スキー中級者育成講座

Dec 20, 2006

シーズン初めの基礎練習

今日は、岩手県の夏油高原で滑ってきました。
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先週の GALA 湯沢では、張り切りすぎたせいで筋肉痛を起こしてしまったのですが (屍)、反省して、今日は地道に基礎練習。緩斜面主体の A-1 コースをメインにして、

  • 横滑りを左右順番に切り返し
  • 斜度がめいっぱい緩いところで、谷足だけで斜滑降
  • 直滑降して急停止、を左右交互に
  • スキッディング主体で滑りながら、足裏感覚や切り替えのタイミング、ポジションを確認
てな具合です。

まだシーズン初めで調子が出ていないとか、もともと下手だとかいう理由で、非圧雪のところに迷い込んだり急斜面に突撃したりすると滑りがグダグダになりますが、これはおいおい修正していくということで…

なんにしても、今日の夏油高原は全面滑走可。それだけでも有り難かったです。

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Feb 22, 2006

これはよいミドルターンですね

何を思ったか、SAJ のバッジテストには「パラレルターン中回り」という種目があります。「大回りと小回りの中間だから中回り」?
といっても、具体的なターンサイズの数字が決まってる訳ではないので、「コース幅をめいっぱい使って大回り、フォールラインに正対して真っ直ぐに降りると小回り、その中間が中回り」て感じでしょうか。

大回りは意外とボロが出やすい種目かも知れません。動きがゆったりする分だけ、ごまかしがきかないからです。一方の小回りも、忙しい上に急斜面で多用するので、これまた難しかったり。そのせいか (?)、個人的にいちばんうまく滑れると思っているのが中回りです。それも、中斜面でトップからぐいぐい切り込んでいくようなやつ。

中回りの場合、フォールラインを過ぎてターンを抜け出すところで、すぐに次のターンの先行動作に入ります。だから、板の向きと正対することを意識しすぎてしまうと、次のターンに入るのが遅れやすいかも知れません。

前に本館の方で晒した動画では、上の方で少しだけ中回りをやり、その後は大回りに移行しています。ターン運動の内容そのものは大回りと似てて、でも動きが速いという感じ ? やってみると、そこそこスピーディです。そこでエッジを立てて切っていくと、すんごく痛快です。

# でも、不慣れなうちは斜度が緩いところでやってね

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これは酷いショートターンですね

GALA 湯沢で、ショートターンをしごかれて (?) きました。

テールの押し出し操作で足場を作り、ズレによってスピードを制御する… これが、今までさんざん練習していたショートターン。
今回出てきたのは、ひねり操作を取り入れたショートターン。つまり、ブーツを中心にして「トップは内側、テールは外側」という動きをするものです。まあ、板がズレることに変わりないのですが、より「回し込む」という要素が強くなります。

# というかこれって、1 級の整地・小回りに求められる要素
# のような希ガス。いくらなんでも 2 級でここまで要求しない
# と思うけど…

どうも私の場合、今までの癖が出てテールだけを押し出してしまったり、板を横に向けすぎて次のターンにスムーズに入っていかなかったり (結果としてリズムが崩れる)、エッジを立てすぎてひねり操作がスムーズに行かなかったり、といった傾向があるようです。それを再確認できただけでも、レッスンしてもらった価値はあると思ってますけれど。
ひねれなくなってしまうのは、斜度がきつくなると上半身が置いて行かれて、乗る位置が悪くなってるってことなのかも。練習練習。

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Feb 15, 2006

状況を楽しむ

なんだか、今年の冬はメチャクチャですね。バカみたいに雪が降り続くかと思えば、いきなり気温が上がって雪が緩んでしまったり、それだけならまだしも雨がザーザー降ってきたり。どんな極上の雪でも、いったん融けてしまえば「もはやこれまで」。その後に冷え込めばアイスバーン確定です。いったん壊れた結晶は、もう元に戻りません。

