爆撃機 ≠ strike capability
米国防総省の QDR が公開されました。(リンク)。これに関して讀賣が、こんな記事を書いています (元記事)。
>事実上、中国を念頭に置いた対抗策として、次世代
>長距離爆撃機を約 20 年前倒しし、2018 年に配備
>する計画を正式に盛り込んだ。
おそらく、QDR にある以下の記述のことだと思われます。
>Develop a new land-based, penetrating long-range
>strike capability to be fielded by 2018 while
>modernizing the current bomber force.
"long-range strike capability" のことを「長距離爆撃機」と書いたのは、やや先走りの感がありますね。
もちろん爆撃機という可能性もありますが、極超音速 UAV、あるいは極超音速巡航ミサイルという可能性もあります。アメリカ本土から遠距離のターゲットを迅速かつ精確に攻撃できれば、手段は何でもいいわけですから。第一、あと 12 年で新型のステルス爆撃機をゼロから開発するなんて無理ですよ。すでに何かブラック・プログラムが走っていれば別ですが。
実は、QDR でポイントになっているキーワードのひとつが "Expeditionary"、つまり外国に普段から駐留する代わりに、本土から有事の際に駆けつける比率を増やしましょうということです。もちろん、東アジアみたいに恒常的なプレゼンスが求められる場所は別ですが。
あと、他国の文化に対する理解を深めて云々という話も強調されているのですが、米軍がもっとも苦手なのが、これかも知れませんね。
Comments
向こうで出ている文書に「爆撃機」かそれに類するモノという記述があるんだそうです。>キイハナでアレなんですが。
ンで、その裏では「あるモノの通常戦転用」という記述もあるようで。
Posted by: ooi | Feb 17, 2006 11:26 AM
JDW (2006/2/8) によると、やはり無人爆撃機の線が濃厚のようです。JUCAS のテクノロジーを使い回すんだとかで。
もっとも、NG 社は YF-23 のスケールアップ版を売り込んでますが、いまさらそいつを引っ張り出されても (苦笑)
Posted by: 井上 | Feb 17, 2006 10:01 PM