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Aug 12, 2007

整理困難なデータ

今では脱落したものもいるとはいえ、合計 9 社に対してすでに累計 6,000 両以上を発注している、米陸軍・米海兵隊の MRAP (Mine Resistant Ambush Protected vehicle)。仕事で煮詰まってしまったので、 気分転換として試しにやってみようと思い、過去の契約履歴を洗って一覧表にまとめてみたのですが。んが。

会社の数ばかり多くて、そこにパラパラ (not 踊りの名前) と契約が入り、しかも発注数だけじゃなくて契約額や contract number の情報まで盛り込んだせいもあり、訳の分からん表ができてしまいました。 普通に表形式にしても横幅ばかり広くて穴だらけになっちゃうし、会社別に整理し直すと全体像が見えにくいし、おまけに合計の数字は 200 両ばかり合わないし。さてどうしよう (´・ω・)

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Comments

いや。それが正しいです。
そんだけ無茶苦茶な発注をしてるって事なので。

MRAP無しではもう仕事できないって言ってくるほど、
結構追いつめられてますよ。現場では。

Posted by: あっさむ。 | Aug 12, 2007 11:22 PM

なんかもう、発注しすぎて生産能力が追いつかないなんて話も出てるんですよね。

最近、アメリカは少しずつイラクからの撤収モードというか、弱気が入ってきている兆候が強まってきたような…

Posted by: 井上 | Aug 13, 2007 12:19 AM

そこらへんにばかすか爆弾設置されるようなエリアで治安回復しなきゃいかんという状況自体が問題なんでしょうなあ。
決してハマーやストライカーが不十分な車両という訳ではなくって。

Posted by: Hi-Low-Mix | Aug 13, 2007 07:03 AM

 このエントリーには関係ないですけど、今週の軍事関連ニュースの8/10分のタイトルの日付が「(2007/01/12)」となっていますのでご報告まで。
 もしかしたら「Opinion : 世の中、テンプレだらけ」の続きですか?(笑)

 内容が内容ですのでこのコメントはさっさと削除しちゃってください。

Posted by: とおりすがりのわんにゃん | Aug 13, 2007 09:08 AM

>状況
もともと装輪 AFV というやつは、平和維持活動や低烈度の紛争で、あまり脅威度が高くない、でも迅速な展開や機動性は欲しい、といった場面でもっとも威力を発揮するもの。今のイラクみたいに、不正規戦だけど烈度は高い、という状況は「想定の範囲外」だったのかなと思います。

なんにしても、MRAP で死傷者が減れば結構なことですが、そうなるときっと、また対抗策を考える奴が出てくるんでしょうね。

>日付
またやっちゃった ヽ(゚O゚ )ノ
御注進ありがとうございます。直しておきました。

Posted by: 井上 | Aug 13, 2007 10:07 AM

>不正規戦でも烈度は高い

 というよりは、紛争のスペクトラムとしては低烈度でも、使用される装備が予想以上にバージョンアップされているということではないかと。レバノン情勢を見るとおり、「低烈度紛争」で使用される装備といえど、今後は高性能化が著しくなるでしょう。

 将来的に何らかの紛争が起こったときに、米国が「本気で介入」するか、「なあなあで抑え、被害を局限すべく投入戦力を吟味」するかは何ともいえません。しかし、「吟味された投入戦力」の中身は、今までよりも強力なものにならざるを得ず、その分予算を食うことになるのかな、とも思います。

Posted by: 名無し整備兵 | Aug 13, 2007 10:54 PM

昔だと、国家同士の戦争はつぎ込めるリソースが多いから規模は大きく烈度は高い、反政府ゲリラや内戦はその反対、という図式が成り立ちやすかったですけれど。
ところが昨今では、ミサイルなどの小型化・高性能化、民生品のハイテク化による武器転用、等々の事情があり、どこかの国家による後援を受けていれば、non-state actor でも十分に烈度の高い戦争をできるようになってしまった、というところでしょうか。