でもでもでも。
雪質が極上のときでないと、ちゃんと滑れない… というのも、ちと悲しい話。コンディションが悪いときでもメゲずにコースに出て、チャレンジしてみるのも上達の秘訣じゃないかと思うわけです。実際、ボテボテの重い雪では、サラサラのパウダースノーと同じ調子では滑れませんが、それでも状況適応能力を身につけることで、シーズンを長く楽しめるし、脚前もアップ、と二度美味しいわけです。

雪が重いとスピードが出にくく、かつ板を自分でこねくり回すのが難しくなるので、スムーズな滑りを身につけるのに効果的。かもしれません。だから、気後れしないでいろいろなコンディションにチャレンジしてみるようにお勧めします。吹雪だって、新雪を食うチャンスだと思えば楽しめます。リフトさえ動いてくれれば。

ただねえ。雨だけは勘弁して欲しいですね。だから私は、春スキーの時期になると、天気のいいときばかり狙って出動します。

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Jan 27, 2006

ビデオ vs 連続写真

一人で滑りに行くと何が困るって、自分が滑っているところを自分では見られないことです。連れがいればデジカメを渡して、動画撮影してもらうんですが。
その代わり、一人で行くと自分のペースで好きなように滑りまくってコソ練できるという利点もあるのですけれど、練習が練習になっているかどうかを知る指標も必要です。

昨シーズンに三度ばかり、白馬五竜のいいもりゲレンデを本拠地にしている「EN 写真工房」さんで、秒間 8 コマの連続写真を撮ってもらいました。比較的まともに映っているやつは、こことか年賀状の素材にするのですが、実は出来の悪いコマも大量にあって、凹みまくって反省しています。もっとも、反省するから上手くなるわけですが。(上手くなったのか ?)

先日、NASPA で mixi のオフ会があったときに、初めて「動画撮影」をやってもらいました。後で現物を見てみたら、「構えがなんとなくヘン」とか「ターンサイズがどんどん大きくなってる」とか「左ターンに比べて右ターンがどうもぁゃしぃ」とかいう難点がある一方で、「切って滑ったつもりだったけれど、ちゃんと切れていた」とか「谷回りがきちんと取れていた」とか、それなりに進歩の形跡も見受けられたので、嬉しいというよりホッとしました。1 シーズン 40 日も滑って上手くならなかったら、それもちょっとねぇ。

細かいディテールを見るには連続写真の方がいいですが、全体の動きを「流れ」として見るには動画の方がいいですね。デジカメの動画撮影機能を使えるから、動画の方が敷居が低いし。

問題の動画、おいおい本館の方で晒し上げようと思っています。

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Dec 13, 2005

モサモサの新雪を楽しむ

夏油に行った翌日、安比に行ったら新雪が降り積もってモサモサでした。

正確には、降ったばかりの新雪がすでに食い荒らされてしまい、圧雪せずに放置されている状況です。まだシーズン初めなので、あまり丁寧に圧雪すると雪が薄くなってしまうせいでしょう。
ただしハイシーズンでも、圧雪した後でドカ雪が降ったとか、平日にいったらスキー場が圧雪をサボってたとかいう事情で、荒れてモサモサのバーンに遭遇することは意外とあります。

そんなときに、普通に整地で滑るのと同じ要領で、センターや前寄りに荷重ポジションを置いて滑ると、凸凹をモロに拾ってしまう上に、板が柔らかい雪の中に潜り込んで収拾がつかなくなります。それで何かに突っかかれば、いきなりバランスを崩して雪の中に顔面ダイブします。昨シーズン、これを何度かやりました。(ケガしなくてよかったよ)

