軍事英語入門 IV (米空軍の部隊名)
久々にこのネタを。
米空軍の場合、地域別・任務別に Command (軍団、あるいはコマンドと書きます) があり、その下は以下のような構成になっています。
航空軍 : Air Force
航空団 : Wing
航空群 : Group
飛行隊 : Squadron
飛行班 : Flight
2機編隊 : Element
このうち Flight については、4機編隊を意味する場合もあります。第二次世界大戦以来、戦闘機の編隊は 4 機がひとつのまとまった単位になっているのと関連するのでしょう。
通常、ひとつの航空団の指揮下に、作戦群 (OG : Operations Group)、兵站群 (LG : Logistics Group)、支援群 (SG : Support Group)、医療群 (MG : Medical Group) があり、そのうち OG の指揮下に飛行隊が 2-4 個ぐらい入ります。その飛行隊がさらに、飛行班以下に枝分かれするわけです。
「群」の下にさまざまな「隊」が入る構成は、兵站群・支援群・医療群についても同じです。このように、機体を飛ばすだけでなく、その機体に対する後方支援や給養・医療・事務・従軍牧師まで、必要なものは全部ワンセットになっているわけです。
航空軍以下の部隊名称は通常、数字を使います。だから、「1st Fighter Wing」なら「第 1 戦闘航空団」と訳します。
これがイギリス、あるいはイギリス連邦諸国になると、地名だのロイヤルほげほげだのクイーンズほげほげだのと、いろいろとややこしい名称が出てきて覚えるのが大変です。でも、部隊名というのは過去からの「伝統」を継承する大事なものなので、簡単にコロッと変えることはしません。
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