« なにをいまさら | Main | コリア・トロフィー »

Jun 09, 2007

Word 2007 の泣き所

「マニュアル車が欲しい」に匹敵するニッチな話なんで、ここでぼやいてどうする、ってレベルの話ではありますが。

目下、Windows XP + Office 2003 の環境と、Windows Vista + Office 2007 の環境を平行して使っています。Excel 2007 や PowerPoint 2007 については特に問題はないのですが、Word 2007 については、どちらかというと不満が多いのが実情。ただ、その「不満」の内容が相当にニッチな話で、アウトラインモードを駆使して長文を書きまくる人でないと、問題にならないような話ばかり。



◎アウトラインモードの挙動
従来の Word は、アウトラインモードで保存した文書を次に開くと、またアウトラインモードのままで表示してくれました。章節項ごとの展開状態も記憶していたので、すぐに作業を再開できてよかったんですが、んが。

Word 2007 の場合、アウトラインモードで保存したものを次に開くと、強制的にページレイアウト表示に戻しやがるのです。アウトラインモードで長文をいじる立場からすると、ものすごく不便です。しかも、そこでアウトラインモードに変更すると、すべてのレベルを展開した状態になるので、さらに表示レベルを変更する手間がかかるという (まあ、これはキー一発でできるんですけれど)。

オプション設定で、下書きモードのままで開くようには設定できますが、これも保存時に下書きモードにしておかないとチャラ。うっかりしてアウトラインモードで保存してしまうと、次回にページレイアウト表示に強制変更しやがるので、イライラ。


◎[Shift]+[F5] の挙動
Word には、カーソルを移動した後で [Shift]+[F5] キーを押すと、移動前の場所に一発で戻る機能があります。ショートカットキーやブックマークを使ってジャンプした後に、元の場所にパッと戻れて便利です。
Word 2003 以前だと、文書を開いた直後にこのキーを使うことで、保存時のカーソル位置に戻れたんですが、Word 2007 だと、この操作が効きません。数百ページ (過去の最大記録だと 1,500 ページ) の文書をいじっていて、途中まで作業したところで保存して作業中断、次に再開、なんてときに激しく不便です。

まあ、逃げ道がない訳じゃなくて、保存の際に「ここまで」とかなんとか適当な名前をつけたブックマークを突っ込んでおけば、多少はマシになるのですが。それでも、キー一発で済む Word 2003 以前と比べると面倒で、こまりものです。



どちらも、とんでもなく長い文書を日常的にいじっているという、物書きならではのニッチな需要に関連するものなので、これがマジョリティかというと疑問はあるのですが。とはいえ、なにも、こういうところで仕様を変えなくたっていいじゃないか、とぼやいている今日この頃。そのせいで、巨大な書籍原稿は Word 2003、雑誌記事みたいにコンパクトなやつは Word 2007、という棲み分けができつつある昨今なのでした。

それにしても、この仕様変更を決めたのって誰だよ (ボソッ)

|

« なにをいまさら | Main | コリア・トロフィー »

Comments

>「マニュアル車が欲しい」に匹敵するニッチな話なんで

私は、Sマチックか無段変速機の(ry

なんで、戻すようにしたんでしょうね?バグ?

Posted by: 通行人 | Jun 10, 2007 05:52 PM

おそらく、アウトラインモードがらみの仕様変更だと思うんですよ。
従来だと、表示モードはすべて並列な存在だったと考えられるんですが、Word 2007 のアウトラインモードだと、「アウトラインモードを閉じる」という表記があるんです。つまり、印刷プレビュー画面と同じつもりなのかなと。

[Shift]+[F5] の件は、本文にも書いたようにブックマークを突っ込んで逃げる手があるんですけれど、このアウトラインモードの件は、Word の長所を台無しにしてしまったように思えてならないんです。個人的には。


話は変わりますけれど、変速機の業界には「押して up、引いて down」派と「押して down、引いて up」派がありますね。私は鉄道車輌と揃えて、押して down の方が好きです。制動時につんのめったときには、レバーが減速側に機能する方がいいと思うので。

Posted by: 井上 | Jun 10, 2007 09:52 PM

制動でつんのめったときに減速側に操作しちゃうとオーバーレブしてしまうのでレース用のカートは押してupになっています。乗用車は電子制御でどちらでも破綻なくやってくれるでしょうから、ユーザーが設定できるようにしても良いような気がしますね。しかしこれ、5段変速の自転車の頃からどっちもありで好き嫌いの話があるような(笑)

