世界のミリメシを実食する
ワールドフォトプレスの信管新刊。
「戦闘糧食の三ツ星をさがせ !」は、同じベクトルからさまざまな国のレーションを食べ比べた、資料的価値が大きい本。それに対してこちらは、軍隊の食い物事情に関する入門、という印象。対象国の範囲が日米に偏っている分だけ、妙に掘り下げ方が深いので、これはこれで面白いですよ。
特に、陸自の戦闘糧食をメニュー別に紹介しているところと、野外炊具 1 号が実際に使われている様子を取り上げているところがお勧め。「三つ星」に出てきていない、韓国軍やスイス軍の糧食を取り上げているのもよいですね。
ところで。「ロシア宇宙軍の糧食」ってのが出てくるんですけど、どんなシチュエーションで使うんでしょうね。宇宙軍専用じゃなくて、他と共用というなら分かるんですが。
Comments
何ヶ月か前に何処かのサイトで(DIDだか、ディフェンステックだか忘れたけど)、レーションの比較レポートを掲載していた記憶があります。フランスのレーションの評価が高かったような。食への拘りがある国だから、不思議ではないけど、当事国の首相がロシアの大統領との懇談でイギリスの物は不味いと馬鹿にしたそうで、フランス人の他を馬鹿にして見下すエスプリは食えないですね。
Posted by: 通行人 | Aug 02, 2006 01:30 AM
中国人とフランス人の誇り高さは、なんだか尋常じゃないですね。
玉村豊男氏の「ロンドン 旅の雑学ノート」だったと思いますが、「イギリス人は『確かにイギリスの料理はまずい』『でも、うちの料理は一番うまい』と思っている」というくだりがあって、とても納得のいく意見だと思いました。
ちなみに。いろいろな国の食い物をまぜこぜに取り入れている点では、日本とオーストラリアが双璧のように思えました。
Posted by: 井上 | Aug 02, 2006 11:26 AM