フォネティックコード
無線通信の世界では、「聞き間違え」は厄介な問題です。特に戦争に関わる通信で聞き間違えなんかやったら、国の運命に関わるかも知れません。
そこで、アルファベットを正確に伝達できるように、フォネティックコードというものがあります。業界によっていろいろ内容が違いますが、私が使っているのは NATO 標準のもので、以下の内容。
Alpha
Bravo
Charlie
Delta
Echo
Foxtrot
Golf
Hotel
India
Juliet
Kilo
Lima
Mike
November
Oscar
Papa
Quebec
Romeo
Sierra
Tango
Uniform
Victor
Whiskey
X-Ray
Yankee
Zulu
たとえば「BTR80」なら「Bravo, Tango, Romeo, eight, zero」と発声します。軍用通信だけでなく、旅客機の管制交信でもフォネティックコードを常用しているので、エアバンドを聞いたことがある方なら御存知のはず。ソ聯海軍の潜水艦につけられたコードネームも、26 文字を超過してあぶれたもの以外は上記の内容です。
あと、米陸軍や米海兵隊では、中隊の名前だけ数字ではなくアルファベットなので、Alpha 中隊だの India 中隊だのといいます。「ファルージャ 栄光なき死闘」では、この辺の訳が甘かったのが惜しまれるところ。
そういえば、NASPA スキーガーデンのコース名はアルファベットですが、コース案内看板を見ると、それぞれのアルファベットで始まる「人の名前」を振っているのが分かります。内訳は、Betty, Charlie, Dan, Ed, Frances, George, Helen (A コースだけ不明)。でも、ついつい日常会話と同様に "NATO 式" で呼んでしまう私 (爆)
Comments
トラバありがとうございます。
名前なんですね。私がいた会社は地名が主でした。地理を学ぶようにということだったのかしら?
Posted by: Emie Kayama | Mar 28, 2006 07:11 PM
こんばんは。
こういうのは頭文字さえ揃っていれば「なんでもあり」ですから、担当者の趣味で決まってしまう部分もあるかも知れません。NATO で使っているやつはその点、まるで脈絡がありませんね。
Able, Baker, Charlie, Dog... は、米軍で使っていた時期があったようです。確か、朝鮮戦争の頃です。
昔、どこかで聞いた話ですが、商社なんかでは、また違った内容のフォネティックコードを使っているようです。
Posted by: 井上 | Mar 28, 2006 07:32 PM