Posted by: AL | Jun 11, 2007 01:19 AM

レース用はギリギリまで回すから、そういうことになるんですね。ひとつ勉強になりました。F1 なんかはパドルシフトだから関係ないでしょうけれど。

元ネタの Word の件も、突き詰めれば「どっちもありで好き嫌いの問題」という一面があるのだから、設定ひとつ用意して切り替えられるようにしといてくれれば良かったのに。

Posted by: 井上 | Jun 11, 2007 09:13 AM

こういうことをしている人もいるんだそうで
http://copen.blog.nanto-e.com/detail-2838.html

レンタカーでろど☆すた乗ったときにマニュアルモード付きATを体験したんですが、山道でのエンジンブレーキなんかではすごく便利ですねえ。ちょっとしか坂道でもエンジンブレーキだけで、なんて遊んでみましたがすぐに飽きたのは内緒ですw

たしか某帝国の海軍機と陸軍機もスロットルとかが逆だったとかと聞きました。

こういう作り込みってマクロとかを活用するしかないんですかねえ。一太郎から乗り換えたってのなら納得もできるのですが・・・

Posted by: 憑かれた大学隠棲 | Jun 13, 2007 10:31 AM

マクロで改造する手も考えたんですが、まだ試行段階なのであります。
アウトラインモードの件については「文書を開いたときに、強制的に表示モードを変えるマクロ」を書いてみたら、なぜだったかうまく行かなくて放棄した記憶があるんですが。

>こういうこと

すげー。しかし、車検のときに何かいわれないでしょうか。他人事ながら気になります。
ちなみに、6 速 MT のシフトパターンもメーカーによって違ってて、トヨタは R が 1 速の左側 (左上隅)、スバルは 6 速の右側 (右下隅)。それよりも個人的に問題なのは、6 速 MT から 5 速 MT に乗り換えると、従来の 6 速の位置に R が来ることだったり。

Posted by: 井上 | Jun 13, 2007 10:59 AM

 何を隠そう、我が家の財務大臣用NCP10は5MTなものですから、既に締めて地球3週分程度を慣れ親しんだ、6速へ入れて仕舞おうとする失態が希に………。

Posted by: Thori-Tung | Jun 14, 2007 07:31 AM

うわ、やっぱり。私、アイシンの 6 速 MT とは 6 年半の付き合いですから、間違えないように気をつけないといけませんね。

>NCP10
ひょっとして RS ですか ?

Posted by: 井上 | Jun 14, 2007 10:02 AM

 何しろ、ググれば忽ちバレバレな訳ですが、我が国は年に数回しか雨が降らないと言われるウェストコースト等とは違って、耐ウェット性能を最重視しなけばいけませんので、例えお買い物専用車とは言えリアドラムなんか以ての外、と言うのが我が家の家訓でも有ります。

 ところで、大抵レブリミッター付きのロードゴーイングカーの場合、加減速Gとシフト方向が一致しなければ気持ち悪く成って仕舞いますので、必然的に『押してダウン』が正解だと個人的には思ってますけれど………。

Posted by: Thori-Tung | Jun 14, 2007 11:54 AM

スキーにハマらなければ、ちっちゃな MT 車というチョイスは大ありで、それこそ MR-S にしてもよかったのですが。
でも、「スキーの足」に最適化したクルマがいいなあ、というのが拙宅の最優先事項だったりする、今日この頃でございます。その点、アルでいちばん辛いのは、ルーフキャリアなしでは板が 1 台しか載らないことかも。ルーフキャリアをつけると立体駐車場に入らないし…

Posted by: 井上 | Jun 14, 2007 12:19 PM

ついでに、元ネタの Word 2007 の話。

もともと Word 2007 は [Ctrl]+[Alt]+[o] キーでアウトラインモードに切り替えられるのですが、レベルまでは変えてくれないようなので、2 行のマクロを用意して「アウトラインモードに変更」「表示するのはレベル 2 まで」を一発で片付けるようにしました。
これを [Ctrl]+[Alt]+[O] に割り付けたので、ちょっとストレスが減った感じです。

Posted by: 井上 | Jun 14, 2007 06:15 PM

Post a comment



(Not displayed with comment.)




« なにをいまさら | Main | コリア・トロフィー »