ICBM の見分け方
「対テロで ICBM 改造と米国防長官 = ロシア側は懸念示す」(時事)
「ミサイルが飛んできたら、それが核弾頭装備か通常弾頭装備か分からない」と思いがちなんですが、実はちゃんと逃げ道があります。
赤道上に陣取っている米軍の DSP、あるいはその後継となる SBIRS 衛星はいずれも、赤外線センサーを使ってミサイル発射を探知します。そこで、ICBM を通常弾頭装備に改修する際にはロケット・モーターに手を加えて、核弾頭装備型とは異なる赤外線放射特性を意図的に持たせることで、核弾頭型と通常弾頭型を区別できるようにしよう、という手法があるのですね。ただし、どういう赤外線放射特性を持っているのか、という情報を事前に周知徹底しておく必要がありますが。
ちなみに、ミサイルの排気炎を検知するセンサーには、赤外線だけでなく紫外線を使うモノもあります。主として航空機搭載用のミサイル接近警報装置が用いる方法で、確か AN/AAR-47 なんかが該当します。
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