実は無くなると困る
「イスラエルを滅ぼしてやる !」と気勢を上げている国家指導者がいるけれど、きっと、イスラエルが本当に消滅してしまうと「仮想敵」がなくなって困っちゃうんだろうなあ。
「日本に米軍の基地はいりません」と主張している政党があるけれど、本当に在日米軍がいなくなったらサンドバッグ役がいなくなった格好になるから、何をすればいいのか分からなくなってしまわないのかなあ。
それ以外でも (以下自主規制)
相手が絶対に無くならないと分かっているからこそ、「滅ぼしてやる」とか「不要だ」とか、安心して主張していられる。なまじ本当に消滅してしまうと、自らの存在理由が怪しくなってしまう。そういう事例が意外と多いんじゃないかと思ってしまった。そんな夏の日。
Comments
敵国が滅ぼされたら、新しいターゲットを探すと思います。
特に社会主義・共産主義の国々は、人々の不満が自国政府に向かわないように、
愛国心を植え付け、敵を作り上げ、不満を敵国に向けようとします。
社会民主主義のシステムを採用している国々でも
国の経済的な失敗を他国になすりつける傾向にあります。
マルクスは共産主義に発展する過程で資本主義は通過過程であり、
社会主義を経て最後に共産主義に到達するとしていますが、
自分は社会主義・共産主義が最後に行き着くのが、
民衆の蜂起による社会主義・共産主義の崩壊(資本主義へのシフト)、
またはドイツナチスのような
民族社会主義のどちらかしかないと考えています。
ソ連は前者の結末を、中国は後者の結末を迎えようとしています。
戦後、中国は米国を帝国主義と罵り、米国を最大の敵としてきましたが、
今では矛先を日本に向けています。
Posted by: 通行人 | Aug 06, 2006 07:10 PM
失敗したときに「他人のせい」にして逃げを打つのはよくある話ですが、特に共産国家では共産党の一党独裁体制なだけに、その体制を守ろうとして「責任のなすりつけ」が尖鋭化するのかも知れませんね。
中国で共産主義体制が崩壊したとき、かなりタチの悪い混乱が起きるのではないかと個人的には心配です。
Posted by: 井上 | Aug 07, 2006 06:17 PM