ある自著の裏話
前に、この辺でも書いたように、書籍を書き始めるに際して最初に行う、構成案作りの作業はとても大事です。この段階でコンセプトをきちんと反映したものができないと、某ホホイ語さんの本みたいにグダグダになります。
先日、mixi の「おすすめレビュー」で、拙著「企業ネットワーク再構築ガイドライン」を見てみたら、レビューが 2 件ありました。どちらも、満点の「★★★★★」だったので、とても嬉しかったです。
実はこの本、最初に構成案を作っている段階では、個々のネットワーク仕様なんかを対象にして「○○するのは正しい」「○○するのは間違い」みたいな、ごくありきたりな内容になっていました。ところが、ある程度の見出しが揃ったところで眺めてみると、どうにも "響くもの" がありません。書いた本人が魅力的だと思わないのに、ましてや書店で手にとって下さった方が魅力的だと思うはずもなく。
そこで、「ええい、こんな構成案は駄目だ」といって、それまで作ってきたものを全部、まとめて御破算にしてしまいました。そして新規にひねり出したのが、「遅い」「管理が面倒」「危ない」といった大テーマを掲げて、それを個別の事象や対策に落とし込む構成。結果的に、このアプローチは正解だったみたいです。嬉しいというか、ホッとしたというか。
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