以前から本館で何度も書いていることですけれど、反戦派の人がよく「地球市民」なんていう類の言葉を持ち出すのって、「戦争とは国家同士でするものである」という認識があるからだと思うんですよね。でも、実は国家同士でなくても戦争は起きるし、むしろそっちの方が陰惨になりやすい。

困ったものです。

Posted by: 井上 | Aug 14, 2007 11:13 AM

>「戦争は国家同士で」

 nation-stateというフィクションが生まれ始めたナポレオン戦争で既に、スペインやロシアで「市民の戦い」が、ジョミニを嘆かせるほどの陰惨さで遂行されていたんですよね。

 左右を問わず、イデオロギーに目がくらんで、事実を無視する人々は困ったものです。その幾許かは、「知っていてあえて無視する」人なのかもしれませんが。

Posted by: 名無し整備兵 | Aug 15, 2007 01:35 PM

他国にちょっかい出すのに自国の正規軍を出すのではなくて、市民レベルで宣伝攻勢をかけて、ついでに高性能の武器・弾薬を供給して、争いを焚きつける方式が、ますます増えるだろうなあ… なんてことを考えてしまいます。

そこに正規軍で介入することになると、今の平和維持部隊型装備では辛くなってきていますから、各国の装備体系に大きく響くんじゃないでしょうか。現に、カナダはストライカー MGS でレオパルト 1 を置き換える話をチャラにしましたし。

Posted by: 井上 | Aug 15, 2007 05:27 PM

や。それは既にあるというか…ただ現在圧倒的に多いフリーランス系は代金の取りっぱぐれも多いので、最新の装備はもし在庫してたとしても売りにくいとの由。出回っているMANPADSとかRPGですら、おいおい大丈夫?って思っちゃうほど倉庫で眠ってた年月が多いものが多数を占めちゃったりして。

少なくともあれは正規軍では使用できん…っていうか、備蓄品のうち有効保管年数超え用廃になったものを何とかして持ってきてるとかそんな感じが見受けられます。しかし、まさかミランまで出回ってるとは、、、恐るべしっていうか、、、ありがちっていうか、、、。

#使い倒すという意味においては、ある意味エコ(違)

Posted by: あっさむ。 | Aug 15, 2007 06:44 PM

ええ、だから有効期限なんて無視して、ミソもクソもバンバン無償供与するパターンが増えるかなあと。自国民の血を流さずに目的を達成できれば、ある意味、安いですから (←事実だけど、ひでえ言い草)。

そういえば、イラクやレバノンのみならず、アフガニスタンでもイランによる武器供与疑惑が出てますけれど、真相やいかに。もちろん、当のイランは否定してますけれど。

Posted by: 井上 | Aug 15, 2007 07:14 PM

直輸入:)かどうかはともかくとして、少なくともイラン、シリア、ポーランド、アジア某国、、、まあ、ありとあらゆるところの(あくまでも)由来品が多いですね。あくまでも噂の範囲内ですけど♪

じゃ、どうやってその由来を調べるのかというと、、例えば鉛なら同位対比をマススキャナで取り込んで、データベースと付き合わせるとあら不思議、何処の国由来材料なのかが結構な確度にて弾きでて…っていう感じです。これもあくまでも噂の範囲ですけど♪

まあ、それはそれとして、国家ぐるみでの関与に関しては余程の証拠が内限り証明は難しいです。イラン大統領なら何時かやりかねませんが(それはそれでうーむ)。ま、見つかったとしても一部の同調者が勝手に…みたいな感じで、どこぞの国のどこぞの報道機関でよくある社外の契約社員が以下略のような感じの逃げの一手を打つと思われますし、事実そうです。これもあくまでも噂の範囲ですけど♪

Posted by: あっさむ。 | Aug 16, 2007 05:31 AM

そういえば、製造元の刻印だかシリアルナンバーだかがない AK-47 がアフリカ某国で出回ってて、実はその大半はユーゴスラビア製で… とかいう話もありましたね。

隠れ蓑として民間軍事会社を作って、鉄砲玉にする、なんて話もありそう。

Posted by: 井上 | Aug 16, 2007 10:26 AM

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