ハイウェイラジオの大嘘つき
私が信用していないモノのひとつに、ハイウェイラジオ (と、VICS) があります。なぜかといえば、ドライバーはトラブルに関する情報を知りたいだろうに、そういう情報はギリギリまで隠蔽するから。
たとえば、どこかでアクシデントが発生すると、その手前の IC までに対象を限定して「○○までは順調に流れています」。つまり、画面には「ノートラブル」の情報しか出てこないわけです。本当は、その先で問題が発生しているのに。
だから、最近では私の方も学習してしまい、途中の IC までの情報しか出てこないと「その先で、何かまずいことが起きてるな」と考えます。そして、たいていはその通りになります。
いってみれば、ハイウェイラジオや VICS の情報はサハフ情報相みたいなもんで、「渋滞 ? そんなモノはここから 100km 以内にひとつも存在しませんよ」てなことをいっておいて、その先でドカスカ渋滞している… そんな感じなのですね。
今日、かぐらに滑り納め (?) に行ってきました。その帰りに関越道を走っていたら、上里 SA の先で渋滞しているという情報。「寄居 PA を先頭に、交通集中による渋滞、抜けるのに 15 分」とハイウェイラジオが宣っていたわけです。
ところが、実際に渋滞に突っ込んでみたら、完全に動きが止まってしまっています。交通集中による自然渋滞なら、多少なりとも流れているもの。なんかヘンです。
第一、場所がヘンです。もっと先の花園 IC 付近なら微妙に上り坂になっているせいで自然渋滞の名所ですが、寄居 PA はそれよりもっと手前。ぁゃしぃです。しかも、渋滞を抜けるのに 15 分どころか、30 分はかかりました。そりゃ、流れが完全に止まってるんですから当然です。
で、やっと渋滞の先頭にたどり着いたら、前方のクルマが次々に左に車線変更してます (私は右端の追越車線にいた)。しかも、警察の人が旗なんか振って誘導してます。
「交通集中による渋滞」で、車線規制して警察の人が誘導 ? そんな馬鹿な。絶対に何かあると思って、荷物の中から急いでデジカメを出しました。その後の状況は以下の通り。
つまり "真実" が何だったかというと、下り線側の追越車線を走っていたトラックが転倒して中央分離帯に突入、積荷が分離帯を越えて上り線側に乱入してきたので、当該車線を規制していたのですね。上の写真で、分離帯に乗っかっている「白い物体」が、その転倒したトラックの荷台です。
どうやら、東日本高速道路会社とダ埼玉県警の用語では、こういうのを "交通集中による渋滞" と呼ぶようです。そんな馬鹿な話がありますか。
まったく、ウソの情報を流したり、所要時間の情報はアテにならなかったり。一体全体、何のためのハイウェイラジオでしょうね。
Comments
専門用語があるんですねぇ。
こんな事故処理による車線規制も交通集中による渋滞というのなら、もうその頭の「交通集中による」っていらないのになぁ。
そもそも渋滞って何らかの理由でどこかに交通集中して、車線容量を飽和したために起こるものではないのでしょうか。
ハイウェイラジオは大本営発表と同じなんですね。
ところで滑り収めは楽しまれましたか?
Posted by: ちっち | May 25, 2006 08:04 PM
今日はいい天気で、なかなか楽しめました。ただし、ぷちコブと戯れていたら脚がガクガクになりました。鍛え方が足りません (凹)
余談ですが、「交通集中による」と喋ろうとすると、「こうちゅうちゅうちゅうによる」とか「こうちゅうしゅうちゅうによる」といいそうになります。早口言葉の練習にはなります。
Posted by: 井上 | May 25, 2006 09:26 PM
>こうちゅうしゅうちゅう
なりました…これ、ハイウェイラジオの人とか練習してるんですかね。
派出所の必需品も、ちょっと言いにくい感じがしますよ。
Posted by: ちっち | May 25, 2006 10:45 PM