消えた Macintosh サービス
だいぶ前から MSKK の Web にも載ってる話だし、書いても問題ないでしょう。
何の話かというと、OS/2 用の LAN Manager 以来連綿として続いてきた、SFM (Services for Macintosh) の話。Windows Server 2008 に至ってついに、この機能がなくなってしまいました。だから、 Windows Server 2008 では AppleTalk + AppleShare のファイル サーバは作れません。
当然ながら、RRAS (Routing and Remote Access Service) からも AppleTalk ルーティングの機能がなくなりました (ついでに書くと、ベーシック ファイアウォールもなくなりました)。
もっとも、MacOS X ならデフォルトで Windows サーバの共有フォルダに接続できるので何も支障はないのですが、 MacOS 9.x 以前を使用していて、AppleShare サーバを運用したい場合には具合が悪い、ていう話になります。
どうしても SFM で AppleTalk + AppleShare のサーバを設置しなければならないのであれば、 Windows Server 2003 を使うことになります。ただ、これをドメイン コントローラにしてしまうと、Windows Server 2008 ベースの Active Directory で機能レベルを低く制約することになるので、一般サーバとして追加することになりましょうか。
冒頭のリンク先でちょっと意外だったのは、IP over 1394 が切り捨てられたことでしょうか。そういえば、 NWLink/IPX/SPX のサポートも打ち切られてしまってますけれど、これで困る人は SFM よりずっと少ないかも知れません。
これらに限らず、「増えた機能」「強化した機能」については派手に喧伝されますけれど、「なくなった機能」については話題になりにくいのが世の習い。
ちなみに、アプリケーション製品でもさりげなく消えていった機能というのはあるもので、Excel 4.0 の一代限りで終わってしまった「クロス集計ウィザード」なんてのがあります。そういえば、Office 2000 で導入した IntelliMenu も、Office 2003 までで終わっちゃいましたね。
Comments
関わったものがなくなっていくのはちょっと寂しいものですね。まぁ、ボツったのや製品に入ってるけど絶対日の目を見ないものよりは良かったですが。MacとPCを一括管理する製品もあとに控えてて、UIでMacの2バイトカナとPCの1バイトカナが混在してしまうからあーだこーだあったりなんかしましたっけ。当時UI Gothicがあったら…と鱈レバー(^_^;)
Posted by: AL | Feb 19, 2008 03:13 PM
AppleTalk も AppleShare も「歴史」になりつつある今日この頃なので、これは仕方ないかなと思います。あまり使われない機能のために開発・サポートのリソースを割くのももったいない話ですし。
>MacとPCを一括管理する製品
そういえば、MacOS X から Active Directory にログオンできる製品が出てくるそうですね。面白いなあ。
>UI Gothic
Windows 3.0A 時代の「OEM 先によって UI のフォントが全然違い、しかもサイズがバラバラ」という悪夢に比べれば、いい時代になったもんだと思います。はい。
Posted by: 井上 | Feb 19, 2008 04:03 PM
IPover1394に関しての実用的な情報をネット上で唯一発信している俺様がやって参りましたよ。唯一かどうかわかんないけどインターネット共有と組み合わせるとIPの割り振りとかでのトラブルを避けらるって点ではお薦め。需要がないとは思えないのですが、やはり一対一でしかネットワークを構築できない点で普及しまくっているブロードバンドルータに無線や有線のLANでぶら下がるってシステムには勝てないのでしょう。曲りが度でパンを咥えた転校生とぶつかる程度の確率では必要とされるんでしょうけどね(´・ω・`)
http://lm700j.at.webry.info/200703/article_9.html
VistaってこのNECドライバって入れられますか?
Posted by: 憑かれた大学隠棲 | Feb 20, 2008 08:59 PM