「そうだったんか」という話もあり。

もちろん、あらゆる話が開けっぴろげということはないのだろうし、なんとなく歯切れが良くないなあと感じる部分もあるわけですが。それでも、初耳な話はそこここに出てくるので、買う意味はあるかなと。

いつもの「利用者視点」「趣味者視点」に「中の人視点」を加えて、複眼的に物事を見るのに役立つかな、と思った次第。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Oct 06, 2017

最近読んだ本 : 最悪の事故が起こるまで人は何をしていたのか

以前からハードカバーは出ていたらしいのですが、見過ごしてました。文庫で出ていたのが目にとまって、即買い。

さまざまな分野の事故を取り上げて、事実経過や背景事情について解説しているのですが、事故そのものよりも、その事故に至るまでの経過に着目、それを複数のケースに分類しているのが目新しいところ。

そして改めて認識させられるのが、「連鎖」でしたね。ひとつのドジや不具合だけでは、そう簡単に大事故にはならないのです。ドジや不具合の連鎖があると大事故につながるし、その過程で人為的な判断ミスや手抜きや骨抜きが入ると致命的。

そして全体を通じて流れているのが、「人がマシンやシステムを御する」という厄介な課題。人とマシンの関わりというところでは、少し前に読んだ「サイバネティクス全史」も良書だったので、この 2 冊を併せて読んでみるのがお薦めかも。

航空事故に関する本は以前からいろいろ読んでいたので、航空事故については馴染み深い (なんだそれ) 事例が多かったですね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

May 13, 2017

最近読んだ本 : 豊田章男が愛したテストドライバー

昨日、業界関係者の飲み会に行く前に時間が余っていたので書泉ブックタワーに立ち寄ったら見つけて、パラパラとめくってみて「こりゃ買いだ」と思って買ってきた本です。そして、仕事などの合間に、一気に読み切ってしまいました。

モリゾウこと豊田章男社長の登場からこちら、トヨタという会社が変わってきたなあという印象があったのですが、その背景事情の一端を垣間見られたような気がします。

主役である成瀬弘氏の名前を知ったのは、アルテッツァが出て、即買い (正確にいうと発売前に予約) した頃だったか… その後もあちこちの媒体でお顔や名前は見ていて、「へええ、こういうポジションの人がいるんだなあ」と強い印象を受けてました。

でも、現社長との関わりはよく知らなかったので (´・ω・`) その「現社長との関わり」と、そこに至るまでの成瀬氏の履歴というか蓄積というか、それがこの本の二本柱。

ネタバレは避けますけれど、「いい話だなー」「いい言葉だなー」と思う記述が随所に出てきます。ことにクルマ好きの人だったら読んでみて欲しい。

| | Comments (2) | TrackBack (0)

Feb 27, 2017

最近読んだ本・兵士に聞け [最終章]

この、杉山隆男氏の「兵士~」のシリーズはずっと読み続けているのですが、自衛隊という「組織」よりも、その自衛隊を構成する「自衛隊員」の姿が見えるところが気に入っています。

実のところ、前作の「兵士は起つ」は切れ味というか、話のまとまりがいまひとつという印象でした。それと比べると、今回は本来のキレが戻ってきた感じ。ただ、この最新刊の中に出てくる話で「以前と比べると取材がやりにくくなった」というのは、商売上、気になるところ。

それでも、沖縄・那覇基地の 204SQ と海自の第 5 航空群、陸自の御嶽山災害派遣と、旬な話題・エリアを切り口にして、いろいろ見せてくれます。海自の航空部隊に TACCO 同士の夫婦がいるというので、何故かちょっとビックリ。

ただねえ。ひとつだけ書いておきたい。どうして「沖縄」や「御嶽」がカタカナ書きなのかと。日本の地名について日本人に向けて書いているのだから、漢字でいいじゃないですか。そこが、なんかズドーンと引っかかりを覚えた部分。

| | Comments (1) | TrackBack (0)

Nov 24, 2016

最近読んだ本 : Mi-24/35 ハインド

イカロスさんの「世界の名機シリーズ」最新刊。ロシア機となると、書き手として出る幕はないので、読むだけ。

このシリーズ、以前に MiG-29 やミラージュ 2000 を出したこともあったし、意外なところから攻めてくるのがなかなかアグレッシブで良いです。

たまたまネリスでハインドの地上展示機を見てきたばかりなんですが。写真を見ると「でかそうだなあ」と思うのに、実機はというと、大きいことは大きいんだけど、「思ったほどでもない」という印象でした。銃手席なんか、「えっ」ていうぐらい狭苦しそうでした。

IMG_0716

吹き出したのはテイルブームの下に後付けされたチャフ/フレア ディスペンサーですが、必要に駆られて、やむにやまれずやったんだろうなぁ。

_7D22093

| | Comments (4) | TrackBack (0)

Sep 16, 2016

トレイシー (日本兵捕虜秘密尋問所) の現場

先日、「トレイシー 日本兵捕虜秘密尋問所」(いつの間にか文庫が出てたのね) を読み返していたときに、ふと気になってカリフォルニアの地図と航空写真を調べてみたら、件の尋問施設があった場所を見つけました。

本の中に出てくる現場の地図とも照合してみたので、ここで間違いないと思います。もっと街からも道路からも離れているかと思ったら、意外と近かった…

P.S.
bing の地図で気に入らないのは、スクロールや拡大/縮小のときに「慣性」がついていて、パッと止まらないこと。おかげで、移動や拡大/縮小が行きすぎる事案が多発するのだけど、中の人はこれが cool だと思ってるのかなぁ ?

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Aug 11, 2016

最近読んだ本 : 古川享のパソコン秘史

だいぶ前に「後で買う」と指令を出しておきながら、忘れていた本をようやく購入。届いた途端に一気に読み切ってしまいました。

だって、知っている人や知っている製品が次々に出てきて、懐かしいやら、面白いやら。「そうそう、昔はこうだったよね~」って。

PC 業界に限ったことではないでしょうが、まだ海のものとも山のものともつかない発展途上の分野って、リソースが足りなかったり、できることに限りがあったりするわけです。でも、その分だけ「新しいこと・モノができたときのワクワク」とか「訳の分からないドキドキや期待感」みたいなのは強かったんじゃないかなあと。

もちろん、今の PC の方が馬力があって高機能で便利なんですけど、コモディティ化していくとどうしても、「訳の分からないドキドキや期待感」はなくなってきます。仕方ないですね。

その「訳の分からないドキドキや期待感」の時代を振り返るのに好適な一冊。

それはそれとして。当時の大メーカーのえらい人が「好きなようにやらせてみよう」と決断したことが、後でどれだけ効いてきたか。果たして今の日本で同じことができるのか。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

Jun 26, 2016

暗号戦

買ったその日のうちに読みにかかったのですが、これまで知らなかったネタがいくつか含まれていて、思いがけない収穫となりました。

本との出合は見敵必買 (いや、敵じゃないな)、見つけたらその場で買わないと後で後悔します。108JPY なんだから駄目元で買っちまえ、と思ったのですが、ダメじゃありませんでした。

しかし、なにしろモノがサンケイの赤本。うちでは実家から強奪してきたものが何冊かありますが、普通は古本で拾いものが出るのを期待するしかありません。だから、「みんな買いましょう」とはいいづらいのです (´・ω・`)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

より以前の記事一覧