こんな状態のときにどう滑ればいいかというと、「両脚荷重」「カカト荷重」です。整地と同じように外脚荷重で滑ると、両脚の動きがバラバラになって転びやすくなるので両脚荷重です。カカト荷重は、板の浮力を発揮させるために重要です。
でもって、谷回りでカカト荷重しながら沈めてやると、板が浮力を発揮して浮き上がってくるので、それを使って回しながら山回りで抜け出し、次のターンに持っていく… そんな感じでやると、滑りやすいようです。

ただ、これをやるには荷重ポジションを自分で意識して変えられないといけないので、そこがちょっと面倒かも。HEAD や FISCHER のレールフレックス採用モデルみたいに、バインディングの位置を簡単に変えられる板なら、反則技として、バインディングの位置を後ろにずらしてしまうのもいいです。ネジ 1 本外すだけで動かせますから、楽です。

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Sep 06, 2005

クイックな切り替えと落下のエッセンス (ショートターン 4)

ショートターン (小回り) というぐらいですから、ターンはコンパクトに、素早くどんどん繰り返していかないと格好が付きません。いや、格好のためにやるとは限らないのですが。

ロングターン (大回り) を初めたての頃なら、ターンとターンの間に斜滑降を入れて、きちんとニュートラルの状態を作る必要があります。でも、ショートターンがショートターンたり得るには、ニュートラルの状態を悠長に入れている時間はないので、ターンから抜け出したらすぐに次のターンに入ることになるかと思います。正確には、ニュートラルの状態は存在するわけですが、一瞬で通り過ぎちゃうわけですね。

それを実現するには、身体は常に立てた状態でフォールラインに向け続ける必要があります。つまり、動かすのは下半身だけ。板の向きとエッジの立て加減を、膝や股関節を使ってコントロールします。このとき注意する必要があるのは、板を回しすぎて、横に向けてしまわないこと。それをやると、次のターンの谷回りに入れるのに難儀をします。

また、テールを押し出してエッジングする際に、多少、上下動の力を借りると楽です。特に、私みたいに体重がない人はそうです。
ただし、上下動をやりすぎないように注意する必要があります。動きの量が多いと、速くターン連続させる動きに追従しづらいからです。また、ターンから抜け出すときに、真上ではなくフォールライン側に伸び上がって、積極的に落ちていく必要があります。そうしないと、上体が置いて行かれて後傾になります。

あと、ロングターンをやるときよりも両脚をくっつけて、クローズスタンス気味にする方がいいかもしれません。その方が見栄えがいいし、足がばらけてバランスを崩す事態を避けやすくなるようです。

いきなり、速いピッチでショートターンするのは難しいかも知れません。そんなときは、まず中回りぐらいでゆっくり滑ってみて、動きを確認してみるとイイと思います。それで感じが掴めたら、だんだんとピッチを早めてみます。何でもそうですけど、まずゆっくりした動きで動作を確認するのは大事です。

慣れてきたら、ターン弧をいろいろ変えてみるのもよいです。斜度のきついところでは、テールをしっかり押し出して深回りにするとスピードのコントロールがしやすくなります。逆に、斜度がないときや雪がグサグサのときには板が走らないので、押し出しを控えめに、浅回りにします。

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テールコントロールと反発力 (ショートターン 3)

ショートターンもロングターンと同じで、「ズレを入れてスピードを制御するショートターン」と「切っていくことでスピードを殺さないショートターン」があります。前者は中・急斜面用、後者は緩斜面用です。(逆だったら怖いですね)

前回の記事で書いた 3 つの練習法のうち、最後の「直滑降から急停止」は前者のための練習法。テールコントロールを使って、素早くエッジングを行えるようにするのが狙いです。白状すると、私は「ズレるショートターン」を後から覚えたというおかしな人で、テールコントロールでズレを入れてスピードを落とすコツを覚えるため、この練習をさんざんやったのです。

ただし、「直滑降から急停止」では横を向いて止まってしまいます。そこで、向きを 45 度ばかり変えて「斜滑降 → テールコントロールでグイと向きを変える → そのまま抜け出す」という動きに変えてみます。あまりエッジを立てすぎると板がずれませんから、注意してください。

