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May 02, 2008

'08 モデルを 2 台試す

日付 : 2008/4/27
場所 : 白馬五竜
天候・雪質 : 晴・ザラメ
乗り手 : 身長 169cm、体重 45kg、脚前 2 級

「どこでも行けるけれど、どこでも 80 点」の AMC776 が手元にあるので、整地に的を絞って細身でしっかりした板が欲しいなあ、DEMO 9 3V の後釜として、よく切れてきれいにショートターンできる板が欲しいなあ、という方向が固まってきたところ。

この希望に割と近いのは、3 月に富士パラで乗った HEAD の i.Supershape。確かにズレと切れの使い分けは容易でコントロールしやすかったけれど、ちと重さと張りの強さを感じた。もうちょっと軽くて張りを抑えてくれたら「買い」なんだけど…
ということで目を付けたのが、レディスモデルの Power One。ただし、Power One はなかなか試乗会に出てこないので、今期モデルの Power Thang を試してみようと思った次第。これなら白馬五竜のスキースタジアムにあるのを知ってるし。

そもそも、自分の体重はへたな女子の人より軽いから、ジュニア用か女子用にしてみようか、という考えは以前からあった。といっても、花柄の板は勘弁して欲しいところだけれど。

ついでに軽量系としてもう 1 台、ATOMIC の FR9 も試してみた。FR10 と FR10S は乗ったことがあるけれど、それと比べてどうだろう ?

◎HEAD Power Thang (163cm, 111-66-97, R14.2)
最初、手に持ったときにはちょっと重い感じで心配になったけれど、滑ってみたらまったく問題なし。十分に軽快。

ザラメとはいえ、きちんと圧雪したところで滑ったせいもあり、しっとり・しっかりと雪面を捉えてくれる。しかも、たわみがきれいに出るのでスムーズに切れる。まずロングターンで飛ばして、次にミドル/ショートターンも試してみたけれど、どれもいい。

急にボンッと反発しないで滑らかに動いてくれるから、スムーズに、エレガントに滑れる。このフィーリングは、雪面コンタクトを絶やさないようにする最近の滑りに合っている。AMC776 と比べると足元が安定していてグリップ感もあるし、テールがむやみに頑張らないのでコントロールしやすい。

ただ、斜度が増してくるとちょっと難しくなり、ポジションがちゃんとしていないと、すぐ板が先に走ってしまう。板が雪面に張り付く傾向が強いせいかもしれないけれど、まあコツをつかめばなんとかなるべ。

この滑らかでしっとりしたフィーリングは、これまでに経験したことがなかったもの。しかも安定感と扱いやすさのバランスがいいので、こりゃ「買い」だと思った。もっとも、買うなら新しい Power One の方かなと思うけれど、これはプレートが変わっている。ちょっと手強くなってるかも。

HEAD Power Thang ('08)

HEAD Power Thang ('08) 

◎ATOMIC FR9 PPL (162cm, 111-67-95, R15)
手で持った感じも履いてみた感じも、とにかく軽い。スウィングウェイトが軽いので、ひねり系の滑りもしやすい。以前に借りて乗ってみた FR12PB は、劣化ウランでも入ってるのかって感じの重さだったけれど、それとは大違い。

ただ、Power Thang と比べると乾いた乗り味。といっても、これはあくまで比較の問題。AMC776 だって Power Thang と比べたら乾いている。Power Thang よりも張りが少し強くて、テールが微妙に頑張る感じがあった。だから、ボコボコに荒れたバーンでショートターンするのは疲れる。腐れ雪にはあまり強くないみたいだけれど、ハイシーズンなら問題なさそう。

なりゆきでコブにも少し入ってみたけれど、ゆっくりと腹を削って滑る分には、細身だから扱いやすくてマル。

単体での全般的な印象はなかなか良くて、去年、これに乗っていたら AMC776 じゃなくて FR9 を買っちゃってたかも、というぐらい。でも、先に乗ったのが Power Thang だったのが運の尽き。Power Thang の「滑らか・しっとり」に みっくみく メロメロにされてるから、いまさら FR9 には食指が動かない。

余談だけれど、「バコン」じゃなくて「カチッ」と止まるバインディングがいい。

ATOMIC FR9 ('08)

ATOMIC FR9 ('08)

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