マイクアレイと曳航ソナーの関係
最近、ヤマハが VoIP 関連製品として会議システムを売り出したのですが、そこで使用しているマイクアレイが、なかなか面白いです。
見た目は細長い棒ですが、この中にマイクが 32 個 (片側 16 個ずつ、2 列) 入っていて、誰かが喋るとそちらに向けて指向性を強めることで、周囲の雑音が入りにくくなるんだそうです。
「そんな器用なことができるの ?」と思ってしまいましたが、よくよく考えると、入ってくる音声の位相差をマイクごとに調べることで、方位の計算ができるのですね。なんのこたあない、曳航ソナー・アレイや、フェーズド・アレイ・レーダーの受信と同じ考え方です。そう閃いた途端にパッと理解できました。兵器の知識が妙なところで役に立っています。
Comments
レーダーのおかげで電子レンジが生まれたという逸話が脳裏を過ぎりました。
Posted by: 通行人 | Apr 20, 2006 12:43 AM
それ、チョコレートが融けていたのに気付いて… という話でしたっけ ?
Posted by: 井上 | Apr 20, 2006 01:00 AM
はい、その逸話です。チョコレートがポケットに入ってなかったら、電子レンジの登場がもっと後になっていたことでしょうね。
Posted by: 通行人 | Apr 20, 2006 10:24 AM
そういえば、「お口で融けて、手で融けない」チョコレートも、元をたどると米軍のレーション用に開発されたものだったと思います。チョコレートと軍事の関わりは深いですね (笑)
Posted by: 井上 | Apr 20, 2006 11:04 AM