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上の図と一緒に載せてある写真では、スキーの後ろ半分が雪を舞い上がらせていますが、テールコントロールで強くエッジングすると、こうなります。このときのポイントは、脚をしっかり曲げて、股関節を自由に使えるようにしておくことです。そうしないと、テールを押し出してずらす操作や、板を回していく操作、エッジの立て具合を調整する操作が思うようにできません。
もしも難しいようであれば、上下動の力を借りて、身体を沈めながらテールを押し出すと楽だと思います。無論、「基本は外脚荷重」です。

強いエッジングを行うと、板から反発力が返ってきます。その反発力を使って板を走らせながら、ターンを抜け出していきます。上の図では右ターンだけですが、左ターンも左右が反転するだけで、要領は同じです。

あとは、左右のターンをクイックにつないでいけばいいのですが、最初からそれをやるのも骨が折れます。それに、強いエッジングの反発力を処理できないと "発射" してバランスを崩してしまいます。最初はゆっくりとエッジングして感触をつかみ、だんだんクイックに向きを変えていく。そして反発力を利用してスッと抜け出せるようにする。
それができるようになったら、次は素早く切り替えていく話になるのですが、それは次回に。

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ショートターンとロングターンの違い (ショートターン 2)

「滑り方」という観点からすると、ショートターンには 2 つの特徴があります。

◎リズムが速い
ロングターンだと、ターンを始めてゆっくり回し、抜け出した後はまたゆっくりと次のターンに入っていきますが、ショートターンはもっと忙しいです。ターンそのものが速いだけでなく、ターンを抜け出した時点でもう、次を始めていないといけない。この「忙しさ」がひとつの特徴になります。

◎身体は真下に向けて一直線
ロングターン、身体の位置はターン弧に合わせて左右に移動しますし、特にカービング要素が入ったロングターンだと、身体の向きもターン内側を向く時間が長くなります。ですが、ショートターンでは身体は常にフォールライン方向で、かつ動きも一直線 (に近い)。だから、ターン弧は脚が左右に繰り出される動きによって作られます。

(参考 : 2005 年技術選の動画。誰のでもいいので、大回りと小回りを比較してみると違いが分かります)

それまでロングターンばかりやっていたのが、いきなりショートターンを始めようとしても大変ですから、こんな感じで練習してみてはどうでしょう。

・直滑降からテールを押し出して急停止、を繰り返してみる。左ターンで急停止したら、次は右ターンで急停止、という具合に交互に。できるだけ動きを素早く

・まずはロングターンから始めて、ターン弧を小さめにしていく。意識的に板を回す操作をしていかないと難しいです

・ターンのつなぎ目で間をおかずにパッと切り替える。このとき、身体は常にフォールラインに向け続ける (難しいのは、乗る脚が切り替えのところで入れ替わるのを、素早くやるところですかね。たとえば左ターンから右ターンに切り替えるのであれば、外脚になる右足に乗っていたものを、次のターンで外脚になる左足に乗せ替えないといけないわけです)

ちなみに、マテリアルの話になってしまうんですが、ショートターンをやりやすい板と、やりにくい板があります。動きが早くなりますから、短めで、あまり重くない板の方が楽ですね。逆に、長くて固くて重い板だと大変です。不可能とはいいませんが、疲れます。

そういう意味で感動的だったのが、SALOMON の StreetRacer 8。安比で試乗してみたんですが、軽快で扱いやすくて、もう笑っちゃうぐらいクルンクルン回って面白かったです。いままで乗ったどの板よりも、速いピッチでショートターンできたんじゃないかと。
ただ、スピードを上げてロングターンすると軽さが裏目に出て、安定性がなくて怖かったです。そういう意味では、いま使っている DEMO 9 Pilot 3V は安定性と回頭性のバランスがいいですね。

