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Feb 23, 2006

まずドラフトを作る

特に初めてお仕事をいただいた相手先の場合、あるいは新規分野の仕事に乗り出した場合によく使う手ですが、いきなり完成品を作ろうとしないで、まず早めにドラフトを作って、それを見ていただくことがよくあります。

もちろん、最初から完成度が高いものを作れれば、それに越したことはありません。ドラフトといえどもテキトーにやっているわけではなくて、真剣にやっています。ただ、双方の考え方の食い違いであるとか、理解が合わない部分であるとか、そういった部分はどうしても出てきます。それを早めに発見して対処するには、早めにドラフトを出す方がリスクが低いだろう、という考えがあって、それでこういう方式をとります。

だから、ドラフトの段階で修正要求やコメントが大量に戻ってくるのは織り込み済み。要は、それに対してどう対処して、最終的な期限までに完成度を上げていくかという問題です。

いちばん嫌なのは、「これで完成 !」と思って納品したものが、しばらくしてから「実は…」ということになるパターン。それを避けるには、問題点を早めにつつき出しておくことが必要です。それに、いきなり完成度が高いものを作るよりも、まずは形にしてみて、それを直していく方が仕事をしやすいという事情もあります。

なんのことはない、新しい兵器を開発するときに、事前にアセスメント・フェーズ (AP) や Dem/Val フェーズ (実証/検証) を設定して、リスク要因のいぶりだしと対処を進めておくのと似た考え方ですね。

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