フリーマン大将のお道楽
きゃー、モッシーだ。
さすが YouTube、まさか実際に飛んでいるモッシーの映像が見られるなんて、もう感激qあwせdrftgyふじこlp
数あるウォーバードの中でもお気に入りなのが、"Mossy" こと、de Havilland DH.98 Mosquito。
イギリス人だって、その気になればこんな流麗な外見の飛行機を作れるじゃないの (失礼)。それなのにどうしてまあ、他では無骨な機体ばかりこしらえて。
RAF の名機にはよくあるパターンで、これもメーカー側からの持ち込み企画。他の空軍幹部が相手にしなかったのに、この構想に惚れ込んで後押しした Wilfrid Freeman 大将 (Air Marshal Sir Wilfrid R. Freeman) のおかげで、無事に世に出ることができたという曰く付きの機体。そのため、「Freeman 大将のお道楽 (Freeman's Folly)」なんて綽名まで付けられて。
しかも、空軍公認だかなんだかよく分からない機体を de Havilland 社の工場で作ると横槍がうるさいし、機密保護も必要だからってんで、近所にあった Salisbury Hall という幽霊屋敷 (本当に、幽霊が出るという噂があったそうな) で設計とプロトタイプの試作をやったというおまけ付き。でもって、この屋敷にあった "カワカマス" の剥製が、機体を設計する際にインスピレーションを与えたなんていう、ウソだか本当だか分からないエピソードまであったりして。
実際に機体ができて空軍で任務に就いた後は、もうあれよあれよの大出世で、爆撃機、嚮導爆撃機、偵察機、夜間戦闘機、高速連絡機、57mm 砲を積んだ対潜攻撃機、しまいにゃ "ハイボール" なんていう怪しい爆弾を抱えた対艦攻撃型までできて、「お道楽」転じて「驚異の木製機 (wooden wonder)」なんて呼ばれるようになって。そんでもって、主翼にキノコが生えたとか、戦闘で壊れた機体の修理に棺桶屋を動員したとかいう話も。
とどめは、件の Freeman 大将の御子息が Mosquito の搭乗員になったことで、1944 年 6 月に 21st Sqn. に着任。で、自分専用の機体を割り当てられたら、その機体に「お道楽」という綽名を付けたのが、またこの機体らしいエピソードというか、なんというか。
Comments
でっかいボヨヨンとしたタイヤをどこに仕舞ってんだか不思議な感じがしますね。重そうなのにどえらく軽快で、イギリスの幽霊さんは反重力テクノロジーでも持ってるアナザーワールドの人たちなのではないかと、大槻教授には内緒で思ってみたり(^_^;)
Posted by: AL | Sep 05, 2007 03:07 PM
すべてはネ申のエンジン・RR マーリンのなせる技なのです。祈りましょう (え
Posted by: 井上 | Sep 05, 2007 06:47 PM
まさにSpirit of Ecstasyですか。日本の皆様も裏で飯屋やってる場合じゃないですね。
Posted by: AL | Sep 06, 2007 03:30 PM
よい機体は、よいエンジンのある国に宿るのです (ホンマか ?)
Posted by: 井上 | Sep 06, 2007 06:54 PM
http://www.k4.dion.ne.jp/~suppon/
Posted by: OH | Sep 07, 2007 06:01 PM