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なぜショートターンするの ? (ショートターン 1)

ショートターン。別名「小回り」ともいいます。ちょっと古手の人だと「ウェーデルン」なんて言葉も使います。もっとも、ウェーデルンはショートターンの中のひとつ、という分類ができるので、当節「ショートターン」というと、かつてのウェーデルンより意味が広いと思います。

コース幅をいっぱいに使い、ゆったりと大きな弧を描くのがロングターン、いわゆる大回りですが、それに対してショートターンは速いリズムで左右のターンをどんどん切り替える点と、ターン弧そのものが小さい点が特徴になります。

ちなみに、ロングターンとショートターンの中間として、ミドルターン (中回り) なんて言葉もあります。でも、定量的な境界が明快に規定されているわけではなくて、大回り >> 中回り >> 小回り という相対比較みたいな感じです。「中回りの定義って何ですか」と訊かれた某デモは「大回りと小回りの中間」といってますし。(さらに「圧雪車の幅 1~1.5 台分」と続くのですが)

なんでわざわざ、忙しくて疲れるショートターンをするかというと、理由はいろいろあります。

・コース幅が狭い
・コースが混んでいる
・急斜面でスピードコントロールしやすい
・格好良さそうに見える/上手そうに見える (本当かよ)
・検定の種目にあるから (おい)

特に、コブ斜面を攻略するにはショートターンが必須科目になるので、「上級者」と呼ばれたい人はショートターンを避けて通れません。(というと話が逆ですね。みんながショートターンしまくるから、板が通ったところが溝になってコブが育つのです)
もっとも、最近では SAJ バッジテストの 3 級から「パラレルターン小回り」なんて種目がありますけど。

実用的な面からいうと、スピードコントロールでショートターンを使うというのは重要です。いわゆるテールコントロールで、テールを押し出してずらしながらショートターンすることでスピードを殺せれば、相当な急斜面でも安全に降りられます。これは重要です。

そんなわけで、自分もまだヘタレなのでアレなんですが、これからしばらく、ショートターンについて書いてみたいと思います。

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頭より先に板を走らすな (切り替えと落下)

大日本帝國海軍の「海軍士官心得」に、「頭よりも先に艦を走らすな」という言葉があったそうです。タイトルは、それのパロディです。

パラレルターンを覚えたてで、ずらしながらゆっくりとロングターンをやっているうちは問題になりにくいのですが、カービング要素が入ってきてスピードが上がったり、ショートターンを覚えたりするようになると、ターンとターンをつなぐ「切り替え」のところで、頭よりも先に板が走ってしまい (というか、上体が板の走りについて行けずに)、後傾になってリカバリー不可能、ということが起こります。

対策は… どんどん落ちていくこと。受験生の方が御覧になっていたら、ごめんなさいね。

写真は、Hakuba 47 のルート 4 という緩斜面で、ショートターンしているところです。2 画面目で、ちょっと脚がばらけているのは御愛敬ということで (苦笑)。

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あえてこの写真を晒したのは、切り替えのところで意識して、上半身をどんどん斜面の下に落としていく、という動きが出ているからです。ロングターンはゆっくりと切り替えればいいのですが、ショートターンは動きが早いので、それに合わせてちゃんと落ちていかないと、上体が置いて行かれて収拾がつかなくなります (経験談)。

具体的にどうするかというと、ターンを抜け出して反対方向のターンに切り替わるところで、上半身をスーッと斜面の真下に向かって移動させます (2-3 画面目の矢印)。意識としては、身体が常に板の真上に位置するように、という感じでしょうか。
つまり、ターンを抜け出すところでは身体が板より斜面上寄りに位置していますが、次のターンに入るところでは、身体が板より斜面下寄りに位置するように動いていきます。すると、斜面を基準にした場合には、ちょうど板の真上ということになります (5 画面目の赤い線)。

