どっこい生きてた Connexion by Boeing
米 Boeing 社が鳴り物入りでスタートさせた、旅客機向けの衛星ブロードバンド・サービス、CbB (Connexion by Boeing)。登場したときには、わざわざ他人の blog のコメント欄なんかで「今、空の上からアクセスしてますー」 と書き込む、お茶目な方も見られました (リモホを調べれば分かりますから)。しかし、採算が合わなくて、2006/12/29 付でサービスを終了してしまいました。
と思っていたのですが、あれえ ?
Boeing Service Co., Richardson, Texas, is being awarded a firm-fixed-price contract modification for $31,057,411. This contract action will provide broadband data service to Department of Defense and Department of State operated aircraft equipped with the Connexion by Boeing (CBB) system (continental United States and Overseas). Typical applications include Internet, E-mail, video teleconferencing, and server access. The service also includes access to Direct Broadcast Satellite television service compatible with the CBB system. At this time, total funds have been obligated. This work will be complete August 2008. Headquarters Air Mobility Command, Scott Air Force Base, Ill., is the contracting activity (FA4452-03-C-0006/P00015).
(Contracts 2007/7/27)
どうやら、イリジウム衛星携帯電話と同じデンで、 民間向けの一般商用サービスは中止したものの、政府機関向けにひっそりとサービスを継続しているようです。上の契約告知では期限が 2008 年 8 月となっていますから、少なくともそのときまではサービスが稼働しているんじゃないでしょうか。
Comments
ボーイングで衛星インターネットサービスなんてやってた... いや、まだ一部でやってるんですね。
でも、民間向けは採算とれずに撤退ですか。
JAXAで開発中のWINDSに期待してるのですが、商売としての衛星インターネット関係は景気のいい話があんまり無い様な感じですね。
Posted by: H@tokara | Jul 28, 2007 11:02 PM
NTT サテライトの MegaWave も、個人向けサービスはずっこけたんですよね。これは、一部のユーザーが帯域を使いまくってアンバランスが生じたため、と説明されてますけれど。
やはり、他の通信手段と比べるとコストが高いので、個人ユーザー向けに売り込んでいくのはいろいろ難しいようです。オーストラリアみたいな、人工希薄な土地が多いところでは有用かも知れませんけれど。
私は、「ウィンズ」と聞くとついつい「WINGZ」のことかと思ってしまう、業界若年寄です (爆死)
Posted by: 井上 | Jul 29, 2007 12:02 AM