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Sep 18, 2006

AMD に関する戯言

ここは酷い DDT ですね」(障害報告@webry) に載っていた、AMD の市場シェアに関する話を読んで思ったこと。

ちょっと AMD に厳しいことを書くと、誰かが先行して市場をとっている市場に食い込む際に「○○社の独占」とか「○○社の不公正な商慣行」をいいたてて場外乱闘に持ち込んで、それだけで逆転に成功した事例って皆無に近いんじゃないかと。

もちろん、商品が優れているというだけでもダメだし、技術的に優れているということと商品として優れているということは、必ずしも一致しない。それが分かっていないと、「技術的には優れているのに云々」と泣き言をいう人が出てくるんですが。そして、商品力と売り込み戦略は車の両輪。どちらが欠けてもうまく行かないんですね。

あと、後発組がよくやるのが価格の安さを押し出す戦略。でも、最初にこれをやっちゃうと、往々にして「どんなに性能が良くても、絶対的な価格が先発組より安くないと許してもらえない状態」が発生して、経営的にはあまりよろしくないわけです。それに、最初に「安い互換品」というイメージが染みついてしまうと、後から高価格・高付加価値路線に転換するのは大変です。

ひとつの戦略として、Apple みたいに「AMD を使うのは cool なことだ」とイメージ戦略を前面に押し出す手もあるわけですが、秋葉原で舌戦や口撃に力を入れている様子を見る限り、どうも望み薄。AMD って、とことん技術者主導の会社なんですかねぇ。

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