あー、そういえばショートターンのことも書かないとなあ。でも、ヘタレなショートターンしかできないことが多いのに、エラそーに書けないんだよなあ…

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スピードを落とす方法と、スピードを引き出す方法 (カービング入門 3)

以前に取り上げた、スキッディング系のパラレルターンでは、上半身は常に立てた状態でフォールラインに向け続けるのが基本です。その場合、股関節の下と上で、身体の軸が別々の向きに通ります。進行方向に合わせて体の向きを変える滑り方もありますが、意識的にずらしながらすべる際には、身体をフォールラインに向け続けるほうが楽です。

でも、カービングターンでは全身を内側に倒しこみ、身体が板の進行方向に向かう (「正対する」ともいう) ので、身体の軸 (体軸) は、一直線に通った状態になります。

身体の向きについては細かい話がいろいろとあるのですが、基本パターンとしては、以下のように考えておけば、そんなにハズしていないと思います。

・スキッディングのパラレルターン : 外向傾姿勢。上半身は常にフォールラインを向く。骨盤はターン外側に傾ける
・カービングのパラレルターン : 上半身も一緒にターン弧の内側に倒す。身体は原則として板の進行方向に向かう。骨盤はターン内側に傾ける

ただし、これは最初から最後までスキッディング、あるいはカービングで通す場合の話です。

レールターン、あるいはそこから発展してカービングでターンした場合、板のズレがないので、スピードがあまり落ちません。緩斜面ではありがたいのですが、急斜面で最初から最後までカービングで突っ走った日には、スピードオーバーになる可能性が大です。

かといって、最初から最後までずらしたらカービングになりません。そこで、速度調整の方法としては、

・ターン前半の谷回りでずらす (スキッド & カーブ)
・ターン後半の山回りでずらす (カーブ & スキッド)

の 2 パターンが考えられます。

スキッド & カーブの場合、まず、ターン始動時にカカトを押し出しながら板をずらして向きを決めます。その後で角付けを強めてズレを止めて、板を走らせながら抜け出すことになります。どちらかというと、ショートターン向きだろうと思います。

それに対してカーブ & スキッドの場合、ターン後半でズレを入れて、出すぎたスピードを調整することになります。この場合、ターン始動時はカービングですからトップコントロール、つまり板のトップ寄りに荷重してエッジを食い込ませます。そして、フォールラインを向いたあたりで荷重ポジションをカカト寄りに移動させます。すると、あら不思議、テール側がズリズリッとズレてくれます。
私はまだヘタレなので、カービング大回りでぶっ飛ばしていたらスピードが上がっておっかなくなり、ターン後半でずらしてスピードを落としてしまうことがよくあります。そんなときに、この手を使います。

ちなみに、山回りに入ってから角付けしたままで荷重ポジションを後ろに移動させると、板の走りを引き出すことができます。ターン後半で加速するテクニックですね。春の悪雪みたいに板の走りが悪いときには、このテクニックが役に立ちます。
つまり、同じように荷重ポジションを後ろに移動するのでも、タイミングによって挙動が違ってくるので、この辺の使い分けは要注意です。

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サイドカーブを使ってターンしてみる (カービングターン 1)

よくいわれていることですが、カービングスキーの場合、板を傾けて角付けしてやるだけでターンできます。それはなぜかというと、カービングスキーはサイドカーブが付いていて中央部がくびれてますから、エッジを立てると、細くなっている中央部が前端と後端をを支点にして、簡単にたわんでしまうんですね。その結果、板全体がカーブして、それに沿ってターンできるというわけです。

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今まで、この話をしてこなかったのは、これを最初に覚えるとスピード制御ができなくて危険だから。まず、ちゃんとずらしながら板をコントロールできるようにならないと、斜度が増したときに止められなくなって危険です。
カービングがきれいに決まると、横ずれのない、細いシュプールが 2 本できます。でも、横ずれがないということは、ズレによって運動エネルギーを吸収していない分だけ、スピードが上がっているわけです。それなのにスピードを調整する方法を知らないと、ただの暴走スキーヤーになってしまいます。

