ザルカウィ死亡
「ザルカウィが仲間と会合を開く」という情報が入ったので爆撃作戦を発動、爆撃実施後にまず警察、つづいて米軍部隊が到着して遺体の指紋を確認した結果、本人と確認したんだそうです。どうして指紋の情報を持っていたのかと、そっちの方がビックリ。
ところで。3 年ちょっと前に B-1B で似たようなことをやって、ターゲットを取り逃がしてませんでしたっけ。
それはそれとして。
この手のテロリストを殺してしまうと「大義に殉じた英雄」といって、ますます祭り上げられてしまいそうな気もする訳です。でも、まさか「生け捕りにして檻に入れて晒し者にする」のでは、人権的見地から無理がありすぎますし (動物園の猛獣じゃないんだから)。
テロリスト一人殺したからといって、事態が劇的に改善されるとは思わないですけど、だからといって巷の "平和主義的な" 皆さんがいうように「アメリカのやり方が悪い」と叩くだけでも、何の解決にもならんと思うのですね。テロリスト相手に太陽政策 ? 冗談じゃない。
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Comments
ザルカウィは出身国のヨルダンで反政府活動を展開した際に逮捕・投獄された前歴があったかと。
その際に採取されたであろう指紋がヨルダン当局からアメリカに渡った可能性があるのでは。
ヨルダンは言うまでもなくアメリカと関係の深い国ですし。
Posted by: あんす | Jun 08, 2006 11:33 PM
今回の作戦ではヨルダンの諜報組織が米国を支援していたとか。ヨルダンは米軍の秘密拘留所があるとも噂されています。指紋については、ヨルダンで投獄された時、ファルージャで一時的に拘束された時、ラマディーで負傷の手当てをした時に残された指紋を採取できた環境があったと思います。ザルカゥイの隠れ家(潜伏している地域)を特定する要因になったのは以前に野外で機関銃を扱った映像(後に編集された一部がメディアに公開されたもの)だとか。この他にヨルダンの諜報組織とイラク人からの情報提供もあったようです。
Posted by: 通行人 | Jun 09, 2006 04:23 AM
そういえば、ヨルダン・ルートがありましたね。すっかり失念してました。
機関銃の映像というと、例の「MINIMI を撃てなくて四苦八苦」していたやつでしたっけ。背景は砂漠だったように記憶していますが、そんなのでも馬鹿にできないものですね。
もっとも、組織内にも情報源を持っていたようですが、そんなことまで記者会見でしゃべっちゃっていいんでしょうか > DoD
Posted by: 井上 | Jun 09, 2006 09:08 AM
>もっとも、組織内にも情報源を持っていたようですが、
>そんなことまで記者会見でしゃべっちゃっていいんで>しょうか > DoD
まぁ、米軍は秘密をなかなか隠せない伝統があるので隠したところで組織内の誰かがマスコミに漏らすことでしょう。
Posted by: 通行人 | Jun 09, 2006 08:53 PM
>秘密をなかなか隠せない伝統
いいことでもあり、悪いことでもあり。難しいところです。
続報。
500lb 爆弾を 2 発、という話は産経かどこかが書いてましたが、1 発目は GBU-12、2 発目は GBU-38 だと DefenseNews が書いてます。レーザー誘導と GPS 誘導を併用して、念のために保険をかけたとか。
http://www.defensenews.com/story.php?F=1858331&C=mideast
後で本館の方にも加筆しとかなくっちゃ。
Posted by: 井上 | Jun 09, 2006 10:13 PM
爆弾2発が落とされても、情報では重傷を負いながらもしばらくは生きていたそうです。担架に乗せられた時に逃げようとしたそうですが、息絶えて死亡したと伝えられています。こういう人は、何故か最後の最後までしぶといですね。昔、ヒトラーの暗殺未遂事件で時限爆弾が使用された時、ヒトラーが運良く頑丈なテーブルの影に居た為に生き残ったとか。そういえば、前にスターリンが暗殺されたのではないかというニュースがありましたね。スターリンについては、葬儀の時に死体が一瞬動いたという話しを聞いたことがあります。生と野望への執着というべきでしょうか。独裁者がサクっと殺されたという話しは聞きませんね。
Posted by: 通行人 | Jun 10, 2006 10:49 PM
やっぱり、それくらい生命力が強くて悪運に恵まれていないと、独裁者は務まらないんでしょう。神経が細くて繊細な人には務まらない稼業ですね。
Posted by: 井上 | Jun 11, 2006 11:50 AM