UAV 突入
Hizbullah の UAV がイスラエル海軍のコルベットに突入した (「戦艦」ってなんですか > 産経新聞) ということで、なにやらニュースになってます。
事前に飛行経路をプログラムする方式で洋上の艦艇に当てるのは難しいので、ラジコン操縦でしょう。搭載したカメラの映像を見ながらぶつけるのは、TV 誘導式のミサイルと同じだから理屈の上では実現可能です。ただしそうなると、TV カメラなんかでペイロードをかなり使ってしまうので、炸薬を大量に積むのは難しいと考えられます。
多分、ヘリ発着甲板にヘリコプターが駐まっていて、そこにぶつけて炎上させたんじゃないかと思うのですが。
もうちょっと思案してみて、本館 Opinion のネタにしようかな ?
Comments
まさかとは思うが,
先日中国へ輸出された日本製の農作業用無人ヘリコプター。これが中国でコピーされ中東に提供されたということはあるまいか。。。。
Posted by: まさかとは思うが | Jul 16, 2006 08:51 PM
実は、UAV じゃなくて対艦ミサイルだという説も出てきているようなのです。というか、IDF の中の人はそういっている由。さもありなん。
Posted by: 井上 | Jul 16, 2006 09:13 PM
後からミサイルだった可能性があるとの報道を耳にしましたが、UAVでも使い方次第では、効果的な運用もできると思います。現場まで自律飛行させることでパイロットの負担の軽減、(遠隔操作の無線を妨害する目的で)ジャミング対策にもなります(GPSの運用は難しくなりますが)。標的を初期の段階で設定するのではなく、目的地周辺で索敵し、上空から待ち伏せるという使い方もあると思います。終末誘導では、ある工夫をすれば(アクティブ的手段ではない)、標的に半自動的に突入させることは不可能ではないと思います(もっとも、この方法への対抗策もあるわけですが)。自爆UAV、違う言い方をすればUAVのミサイル化というべきでしょうか。最近では、逆のことも試みられているようです(ミサイルのUAV化)。これは、従来は(巡航)ミサイルとして開発された物が偵察・索敵といった任務で使えるように改良されたものです。回収は困難ですが、UAVが不足している場合、それを穴埋めする意味でUAVの代用として利用できます。UAVのミサイル化、確かに技術的なハードルがありますが、ヒズボラの後ろにはイランという政府組織がバックにいるので、質が悪くても、ある程度の物を作るかも知れません。
RPVに限定すれば自律飛行可能なUAVよりは容易に開発できると思います。これについては、イスラム過激派がイスラム過激派系のサイトで掲示板に提案していたことが判明しています。また、イラクでは、未確認ながら、何ヶ月か前に所属不明のRPVが米軍の某部隊の近くを飛行していたという報告があります。
Posted by: 通行人 | Jul 18, 2006 03:01 AM
テポドンなんて国際情勢からすれば、優先度低いですな。イランの核も中心話題から消えてしまったし、ヒズボラはゴランにはちょっかい出すかしら。せっかく、サマワから手を引いても、ゴランお忘れなく(各紙)
Posted by: sionoiri | Jul 19, 2006 03:44 AM
>UAVのミサイル化
個人的には、安くて簡素でお手軽なのが UAV のメリットだと思っているので、あまりにも凝ったモノを作ってしまうのはどうかと。
それに、ヒズボラみたいにイランの国家的バックアップがある組織なら、手の込んだ UAV を開発するよりもミサイルを何発か供与してもらう方が、安上がりで効果的じゃないでしょうか。
UAV カミカゼアタックというとインパクトはあるんですが、肝心の破壊力には疑問があります。
Posted by: 井上 | Jul 19, 2006 11:19 AM
>ヒズボラはゴランにはちょっかい出す
http://www.tokyo-np.co.jp/00/kok/20060808/mng_____kok_____001.shtml
キタ===、まぁ国境を挟んでいるから、イスラエル側への着弾は仕方ない。
Posted by: sionoiri | Aug 08, 2006 11:01 AM
そもそも、ゴラン高原で国連が活動していることも、そこに陸自が行っていることも、ちきゅう市民の皆さんやマスコミはすっかり忘れ去っているんじゃないかと…
ていうか、「ゴラン高原」がどこにあるか知らない人が多そう。英語で Golan Heights なんて書かれた日には「それ、どこのアパート ?」なんていわれそうじゃないですか。
Posted by: 井上 | Aug 08, 2006 12:09 PM