エッジを立ててカービングターンをやる場合、身体全体をターンの内側に傾ける必要があります。具体的にどうするかというと、ターンに入るところで、内脚の膝と足首を曲げて、畳み込みます。内脚を畳み込めば、当然ながら身体は内側に倒れます。これ、ゆっくり滑っていると難しくて、ある程度の勢いが要りますね。

このとき、左右の板に均等に角付けしてやらないと、左右の板が違う曲がり方をして、股裂きになったり、トップが重なったりします。また、カカト荷重になっていると、うまくいきません。板のトップを強く押さえる意識を持つぐらいでちょうどいいです (いわゆるトップコントロール)。

まず、緩斜面で斜滑降して、スピードが乗ったところでターン内側の脚を軽く畳んでみましょう (外脚を一緒に曲げちゃわないように注意)。内脚を畳み込むことで、全身が均等にターン内側に倒れて、板がスーッと曲がってくれば成功です。
ただし、直進しているうちにいきなり倒し込むと完全に内脚に乗ってしまい、バランスを崩します。順番としては、こんな感じ。

  1. 内脚を軽く畳んで、エッジを立てる
  2. 板に雪面から圧力がかかってきて曲がり始めたところで、グッと倒し込む
  3. 板がたわんで本格的にターンを始めるので、その力を脚でしっかり受け止める

ターンから抜け出したところで、角付けを止めて板をフラットな状態にすると、斜滑降に戻ります。このとき、身体を完全に伸び上がった状態にしてしまうとバランスを崩しやすいので、あまり伸び上がらないように注意してください。膝も、伸びきってしまうと次で苦労します。
次に反対側の脚を畳みこめば、今度はそっち側に向かってターンを始めます。後は左右が入れ替わるだけで、やることは同じです。

使っている板のサイドカーブにもよりますが、そんなにサイドカーブがきつい板でなければ、この操作で緩やかなターンを左右に繰り返すことができます。それで細いシュプールがついていれば、第一段階は突破です。これで、いわゆるレールターンの状態になります。

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ターン弧を変えてみる (カービング入門 2)

角付けして、サイドカーブを使ってターンする、いわゆるレールターンの要領がつかめたら、ターンとターンの切替で斜滑降を挟まずに、身体を反対側のターン内側に倒すことで、角付けを一気に反対側に切り替えてみます。
たとえば、右ターンでは身体が右に傾いて、右脚を畳み込んだ状態になっているので、そこで左脚を畳み込みながら身体を左側 (斜面の下側) の斜め前方に向かって倒すように移動させると、反対方向へのターンに入ることができます。そのとき、ターン外側の脚 (右ターンなら左脚、左ターンなら右脚) は、膝を伸ばしていきます。

要約すると、ターンするときの基本的な流れは、こうなります。

1. 斜滑降でスタート。ある程度、スピードをつけること
2. 外脚を一緒に曲げないように注意しながら内脚を畳み込む。この動作で身体が内側に倒れる
3. 板がたわんで、ターンが始まる
4. フォールラインを過ぎたら、身体をフォールラインの方に向けつつ板の真上に戻して、ニュートラルな直進状態に
5. そのまま動きを止めずに、今度は反対側の脚を畳み込んで逆方向のターンに入る

ですから、真上から見たときに、身体の中心は板が描くターン弧の内側を通っているわけです。

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☆余談☆
慣れないうちは、スキッディング系のターンと同様に、身体を伸ばしながらターンを抜け出して、次に反対側の脚を畳み込みながら身体を沈めてターンに入る、というのもアリです。でも、スピードが上がってくると、上下動が滑走スピードに追いつかなくなって、身体が遅れてしまいがちになります。ですから、後々のことを考えると、身体を上げずに切り替える方法をマスターする必要があります。
☆☆

