クルマか、公共交通機関か、それが問題
スキーに行くときの足というと、真っ先に思いつくのはクルマでしょう。確かに、機動力はあるし、人数がいれば安上がり。荷物を車内に放り込んでおけるので、コインロッカー代も不要になります。それに、道路があればどこにでも行ける利点は大きなものがあります。でも。
近場ならともかく、遠出をするのには向かないと思う部分もあります。たとえば、東京から岩手県の雫石や安比、夏油あたりまで遠征すると、行くだけで半日仕事になります。しかも、自分で運転しなければならないので、疲れるし、気が抜けません。その点、新幹線で行けば、寝てても行けますし、天候リスクもクルマより少なくなります。
もちろん、費用的な問題や、(GALA 湯沢以外は) 新幹線からさらにバス、場合によっては新幹線→在来線→バス なんていう乗り継ぎが必要になるので、面倒といえば面倒。それで大荷物を持っていた日には、なかなか悲惨です。もっとも、メジャーどころならパックツアーが用意されていることが多いので、人数がいれば安く上がります。また、JR 東日本の「3 連休パス」や各種の往復割引切符を使う、あるいは回数券をバラして使うなど、いろいろと工夫の余地はあります。新幹線の回数券は 6 枚つづりなので、3 人で往復すると、ちょうど使いきれます。
むしろ、公共交通機関で移動する場合には、大荷物を持ち歩く手間の方が大変かもしれませんね。できるだけ、荷物を少なくまとめるのがミソです。あと、カバンはキャスター付きの方が絶対に楽です。最近では、バリアフリー対策のおかげでエレベーターやエスカレーターが設置されている駅が増えているので、階段をヒイヒイいいながら上り下りすることは、大きい駅なら滅多にないでしょう。
私は新幹線で行くことが多いのですが、基本パターンは、最後列の座席と壁の間の隙間に、板とバッグを押し込んでしまう方法です。このとき、板を壁に寄りかからせるように、ある程度の傾斜をつけておくのがポイント。長さによっては、板が網棚の下にピタリと収まって固定状態になるので、これなら倒れる心配がありません。網棚に板を置く人も見かけますけど、上げ下ろしが大変だし、場所を取りすぎて社会の迷惑になるので、よほど空いているとき以外はお勧めしません。
デッキに荷物置場を設けた車輌もあります。東北新幹線の「はやて」「やまびこ」、長野新幹線の 「あさま」に使われている E2 系 や、秋田新幹線「こまち」の E3 系が該当しますが、当節では「テロ対策」と称して使用が禁止されている場合もあるようです。
不便なのが 2 階建て Max (E1 系と E4 系) です。Max には荷物置場がないので、最後列の座席と壁の間の隙間を早い者勝ちで奪い合うことになります。板ぐらいだったら、階段を上がる手前の通路で壁に立てかけておいて、ワイヤーロックで手すりに固定する方法もありますけど。(厄介なことに、上越新幹線は Max が多いんですよね…)
公共交通機関を使った場合、スキー場では更衣室やロッカールームで着替えた後、荷物をコインロッカーに入れておくことになります。\500- ぐらいのところが多いですが、もうちょっと安い場合もあります。安比のように、サイズと値段の違う、複数の種類のロッカーを置いているところもあります。
また、大荷物でロッカーに入らない場合には、(もちろん有料ですが) 預かってもらえることが多いはずです。また、スキー場近くの宿泊施設では、宿泊客の荷物はタダで預かってくれることが多いでしょう。こういう仕組みを上手く利用したいものです。
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