装甲ブルドーザー D9R
「障害報告@webry」さんからのネタ。
イスラエル軍は西岸地区やガザ地峡で、装甲車を何度も RPG で吹っ飛ばされたのに耐えかねて、米キャタピラー社製のブルドーザー、D9R を改造した装甲ブルドーザーを投入しています。改造したのは IAI 社 Ramta 事業部。2 年前の時点で、100 両ぐらい保有していたそうです。
この装甲ブル、100kg の爆弾が破裂しても平気というものすごさ。あらゆる場所にガッチリ装甲を施して、窓ガラスも防弾仕様。死角をなくすために CCD カメラまで付けてます。でもって、パレスチナ人が夜間、道路に爆弾や地雷を埋めると、翌朝、まず D9 がやってきて道路を掘り返してしまうという仕組み。人力で設置できる程度の爆弾なら、たいがいは耐えられるみたいです。
確か、2 年ばかり前にコロラドで街中を爆走して暴れた自家製装甲ブルも、この D9 を改造したもの。とんだところに異母兄弟がいたもんです。
ググってみたらびっくりしたんですが、英語版 Wikipedia に、この D9 ブルのページがあるんですね。よろしかったらどうぞ。
ただねえ。
これを「ブルドーザー兵器だ、怪しからん。回収を求める」などと杉さまみたいなことを言い出すと、ガザ地峡からイスラエルに向けて撃ち込まれている、Qassam ロケットの燃料になっている砂糖はどうするんでしょう。「砂糖兵器だから全力を挙げて回収しろ」ってことになるんでしょうか。
追記 :
Israeli-Weapons に載ってる写真が、いちばんスゴイっす。
Comments
>Qassam ロケットの燃料になっている砂糖
砂糖がロケットの燃料になるのですか、知りませんでした。
そうなると、パン・ケーキの類を焼こうとして小麦粉と砂糖、コーンスターチ等を用意したら
「粉塵爆発を起こすつもりかもしれないから回収!」となってしまうかもしれませんね。
(”パンが無ければお菓子をお食べ”…って、それも駄目かも)
Posted by: Takaya Mane | Jul 25, 2006 11:13 AM
JDW (2004/7/14) "Improved Qassam 2 rocket fielded in Gaza" によると、水道管を改造した弾体にカリウム・硝酸塩・化学肥料・粉末状の砂糖で作った推進剤を入れているそうです。
粉塵爆発といえば、石炭の粉は竜巻砲の燃料 (爆薬 ?) になるので、即刻回収しないといけません。酸素と水素は風砲で使っているし、メタンガスは音波砲、太陽は太陽砲の動力源になるので駄目です (まてこら)
Posted by: 井上 | Jul 25, 2006 11:32 AM
いいねぇ。
今夜のウチのコミュのネタ決定っ!
Posted by: さはらあきら | Jul 25, 2006 10:04 PM