スピードが上がってくると実感できますが、カービングターンでは強い遠心力が発生するため、それをしっかり受け止めてやる必要があります。
それには、膝を曲げるよりも、伸ばし気味にしている方が有利です。膝を曲げた姿勢で強い遠心力 (の反力) を受け止めようとすると、最悪の場合、膝を痛めます。スキッディング系のターンなら、板がずれることで遠心力を吸収してくれますが、カービングではストレートに力がかかってくる点に注意してください。

とりあえず、サイドカーブに沿ってターンできれば第一段階は OK ですが、それだけでは困ります。というのは、サイドカーブなりにターンしているだけでは、ターン弧の制御ができていないからです。

カービングの場合、ターン弧を制御するには、「角付けの量」と「角付けのタイミング」が重要になります。角付けの量はターン弧の大きさに、角付けのタイミングはターンの深さに、それぞれ影響します。
つまり、浅いターン弧で曲がりたければ、角付けを控えめにして、フォールラインを過ぎたところで早めにエッジを外して切り替えに移ります。また、角付けの量が同じでも、ターン後半の山回りを長く引っ張ってから切り替えると、深いターン弧になります。

自分がそうなんですが、カービングで大回りすると、ついついターン後半の山回りを引っ張り過ぎて、次のターンに入るのが遅れるんですね。それを防ぐには、山回りに入ったら、間を置かずに次のターンに向けた動きを始めるぐらいでいいと思います。慣れてくると、山回りを引っ張ってからパッと反対方向に切り替えることもできますが。

あと、慣れてきたら「内脚の付け根を軸にして骨盤を回す」とかいう話も出てくるんですが、とりあえず「そういう概念もある」ということで。当の私がまだ、意識しながら身体にいちいち命令しないとできません。

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春の雪は難しい

すごーく上手い人は別ですが、初・中級レベルの人にとっては、まず安全に楽しむことが第一だと思うので、その考え方で「春スキー対策」について書きましょう。雪は悪くても景色を楽しめたりするので、春スキーも悪いことばかりじゃありませんし。(え ? そのレベルの人は春スキーの時期になってまで滑らないって ? いや、まあ、それはそうかもしれませんけど…)

これからの季節、雪質は期待しない方が賢明です。たまに寒波が来て、真冬並みの雪に恵まれることもありますけど、僥倖をアテにするのはいかがなものかと。むしろ、春のグチャグチャ雪を、いかに上手にいなして滑るかを考えたいものです。それが可能になれば、上達にもつながります。

雪がグチャグチャ・ベトベトでバーンが凸凹ということは、板の走りが悪くて、かつ、滑っているときに姿勢を乱す外的要因が多くて安定しない、ということです。だから、板を身体から離さずに、常に身体の真下に板を置くようにすると、安定性が高まります。
つまり、外向傾姿勢を維持して動きをコンパクトにすると、グチャグチャ・ベトベト・凸凹のバーンに対して身体の安定を維持するのが容易になります。身体は常にフォールラインに向けて、板はあまり身体から離さずに。

難しいのは、凸凹が柔らかくて簡単に蹴散らせる場合と、凸凹が固くて跳ね飛ばされる場合があること。特に、昼の間に荒らされたバーンが夜間に冷え込んで固まってしまうと、後者のケースが多くなります。なので、凸の部分に乗り上げるのを避けて、凹の部分をたどりながらターンする方が、最初のうちは安全かなと思います。

あと、春になると雪が減ってきて、ところどころ、石やブッシュ (アメリカの大統領じゃないよ) が「コンニチハ」していることがあるので、避けて通る必要があります。板のエッジや滑走面に傷でもつけた日には、気が滅入りますから。それには、「白いところ」をたどって滑る必要があります。石やブッシュが出ているところでは、色が違います。だから、常に思い通りの場所でターンできるようにならないと厳しいかも。

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