UFO !
といっても、ピンクレディの歌でもなければインスタント焼きそばでもなく。
少し前、永田町で UFO がどーとかいって騒いでいましたが、現実問題として UFO は実在します。しかも作っているのはボーイングです。
ただし、未確認飛行物体ではなくて (殴)、UHF Follow-On という正式名称を持つ、米海軍向けの通信衛星のことですけれど。
リンク先にもあるように、もともと FLTSATCOM (Fleet Satellite Communications) の後継機として Hughes Space and Communications Company が作っていたものですが、後で Boeing が引き継いで現在に至っており、F1~F11 まで合計 11 基が上がっています。
ただ、なにかと acronym に凝るのが好きなアメリカのことですから、この名前は絶対に "狙った" と思いますよ。
ちなみに、リンク先の記事には衛星を意味する "spacecraft" に加えて "bus" という言葉が出てきます。UFO の場合、Boeing の model 601 を使っています。
bus とは衛星のドンガラのことで、Boeing だけでなく他の衛星メーカーでも、汎用の bus を用意しています。これに用途ごとの payload を組み合わせると spacecraft のできあがり。場合によっては payload が別のメーカーの担当になることも。
だから、衛星メーカーのプレスリリースを見ていると、往々にして「bus は○○を使用」というくだりが出てきます。共通化できるとこは共通化して、コストと開発期間の抑制を狙っているのですね。
Comments
アメリカは宇宙探査機もプラットホーム化して色々な探査機製作していたかと。
過去に開発した物も流用したりしていたかな?
次期月有人探査計画もスペースシャトルやアポロの流用によって信頼性確保とコスト削減図っている様ですね。
Posted by: 井上さん二人分の重さの男 | Dec 31, 2007 01:16 AM
もともと宇宙関係はおカネがかかりますから、節約できるところは節約しないと…
だから、軍用衛星の bus が民間用の衛星のそれを流用している、なんてことも間々あります。
…はっ、それなんて bus 兵器 ? (ぉ
Posted by: 井上 | Dec 31, 2007 07:25 AM
アイザック=アシモフ曰く。
「おまいらがUFOと呼んでいる飛行物体は、宇宙人の乗り物と分かっている以上UFOとは呼べない」と。お説ごもっとも。それにしても、昨日のTVタックルは面白かったなぁ、と。あの企画まだ続くんでしょうかね?
Posted by: TB&SH | Dec 31, 2007 03:21 PM
>TVタックル
どんな内容だったんですか ?
(うちには TV がないもんで…)
Posted by: 井上 | Dec 31, 2007 07:03 PM
年末恒例、超常現象SPと言うのがありまして、クライマックスは大槻教授とたま出版社長が激しくやり合うという素敵番組だったもんで、毎年大晦日に見る番組に困らなかったんですが。
Posted by: TB&SH | Dec 31, 2007 09:18 PM
なんか、つよい電波が出てそう…
Posted by: 井上 | Dec 31, 2007 09:27 PM