井上@読売ウィークリー
今売りの「読売ウィークリー」(2007/11/4 号) に載っている「中国人民解放軍サイバーテロの脅威」なる記事に、私のコメントがちょっと載っています。
自分が取材する側でもあるから分かるんですが、この手の取材では、喋ったことの一割も記事にならないのが普通です。記事全体の方向性や紙数の関係など、いろいろと事情がありますから。(自分が主役で独演会になる記事なら、また話は別ですけれど)
なんにしても、我々が身近に利用しているインターネットが、世界各国間での「情報戦・宣伝戦の戦場」でもあるという事実は、認識しておいてもらいたいなあと思いました。単にインターネットを介したサイバー攻撃だとかいう話だけじゃなくて、インターネットを活用したプロパガンダなんか、これからもっと^2 増えますよ、きっと。
Comments
はじめまして。
掲載されなかった箇所の権利って、
雑誌と喋った人のどちらに帰属するのでしょうか?
あと昔から不思議なんですけど、
政治家なりスポーツ協会などで記者会見をやるとき、
喋る側がずっと会場を録画しておいて、
メディアが意訳して報道する事への保険はかけないのでしょうか?
Posted by: てんてけ | Oct 23, 2007 08:32 PM
うーん、どうなんでしょう。
今回のような「解説系」の取材の場合、話す内容は他所で喋ったり書いたりするのと似たり寄ったりですから、それで権利がどうとかいって問題にされても困っちゃいます
(´・ω・)
今回は問題ないだろうと思いましたし、実際にその通りでしたけれど、相手と内容によっては、記録を残して保険をかけることも必要でしょうねえ。他の方がどうなさってるのかは存じませんが。
Posted by: 井上 | Oct 23, 2007 11:02 PM
>記録を残して保険をかける
http://www.gakunet.com/contents/gakuron/gakuron_1170224235.html
期待権侵害というやつですね。保険は掛けておかないといけません。
逆に、書き飛ばされても困るので、文書でのやりとりを好む理由になるとおもわれます。
日経金融新聞が衣替えするのではないかという話にも繋がっているようですね。
http://www.j-cast.com/2007/10/23012453.html
>リスク説明だけでなく顧客の理解度の確認も求めている。
>「取材を受けても即答するのが以前より難しい状況になった」
Posted by: sionoiri | Oct 24, 2007 08:04 AM
日本の諺(?)に「嘘吐きは泥棒の始まり」とあるように、日本では嘘を吐くことが悪とされています。(某国では嘘は道具として日常茶飯事誰でもどこでも使われていますが・・・)
だからなのか、日本人は嘘を吐かれるに慣れていません。
ということは、WWW上で1000人が嘘を吐けばそれが本当になってしまうことも無きにしも非ずですね。
本当に怖いものです。そろそろ正しいものを詰め込むだけの教育から脱却して、自分で何が正しいか考え出せるようになる教育に変わっていって欲しいものです。
<別件>
本館の方の
>現時点で "燃えている" ("萌えている" ではない :-) プロジェクトが、後で大輪の花を咲かせるかもしれないのだから。
うちのプロジェクトは炎上しまくりで、つい先だってもプロジェクトの終わりかけに、今まで問題にならなかったところから火が出て再炎上しました(><ギャー
またかよ!と悪態をついていましたが、見方を変えると仰るとおりでちょっとスッキリしました。
ちょっと助かりました、ありがとうございます。
Posted by: Tivonix | Oct 24, 2007 04:42 PM
>期待権侵害
そんな言葉があるんですね。
口頭のやりとりなら、断りを入れて録音しておけば OK ですけれど、電子メールだと「永田メール事件」みたいなのもありますかから、デジタル署名付きメールが流行る一因になる… でしょうか (´・ω・)?
>何が正しいか考え出せるようになる教育
行き着くところは、軍の情報部門みたいな話になるのかも知れません。
筋論からいえば、報道機関はデータを提供すればよいのであって、余計な解釈なんぞ付け加えなくてもよろしいということになるのですが、実際にはなにがしかの方向性があるもの。
それであれば、そのことを前提にした上で、相手の出方に合わせた対応をとる、というメディア対応が必須なんだと思います。
今回の場合、なるべく刺激的・過激な発言はしないように注意していました。
Posted by: 井上 | Oct 24, 2007 07:52 PM