トップ交代劇
アメリカの防衛関連大手、L-3 Communications 社 CEO の Frank C. Lanza 氏が先日、74 歳で亡くなったそうです。
同氏は積極的な M&A を仕掛けて業容を拡大、L-3 社を防衛関連のメジャー・プレーヤーに育てたのですが、その CEO が突然いなくなってしまいました。その結果、これまでとは逆に、L-3 社がどこかに買収されちゃうんじゃないの ? なんて話が取り沙汰されているようです。トップが一人いなくなっただけでこんなことをいわれるのですから、L-3 は Lanza 氏の個人商店みたいなもの、という見方が、以前からあったのかも知れません。
そういえば、日本にも何やら似たようないわれ方をされている会社があったような…
比べちゃいけないのかも知れませんが、Bill Gates CSA が引退を発表した Microsoft の場合、それが原因で「Microsoft がどこかに買収されるんじゃないか」とか「これで急激に弱体化するんじゃないか」とかいういわれ方はしません。そもそも、あの会社は BillG 一人で全部動いているわけではありませんし、トップでも下っ端でも、プレーヤーが一人交代しただけで弱体化するような組織ではいかんのです。
そういう観点からすると、L-3 社は急激な成長に組織面が追いついていなかったのかな ? なんて勘繰ってしまいました。同社が関わっている大型プロジェクトはいろいろあるだけに、ヘンなところで影響が出ないといいんですが。
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