冬季五輪を終えて
毎度のことながら、オリンピックが始まる前には出場選手に片っ端から「メダルの期待がかかる」と枕詞をつけて大騒ぎ。今回は、終わってみたら金一個。もっとも、表彰台に上れなくても、入賞圏内に行くのだって大変なことなので、メダルメダルと騒ぐのもどうかと思うのですが。んが。
特に冬季の場合、不振の一因として「飽きっぽい国民性」もあると思うのですよ。
アルペンスキーでもモーグルでもフィギュアスケートでもスピードスケートでもジャンプでも何でも、平素からたくさんの人がプレーしていて、それで盛り上がっていれば、選手層の厚みを増す一因になるわけです。少なくとも、優れた人材を発掘するチャンスは増える。
だけど、どうも最近の日本ではウィンタースポーツの盛り上がりがよろしくありません。スキー業界も大変だけれど、スケート業界はもっと大変なんじゃないですか ? スキー場以上にスケートリンクはどんどん閉鎖になっている状況があるわけですし。なのに、4 年に一度のオリンピックの時だけ、いきなり世界に通用するレベルの選手が出現するよう求めるのは、それはムシがよすぎるというもの。
どうしてもメダルが欲しいということならば、まず平素から継続的に、競技人口を増やす工夫をやらないと。
多分、しばらくは "荒川効果" でフィギュアスケートを志す人が増えるかも知れませんけど、それがいつまで続くことやら。長続きしないで尻切れトンボに終われば、元の木阿弥ってものじゃないですか。
Comments